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2025-09-16 21:27

オリバー・サックス『妻を帽子と間違えた男』 #3

Part3は、「相互関係ってどんな人のこと?」という話からスタート。 みきは、自然体で相手の話を聞き、新しいものを引き出せる人をイメージ。のぞみは、自分にはあまりその感覚がなかったとしつつ、本に出てきた“相互関係が創造性を引き出す”エピソードに共感します。

そこから話題は音楽の力へ。作中でも音楽が人に良い影響を与える場面が多いことに気づき、みきは最近観た“観客も参加する音楽パフォーマンス”の体験を紹介。どんな気分のときでも入り込める作品の魅力や、声や音の使い方が人を動かす可能性について盛り上がります。

最後は「人の魂はその人のIQがいくつであろうと調和的なものである」という言葉に共鳴しつつ、この本がくれた豊かな読書体験を笑顔で振り返りました。


サマリー

オリバー・サックスの『妻を帽子と間違えた男』では、相互関係の重要性や音楽の力が議論されています。特に、音楽が感情を呼び起こし、記憶と結びつく瞬間が描かれ、表現の力の大きさが強調されます。また、神経医学や人間の意識、認知に関する深い洞察が語られています。このエピソードは、医学の発展と人間の理解の歴史に焦点を当てています。

相互関係の重要性
Mikiさんが思う、相互関係が大事っていうときに、それをうまく扱えてる人っていうのは、例えばどういう人のイメージがあるの?
具体のこの人でもいいんだけど。
例えば、すごい分かりやすいねって言ったら、話が長い人でいるじゃんっていうときに、話が長いなって顔をしないで最後まで聞き続ける結果、ちゃんとその人から新しい何かを引き出したりとかしてる人。
うーん、なるほど。
それが、何て言うの、えーとね、それちょっと誤解を生む表現だから、それが耐えって感じじゃない人。
あー、無理してやってますんじゃないってこと?
うん、そうそうそう。信じてただ聞いてるだけっていうか。
あー、へー。
すごく非禁な例で言うと。
え、私がじゃあ仮にその場をさ、そういうミキさんが今言った感じでなんかひょうひょうとできたとするじゃない?
うん。
そしたらミキさんは私のことを相互関係大事にしてるやつやなって思ってくれる?
うん。
あ、ほんまか、なるほど。
いいな、いい一歩だな。
へー。
いい一歩?
いやーなんか、うーんと、なんかその、この人は相互関係を大事にしてる人だなって俺思ったことないなと思ってさ。
あ、そう?
30数年生きてきてないなと思ってさ。
うんうん。
それは多分自分自身も思ったことがないし、他の人にそう思ってもらおうと思ったことも多分あんまりないから、レセプターも何もないっていうことなんだと思うんだけど。
うんうん。
だから特にコンサルとかが100ゼロじゃない?なんか100ゼロの関係性で価値を、それでお金をもらうっていうか、あんたたちがゼロでいいからにこちら100やってあげましたよみたいななんか商売だったりはする。
あー、相互関係ね。
ワークショップとかやったりとかしても、それも相互関係っていうより、あなたたちの方の考えを整理する役をやってあげますよみたいな、ちょっと片方矢印的なものがコンサルタントってあるよね、どっちでも。
あー、コンサルタントとして関わるとそうかもしれないね、確かに。
もうちょっとオープンダイアログ的なって言ってたらわからないけど、もうちょっと全員一が集まりましたみたいな感じの場を作れてる人ってすごいいいなって。
よくわかんない例かもしれないけど、PTAの会議めっちゃうまく回せてる人みたいなこと?
そう、例えば例えば。それはもしかしたら相互関係を大事にしてるのかもしれない。
なるほどねー。
PTAの会議うまく回すの中でもたぶんいいパターンあって、すげーパシティうまくて人身障悪物に長けてる人とかもたぶん回せるじゃん。
なんかそうじゃなくて、もうちょっとその真逆のアプローチでうまく回せてる人とかはもしかしたらわかる。
なるほどねー。すげーな、この本を読んで全く思うことがなかったな、相互関係。
音楽の力
後半ですごい相互関係相互関係って言い始めてるよね。
本当?もう私の目はそんなものを捉えることがなくなったのかもしれない。もう心にないもの、ハイルアウトの中にも全然ないもの。
特に4番の自分の表現欲求みたいなものが目覚めてくる家庭の中で、
お荷物とかじゃなくて、相互関係を結べる存在なんだと自覚した瞬間にクリエイティビティが増していったみたいな事例が。
あったね、あったね。
なるほど、なんか私は完全にその相互関係という言葉を変換して理解していた気がする。
どう変換してたんですか?
今のみきさんの話もあるように、この人と相互関係を結べる人だっていうのってその当事者やんか。
私の相互関係というよりかは、適切な言語にするのが難しいんだけど、
なんか需要感みたいな、その場にいてOKみたいなさに変換をして読んでいた。勝手に自分の中で読んでいて。
その、なんかさ、相互関係ってこれ私の勝手な文字を見た時のイメージなんだけどさ、
相互関係って時なんか横から見てるイメージになっちゃうのよ、俺なんか。
AとBがいて、AとBの相互関係を見てるっていう、私はCなわけ。
でもこの本の中で出てきたら、今のみきさんが言ってるのって、
AとしてBの人と、あ、私AとあなたBは相互関係が結べる人ですねっていうことやんか。
そう、私交換なんだよね。全く等価なものを交換するっていうか。
あーあーあーあー、ていうことね。へー、だから全然相互関係だと思って読んでなかった。
頭の中でなんかこう概念で読んでいたことがすごくよくわかったわ。
確かにその相互関係を築くために需要はとても重要なファクターではあるよね。
うん、そうだね。一方で自分が相手に対して影響を負ってことに対しての安心感ってのもなきゃいけないってことだもんね。
うん、そうそうそう。
なるほどねー。
お、すごく感じたなー。
うーん。
あと、だからその相互関係のこととかもっと早く読みたかったって思った。
ずっと相互関係とかのフィードバックをさんざん一人にしつつできてなかったりとか、
なんかたまに自分がマジョリティ側の目線の偏見を押し付けてしまったかもとか思うこととかも結構あった。
あったからもっと早く読みたかったって思った。
こういう本をもっと早く読んでたら、よりアンテナが鋭くなったかもしれないのに。
いちちゃんなんか前回だから、前々回もそんな話してなかったっけ?
もうちょっと早く触れられていればとか言ってた気がする。
うん。だからちょうど最近病床を選べているということですね。
はー、ハマるものをね。
あとなんか、すごく改めて思ったのが、音楽の力ってすごくない?
それはね、すごく思うね。
音楽も含めてだけど、表現の力ってすごいんだなっていうのを、
特に第4章もそうだし、さっきの延々と頭の中で鳴り続けるのもそうだけど、
音楽ってすげー。芸術ってすげーんだなっていう。
その中でもビジュアルアートよりも、結構音楽が与えている要素がすごく大きいような気がする。
いろんなところで音楽が使われているような印象を受けた、私は。
特にみきさんは、特に音楽ってことなんだ。全体のビジュアルアートとかと比べても音楽のほうが。
物語とか詩とか、いろんなものは使われてきて、表現するってことは使われてきたけど、
特に音楽が結構出てくる頻度が高いなって。
それこそなんかほら、教会でバッハ歌えるようになったら落ち着いた人の話とかさ。
はいはいはいはい。
頭の中で音楽が鳴り止まないんだけど、でも、それが治ったことが寂しく思うみたいな人もいたりとか。
いい話だったよね、なんかね。
そうそうそう。
あと音楽でちょっと泣き出された人とか、音楽が良い効果をもたらしているシーンってすごく多いなって思った。
それはビジュアルとか、嗅覚とか、物語みたいなものと比べて圧倒的に頻度が多い感じはしたじゃん。
するね、確かにね。
ミキさんが言ってくれた、頭の中で音楽が鳴ってるやつ。
何例か出てくる中の1個が、自分がちっちゃい時の記憶が全くない人で、
突然頭の中に音楽が流れ始めて、それ何かなと思ってその音楽を調べていったら、
自分が全く覚えていない幼少期の思い出に繋がる音楽で、
その音楽が治療すると消えちゃうんだけど、消したくないですみたいな感動のワンシーンみたいなのがあったり、
それを見ると、音楽の記憶の中にずっといた訳でしょ?
その音楽がいたし、それがその瞬間に鳴っているのを、病気の治療とはいえ、
しかもずっと鳴ってるから邪魔じゃん。
なんだけど消したくないって思わせるほど、今この瞬間でも強い感情を想起させるっていうのは、
確かに今言われて改めて思うけど、音楽のパワーはすごいのかもね。
嗜覚が一番強いのかなって思うけどさ、
この話の中では美しい風景の写真を見ると、横に出ると治ったみたいな話は全然なくて、
音楽の力を使っているのがすごい多かったなって思ったのと、
ちょうどそれを特に強化学習的に思いやすいのが、
昨日友達とお芝居というかパフォーマンスを見に行ってて、
感情と表現の相互作用
音楽家の人が作った舞台だから、
自分の人間の声とかガムランティスズとか、
直接スピーカーとかを通さずに出す音だけで2時間くらい構成されるパフォーマンスを、
その中でダンスしたりするってやつで、
パフォーマンスと観客の境目とかもなくしたいっていうようなコンセプトだったから、
お客さん側も音を出したりとかしながら、
それで全体を作っていくみたいな作品だったのよ、2時間くらい。
2時間って最初の30分はガイダンスがあって、
この鈴の音が鳴ったらこういう音を出してくださいみたいな。
そのレクチャーを押してからやるからみんなスッと入っていける感じだったんだけど、
90分くらいずっと物語があるようでないというか、
テキストはなくて、ダンスとみんなが作った音だけで世界が構成されてくるっていうのを見て、
とっても気持ちよかったし、すごいよかったし、
その時に一緒にいた友達の感想が、
最近結構悲しいことが個人的にあって辛かったんだけど、
どんな感情の時でも見れる作品だったって言ってて、
やっぱり物語ある系のエンタメだと頭空っぽにして見れる物語だよとか、
スカッとするからどんな時でも見れるよとか、子供向けだからとか、
そういうどんな人でも見れる物語だよとかあるけど、
結局あのパフォーマンスが一番どんな感情の時でも見れるやつだったなって思った。
めっちゃハッピーな時でも、めっちゃ仕事で嫌なことがあった時でも、
誰かに交じり切れしてる時でも行くと何か感じるものがある空間だった。
なんか気持ちよくなれるみたいな、そこの世界に入っていけるっていう意味で、
一番需要度が高い作品だったなって思って、
それは絶対言葉を使ってなくて音楽だけだったからだし、
スピーカーとかも通してないから、最終的に劇場のドアが開いてみんなで外に出て、
最後外で終わるんだけど、そこでもやっぱり人間が出してる音だからすごい聞こえてきて、
なんかそれがすごく気持ちよかったねって思って、
その後にこれを読み返してたら音楽がすごく操作してて、
意外と聴覚なのか?人間の一番の感覚は。言語はすぐ分断も無視みたいな。
視覚のアートなのかなって思ってたけど、聴覚なのか?って思った。
それはグッドポイントかもしれないね。
定期的にボイトレ行こうかなって思うんだよね。
綺麗な資料を書けますとかさ、そういうことより、
いい声でいいトーンで話せる方が説得力増すんじゃね?みたいな。
音楽を奏でるようにプレゼンした方が場に与える影響力は。
言葉で上手く話す、つまり理由を明示するとかさ、
そういうことじゃなくて、音楽的な要素が声の中にもあるわけじゃん。
響きとかさ、長さとか、息遣いとかさ、そういうことが上手くできたから、
仕事が云々とかじゃなくて、いろんな人をハッピーにできるかもしれないわけじゃん。
神経医学の洞察
トールラテで私が言うだけで誰かをハッピーにできるかもしれないのは、
声の可能性のわけだからね。
それは良いパフォーマンスだね。
っていうのを持った印象かな。
音楽なぁ。
とても面白かったし。
音楽を読むと人間を研究して楽しそうっていうか、
生まれ変わったらやっぱり医者とかやってみたい。
すごいね、それは。
絶対無理だと思ったもん。
すごくとても興味がでかい。
すごいよ。
だいぶ前に、1年くらい前に生存する意識っていうさ、
植物状態になった人間に意識があって、いろいろ考えてるみたいなのを読んだじゃない?
あれを思い出して、
ヴァーザックスさんの神経医の話が、
70年代、80年代くらいの、60年代か80年代くらいかな。
出たのが85年で、事例は60年代とかのものも結構あった感じかな。
生存する意識は88年以降みたいな話だったの。
なるほど。
深感を感じて、
こういう思ったより全然分かってないことがあるし、
人間ってそんなもんじゃないみたいな、
発見の歴史をすごい感じるっていうか。
そうか。
40年前だもんね、ここに出てきてるこの本に。
この文章が本になったのもね。
良い読者体験ですね。
他の本も読んでみようかなって思って。
でも是非レナードの朝は2時間で見れるし。
良い映画だから。
恋愛部分スキップして、話の筋だけ読もうかな。
レナードの朝で出てくるエルドパっていう、
パーキンソン病に使われる薬。
パーキンソン病に作られた薬を別の病気の人に使ったら
意識が回復したみたいな話なんだけど、レナードの朝って。
昔ってすごいな、そんなにいきなり人に薬使えちゃうんだとか思って。
その薬がまさか使用禁止になったりとかしないだろうなと思ってみたら、
全然今でもまだパーキンソン病に使われている薬で。
やっぱり医学ってすごいって思いました。
突然小学生みたいな感想があったけど。
医学ってすごい。
すごい。
昔、テクノロジーの世界にいたら古いってなっちゃうじゃん。
もう古いみたいな。あれはもう古い。
すぐ古くなっちゃうけど、人間に関することってそんなに簡単に古くなったりしないんだなと思いました。
そうだね。
枯れた技術のほうがいいですよねっていうのの、さらにもう一個奥があるもんね。
そうなんですよ。
私が広告業界に行って、マジで意味わかんないなと思ってた標語の一つが
new is better than goodって言ってる人がいてさ。
広告の人からしたらそうなんだろうけど、最悪だなって思った経験を今思い出したわ。
なわけあるかいっていう、言うのじゃない世界がここにはあったね。
もうプレゼントしたらよかったかもしれないね。
本当だよ。
改めて俺もう一回オリバーサックスの色のない姉妹を読もうかなと思ってるな。
俺なんで読もうと思ったんだっけ?それだけ単品で読もうと思ったんだよな。
なんでだろうね。
いつ買ったんだろう、色のない姉妹。
確か新卒…あ、そうこれだわ。
今何を調べてんの?何を調べたのかわかんの。びっくりするんだけど。
Amazonで買った日を見ようと思って。
あ、そういうことね。
びっくりしたけどちょっと怖かったわ今。
何を検索してるのか不思議だった?
うん、不思議だった。
買ったのが新卒1年目の6月だから、本とか全く読めなかったタイミングのはずなんだよな。
でも買おうと思ったからたぶん上司とかに勧められたのかな。
ね。
すげえいい本だなとその時でさえ思ったからさ。
でもこれを勧めてくれる人が会社にいたっていうのはいいことかもね。
あともう一個私が一番この本の中でグッときた1センテンスで言うと、
人の魂はその人のIQがいくつであろうと調和的なものであるっていうのを見て、
すごいグッときて、はあ…
私もそれグッときた。
そうだな。
いい言葉じゃない?
人の魂はその人のIQがいくつであろうと調和的なものである。
何がいいんですかって言われたらちょっとわかんないけど、
これはいいよ。
すごいいいと思ったね。
って感想かな。
そうなんだ。
だからそれこそこのタイミングが相互関係を生んでるよね。
核とかじゃないっていうか。
ああ、はい、はあはあはあはあ。
ああ、そうかもね。
そうかもね。
そうかもね。
だからその、理解してあげるとか需要してあげるとかじゃないっていう。
魂とは調和的なものなので、みたいな。
この場にいますっていう感じ?
相手の魂がそもそも調和的であって、その人と向き合う自分も調和的であって。
調和的であってっていう、ただそれだけっていう。
それが向き合う場がこの場であるっていうのは。
っていうだけ。
相互関係の前提となるのはこれなのかもね。
確かにね。
とてもいい読書体験でしたね。
ね。
人間の意識と理解
びっくり事例集。
なんかアンビリーバボーみたいなことじゃん。
あげられてる例って。奇跡体験アンビリーバボーみたいなやつだけど、
こんな気持ちになれるエッセイは凄い素敵な本ですね。
私、ジェミニー、GBTだか忘れたけど、AIが勧めてこなかったら読まなかったから賢い使い方したわ。
確かに。いいね。
いい探索の使い方だね、生成AIの。
うん。
じゃあ次は、チョペ・ハウアーの孤独と人生だっけ?
人生と孤独だっけ?
そうだね。孤独と人生。
孤独と人生を。
これは、生成AIじゃなく、なんかね、真相版が出るんだよね、確か。
のどみGBTで。
私の中から、なんかさっきのみきさんのさ、このどんな気持ちの時でも見れるよねっていう、その友人のコメントじゃないけど。
うん。
私なんか忙しくなったり辛くなってくると、チョペ・ハウアーの言葉が心に刺さり始めるっていう傾向を過去5年ぐらい観察しててさ。
今が別にどうこうってわけじゃないんだけど、いい薬になりそうじゃん、チョペ・ハウアー。
あとかっこいいよね、なんか読んでたら。チョペ・ハウアーって言葉。
チョペ・ハウアー読んだことある?って言われて、あるよって言うとかっこいいっていう。
うん、かっこいい。
じゃあ2人でかっこよくなろう。
みきちゃん、北を楽しんで行ってきて。
はーい、だからフライトの中とかで読もうと思ってます。
うむ。孤独を体験できる場所、フライトの中。
いや、常に孤独やから。
はい、ありがとうございました。
ノーコメントで行ってらっしゃいます。
はい、ありがとうございました。では、次の本で。
はーい、じゃあね、じゃあね。
はーい、ありがとうございました。
21:27

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