コンサル×アートでフリーランスっぽく働くみき(左)と、コンサル・リサーチ会社を経営するのぞみ(右)の二人で、1冊の本を実際に読んで感じたこと、思ったことをふんわり楽しく話します。ビジネス書から戯曲・小説、SF、ノンフィクションまで幅広く取り上げています。読書が好きな人、本が好きな人、学びが好きな人、ぜひお耳に合いましたら。
"読むことは人を豊かにする。聴くことは人を謙虚にする"
みき(Tw: @miki_apreciar)
のぞみ(Tw: @Nozomitnk)
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巨大投資銀行/バルジブラケット #1
オフィスやキャリアの話をして、後半やっと本の紹介をします。 == https://amzn.to/3U3sydJ 旧態依然とした日本の都市銀行を飛び出し、ウォール街の巨大投資銀行モルガン・スペンサーに転職した桂木英一。外資流のビジネスに翻弄されながらも、巨額のM&Aや証券引受で勝機をつかみ、一流のインベストメント・バンカーへと駆け上っていく。一匹狼の日本人起業家に翻弄されながら進めてきた買収案件に調印する寸前、世界を揺るがす金融不安が…。虚々実々の駆け引きから、複雑な取引の仕組みまで、投資銀行業務をガラス張りにした経済小説の金字塔。 ==
ジョージ・オーウェル『1984年』 #3
00:07:57プロールの生活 参加者らは、小説に登場するプロール(労働者階級)の人々の生活について議論しています。プロールは識字率が低く、犯罪が横行している階層で、政府からは放置されている状況が描かれています。日本の労働者階級とは異なり、プロールは上への階級移動が難しい立場にあることが指摘されています。 00:13:07ニュースピークの解釈 小説の最後に付録として収録されている「ニュースピークの諸原理」について議論されています。この部分が過去形で書かれていることから、ニュースピークという言語が廃れた可能性が示唆されており、ビッグ・ブラザーの体制が崩壊した社会が描かれている可能性があると解釈されています。 00:20:12ビッグ・ブラザーの存在 ビッグ・ブラザーという全体主義的な指導者の存在について議論されています。小説の中でウィンストン・スミスがビッグ・ブラザーの存在を問うシーンが取り上げられ、ビッグ・ブラザーが単なる概念であり、死ぬことがないと主張する姿勢が印象的だったことが語られています。また、ビッグ・ブラザーの由来が、かつての奨学金制度に由来する可能性があることが指摘されています。
ジョージ・オーウェル『1984年』 #2
00:00:11「1984年」のタイトルと書き出しについて 参加者は、この小説の元々のタイトルが「ヨーロッパ最後の人間」だったことを紹介しています。また、第1部の書き出しがビッグ・ブラザーの存在を想起させる巧みな描写であることを評価しています。 00:09:41作品の中で印象的だった箇所 参加者は、「正気かどうかは統計上の問題ではない」という言葉が心に残ったと述べています。この言葉は、個人の自由意志と多数派の意見との対立を表しているためです。また、オブライエンの拷問シーンの残虐な描写についても言及されています。 00:13:09作品の世界観と現実社会との比較 参加者は、作品の世界観が現実の社会に近いものであることを指摘しています。一方で、「素晴らしい新世界」のような作品は、より未来的で極端な世界観を描いていると対比しています。また、現代社会では自由に意見を述べられる点で、作品の世界とは異なることが議論されています。 00:17:02自由と服従の関係性 参加者は、作品が自由と服従の関係性について示唆していると指摘しています。人間には支配欲と服従欲が共存しており、自由の重さに耐えられずに服従を選ぶ傾向があると解釈されています。ビッグ・ブラザーに従うことで、理由を考える必要がなくなるメリットもあると議論されています。 00:23:59記憶と自己検閲の問題 参加者は、作品の世界で口述筆記が一般的であることから、自己検閲が強まり、思考が狭くなる可能性を指摘しています。また、ニュースピークという言語政策により、言葉が乏しくなれば、同質化された思考になると危惧されています。一方で、記憶を持ち続けることの重要性も強調されています。 00:27:40平和な社会の大切さ 参加者は、作品を読んで日本の平和な社会を改めて実感したと述べています。デモを行っても逮捕されることがなく、政治的な意見を自由に述べられる点が評価されています。しかし、デモが政治に影響を与えるほどの効果はないことも指摘されています。
『本を読む本』 #3
--お話の内容-- 小説は集中して一気に読む 無人島に持っていく10冊 シェイクスピアを理解する日は来るのか --書籍紹介-- 本書は、1940年米国で刊行されて以来、世界各国で翻訳され読みつがれてきた。読むに値する良書とは何か、読書の本来の意味とは何かを考え、知的かつ実際的な読書の技術をわかりやすく解説している。初級読書に始まり、点検読書や分析読書をへて、最終レベルにいたるまでの具体的な方法を示し、読者を積極的な読書へと導く。単なる読書技術にとどまることなく、自らを高めるための最高の手引書。
『本を読む本』 #2
--お話の内容-- 没頭するみき、分析するのぞみ 速読ってどう? 文体とか言い回し、気になったりする? --書籍紹介-- 本書は、1940年米国で刊行されて以来、世界各国で翻訳され読みつがれてきた。読むに値する良書とは何か、読書の本来の意味とは何かを考え、知的かつ実際的な読書の技術をわかりやすく解説している。初級読書に始まり、点検読書や分析読書をへて、最終レベルにいたるまでの具体的な方法を示し、読者を積極的な読書へと導く。単なる読書技術にとどまることなく、自らを高めるための最高の手引書。
『本を読む本』 #1
--お話の内容-- のぞみ、オフィスをつくる 読書っていろんな幅があるね --書籍紹介-- 本書は、1940年米国で刊行されて以来、世界各国で翻訳され読みつがれてきた。読むに値する良書とは何か、読書の本来の意味とは何かを考え、知的かつ実際的な読書の技術をわかりやすく解説している。初級読書に始まり、点検読書や分析読書をへて、最終レベルにいたるまでの具体的な方法を示し、読者を積極的な読書へと導く。単なる読書技術にとどまることなく、自らを高めるための最高の手引書。
東大教養学部テキスト『知の技法』 #3
- 話者は長年、演劇関連のコミュニティマネージャーのような役割を果たしてきた。そのコミュニティのメンバーは主にフリーランスの俳優や芸術家で、話者にとって楽しい経験だった。 - しかし最近、サラリーマン限定のメンバーを募集し始めたところ、普通のサラリーマンが集まり、議論が面白くなくなってしまった。話者は自分が楽しめていたのは、メンバーの多様なバックグラウンドによるものだったと気づいた。 - 話者は、相手の発言の論理や前提を理解することの重要性を説いている。相手の論理を共有できれば、コミュニケーションが円滑になると考えている。 - しかし、相手の論理を変えることは難しい。話者は質問攻めをしてしまうが、それでも相手に伝わらないことがある。 - 最後に、論理、モラル、技法の3つを組み合わせることで、コミュニケーションの改善が期待できるという示唆がなされている。
東大教養学部テキスト『知の技法』 #2
1. マドンナの写真集について: - マドンナの写真集の後半部分では、写真の意図や含まれる深い意味について丁寧に解説されている - 写真集のタイトルに「マドンナの発見」と書かれていることから、発見の概念が重要なテーマになっている - 写真集はポルノグラフィックなヌードだけでなく、繊細な美しさが隠されており、私たちがその繊細さを発見する必要がある 2. 現代社会の露骨さへの傾倒: - 20世紀末の現代社会は、すべてが裸になるような露骨さへの執着が増大している時代である - わかりやすさが重視される風潮があり、より露骨で単純化された表現が求められがちである - しかし、繊細さやニュアンスを感じ取ることが重要であり、そのためには自分の感度を磨く必要がある 3. 翻訳について: - 翻訳家の柴田元幸さんは、原文の持つ作品の声や雰囲気を繊細に感じ取り、それを活かした翻訳をする - 直訳ではなく、原文の良さを生かした自然な日本語訳を心がける - 翻訳の上手さは学生時代の悔しい経験から来るエネルギーであり、自分で作品を翻訳してみることが大切だと説く 4. 大学と発見: - 現代の大学は物事の奥の深さを発見する場所だと思われていない - しかし、物事の奥の深さを発見するのは大学だけでなく、人生の過程で少しずつ獲得していくものである - 年を重ね、様々な経験を通して、繊細さや奥の深さに気づくようになる
東大教養学部テキスト『知の技法』 #1
1. みきさんのポルトガル旅行の体験談 - ポルトとリスボンの2都市を訪れ、雰囲気の違いや海の景色、美味しい食事を楽しんだ - タコのオーブン焼きが革命的に美味しかった - 石畳の道を歩き、坂を登り降りると海が見えて気持ちが良かった - サッカーの試合が盛り上がっていて、ポルトガル人はサッカーを見ていた - 物価が安く、ワインなども日本より安価だった 2. 英語学習の話題 - テニススクールで英語を教えている - 生徒たちに英語の会話練習をさせたり、テニス選手のインタビュー動画を見せたりしている - 翻訳とローカライゼーションの違いについて話し合った 3. 東大の教養学部のテキスト「知の技法」について - 表紙のイラストが印象的だった - 翻訳の部分やマドンナの写真集を扱った箇所が面白かった - 1年生向けの入門的な内容だった
森田真生『数学する身体』#3
本 https://amzn.to/4byB0bR 要約 この会話は、養老天命反転地という建築物について話し合われています。みきさんが最近そこを訪れた際の体験を詳しく説明しています。養老天命反転地は、数学者の荒川周作が設計した非常にユニークな建物で、形状や色使い、内装がとてもユニークです。参加者たちは、この建物の特徴や設計思想について議論し、数学や芸術、哲学的な観点から分析しています。また、数学者のアランチューリングやラマヌジャンの話題にも触れ、数学と人間の関係性について考察しています。最後に、この建物を訪れることで得られる新しい視点や気づきについて話し合われています。
森田真生『数学する身体』#2
本 https://amzn.to/4byB0bR 要約 この会話では、数学者の森田さんの本について議論されています。参加者の一人は、森田さんの本を読んで理解できなかったことを述べています。しかし、別の参加者は、数学における身体性や感覚的な側面を重視する森田さんの考え方を支持しています。さらに、数学における普遍性と個人的な体験の関係について議論されています。また、数学的な概念を視覚化したり身体化したりすることの重要性が指摘されています。最後に、数学における美しさや情緒性についても触れられています。
森田真生『数学する身体』#1
本 https://amzn.to/4byB0bR 要約 この会話は、主に以下の3つのトピックについて話されていました。1. 家電製品(洗濯機、食洗機)の導入による生活の変化と利便性について。新しい家電製品を購入したことで、家事の負担が軽減され、ストレスが解消されたことが語られていました。2. キュビズム展の体験と、美術作品の鑑賞における音声ガイドの有用性について。キュビズムと数学の関係性や、作品の理解を深めるために音声ガイドを活用したことが述べられていました。3. 数学に対する苦手意識と、「数学する身体」という本の内容の難しさについて。数学を身体的な経験と結びつけるという本の主張に共感できないことが語られていました。
『まんがで読破 資本論』 #3
本紹介 金が何でできているか知ってるか? 19世紀前後の産業革命以後、工業化により商品の大量供給が可能になったが、貧富の差はますます広がり、人々の生活は豊かになるどころか苦しくなるばかり。労働者を酷使する生産過程の中で新たな価値を生み出す「搾取」のシステムが明らかになる…。資本主義社会に生涯をかけて立ち向かった革命家・マルクスの代表作を漫画化。 要約 資本主義と経済学の役割について活発な議論が行われました。参加者は、市場の失敗例や資本主義への批判、経済学の限界と課題について意見を交わしました。アダム・スミスの道徳感情論に触れながら、経済活動における倫理観の重要性が指摘されました。また、労働の意義や自己実現の在り方、ベーシックインカムの可能性についても議論が及びました。さらに、経済学の科学性と人間性のバランスについて、認知科学の役割や人文学との関係性が検討されました。最後に、マキャベリとマルクスの著作についての感想が共有されました。
『まんがで読破 資本論』 #2
本紹介 金が何でできているか知ってるか? 19世紀前後の産業革命以後、工業化により商品の大量供給が可能になったが、貧富の差はますます広がり、人々の生活は豊かになるどころか苦しくなるばかり。労働者を酷使する生産過程の中で新たな価値を生み出す「搾取」のシステムが明らかになる…。資本主義社会に生涯をかけて立ち向かった革命家・マルクスの代表作を漫画化。 要約 アダム・スミスの著書「国富論」について議論されています。参加者は「国富論」の内容を振り返り、その中で説かれている経済原理や考え方について意見を交わしています。議論の中では、スミスの主張する「神の見えざる手」の概念や、人間の道徳感情の重要性、自由市場の利点などが取り上げられています。また、現代社会におけるスミスの考え方の適用可能性や限界についても言及されています。さらに、経済学の基本的な考え方や、社会的厚生の最大化という観点から、転売ビジネスモデルなどについても議論が行われています。
『まんがで読破 資本論』 #1
本紹介 金が何でできているか知ってるか? 19世紀前後の産業革命以後、工業化により商品の大量供給が可能になったが、貧富の差はますます広がり、人々の生活は豊かになるどころか苦しくなるばかり。労働者を酷使する生産過程の中で新たな価値を生み出す「搾取」のシステムが明らかになる…。資本主義社会に生涯をかけて立ち向かった革命家・マルクスの代表作を漫画化。 要約 参加者二人はそれぞれ家での読書やドラマ鑑賞、小旅行と焼肉を楽しんだ。 朝ドラ「虎に翼」: 伊藤沙莉主演の弁護士を目指す女性の物語。吉田絵里香の脚本が魅力で、2024年4月から9月まで放送中。社会課題や女性の苦悩を描いたコミカルなドラマ。 ネットフリックスのドラマ「ビーフ」: アジア人の男女が主人公で、煽り運転が発端となる事件を描いた30分×10話のアメリカのコメディドラマ。テーマは怒りや社会問題。 雨宮まみのエッセイ「40歳が来る」: 雨宮まみのエッセイ集で、40歳からの生活を描く。自分自身と向き合うことの大切さを感じさせる内容。 NHKドラマ「燕は戻ってこない」: 石橋静河主演の不妊治療と代理出産をテーマにしたダークコメディ。代理出産の費用は1,000万円で、生命倫理や社会問題に焦点を当てる。 その他のコンテンツ: 「茜話」(ジャンプの漫画)、「人類の信用に秘められた記憶」(小説)、「プロジェクトヘイルメアリー」(オーディオブック)などが紹介され、それぞれの魅力について語られた。
レイチェル・カーソン/森田真生訳『センス・オブ・ワンダー』#3
AI要約 この会議では、子供たちに自然の不思議や驚きを感じさせる方法について議論されました。参加者は、子供たちに単に驚きを与えるのではなく、自然の変化や違いに気づかせることで、自然への感受性を育むことが重要だと指摘しました。具体的には、季節の変化、歴史的背景、地域の違いなどを子供たちと一緒に観察し、考えることで、自然への開かれた心を育てることができると提案されました。また、子供たちに大げさに驚くふりをするのではなく、自分自身が自然の不思議さに開かれた心を持つことが大切だと強調されました。さらに、次に一緒に読む本の紹介をしました。 書籍紹介 「ここにきてよかったね」この星はすべての生命を祝福している。世界的ベストセラー『センス・オブ・ワンダー』待望の新訳、さらにその未完の作品を書き継ぐ。
レイチェル・カーソン/森田真生訳『センス・オブ・ワンダー』#2
AI要約 この会話では、レイチェル・カーソンの著書「センス・オブ・ワンダー」について議論されています。参加者たちは、本の中で描かれている自然への畏敬の念や不思議さについて語り合い、自身の子供時代の経験を振り返っています。また、自然の中の生き物の不思議な形や生態、人間が自然に与えた影響についても話し合われています。さらに、大人になってからでも自然の不思議を感じられることや、センス・オブ・ワンダーを保つための大人の役割について考察されています。 書籍紹介 「ここにきてよかったね」この星はすべての生命を祝福している。世界的ベストセラー『センス・オブ・ワンダー』待望の新訳、さらにその未完の作品を書き継ぐ。
レイチェル・カーソン/森田真生訳『センス・オブ・ワンダー』#1
AI要約 この会話は、ドバイ旅行の経験と、レイチェル・カーソンの本「センス・オブ・ワンダー」について話し合われています。ドバイでは空港が雨で機能停止したため、旅行者は大変な思いをしました。しかし、その経験から、先進国でも自然災害に脆弱であることを実感しました。また、ドバイが石油に頼らずツーリズムに力を入れ始めていることも分かりました。一方、「センス・オブ・ワンダー」では、子供のような驚きと不思議を持ち続けることの大切さが説かれています。自然や人間の営みに対する感受性を失わないことが重要だと理解しました。 書籍紹介 「ここにきてよかったね」この星はすべての生命を祝福している。世界的ベストセラー『センス・オブ・ワンダー』待望の新訳、さらにその未完の作品を書き継ぐ。
ロブ・ダン「世界からバナナがなくなるまえに: 食糧危機に立ち向かう科学者たち」#3
フォードはいかにゴム生産で大失敗したか 絹糸/蚕生産は中国・ブラジルで工業化している 珈琲さび病の脅威 さあ、家庭菜園を始めよう --書籍紹介-- by Amazon 米、小麦、砂糖、トウモロコシ、豆、ジャガイモ、ヤシ油… わたしたちは、たった12種類の作物で生きている。 人間が生きるうえで欠かすことのできない主食作物が、同時多発的な病原菌や害虫の猛威に襲われたとき、わたしたちの食卓はどうなってしまうのか。大規模なアグリビジネスがもたらした悲劇、作物破壊の危機に立ち向かう科学者の軌跡をたどりながら、いまわたしたちにできることは何か、考える。 【目次】 第1章 バナナを救え! 第2章 アイルランドのじゃがいも飢饉 第3章 病原体のパーフェクトストーム 第4章 つかの間の逃避 第5章 敵の敵は味方 第6章 チョコレートテロ 第7章 チョコレート生態系のメルトダウン 第8章 種子の採掘 第9章 包囲戦 第10章 緑の革命 第11章 ヘンリー・フォードのジャングル 第12章 野生はなぜ必要なのか 第13章 赤の女王と果てしないレース 第14章 ファウラーの箱舟 第15章 穀物、銃、砂漠化 第16章 洪水に備える エピローグ――私たちは何をなすべきか
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