サニーデーフライデーは、社会保険労務士として活動する田村が普段の士業という堅いイメージから外れ、働き方や働く価値観、働くマインド等と熱く向きあったり、人生に前向きでポジティブな方をゲストとしてお呼びし、真剣に働き方を考える番組です。
経営者や従業員として働くリスナーの皆様が明日から明るく過ごせて、心や気持ちがパッと晴れるそんな『働き方を考える』ラジオをお送りします。
テーマは社労士業、働き方改革、キャリア、海外駐在、外国人雇用、海外放浪等です。
パーソナリティー:田村陽太
東京外国語大学外国語学部卒業。産業機械メーカーの海外営業、社労士法人での勤務経験後、社労士事務所を開業。海外駐在員や外国人社員の労務管理、外国人留学生・技能実習生の就労支援等、企業の国際労務・海外進出対応に強い。番組プロデュース、ポッドキャストデザイン等のPRブランディング事業も手掛ける。株式会社サンキャリア代表。
サンキャリアのHP
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カバーアート制作:小野寺玲奈
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第167回 【対談】海外ビジネスを成功させるために人事部はどうあるべきか(後編、ゲスト:株式会社FJT 藤戸善啓さん)
前回のお話の続きで、日本企業が海外展開を行っていく上での経営戦略、リスクマネジメント、人事制度はどう対策していくべきか。企業の海外人事を専門とし、企業の海外進出支援を行っている、一般社団法人海外人事交流会の代表理事で、株式会社FJT代表取締役の藤戸善啓さんと対談します。※このご時世ですのでソーシャルディスタンスに配慮して収録しております。海外展開するなら、人事部も“国内仕様”から脱却せよ日本企業が海外展開を進める中で、多くの企業は「国内営業部」と「海外営業部」という部署体制をとります。しかし、海外に進出するならば、人事・労務体制も日本基準のままでは通用しません。藤戸さんは、日本と海外の労務感覚は「日本 vs 世界」と言ってもよいほど違うと指摘します。たとえば新卒一括採用・終身雇用・配置転換といった仕組みは日本独自のものであり、現地では通用しません。海外の雇用慣習や給与相場を知らない日本本社の人事部が、現地の合理的な判断を否定してしまうと、現地マネジメントとの間に深刻なギャップが生まれてしまいます。「現地の給与はなぜ高い?」に答えられる人事部であれたとえば、東南アジアの現地法人で部長職を雇用しようとすると、日本円で年収1500万円ほどかかる場合があります。日本の感覚で見れば驚く金額かもしれませんが、現地のマーケットではそれが適正相場ということも珍しくありません。しかし、日本本社の役員に説明する際、知識のない人事部が「高いですね」と反応してしまえば、現地駐在員との信頼関係にヒビが入ります。人事部は各国の労務慣習や給与水準を調査し、「その額は妥当です」と堂々と説明できる体制を作る必要があります。今、海外人事が直面するリアルな悩みとは?コロナ禍以降、海外駐在員の配置にも大きな影響が出ました。渡航が制限され、「そもそも現地に駐在する必要があるのか?」という問い直しが進む一方で、現実には移動が必要な場面も多く、ビザや入国条件の複雑化に企業は苦しんでいます。加えて、「183日ルール」など税制上の問題も浮上しています。駐在員が長期帰国していると、日本での課税義務が発生する可能性があり、給与や社会保険の取り扱いに大きな影響を与えるため、人事部には新たな知識と判断力が求められています。理想の海外人事部とは「教育の設計と実行ができる組織」藤戸さんが描く理想の人事部像は、「駐在員が現地で成功するための人材育成を、計画的に行う部門」です。優秀な国内人材をそのまま海外に送るだけでは足りません。現地の文化・マネジメントスタイル・リスク管理に対応できる人材に育てるには、少なくとも2~3年のタームで教育・訓練する必要があります。しかし実際には、教育プログラムが形骸化していたり、予算や人手不足で実行されていない企業も少なくありません。藤戸さんは「多くの駐在員のトラブルの半分以上は、日本にいる段階で防げる」と断言します。危機管理教育こそが“現地責任者”の最低条件駐在員は単なる管理職ではなく、現地法人の“経営者”であり“責任者”です。そのため、日常業務だけでなく、テロ・感染症・自然災害といった非常事態にも迅速かつ冷静に対応する力が求められます。たとえば地震が起きたとき、現地社長である駐在員は自ら社員の安否確認を行い、日本本社に報告する立場です。「休日だから」「連絡を待てばいい」という受け身の姿勢では通用しません。そのためにも、危機対応のシミュレーション研修や、情報共有体制の構築を含めた準備を人事部が主導していくべきだと、藤戸さんは強調します。「成功する駐在員」を育てる仕組みをつなげていく駐在員を取り巻く課題の多くは、現場だけでなく人事部の姿勢・理解不足・経験不足によるものでもあります。海外人事交流会の例では、参加者30名中、実際に海外駐在を経験した人事担当者はわずか1~2名しかいないこともあります。そのため藤戸さんは、「せめて出張でもいいから現地を知ってほしい」と訴えます。現地の空気、生活、働き方を知れば、駐在員への支援や制度設計も変わってくるからです。「成功体験をした駐在員が、次の世代を育てる」──そんな循環が生まれるような仕組みを、人事部がリードして設計・実行していくこと。それこそが、企業の海外展開を強く、持続的に支える基盤になるといえます。海外人事は「人と企業の未来」をつくる仕事藤戸さんの言葉からは、単なる制度設計や業務管理ではなく、“人材の成長と企業の成功を同時に支える”という海外人事の本質的な役割が浮かび上がります。企業の海外展開が加速する今、人事部が果たすべき使命は「守る」だけでなく「育てる」こと。そして駐在員が現地で輝けるように、知識・経験・危機意識を共有し合える仕組みづくりこそが、次の時代の人事部の理想形だといえるでしょう。~お知らせ~サニーデーフライデーは、社会保険労務士として活動する田村が普段のサムライ業という固いイメージから外れ、様々な分野で活躍する方やその道の専門家・スペシャリストと語るトーク番組です。人生に前向きでポジティブな方をゲストとしてお呼びし、経営者や従業員として働くリスナーの皆様が明日から明るく過ごせて、心や気持ちがパッと晴れるそんな『働き方を考える』ラジオをお送りします。話すテーマは社労士業、働き方改革、キャリア、海外駐在、外国人雇用、海外放浪等です。パーソナリティー:田村陽太産業機械メーカーの海外営業、社労士法人での勤務経験後、社労士事務所を開業。海外駐在員や外国人社員の労務管理、外国人留学生・技能実習生の就労支援等、企業の国際労務・海外進出対応に強い。ラジオDJ、ナレーター、インタビュアー、番組MC・ナビゲーター等、音声メディアや放送業界でも活動。また、番組プロデューサー、ポッドキャストデザイナー等のPRブランディング事業も手掛ける。カバーアート制作:小野寺玲奈サニーデーフライデーはTwitterをやっております。アカウントは@sunnydayfridayと検索して頂ければ出てきますのでフォローしてください!またおたよりフォームを設けておりますので、是非ともサニーデーフライデーにおたよりをください!↓↓↓↓↓bit.ly/3gbygo1各ポッドキャストのプラットフォームで聞けますが、是非とも購読ボタンを押していただき、Apple Podcastsで聴いている方は是非とも評価とレビューを書いてください!
第166回 【対談】海外駐在員の人事労務管理の重要性について語る(前編、ゲスト:株式会社FJT 藤戸善啓さん)
企業の海外ビジネス・海外展開に重要な役割を果たす海外駐在員。新型コロナの影響も含めて今後日本企業はどのようにマネジメントしていくべきか。企業の海外人事を専門とし、企業の海外進出支援を行っている、一般社団法人海外人事交流会の代表理事で、株式会社FJT代表取締役の藤戸善啓さんと対談します。※このご時世ですのでソーシャルディスタンスに配慮して収録しております。駐在員の「命」と「仕事」を守るのが、海外人事の使命今回のゲストは、株式会社FJT代表取締役であり、海外人事交流会の創設者でもある藤戸善啓さん。藤戸さんが専門とする「海外人事」とは、単に人材を海外へ送り出すだけでなく、現地で働く駐在員の生活・健康・安全・仕事のすべてをサポートする役割を担うものです。治安・病気・教育・文化の違いなど、日本とは異なる環境に置かれる駐在員たち。彼らの「命を守る」安全対策と、「仕事を守る」ためのマネジメント支援は、企業にとっても駐在員本人にとっても不可欠な要素であり、人事部がその全体像を理解しきれていない現状への課題意識が、藤戸さんの活動の原点となっています。「海外駐在=輝かしいキャリア」…のはずが、困難に直面する現実番組ホストの田村は、もともと海外営業の仕事に就いており、「海外駐在」はその先にある理想のキャリアだと考えていました。しかし、実際には現場で孤立し、環境の違いに戸惑い、活躍できずに終わる駐在員も多いことに気づきます。そんな中で出会ったのが藤戸さんが執筆していた書籍。駐在員を“輝かせる”ことに力を注ぐ藤戸さんの姿勢に共感し、直接連絡を取ったことが今回の対談へとつながりました。駐在員を支えるために「現場経験」が必要だった藤戸さん自身も、上海・北京への駐在経験を持っています。たとえば「電気代の支払い方法がわからない」といった些細な生活の違いが、駐在員のストレスやパフォーマンス低下に直結することを実体験として痛感しました。また、仕事面では「阿吽の呼吸」が通じない海外のマネジメント文化に苦労。だからこそ、「現地の人は何が常識か」「どんな風に伝えれば伝わるか」といった現場知見を企業間で共有し合う仕組み=海外人事交流会が必要だと感じたのです。「駐在員を本当に置くべきか」を問う時代へ従来、「海外出向=現地に駐在」が当然でしたが、コロナ禍でその前提が大きく揺らぎました。実際、現地に戻れないまま日本からリモートで業務を行った駐在員たちも、事業を滞りなく継続できたという実例が多く存在します。これにより、「物理的に現地にいる必要は本当にあるのか?」「駐在以外の形で成果を上げる方法もあるのでは?」という視点が広まりつつあります。つまり、「駐在=目的」ではなく、「ミッション達成のための最適な手段」としての駐在を見直す時代が来ているのです。事業は人なり──駐在員の資質こそ、海外事業の成否を左右する海外事業を成功させる鍵は、「誰を派遣するか」に尽きると藤戸さんは言います。語学力だけでなく、異文化理解・現地社員との信頼構築・現地情報への感度といった資質が重要。たとえば、現地で流行っているお笑い番組や音楽を把握し、朝礼でその話題を織り交ぜる駐在員は、現地スタッフからの信頼が圧倒的に高まるといいます。「同じ場所で暮らしている仲間だ」という認識が信頼関係を生み、その信頼がマネジメントと業績に直結します。「社長だから偉い」ではなく「同じ目線で働ける人」こそ現地で信頼される企業によっては、駐在員=現地社長という肩書で赴任することもあります。その際に、「偉そうにする」「日本式で押し通す」ような姿勢では、現地社員との関係構築がうまくいかず、結果としてビジネスも停滞してしまいます。一方で、現地文化や人々にリスペクトを持ち、フラットな姿勢で接する駐在員は、高い成果を上げている。この違いは、海外人事の観点から見れば極めて明確であり、企業としても「駐在員にどんな姿勢・能力を求めるか」を事前に定義していく必要があるといいます。海外人事の課題は「制度」ではなく「人材育成と選定」駐在制度の設計や労務管理も重要ですが、根本的な課題は「人の選定と育成」。異文化への関心がある人、相手を理解しようと努力できる人、現地の目線に立てる人。そうした人材を見抜き、派遣し、さらに育てていく仕組みづくりが、日本企業の海外展開の未来を左右すると藤戸さんは力を込めます。海外人事は“命”と“志”を守る仕事本対談を通して、「海外人事」とは単なる人事制度運用ではなく、現地で挑戦する日本人駐在員を全力で支えるプロフェッショナルの仕事であることが明らかになりました。藤戸さんが掲げる「駐在員の命と仕事を守る」という言葉には、経験と使命感、そして未来への提言が込められています。「この人と一緒に、海外での“働き方”を再定義したい」と思わせる対談でした。~お知らせ~サニーデーフライデーは、社会保険労務士として活動する田村が普段のサムライ業という固いイメージから外れ、様々な分野で活躍する方やその道の専門家・スペシャリストと語るトーク番組です。人生に前向きでポジティブな方をゲストとしてお呼びし、経営者や従業員として働くリスナーの皆様が明日から明るく過ごせて、心や気持ちがパッと晴れるそんな『働き方を考える』ラジオをお送りします。話すテーマは社労士業、働き方改革、キャリア、海外駐在、外国人雇用、海外放浪等です。パーソナリティー:田村陽太産業機械メーカーの海外営業、社労士法人での勤務経験後、社労士事務所を開業。海外駐在員や外国人社員の労務管理、外国人留学生・技能実習生の就労支援等、企業の国際労務・海外進出対応に強い。ラジオDJ、ナレーター、インタビュアー、番組MC・ナビゲーター等、音声メディアや放送業界でも活動。また、番組プロデューサー、ポッドキャストデザイナー等のPRブランディング事業も手掛ける。カバーアート制作:小野寺玲奈サニーデーフライデーはTwitterをやっております。アカウントは@sunnydayfridayと検索して頂ければ出てきますのでフォローしてください!またおたよりフォームを設けておりますので、是非ともサニーデーフライデーにおたよりをください!↓↓↓↓↓bit.ly/3gbygo1各ポッドキャストのプラットフォームで聞けますが、是非とも購読ボタンを押していただき、Apple Podcastsで聴いている方は是非とも評価とレビューを書いてください!
第165回【対談】教えて、あなたの働き方!(ゲスト:ユナイテッドワールド株式会社 朝日将さん)
社会保険労務士の田村が様々な業種で活躍する人の働き方や信条・哲学をインタビューし、新しい働き方を学ぶコーナー『教えて、あなたの働き方!』本日のゲストは前回外国人雇用について対談したユナイテッドワールド株式会社の朝日将さんにお話を聞きます。【ハイライト】・今のお仕事のやりがいや大変な事・朝日さんが働く上で大事にしている事、働き方のスタイル・単調な仕事をしない、楽しい仕事を行えるためには?・経営者として判断力を高める為に重要な事・ユナイテッドワールド株式会社様の目指すべき目標ユナイテッドワールド株式会社様のHP https://www.unitedworld.jp/ 朝日社長のブログ https://ameblo.jp/masaruasahi/やりがいは“感謝の瞬間”──外国人が希望の職に就いたときグローバル人材の紹介事業を手がけるUnited World株式会社の代表・朝日さん。今回のインタビューでは、彼自身の働き方や価値観にフォーカス。まず「仕事のやりがい」について尋ねると、迷いなく返ってきたのは「紹介した外国人が希望通りの職場に就職し、感謝されること」という言葉でした。外国人労働者はまだまだ就職の難易度が高く、特にコロナ以降は解雇や雇用不安が増加。「希望通りの職に就けました」と直接伝えられると、「この仕事をやっていてよかった」と心から思えるそうです。「日本語力」への過剰な依存──企業が抱える構造的課題朝日さんが日々感じている「大変さ」は、外国人採用に消極的な企業の多さ。最大のネックはやはり「日本語力」であり、日本語が堪能な外国人でないと採用しづらいというバイアスが存在しています。加えて、日本人社員の多くが英語を使えないため、「外国人が会社に馴染むには日本語を話せなければならない」という固定観念も根深いと指摘。背景には日本の学校教育における英語教育の弱さや、「国内市場だけでも回る」という内向きな経済構造があるといいます。朝日さんは、「今こそ企業が英語対応に本気で取り組むべきとき。海外展開や優秀人材の確保は、日本語に頼るだけでは成り立たない」と断言します。「仕事は楽しいものであるべき」──自分らしく働くための工夫「働く上で大切にしていることは?」という問いに、朝日さんはこう答えます。「ストレスを溜めないこと。自然体でいること」。かつて会社員だった頃は、笑顔を作ったり相手に合わせたりと「自分を偽る時間」が多く、それが大きなストレスになっていたとのこと。今は、「自分が信頼できる人とだけ仕事をする」「やりたくない仕事は外注する」「思ったことは素直に言う」といった**“自分を守るルール”**を徹底しており、その分、仕事に対するモチベーションが高く保てていると語ります。仕事を楽しむ技術──「つまらない作業」をなくす・工夫するたとえば、「経費の処理や細かい事務作業がつまらない」と思えば、すぐに外注。「やりたくない仕事は、得意な人に任せればいい」という考え方です。とはいえすべてを外注するわけではなく、「60秒で終わらせるチャレンジをする」など、自分なりの楽しみ方を見つけることも大切にしています。結果的に、自分が楽しいと感じる仕事だけに集中できる環境を整えることが、最高のパフォーマンスにつながるという信念のもと、働き方を工夫し続けています。メンタルを整える「走る→瞑想」のルーティン会社経営では日々決断の連続。「特にスタートアップでは、残高がリアルに減っていく恐怖と常に隣り合わせ」。そのため朝日さんが心がけているのが、メンタルを安定させる朝の習慣。「朝起きて走る → 瞑想 → 仕事」というルーティンを毎日継続することで、集中力と精神の安定を手に入れたと語ります。また、有酸素運動を毎日20分以上行うことが「脳細胞の活性化と記憶力向上」に役立つという知見にもとづき、意識的に体を動かしているそうです。目指すのは「世界一のCEO」──孫正義氏に影響を受けて人生のターニングポイントは、孫正義氏の本との出会い。そこから「世界一の社長になる」という明確な目標を持ち、大学を中退してアメリカへ留学。1日3時間の睡眠で猛勉強したといいます。起業後すぐに失敗したものの、「50年かけて世界一になる」という目標は変わらず持ち続けており、「絶対に叶えられる自信がある。仲間も集まってきているし、やれないはずがない」と強く語ります。「国を超えた組織」をつくる──United Worldの構想現在朝日さんが率いるUnited World株式会社は、単なる人材紹介会社ではありません。彼が描くビジョンは、世界中に法人拠点を持ち、誰でも所属できる“国のような企業”。国連に代わるような国際的共同体を企業という枠組みで実現する構想です。「多国籍な社員が集い、国境を越えて働ける。そんな組織が世界を平和に導く存在になる」と、本気で語ります。社名“United World”には、まさにその思いが込められているのです。一緒に夢を追いかける仲間を募集中朝日さんの最後のメッセージは、「この野望に共感してくれる人がいたら、ぜひ一緒に働いてほしい」。世界一の企業を目指すという壮大な目標に対し、投資家や共に走る仲間を広く募集中とのこと。「規模はまだ小さくても、情熱だけはどこにも負けない」と断言する姿からは、スタートアップならではの力強さが感じられました。気になった方は、United Worldの公式サイトやブログへアクセスを。朝日さんの描く未来に、共鳴する方はきっと少なくないはずです。~お知らせ~サニーデーフライデーは、社会保険労務士として活動する田村が普段のサムライ業という固いイメージから外れ、様々な分野で活躍する方やその道の専門家・スペシャリストと語るトーク番組です。人生に前向きでポジティブな方をゲストとしてお呼びし、経営者や従業員として働くリスナーの皆様が明日から明るく過ごせて、心や気持ちがパッと晴れるそんな『働き方を考える』ラジオをお送りします。話すテーマは社労士業、働き方改革、キャリア、海外駐在、外国人雇用、海外放浪等です。パーソナリティー:田村陽太産業機械メーカーの海外営業、社労士法人での勤務経験後、社労士事務所を開業。海外駐在員や外国人社員の労務管理、外国人留学生・技能実習生の就労支援等、企業の国際労務・海外進出対応に強い。ラジオDJ、ナレーター、インタビュアー、番組MC・ナビゲーター等、音声メディアや放送業界でも活動。また、番組プロデューサー、ポッドキャストデザイナー等のPRブランディング事業も手掛ける。カバーアート制作:小野寺玲奈サニーデーフライデーはTwitterをやっております。アカウントは@sunnydayfridayと検索して頂ければ出てきますのでフォローしてください!またおたよりフォームを設けておりますので、是非ともサニーデーフライデーにおたよりをください!↓↓↓↓↓bit.ly/3gbygo1各ポッドキャストのプラットフォームで聞けますが、是非とも購読ボタンを押していただき、Apple Podcastsで聴いている方は是非とも評価とレビューを書いてください!
第164回【対談】外国人雇用について語る(ゲスト:ユナイテッドワールド株式会社 朝日将さん)
日本の労働力として今注目されている外国人雇用。企業が外国人社員を雇用する上でのメリット、外国人労働者を採用し、定着させる上で重要なポイントに関してグローバル人材の人材紹介事業を中心に行うユナイテッドワールド株式会社の朝日将さんにお話を聞きます。※このご時世ですのでソーシャルディスタンスに配慮して収録しております。【ハイライト】・今のお仕事について、外国人社員に特化した人材紹介業を始めたきっかけ・日本企業が外国人社員を雇用する上でのメリット・企業が外国人社員を採用する上で重要な事(募集、面接、内定、雇用契約それぞれの段階で)・採用後、日本企業に外国人社員が定着するために企業がやるべき事ユナイテッドワールド株式会社様のHP https://www.unitedworld.jp/ 朝日社長のブログ https://ameblo.jp/masaruasahi/社会貢献から起業へ──原点は「挑戦しない方が怖い」今回のゲストは、グローバル人材紹介のプロフェッショナルである朝日さん。大学卒業後すぐに起業し、失敗を経て、現在はユナイテッドワールド株式会社のCEOとして、外国人材の採用支援や教育研修を行っています。最初に目指したのは国連やNGO。しかし「想像できるキャリアに面白みを感じなかった」と語り、あえて困難な道=ビジネスで社会課題に挑むことを選択。「失敗よりも挑戦しないことが怖かった」と語る姿勢に、キャリア形成の本質が垣間見えました。外国人採用の「壁」は言語だけではない外国人材を採用する企業が抱える最大の壁は「日本語力」。多くの企業は日本人と“同じレベル”の日本語スキルを外国人にも求めてしまい、それが採用のハードルを上げていると朝日さんは指摘します。また、形式的には「多様性を受け入れている」と謳いながらも、本音では“日本人に近い人材がいい”という姿勢が根強く残っているケースも少なくないとのこと。こうした“見えない期待”が、外国人社員の就業体験を困難にする一因になっています。「英語化」は手段でしかない──真の課題は採用への意識楽天やメルカリのように、社内言語を英語化し、外国人エンジニアを積極採用している企業は増えています。とはいえ、語学だけで解決できる問題ではありません。企業が真に問うべきは「外国人だから採用するのか、優秀だから採用するのか」という視点です。採用の選択肢を最初から狭めてしまえば、優秀な人材に出会う機会すら失ってしまいます。バイアスを捨て、「国籍ではなく適性で採用する」姿勢こそが、グローバル化時代における本質的な採用です。採用プロセスのカギは“スピードと誠意”外国人材を採用する際に企業が見落としがちなポイントの一つが、採用プロセスのスピード。面接の設定が遅い、内定通知に時間がかかる…それだけで求職者は「自分に関心がないのでは」と不安になります。また、外国人の場合はビザの確認・切り替えといった追加プロセスも発生するため、事前に在留資格を確認しておくことも重要です。採用活動の誠意とスピードが、そのまま“会社の印象”となって伝わるのです。定着の鍵は「日本語支援」と「やりがい設計」採用後に企業が考えるべきは“定着”です。そのために効果的なのが、日本語学習支援や多文化理解の場作り。たとえば語学学校の費用補助や、イスラム教徒のための礼拝スペース設置など、文化的背景を尊重した対応が、安心感と定着に繋がります。さらに重要なのが「やりがい」の提供。業務設計の際には、個々人が自分のキャリアとどう結びつけて働けるかを上司が意識することが必要です。「長く働くこと」が前提ではない──キャリア観のズレを乗り越える外国人社員は、日本人以上にキャリア意識が明確な傾向があります。「何を身につけたいか」「どう成長したいか」がはっきりしている分、評価や成長機会が不透明だとすぐに離職に繋がる可能性も。一方で、企業側は「長く働いてくれる人材」を求めがち。この世代間・文化間の意識のギャップを埋めるには、従業員個々の志向に向き合い、短期でも価値ある経験を提供するという発想が必要です。「外国人採用=面倒」は思い込み──実はシンプルなプロセス外国人を雇うことに「ビザの手続きが難しそう」「コストがかかりそう」と尻込みする企業も多いですが、実際は就労ビザの切り替えも含めて、手続き自体はシンプル。登録支援機関や紹介会社を活用することで、対応は十分可能です。日本人と違って複雑という先入観を捨て、「選択肢の一つ」として自然に捉えることが、これからの時代において重要です。偏見なき採用が、組織の可能性を広げる朝日さんの言葉から浮かび上がったのは、「外国人だから」ではなく「その人だから」という採用基準の重要性です。多様性はあくまで結果であり、目的ではありません。目の前の一人一人にきちんと向き合い、「この人がうちで輝けるか」を見極めることが、本当に意味のあるダイバーシティ経営につながります。~お知らせ~サニーデーフライデーは、社会保険労務士として活動する田村が普段のサムライ業という固いイメージから外れ、様々な分野で活躍する方やその道の専門家・スペシャリストと語るトーク番組です。人生に前向きでポジティブな方をゲストとしてお呼びし、経営者や従業員として働くリスナーの皆様が明日から明るく過ごせて、心や気持ちがパッと晴れるそんな『働き方を考える』ラジオをお送りします。話すテーマは社労士業、働き方改革、キャリア、海外駐在、外国人雇用、海外放浪等です。パーソナリティー:田村陽太産業機械メーカーの海外営業、社労士法人での勤務経験後、社労士事務所を開業。海外駐在員や外国人社員の労務管理、外国人留学生・技能実習生の就労支援等、企業の国際労務・海外進出対応に強い。ラジオDJ、ナレーター、インタビュアー、番組MC・ナビゲーター等、音声メディアや放送業界でも活動。また、番組プロデューサー、ポッドキャストデザイナーとしてPRブランディング事業も手掛ける。カバーアート制作:小野寺玲奈サニーデーフライデーはTwitterをやっております。アカウントは@sunnydayfridayと検索して頂ければ出てきますのでフォローしてください!またおたよりフォームを設けておりますので、是非ともサニーデーフライデーにおたよりをください!↓↓↓↓↓bit.ly/3gbygo1各ポッドキャストのプラットフォームで聞けますが、是非とも購読ボタンを押していただき、Apple Podcastsで聴いている方は是非とも評価とレビューを書いてください!
第163回【対談】『学習性無力感』に陥らない企業作りとジョブズに学ぶキャリア設計
前回の話の続きで、自主性を持った社員が会社で定着していくための企業のマインドと風土の作り方や今後日本で求められる社会人としての意識の在り方に関して語りました。会社は「社長の私物」ではない──法人としての在り方を問う「法人化=自分のもの」と錯覚してしまう経営者が、まだまだ多い現実。ポッドキャストでは、社労士のオオタワ氏が「法人とは、社長だけでなく従業員と共に育てていくものだ」と強調します。手続きや給与計算だけでなく、従業員が主体的に動ける組織をつくる“内側からの支援”こそ、社労士の本質的な役割ではないかと語られました。社員の“やる気”は入社後に失われる──だからこそ成功体験を演出せよすべての社員は入社時、何らかの期待や希望を抱いています。ところが、上司や職場環境によってその“火”はあっさりと消えてしまう。これを心理学では「学習性無力感」と呼びます。努力しても報われないと感じたとき、人は動けなくなる──だからこそ、上司は「成功体験をプロデュースする人」であるべき。小さな意見を拾い、ラリーのように返す中で意欲は育ちます。「自己効力感」と「意見の採用」──自発性を育てる3条件従業員が自発的に動くための3つの条件として紹介されたのが以下の要素です。自己効力感(自分はできるという感覚)時間の余裕(考える隙間の存在)意見が採用された経験(組織に影響できたという手応え)これらが揃うことで、社員は「自分もこの会社の一員として機能している」と実感できるようになります。若者の「働く意味」は変わっている──“感謝される仕事”を求める時代「給与が高ければ辞めない」は、もう通用しません。いま多くの若手社員が求めているのは、人の役に立つ実感や社会貢献性。就職活動でも「世のため、人のためになる仕事がしたい」と願う学生は多く、彼らの価値観に寄り添えない職場は、人材を定着させることが難しくなっているのが現実です。経営者と若手世代の間にある“価値観のズレ”を認識し、社労士がその翻訳者(ファシリテーター)となることが、今求められています。「やる気がない」のではなく、「やる気を失わせた」のかもしれない人は本来、やる気をもって入社する。しかし、否定され続けたり、自分の存在が認められない環境では、やる気は自然と失われていく。上司や会社側がすべきことは、「この会社で働いて良かった」と思えるような意味付けの機会を提供することです。たとえ評価されなかった仕事でも、「あの時の経験がいま生きている」と思えたら、それは立派な成功体験。過去の点と点が線でつながる感覚が、人を前向きにします。「後付けでいい」──人生に意味を持たせる働き方のすすめ「選んだ道に後悔はない」と思える人は、最初から正解を見抜いていたのではなく、“後付けで意味付けしてきた人”。企業にとっても同じで、完璧な施策や最適な人材配置は存在しません。後から「やってよかった」と思えるようなストーリーを組み立てる力こそが、職場の魅力になります。社労士や管理職が担うべきは、そうした“意味付け”のサポート役でもあるのです。「過去」ではなく「これから」を語れる社会へ面接で「なぜ前職を辞めたのか」ではなく、「これからどんな価値を生みたいのか」を聞く。そんな転換が起きれば、働く人の見方も変わります。また、過去の学びを「今にどう活かすか」を考える人材を信じて採用する姿勢も重要です。今すぐに活躍しなくても、“点と点がつながる”タイミングを信じて育てることが、これからの人材育成の鍵になるといえるでしょう。社員の“火”を消さない職場へ今回の対談では、従業員の自発性を引き出すための具体策とともに、雇う側と働く側の価値観の違いについても深く掘り下げられました。“やる気のない社員”ではなく、“やる気をなくしてしまった背景”に目を向けること。そして、自己効力感と成功体験を演出する上司の力こそが、社員の成長と職場の未来を左右するのだという気づきが語られました。~お知らせ~サニーデーフライデーは、社会保険労務士として活動する田村が普段のサムライ業という固いイメージから外れ、様々な分野で活躍する方やその道の専門家・スペシャリストと語るトーク番組です。人生に前向きでポジティブな方をゲストとしてお呼びし、経営者や従業員として働くリスナーの皆様が明日から明るく過ごせて、心や気持ちがパッと晴れるそんな『働き方を考える』ラジオをお送りします。話すテーマは社労士業、働き方改革、キャリア、海外駐在、外国人雇用、海外放浪等です。パーソナリティー:田村陽太産業機械メーカーの海外営業、社労士法人での勤務経験後、社労士事務所を開業。海外駐在員や外国人社員の労務管理、外国人留学生・技能実習生の就労支援等、企業の国際労務・海外進出対応に強い。ラジオDJ、ナレーター、インタビュアー、番組MC・ナビゲーター等、音声メディアや放送業界でも活動。また、番組プロデューサー、ポッドキャストデザイナー等のPRブランディング事業も手掛ける。カバーアート制作:小野寺玲奈サニーデーフライデーはTwitterをやっております。アカウントは@sunnydayfridayと検索して頂ければ出てきますのでフォローしてください!またおたよりフォームを設けておりますので、是非ともサニーデーフライデーにおたよりをください!↓↓↓↓↓bit.ly/3gbygo1各ポッドキャストのプラットフォームで聞けますが、是非とも購読ボタンを押していただき、Apple Podcastsで聴いている方は是非とも評価とレビューを書いてください!
第162回【対談】従業員に自発性をもって仕事をしてもらうためには?
従業員が自ら問題意識を持って業務に取り組み、会社の戦力として働いてもらうために重要な『自発性』を社員にどう根付かせていくか、社労士×社労士で語りました。従業員の“やる気”を引き出すには?対話の続きをもう一度今回のサニーデーフライデーでは、前回に引き続き「社員の内発的動機づけ」をテーマに、田村陽太さんとオオタワ社労士が深掘りトークを展開。外発的動機づけ(給与・待遇)に頼らず、従業員が“自発的に動きたくなる”ために職場で何が必要かを、日常会話を交えながらじっくり掘り下げていきます。「安心感」から始まる自発性──最初の1年がすべて最初の関門は「転職後の不安」をどう解消するか。多くの社員は「この会社で本当にやっていけるのか」と心細さを抱えており、そこに寄り添う仕組みが重要です。安心できる人間関係や、仕事の意義を少しずつ理解できる教育体制が、やがて社員の自発的行動へとつながっていくとオオタワ氏は語ります。自発性を育てる“3つの条件”とは?従業員の内発的動機づけを高めるためには、次の3つの要素がカギだとオオタワ氏は整理します。自己効力感(自分にはできるという感覚)時間的余裕(自発的に動ける余白)意見が採用される経験(自分も組織を動かせるという実感)いずれも、現場で働く中で少しずつ育てていくものであり、一朝一夕で得られるものではありません。成功体験を“上司がプロデュース”する自己効力感は「成功体験」から生まれます。そして、その成功体験をつくるのは“上司の仕事”だとオオタワ氏は語ります。褒める、意見を聞く、そして採用する。たとえば「採用面接に同席させる」「経営方針の議論に招く」など、自分の意見が会社に影響することを実感できるような場面を上司が“演出”することが、自己効力感を高める近道になります。意見を聞いて終わりにしない──“ラリー”が意欲を磨く従業員の意見を一度で採用できなくても、真摯に返すことで“ラリー”が始まります。「それも考慮した上でもう一度考えてみてくれないか」──この繰り返しの対話が、意見の質を高め、信頼関係を築きます。採用・休憩時間の見直しなど、身近な事例をもとにした実践的な視点が語られ、現場で使えるアプローチが多数紹介されました。上司の“プライド”が邪魔をしないように「俺が考えた施策だからうまくいった」と思いたい気持ちを手放し、「部下の意見を採用したことで成功した」と言える器が、信頼される上司の条件です。自発性を引き出すには、上司が主役になるのではなく、部下を“育てるプロデューサー”になる必要がある──それがオオタワ氏のメッセージでした。「意見を聞くこと」は、会社と従業員の“信頼の試金石”「社員に意見を聞いても無駄」と感じてしまう経営者も少なくありません。しかし、耳を傾けなければ、自発性は育ちません。たとえ意見の完成度が低くても、何度も対話を重ねることで、やがて成熟し、組織の力になります。“意見を聞くこと”は、短期的な成果よりも、組織文化の根を育てる行為なのです。まとめ──“育つ職場”には、聞く上司がいる最終的に、従業員の自発性は「聞いてくれる人がいる」という信頼から始まります。オオタワ氏は、過去に自身も上司から意見を求められたことで「この会社で頑張ろう」と思えた体験を語り、今はそれを後進に返していく立場にあると振り返ります。自発性は育てるもの。対話と信頼の積み重ねこそが、組織の成長を支える基盤になると強調されました。~お知らせ~サニーデーフライデーは、社会保険労務士として活動する田村が普段のサムライ業という固いイメージから外れ、様々な分野で活躍する方やその道の専門家・スペシャリストと語るトーク番組です。人生に前向きでポジティブな方をゲストとしてお呼びし、経営者や従業員として働くリスナーの皆様が明日から明るく過ごせて、心や気持ちがパッと晴れるそんな『働き方を考える』ラジオをお送りします。話すテーマは社労士業、働き方改革、キャリア、海外駐在、外国人雇用、海外放浪等です。パーソナリティー:田村陽太産業機械メーカーの海外営業、社労士法人での勤務経験後、社労士事務所を開業。海外駐在員や外国人社員の労務管理、外国人留学生・技能実習生の就労支援等、企業の国際労務・海外進出対応に強い。ラジオDJ、ナレーター、インタビュアー、番組MC・ナビゲーター等、音声メディアや放送業界でも活動。また、番組プロデューサー、ポッドキャストデザイナー等のPRブランディング事業も手掛ける。カバーアート制作:小野寺玲奈サニーデーフライデーはTwitterをやっております。アカウントは@sunnydayfridayと検索して頂ければ出てきますのでフォローしてください!またおたよりフォームを設けておりますので、是非ともサニーデーフライデーにおたよりをください!↓↓↓↓↓bit.ly/3gbygo1各ポッドキャストのプラットフォームで聞けますが、是非とも購読ボタンを押していただき、Apple Podcastsで聴いている方は是非とも評価とレビューを書いてください!
第161回 【対談】ハラスメント対策を形骸化しないために企業・個人でやるべき事
前回の話の続きで、企業でハラスメント対策に取り組む上で重要な事、相談窓口や就業規則の整備方法、アンコンシャスバイアスやアンガーマネジメント等の話題を交えて熱く語りました。セクハラ・マタハラの基礎と“見えない影響”本エピソードでは、パワハラに続き、セクシャルハラスメントとマタニティ・パタニティハラスメントに焦点が当てられた。性的言動が労働条件の不利益に結びつくセクハラ、育児休業の取得希望に対する嫌がらせなどは、当事者の就業意欲を大きく損なう。「制度を利用すること」自体に圧力がかかる環境は、企業として重大なリスクを孕むと強調された。企業が取るべき4つの防止措置ハラスメント対策における企業の基本方針として、①会社の方針を明文化して周知する、②相談体制を整備する、③問題発生後の迅速な対応、④プライバシー保護と不利益取扱いの禁止、という4つの柱が示された。特に「相談したことで不利になる」と思わせない環境づくりは、従業員が声を上げる第一歩となる重要な要素である。“形だけの制度”では意味がない就業規則に記載しただけ、ポスターを貼っただけの“やった感”はむしろ逆効果だとオオタワ氏は語る。大切なのは、ハラスメント対策を「定期的に繰り返し意識させる仕組み」であること。例えば、年1回の経営方針発表会でパンフレットを読み合わせるといった具体例を提示し、「習慣化」が形骸化を防ぐ鍵になると指摘された。義務がなくても“やるべき理由”現在、パワハラやセクハラ対策に法的な罰則は存在しない。しかし、厚労省の指導や勧告に従わなければ企業名が公表される可能性があるほか、「安全配慮義務」を怠れば損害賠償のリスクもある。リスク管理としても、社員が安心して働ける環境を整えることは、今や企業の当然の責務となっている。アンコンシャスバイアスとメタ認知──“気づく力”が防止の鍵田村が取り上げたのは「アンコンシャスバイアス(無意識の偏見)」の存在。上司の何気ない言葉が、部下にとっては強い不快感となることもある。「そんなつもりはなかった」では済まされない。オオタワ氏も「メタ認知」、すなわち自分の発言や態度を一歩引いて客観視する力の必要性を語り、日々の人間関係全体に応用可能な大切な視点であると語った。ハラスメント防止は“お互い様”の文化から育休や産休を取得する同僚に対する心ない声は、自分の未来を否定することにもつながる。お互い様の意識をもって「今の自分には関係ない」制度への理解と配慮を深めていくことが、未来の自分や部下を助ける下地となる。制度を使いやすくする職場の文化こそが、持続的な職場環境に欠かせない。対策の目的は“ルール”ではなく“人間関係の再設計”形式的なルール整備だけでなく、「なぜこれをやるのか」を伝えることの重要性が再確認された。ハラスメント対策は単なるコンプライアンスではなく、従業員がその人らしく働き、職場の中でイノベーションが生まれる土壌を守るためのもの。上司や同僚の「気づき」が、それを支える。飲み会を禁じるだけでは解決しないセクハラ防止策として飲み会の全面禁止を選ぶ企業もあるが、オオタワ氏は「これは対策ではなく回避」と警鐘を鳴らす。異性と関わらない職場は、一見トラブル防止に見えても、長期的には社員のコミュニケーション力を奪う。相手との接し方、気配り、距離感を学ぶ場こそ、職場の教育機能の一部であると述べた。最後に──感情の扱い方が職場を変えるオオタワ氏が最後に強調したのは「自分自身の感情との向き合い方」。怒りや不満を他人にぶつけるのではなく、自分の中で処理する手段を身につけること。それができる人は、相手を尊重しながら対話ができる。つまり、ハラスメントを生まない人間関係は、自己理解と感情制御の力から生まれるのだ。~お知らせ~サニーデーフライデーは、社会保険労務士として活動する田村が普段のサムライ業という固いイメージから外れ、様々な分野で活躍する方やその道の専門家・スペシャリストと語るトーク番組です。人生に前向きでポジティブな方をゲストとしてお呼びし、経営者や従業員として働くリスナーの皆様が明日から明るく過ごせて、心や気持ちがパッと晴れるそんな『働き方を考える』ラジオをお送りします。話すテーマは社労士業、働き方改革、キャリア、海外駐在、外国人雇用、海外放浪等です。パーソナリティー:田村陽太産業機械メーカーの海外営業、社労士法人での勤務経験後、社労士事務所を開業。海外駐在員や外国人社員の労務管理、外国人留学生・技能実習生の就労支援等、企業の国際労務・海外進出対応に強い。ラジオDJ、ナレーター、インタビュアー、番組MC・ナビゲーター等、音声メディアや放送業界でも活動。また、番組プロデューサー、ポッドキャストデザイナー等のPRブランディング事業も手掛ける。カバーアート制作:小野寺玲奈サニーデーフライデーはTwitterをやっております。アカウントは@sunnydayfridayと検索して頂ければ出てきますのでフォローしてください!またおたよりフォームを設けておりますので、是非ともサニーデーフライデーにおたよりをください!↓↓↓↓↓bit.ly/3gbygo1各ポッドキャストのプラットフォームで聞けますが、是非とも購読ボタンを押していただき、Apple Podcastsで聴いている方は是非とも評価とレビューを書いてください!
第160回 【対談】経営者も従業員もやるべきハラスメント対策について
今年の6月から大企業で義務化となったパワハラの雇用管理上の措置義務を始めとした、セクハラ、マタハラ等のハラスメントに関して企業が取り組むべき事、海外と日本でのハラスメントの認識の違い等を社労士×社労士で熱く語りました。リスナーへの感謝と“原点回帰”の決意ポッドキャスト160回を迎えた田村氏は、リスナー数の増加に対する喜びを表しつつ、「初心を忘れずに、ワチャワチャ感を大事にしていきたい」と語る。YouTube番組の話を引き合いに出し、“狙いすぎると本質から離れてしまう”ことを自戒し、社労士としての視点で「答えのない問いを議論し、リスナーと一緒に考えていく番組にしていきたい」との姿勢を改めて共有した。制度と現実のギャップ——ハラスメント対策の“難しさ”2022年6月から中小企業にも義務化されたパワハラ防止法だが、「就業規則に書いたから大丈夫」という発想では現場は変わらない。加害者・被害者の双方が異なる視点と感情で語る中、「何が事実か分からない」状況が多く、制度と実務のギャップが大きな課題となる。実効性ある体制を整えるには、対話と信頼関係が不可欠だ。事実確認の壁——“感情バイアス”との戦いパワハラの訴えがあった際、社長や担当者は当事者からの報告をもとに対応するが、感情が高ぶった状態での証言は、事実から大きくずれている可能性がある。「誰が本当のことを言っているのか分からない」と語るオオタワ氏は、あくまで冷静に、証拠や第三者の視点から状況を見極める必要性を強調する。日本とアメリカの“ハラスメント”概念の違いアメリカでは性別や人種、宗教などに基づく差別的な言動がハラスメントの中心にあるが、日本では上下関係の中での“嫌がらせ”全般がハラスメントと定義される。この違いから、ハラスメント対策のアプローチも異なり、日本独自の文化・組織構造に合った運用が求められる。“期待”が“失望”に変わるとき——上司・部下関係の落とし穴上司が時間をかけて部下に教えたにもかかわらず、感謝されなかったり、思ったようなリアクションが返ってこないと、強い落胆を覚えることがある。「過度な期待を手放し、長期的視点で相手を見ることが重要」と語るオオタワ氏。小さなすれ違いが大きなトラブルになる前に、“期待値の調整”が必要だ。制度には限界がある——職場の“空気”を変えるパワハラに関する法制度には罰則がないため、「企業がどこまで取り組めばよいのか分からない」という課題も残る。だからこそ、日々の職場環境の中で「嫌がらせが起きにくい雰囲気」「誤解が生まれにくい関係性」を築くことが、制度以上に大きな予防策になると強調された。“重大案件”と“日常の違和感”を切り分けて考える大きなパワハラ事件と、日々の言い合いや小さな不快感は別の問題として扱うべきであると、オオタワ氏は語る。前者は制度による明確な対応が必要だが、後者は感情的なすれ違いであることが多く、予防や関係構築がより重要になる。すべてを“パワハラ”と括らずに、冷静に分類する力が求められる。結論——“何を言うか”より“誰が言うか”最後に田村とオオタワ氏は、社労士として「制度を語るだけでなく、自らの姿勢・在り方も問われる」と語る。「尊敬される上司」「信頼される専門家」になることが、最終的には“変化の起点”になる。何を言うかよりも、誰が言うか——その“誰”に自分がなれるように生き方を示すことが大切だと、番組を締めくくった。~お知らせ~サニーデーフライデーは、社会保険労務士として活動する田村が普段のサムライ業という固いイメージから外れ、様々な分野で活躍する方やその道の専門家・スペシャリストと語るトーク番組です。人生に前向きでポジティブな方をゲストとしてお呼びし、経営者や従業員として働くリスナーの皆様が明日から明るく過ごせて、心や気持ちがパッと晴れるそんな『働き方を考える』ラジオをお送りします。話すテーマは社労士業、働き方改革、キャリア、海外駐在、外国人雇用、海外放浪等です。パーソナリティー:田村陽太産業機械メーカーの海外営業、社労士法人での勤務経験後、社労士事務所を開業。海外駐在員や外国人社員の労務管理、外国人留学生・技能実習生の就労支援等、企業の国際労務・海外進出対応に強い。ラジオDJ、ナレーター、インタビュアー、番組MC・ナビゲーター等、音声メディアや放送業界でも活動。また、番組プロデューサー、ポッドキャストデザイナー等のPRブランディング事業も手掛ける。カバーアート制作:小野寺玲奈サニーデーフライデーはTwitterをやっております。アカウントは@sunnydayfridayと検索して頂ければ出てきますのでフォローしてください!またおたよりフォームを設けておりますので、是非ともサニーデーフライデーにおたよりをください!↓↓↓↓↓bit.ly/3gbygo1各ポッドキャストのプラットフォームで聞けますが、是非とも購読ボタンを押していただき、Apple Podcastsで聴いている方は是非とも評価とレビューを書いてください!
第159回 【対談】社員の内発的動機付けを高める上司たる姿とは?
前回のお話の続きで、会社で働く社員がやりがいをもって働いてもらうために、組織や管理職、上司がどういう存在であるべきか、社労士が経営者と応対する際の例も交えて語りました。見返りよりも“意味”。内発的動機づけをどう育てるか?今回のサニーデーフライデーでは、「従業員のモチベーションを本質的にどう支えるか?」をテーマに、田村とオオタワさんが対談。お給料や成果主義だけでは測れない、内発的なやる気や承認の重要性、そしてその“伝え方”について深く掘り下げられました。「自分のために頑張っている」と思えることが、従業員を馬車馬のように走らせる原動力になる。だが、その努力が成果や承認に結びつかないと、やがて辞めてしまう。だからこそ、会社側がどのように“認めるか”が問われているという課題意識が提示されました。成果主義の落とし穴──評価に載らない仕事が蔑ろになる成果報酬型制度がもたらす弊害にも話題は展開しました。売上や訪問件数といった「評価されるポイント」だけに集中すると、郵便対応や請求処理など、見えづらい業務が軽視される傾向にある。その結果、仲間だったはずの同僚が“競争相手”になり、組織全体が個人主義に傾いてしまう危険性もあります。こうした影響を防ぐには、管理職が「評価に載らない貢献」もきちんと拾い上げ、面談や日常の中でフィードバックしていくことが大切です。「理念」だけじゃ伝わらない──やる気を生む“瞬間”とは内発的動機づけをどう組織に根づかせるかは、現場レベルでは極めて難しい問題です。田村も「朝礼で理念を読む」だけでは限界があると指摘。一方、内発的動機づけが自然と育まれる瞬間も確かに存在します。たとえば、田村自身がメーカーの海外営業時代に、発展途上国の現場で自社製品が役立ち、現地の暮らしの改善に貢献できたと感じたとき。あるいは、オオタワさんが営業同行で“圧倒的に準備を重ねた先輩”の姿を見たとき。そんな「自分の仕事が社会と繋がっている」と実感できる瞬間に、人はやる気を高めます。人は“見て育つ”──伝えるのではなく、示す対談の中で繰り返し語られたのは、「人は言葉ではなく、姿勢から影響を受ける」という視点でした。内発的動機づけを持ってほしいなら、まず自分がそういう姿勢を“見せる人間”になるべきだという考えです。「他人と過去は変えられない。自分と未来は変えられる」という言葉を引用しつつ、田村とオオタワさんは、“変えたいならまず自分が変わる”ことの重要性を強調。社長が経営理念を語るなら、自分こそが体現者でなければ意味がない。上司が熱意を語るなら、まず自らの働き方を示す必要がある。部下や従業員は、日々の言動のすべてを見ているのです。「誰が言うか」がすべて──信頼の源は生き様にある内発的動機づけを根づかせるうえで、「何を言うか」より「誰が言うか」が鍵になる。これは職場だけでなく、社労士が顧問先に助言を行う場面でも同様です。オオタワさんは、「社長に助言しても聞いてもらえないことがある。それは、自分自身が信頼を得ていないからかもしれない」と振り返ります。資料や話し方以上に、「この人が言うなら信じよう」と思われるかどうか。信頼は知識以上に“人間性”で築かれるのです。結びに──モチベーションの火種を育てるためにお給料はモチベーションを左右する一因ですが、それだけでは決して足りません。会社として、上司として、そして社労士として、目指すべきは「言葉で語らずとも伝わる姿勢」。田村は最後に「従業員にとっての“やりがいの原点”を、もっと早くから育てる教育や社会の在り方についても、いつか深掘りしたい」と語りました。次回のトピックでは、就職・キャリア教育・自己理解といったより根源的なテーマが扱われるかもしれません。従業員のやる気の火種を育てるのは、制度ではなく“人と姿勢”。そんな本質的な気づきに満ちた回となりました。~お知らせ~サニーデーフライデーは、社会保険労務士として活動する田村が普段のサムライ業という固いイメージから外れ、様々な分野で活躍する方やその道の専門家・スペシャリストと語るトーク番組です。人生に前向きでポジティブな方をゲストとしてお呼びし、経営者や従業員として働くリスナーの皆様が明日から明るく過ごせて、心や気持ちがパッと晴れるそんな『働き方を考える』ラジオをお送りします。話すテーマは社労士業、働き方改革、キャリア、海外駐在、外国人雇用、海外放浪等です。パーソナリティー:田村陽太産業機械メーカーの海外営業、社労士法人での勤務経験後、社労士事務所を開業。海外駐在員や外国人社員の労務管理、外国人留学生・技能実習生の就労支援等、企業の国際労務・海外進出対応に強い。ラジオDJ、ナレーター、インタビュアー、番組MC・ナビゲーター等、音声メディアや放送業界でも活動。また、番組プロデューサー、ポッドキャストデザイナー等のPRブランディング事業も手掛ける。カバーアート制作:小野寺玲奈サニーデーフライデーはTwitterをやっております。アカウントは@sunnydayfridayと検索して頂ければ出てきますのでフォローしてください!またおたよりフォームを設けておりますので、是非ともサニーデーフライデーにおたよりをください!↓↓↓↓↓bit.ly/3gbygo1各ポッドキャストのプラットフォームで聞けますが、是非とも購読ボタンを押していただき、Apple Podcastsで聴いている方は是非とも評価とレビューを書いてください!
第158回 【対談】給与の魔力と人事評価制度の罠
コロナの影響で給与の減給や降格による企業の社員の離職率増加についてメディアで取り上げられる中で、従業員の就業意欲を高めて働いてもらうためにはどうすれば良いかを『給与』や『人事評価』について取り上げ語りました。給与とモチベーションの本質に迫る今回の「サニーデーフライデー」では、社会保険労務士の田村陽太とゲストのオオタワ氏が、「従業員の給料とモチベーションの関係」をテーマに深掘りトークを展開。お金を多く払えば人はやる気を出すのか、それとも給与ではカバーできない“何か”があるのか?心理学の知見も交えながら、経営者や人事担当者にとって不可欠な視点が語られました。給与は“モチベーションの源”か?番組冒頭では、給与の高低とモチベーションの関係性について議論がスタート。田村は「残業代がつくから働く」という受動的な動機よりも、「資格手当」や「成果に応じた報酬」など、自身の努力が直接反映される仕組みが重要と指摘。オオタワ氏もこれに同意し、「やらされ仕事」ではなく「やりがいと結びつく報酬」が本質的なモチベーションを高めると語りました。高給でも不満?その理由一方で、同じ高給でもやる気を失う例も少なくありません。たとえば、医療従事者へのボーナス未払いによる離職騒動や、年収が高くても長時間労働や評価の不透明さに悩む人など、外からは見えにくい内部事情が語られました。「同期との比較」「他社との比較」など、他者評価を気にしてモチベーションが上下する人も多いと指摘されました。給料は衛生要因──満たされても満足はしないオオタワ氏はここで「ハーズバーグの二要因理論」を紹介。給与は“衛生要因”に該当し、「不満があると強烈にやる気を下げる」一方、「満たされてもやる気が劇的に上がるわけではない」と説明。つまり、給与の不満を解消することは必要条件だが、それだけで人は動かないというのです。昇給の落とし穴──慣れと期待がもたらすジレンマさらに、昇給にも注意が必要です。給与が一度上がると、数ヶ月もすれば“慣れ”が生じ、その水準が当たり前になります。田村も「最初は嬉しくても、続かないと意味がない」と実感を述べ、オオタワ氏も「継続的に上げられるのか、という企業側の課題がある」と指摘しました。減給が与えるダメージは昇給の何倍も大きいそして、もっとも注意すべきは「給与を下げること」。モチベーションの下落幅は、昇給時の喜びよりもはるかに大きく、「一度上げた給与は基本的に下げない覚悟が必要」と強調されました。コロナ禍での減給事例も引き合いに出され、「給与と信頼」は表裏一体であることが語られました。成果主義とモチベーションの“すれ違い”ここで登場するのが「アンダーマイニング効果」。もともと“内発的な動機”(やりがいや熱意)で動いていた人が、報酬など“外発的動機”によって行動するようになると、かえってやる気が下がるという心理学的現象です。成果報酬制度の導入が一部で失敗する背景には、この効果が関係している可能性があるといいます。お金では動かない気持ちをどう見るか本エピソードを通じて、「給料は重要だが万能ではない」ことが改めて浮き彫りになりました。適正な給与水準の設定とともに、「信頼関係」や「やりがい」「成長実感」など、目に見えない動機づけの要素にもっと注目すべきだというメッセージが伝えられました。制度設計に携わる社労士や人事担当者にとって、数字の先にある“気持ち”をどう捉えるかが問われているのです。~お知らせ~サニーデーフライデーは、社会保険労務士として活動する田村が普段のサムライ業という固いイメージから外れ、様々な分野で活躍する方やその道の専門家・スペシャリストと語るトーク番組です。人生に前向きでポジティブな方をゲストとしてお呼びし、経営者や従業員として働くリスナーの皆様が明日から明るく過ごせて、心や気持ちがパッと晴れるそんな『働き方を考える』ラジオをお送りします。話すテーマは社労士業、働き方改革、キャリア、海外駐在、外国人雇用、海外放浪等です。パーソナリティー:田村陽太産業機械メーカーの海外営業、社労士法人での勤務経験後、社労士事務所を開業。海外駐在員や外国人社員の労務管理、外国人留学生・技能実習生の就労支援等、企業の国際労務・海外進出対応に強い。ラジオDJ、ナレーター、インタビュアー、番組MC・ナビゲーター等、音声メディアや放送業界でも活動。また、番組プロデューサー、ポッドキャストデザイナー等のPRブランディング事業も手掛ける。カバーアート制作:小野寺玲奈サニーデーフライデーはTwitterをやっております。アカウントは@sunnydayfridayと検索して頂ければ出てきますのでフォローしてください!またおたよりフォームを設けておりますので、是非ともサニーデーフライデーにおたよりをください!↓↓↓↓↓bit.ly/3gbygo1各ポッドキャストのプラットフォームで聞けますが、是非とも購読ボタンを押していただき、Apple Podcastsで聴いている方は是非とも評価とレビューを書いてください!
第157回 【対談】我ら社労士から世の経営者に伝えたい5つのポイント
前回の話の続編で、『労働問題は社労士、弁護士に任せてたら大丈夫!』と丸投げするのはどうなのか?雇用で悩む経営者の皆様に向けた私達社労士からのメッセージ、アドバイスと共に社労士×社労士で対談しました。はじめに ― なぜこのテーマを扱うのかこんにちは。「社労士ラジオ サニーデーフライデー」DJ田村陽太です。今回は、社労士のオオタワさんをゲストに迎え、「職場の労働トラブルは誰が解決するべきか?」をテーマに対談を行いました。未払い残業や不当解雇、ハラスメントなど、ニュースでも取り上げられる労働問題。これらが深刻化すると、労基署や労働局、ユニオン、裁判へと発展することがあります。しかし、そうなる前に解決する道はないのでしょうか?本記事では、社労士と弁護士の役割の違い、そして「予防」という視点で社労士が果たせる役割を掘り下げ、企業にとって本当に必要な労務体制とは何かを考察します。社労士、特定社労士、弁護士――それぞれの役割と限界まず押さえておきたいのが、社労士・特定社労士・弁護士の違いです。社労士は、労働トラブルが表面化する前の「予防と改善」の専門家であり、日常的な就業環境整備や相談対応を行います。一方、トラブルが表面化し、金銭請求や法的主張が伴う場面では、弁護士の出番です。特定社労士はその中間的な役割を担い、労働局や労働委員会でのあっせん・調停に社長の代理人として関わることができます。しかし田村自身は「トラブルになった時点で企業側の負け」だと強調します。なぜなら、従業員が労基署やユニオンに駆け込むまでには、すでに企業内での信頼関係が崩れているからです。そうなる前に対応できていれば、そもそも紛争には至らなかったのではないか――。それが社労士の本来の価値である「予防力」なのです。裁判に至る前の段階で“火を消す”ことの重要性裁判となると、企業側に不利な判決が出るケースが多く、証拠管理の不備や対応の遅れが命取りになります。例えば解雇トラブルでは、試用期間中であっても正当な理由と段階的な改善措置が求められ、それらのプロセスが明確に記録されていないと「解雇無効」とされる可能性が高くなります。社労士が果たすべき役割は、まさにこうした「火種」が大きくなる前に、適切なアドバイスと制度設計で“火を消す”こと。契約書の整備、就業規則の明文化、管理職の線引き、雇用形態の見直しなど、制度の未整備を放置しない体制づくりが何よりも肝要です。社長が「任せきり」では意味がない ― 社労士が支えるべき“経営者の姿勢”印象的だったのは、田村が団体交渉の場に立ち会った経験です。そこでは、ユニオン側から社長本人に「あなたはどう考えているのか」と問い詰められました。どれだけ社労士や弁護士が同席していても、従業員が知りたいのは「社長自身の考えと誠意」です。社労士は、ただ制度を整えるだけでなく、社長自身が従業員と正面から向き合えるよう支える存在でなければなりません。社労士に丸投げ、弁護士に任せきり、という姿勢では、従業員との信頼関係を築くことはできません。労働者が本当に求めているのは「待遇」ではなく「信頼」トラブルの表面上は「未払い残業」や「退職金制度」に見えても、実際には「努力を認めてほしい」「社長に話を聞いてほしい」といった感情が根底にあることも少なくありません。だからこそ、社労士としては法律の専門知識に加え、現場の空気を読み取る力、感情に寄り添う視点も不可欠です。予防的観点での介入とは、法令遵守だけでなく、「人としての信頼関係」をどう築くかにまで踏み込むことなのです。社労士に必要な“中立性”と“関係構築力”最後に重要なのは「中立性」です。社労士は経営者の味方でも、従業員の代弁者でもありません。法人全体の健全な運営のために、両者の間に立って調整する“バランサー”としての立場が求められます。そのためには、事務員や社長からの片寄った意見に引っ張られず、事実と制度に基づいて冷静に判断する姿勢が欠かせません。また、経営者と従業員の年齢差や力関係による遠慮や誤解をほぐし、信頼ある関係構築をサポートしていく力も重要です。終わりに ― 社労士は“軍隊”ではない、“外交官”であれ弁護士が“軍隊”ならば、社労士は“外交官”。いざという時の交渉力や知識も大切ですが、そもそも戦いを避け、安定した職場関係を築くことこそ、私たちの真の役割です。今回の対談では、労働問題における法的な限界も議論されましたが、結論は明快です。「トラブルになる前に、できることがある」。だからこそ、私たち社労士が企業の日常にもっと入り込み、社長と従業員の間に立って支える必要があるのです。ポッドキャストを聴いてくださった経営者の方々にも、「問題が起きてから対処する」のではなく、「問題が起きない職場づくり」を一緒に目指したい――そう思わせてくれる、深い対話となりました。~お知らせ~サニーデーフライデーは、社会保険労務士として活動する田村が普段のサムライ業という固いイメージから外れ、様々な分野で活躍する方やその道の専門家・スペシャリストと語るトーク番組です。人生に前向きでポジティブな方をゲストとしてお呼びし、経営者や従業員として働くリスナーの皆様が明日から明るく過ごせて、心や気持ちがパッと晴れるそんな『働き方を考える』ラジオをお送りします。話すテーマは社労士業、働き方改革、キャリア、海外駐在、外国人雇用、海外放浪等です。パーソナリティー:田村陽太産業機械メーカーの海外営業、社労士法人での勤務経験後、社労士事務所を開業。海外駐在員や外国人社員の労務管理、外国人留学生・技能実習生の就労支援等、企業の国際労務・海外進出対応に強い。ラジオDJ、ナレーター、インタビュアー、番組MC・ナビゲーター等、音声メディアや放送業界でも活動。また、番組プロデューサー、ポッドキャストデザイナー等のPRブランディング事業も手掛ける。カバーアート制作:小野寺玲奈サニーデーフライデーはTwitterをやっております。アカウントは@sunnydayfridayと検索して頂ければ出てきますのでフォローしてください!またおたよりフォームを設けておりますので、是非ともサニーデーフライデーにおたよりをください!↓↓↓↓↓bit.ly/3gbygo1各ポッドキャストのプラットフォームで聞けますが、是非とも購読ボタンを押していただき、Apple Podcastsで聴いている方は是非とも評価とレビューを書いてください!
第156回 【対談】真に労働問題を解決できるのは…社労士?特定社労士?弁護士?
解雇や雇い止め、セクハラ・パワハラ、未払残業、労災隠し等身近な労働問題を解決できるのは誰か?団体交渉やあっせんでの経験から分かる労働トラブル解決法、弁護士、社労士をうまく活用する方法等を語りました。社労士は“外交官”、弁護士は“軍隊”という考え方社労士と弁護士は、労働問題に対するアプローチの仕方が異なる。社労士は、企業と労働者の間に立ち、日常的にトラブルを未然に防ぐ「外交官」のような存在。一方、弁護士はすでに争いが発生した際に戦う「軍隊」や「傭兵」のような役割を担う。企業が円滑に回るには、両者の役割を理解し、適切に使い分ける視点が必要である。社労士・特定社労士・弁護士の違いとその連携労働問題が発生すると、対応には段階がある。初期段階では社労士が相談を受け、予防策や是正策を講じる。事態が深刻化しあっせんや調停に至る場合、特定社労士が企業の立場を代理できる。そして訴訟や団体交渉など「対決」の場面では、弁護士が必要になる。つまり、3者は競合ではなく、段階的に補完し合う関係である。本当に重要なのは「トラブルが起きる前の対応」番組内で繰り返し語られたのは、労働トラブルの“予防”の重要性。たとえば名ばかり管理職への残業代未払い、業務委託といいながら労働者的な扱いをしてしまうケースなど、社労士が契約や制度設計段階で介入していれば、トラブル化を防げた事例は多い。つまり、戦うより「戦わない状況を作る」ことが社労士の最大の価値なのだ。社労士は“経営の伴走者”、弁護士は“法の守護者”弁護士は法律の武器を持ち、勝ち負けを決するプロフェッショナル。だがその前段階で、経営者の良き伴走者として日常的に企業内に入り込み、働きやすい環境を設計していくのが社労士である。企業にとっては、普段から信頼関係を築ける“予防医”的な存在が社労士であり、対症療法としての弁護士との両輪が重要だ。餅は餅屋。資格より“予防的視点”が鍵弁護士資格の有無にかかわらず、問題の芽を摘み取る“予防的視点”を持った専門家こそが真に価値ある存在だと語られた。知識やスキルだけでなく、「この働き方が将来的に紛争に発展しないか?」という視座があるかが問われる。逆に、弁護士であっても予防に強いタイプも存在するため、社労士・弁護士の壁を超えた連携が望ましい。これからの社労士に求められる姿勢とは今後の社労士は、弁護士と「縄張り争い」をするのではなく、それぞれの専門性を生かして企業の支援にあたるべきである。特定社労士としての制度拡充も進む中、社労士にはより高度な法的知識と“予防支援スキル”が求められる。また、労働法分野に強い弁護士との協力体制を築くことも、企業支援の質を高める鍵となる。~お知らせ~サニーデーフライデーは、社会保険労務士として活動する田村が普段のサムライ業という固いイメージから外れ、様々な分野で活躍する方やその道の専門家・スペシャリストと語るトーク番組です。人生に前向きでポジティブな方をゲストとしてお呼びし、経営者や従業員として働くリスナーの皆様が明日から明るく過ごせて、心や気持ちがパッと晴れるそんな『働き方を考える』ラジオをお送りします。話すテーマは社労士業、働き方改革、キャリア、海外駐在、外国人雇用、海外放浪等です。パーソナリティー:田村陽太産業機械メーカーの海外営業、社労士法人での勤務経験後、社労士事務所を開業。海外駐在員や外国人社員の労務管理、外国人留学生・技能実習生の就労支援等、企業の国際労務・海外進出対応に強い。ラジオDJ、ナレーター、インタビュアー、番組MC・ナビゲーター等、音声メディアや放送業界でも活動。また、番組プロデューサー、ポッドキャストデザイナー等のPRブランディング事業も手掛ける。カバーアート制作:小野寺玲奈サニーデーフライデーはTwitterをやっております。アカウントは@sunnydayfridayと検索して頂ければ出てきますのでフォローしてください!またおたよりフォームを設けておりますので、是非ともサニーデーフライデーにおたよりをください!↓↓↓↓↓bit.ly/3gbygo1各ポッドキャストのプラットフォームで聞けますが、是非とも購読ボタンを押していただき、Apple Podcastsで聴いている方は是非とも評価とレビューを書いてください!
第155回 【対談】教えて、あなたの働き方!(ゲスト:中小企業診断士②)
社会保険労務士の田村が様々な業種で活躍する人の働き方や信条・哲学をインタビューし、新しい働き方を学ぶラジオ番組『教えて、あなたの働き方!』本日のゲストも前回の続編で、中小企業診断士の尾崎佳貴さんをお呼びし対談します。職人型コンサルタントとしての矜持 ―― 種をまき、水をやる仕事尾崎さんは自身の働き方を「農耕民族型の職人」と表現します。マグロ漁のように一攫千金を狙うのではなく、時間をかけて丁寧に耕し、種をまき、水をやり、実りを待つ。その積み重ねが成果につながるという信条が、彼の仕事への向き合い方に表れています。クライアントにも短期的な成果を求めるのではなく、プロセスを共有しながら信頼を築いていく支援を大切にしています。独立初期の苦悩と転換点 ―― 「焼き畑農法」からの卒業独立初期、尾崎さんも収益性を優先する“焼き畑的”な働き方をしていた時期がありました。単発案件を追い求め、短期的に成果を上げるも、関係性が続かないことへの違和感を覚え、徐々に方向転換。信頼を軸にした継続的な支援の方が、結果として生産性も満足度も高く、無理のない働き方につながると実感。今では「取った仕事は徹底してやる」という信条のもと、契約段階から丁寧に関係を築くことを大切にしています。支部長から学んだ「三角飛び」の教え ―― 売り込まない営業術独立直後に支えとなったのが、中小企業診断士協会の支部長の存在でした。尾崎さんは“自分で自分を売り込むこと”への違和感を抱え、「紹介」によって仕事の縁をつなぐ「三角飛び」的なスタイルを確立。支部長から行政機関や商工会などに同行してもらい、信頼関係の上で業務をスタートすることで、丁寧な仕事と紹介の循環が生まれました。今ではその恩を返すように、若手や独立間もない診断士への支援にも尽力しています。将来像の描き方 ―― 無理の効かない時代に備える仕事設計30代後半を迎えた尾崎さんは、自らの体力と気力の変化に直面し、将来の働き方についても深く考え始めています。「寝ずに働けた時代」から、「質で選ばれる仕事」へ。中小企業診断士として、今後は民間企業との深い関係性を築き、柔軟なフィー交渉が可能な仕事の割合を増やしたいと語ります。また、一人で仕事を抱えるリスクを減らすため、診断士法人のような協業体制の必要性も強く感じているとのことです。組織の力で品質と信頼を高める尾崎さんは現在、台東区の中小企業診断士会の一般社団法人化に尽力し、行政との連携体制強化を進めています。組織化は容易ではなかったものの、行政からの信頼と案件獲得により仲間も徐々に集まり始めています。志と責任を共有できる体制を整え、品質管理や若手育成の土台を築くことが現在の目標。民間・行政両面からの信頼を得て、持続可能な業界構造を目指す姿勢が語られました。~お知らせ~サニーデーフライデーは、社会保険労務士として活動する田村が普段のサムライ業という固いイメージから外れ、様々な分野で活躍する方やその道の専門家・スペシャリストと語るトーク番組です。人生に前向きでポジティブな方をゲストとしてお呼びし、経営者や従業員として働くリスナーの皆様が明日から明るく過ごせて、心や気持ちがパッと晴れるそんな『働き方を考える』ラジオをお送りします。話すテーマは社労士業、働き方改革、キャリア、海外駐在、外国人雇用、海外放浪等です。パーソナリティー:田村陽太産業機械メーカーの海外営業、社労士法人での勤務経験後、社労士事務所を開業。海外駐在員や外国人社員の労務管理、外国人留学生・技能実習生の就労支援等、企業の国際労務・海外進出対応に強い。ラジオDJ、ナレーター、インタビュアー、番組MC・ナビゲーター等、音声メディアや放送業界でも活動。また、番組プロデューサー、ポッドキャストデザイナー等のPRブランディング事業も手掛ける。カバーアート制作:小野寺玲奈サニーデーフライデーはTwitterをやっております。アカウントは@sunnydayfridayと検索して頂ければ出てきますのでフォローしてください!またおたよりフォームを設けておりますので、是非ともサニーデーフライデーにおたよりをください!↓↓↓↓↓bit.ly/3gbygo1各ポッドキャストのプラットフォームで聞けますが、是非とも購読ボタンを押していただき、Apple Podcastsで聴いている方は是非とも評価とレビューを書いてください!
第154回 【対談】教えて、あなたの働き方!(ゲスト:中小企業診断士①)
社会保険労務士の田村が様々な業種で活躍する人の働き方や信条・哲学をインタビューし、新しい働き方を学ぶラジオ番組『教えて、あなたの働き方!』本日のゲストは中小企業診断士の尾崎佳貴さんをお呼びし対談します。期待に応える、その先にある喜びを原動力に尾崎佳貴さんは、製造業を中心とした中小企業の経営支援に携わる中小企業診断士です。技術営業や人事、燃料調達など多様な経験を経て独立した尾崎さんが、働く上で大切にしているのは「相談された期待に応えること」。とりわけ、お客様が抱える漠然とした課題を一緒に整理し、具体的なアクションプランにまで落とし込むプロセスに強いやりがいを感じると語ります。また、その過程を通して生まれる“信頼関係”が、自身のモチベーションの源でもあります。コンサルティングは「受託型」より「伴走型」へ尾崎さんは支援の形を大きく3つに分けています。①経営課題に向き合う直接契約型、②補助金申請に代表される成果型、③行政委託の専門家派遣型。特に①では、クライアントが思い描く“理想のゴール”と、実務的に積み上げていく“小さな成果”の差を埋めるため、プロセスを丁寧に説明し共有していくことの大切さを強調されていました。また「一緒に考える伴走者」としての関係性が、コロナ禍のような危機時にも切れない信頼へとつながると語ります。“焼き畑”からの脱却:持続可能な支援スタイルの確立要約独立初期の尾崎さんは、案件数をこなす「焼き畑型」の働き方に陥り、短期収益を重視するあまり信頼構築が難しい経験をされたといいます。そうした反省を経て「継続的な信頼関係の中で伴走する」ことに軸足を移し、顧客の持続的な成長と自らの専門性の発揮を両立するスタイルへと変化しました。今では業務の60%以上を長期伴走型とし、加えて行政案件や地域貢献も適度に組み込み、無理のない働き方を設計しているとのことです。仕事を受ける“条件”を整える:契約前の見極めが肝心尾崎さんが今特に意識しているのは、「契約の入口を明確にする」こと。どんなに熱意があっても、契約条件が曖昧では双方が不幸になる可能性があるため、支払い余力や組織規模、フェーズなどを見極めて適切な金額提示をする力が必要だと話します。自らの価値を正しく伝え、合意形成をした上でプロジェクトに臨むことで、結果的に信頼性の高いアウトプットやリピート契約にもつながると語られました。働くとは、「価値を伝えられる相手と出会い続けること」最後に「尾崎さん流、働くとは?」という問いに対し、「金額に関係なく、引き受けた仕事には全力で応える。ただし、それを持続可能にするためには、契約前に“条件”を整えることが不可欠」と答えられた尾崎さん。仕事に対する誠実さと、持続可能なプロとしての自覚が感じられる一言でした。また、相手企業のフェーズや支払い能力に応じた価格設定や、相手にとっての“時間価値”を見極めるスキルも、今後ますます重要になるとも語ります。~お知らせ~サニーデーフライデーは、社会保険労務士として活動する田村が普段のサムライ業という固いイメージから外れ、様々な分野で活躍する方やその道の専門家・スペシャリストと語るトーク番組です。人生に前向きでポジティブな方をゲストとしてお呼びし、経営者や従業員として働くリスナーの皆様が明日から明るく過ごせて、心や気持ちがパッと晴れるそんな『働き方を考える』ラジオをお送りします。話すテーマは社労士業、働き方改革、キャリア、海外駐在、外国人雇用、海外放浪等です。パーソナリティー:田村陽太産業機械メーカーの海外営業、社労士法人での勤務経験後、社労士事務所を開業。海外駐在員や外国人社員の労務管理、外国人留学生・技能実習生の就労支援等、企業の国際労務・海外進出対応に強い。ラジオDJ、ナレーター、インタビュアー、番組MC・ナビゲーター等、音声メディアや放送業界でも活動。また、番組プロデューサー、ポッドキャストデザイナー等のPRブランディング事業も手掛ける。カバーアート制作:小野寺玲奈サニーデーフライデーはTwitterをやっております。アカウントは@sunnydayfridayと検索して頂ければ出てきますのでフォローしてください!またおたよりフォームを設けておりますので、是非ともサニーデーフライデーにおたよりをください!↓↓↓↓↓bit.ly/3gbygo1各ポッドキャストのプラットフォームで聞けますが、是非とも購読ボタンを押していただき、Apple Podcastsで聴いている方は是非とも評価とレビューを書いてください!
第153回 【対談】教えて、あなたの働き方!(ゲスト:弁護士②)
社会保険労務士の田村が様々な業種で活躍する人の働き方や信条・哲学をインタビューし、新しい働き方を学ぶラジオ番組『教えて、あなたの働き方!』本日のゲストも前回の続編で、弁護士の今井丈雄さんをお呼びし対談します。原点は「苦にならない仕事」――専門分野との出会いが働き方を決めた今井丈雄弁護士は、倒産・事業再生という専門分野に携わる中で、「やりたい分野の仕事を中心にする」ことがモチベーションの源だと語ります。弁護士としてキャリアをスタートさせた際、特別この分野に興味があったわけではなく、むしろ最初は知識すらなかったとのこと。それでも、入所した事務所の環境や人間関係に魅力を感じ、その分野に自然と引き込まれていきました。大変な案件も多い中、「忙しくても苦にならない」という感覚が、働き方の軸になったといいます。得意分野に集中し続けた経験の積み重ねが、信頼と説得力につながっているとのことでした。「奇跡の事務所」から得た教訓――職場に依存せず、自分の力で立つ最初に勤務した事務所を今井さんは「奇跡の事務所」と振り返ります。大きな案件を受け持ちながらも、人間関係に恵まれたその環境は、働く上で理想的だったといいます。しかし、その事務所も分裂と経営統合を経て、今は存在していません。これを機に今井さんは「どんなに居心地が良くても、職場に依存すべきではない」と実感したそうです。修業という立場では、目に見える商品を持たない分、自分自身がサービスの“商品”であるという視点が欠かせません。その後の独立も、「良い職場を求めるのではなく、自分が良い仕事をしていく」という発想転換があったからこそ可能だったと語られました。「チームでなければ届かない仕事がある」――未来の働き方への構想今後のキャリアとして、今井さんは「一人では手に余るような大きな案件を任されること」が目標といいます。そのためには、数年後には“プレイングマネージャー”としての働き方を見直し、チームで動く体制へとシフトしていくことを視野に入れています。自身が手がける案件を後進に任せ、若い力とともに成果を出す構想です。これもまた、限界を自覚し、顧客にとってベストな体制をつくるという視点から生まれた発想です。さらに、育ててもらった先輩たちに“大きな案件を共にやってほしい”とお願いすることも、今井さんにとっての「恩返し」だと語ります。「弁護士は予防のパートナー」――気軽な相談とセカンドオピニオンのすすめ弁護士は「トラブル時に駆け込む最後の砦」というイメージが強いかもしれませんが、今井さんは「むしろ予防のために活用してほしい」と強調します。契約書の整備や証拠の保全、資金繰りの早期相談など、トラブルになる前だからこそ打てる手段がある。特に事業再生の場面では、「資金が尽きてからでは破産すら難しい」こともあると言います。また、弁護士との相性も大切であり、「最初の段階で複数の弁護士と会って比べてほしい」と語ります。セカンドオピニオンを活用することで、長期にわたる関係においてもストレスなく協働できる相手に出会える可能性が広がるという提案です。修業として働くすべての人へ――自分を商品として磨き続ける覚悟今井さんの働き方から見えてくるのは、「自分自身をサービスとして捉え、その価値をどう発揮するか」という修業の根本的な問いです。職場環境に左右されず、自分の選んだ専門領域を貫きつつ、チームでの連携や後進への承継にも視野を広げていく――。その姿勢は、社労士や税理士、司法書士など他の修業に携わる方々にも共通するヒントを与えてくれます。最後に、今井さんは「予防法務」や「早期相談」の重要性を語りながら、もっと身近な存在として弁護士を活用してほしいと締めくくりました。~お知らせ~サニーデーフライデーは、社会保険労務士として活動する田村が普段のサムライ業という固いイメージから外れ、様々な分野で活躍する方やその道の専門家・スペシャリストと語るトーク番組です。人生に前向きでポジティブな方をゲストとしてお呼びし、経営者や従業員として働くリスナーの皆様が明日から明るく過ごせて、心や気持ちがパッと晴れるそんな『働き方を考える』ラジオをお送りします。話すテーマは社労士業、働き方改革、キャリア、海外駐在、外国人雇用、海外放浪等です。パーソナリティー:田村陽太産業機械メーカーの海外営業、社労士法人での勤務経験後、社労士事務所を開業。海外駐在員や外国人社員の労務管理、外国人留学生・技能実習生の就労支援等、企業の国際労務・海外進出対応に強い。ラジオDJ、ナレーター、インタビュアー、番組MC・ナビゲーター等、音声メディアや放送業界でも活動。また、番組プロデューサー、ポッドキャストデザイナー等のPRブランディング事業も手掛ける。カバーアート制作:小野寺玲奈サニーデーフライデーはTwitterをやっております。アカウントは@sunnydayfridayと検索して頂ければ出てきますのでフォローしてください!またおたよりフォームを設けておりますので、是非ともサニーデーフライデーにおたよりをください!↓↓↓↓↓bit.ly/3gbygo1各ポッドキャストのプラットフォームで聞けますが、是非とも購読ボタンを押していただき、Apple Podcastsで聴いている方は是非とも評価とレビューを書いてください!
第152回 【対談】教えて、あなたの働き方!(ゲスト:弁護士①)
社会保険労務士の田村が様々な業種で活躍する人の働き方や信条・哲学をインタビューし、新しい働き方を学ぶラジオ番組『教えて、あなたの働き方!』本日のゲストは弁護士の今井丈雄さんをお呼びし対談します。【1】やりたい仕事をやることが、モチベーションの源になる弁護士の今井丈雄さんが、働く上で何より大切にしているのは「苦にならない仕事を選ぶこと」。現在、彼が中心的に取り組んでいるのは倒産や事業再生、事業承継といった中小企業支援に関する法務だ。この分野に関心を持った直接のきっかけは“たまたま配属された事務所が専門としていたから”という偶然。しかし実際に関わってみると、過酷な業務内容にもかかわらず「苦にならない」と感じられたことで、適性を確信したという。自分にとって“苦ではない”と自然に思える仕事に取り組むことで、モチベーションの維持ができ、結果としてクライアントへの対応も丁寧かつ前向きになれる。この積み重ねが信頼や実績に結びついていく。今井さんは「モチベーション管理には、まず“自分が心から取り組める仕事を知ること”が必要」と語る。【2】“やりたいこと”は見つけるものではなく、続けていく中で現れる今井さんのキャリアにおいて重要な転機となったのが、「国税不服審判所」での勤務経験だ。税に関する専門的な知見を深めるために出向制度を利用し、期間限定で裁判官的な役割を担ったという。この経験を通して、受け身型の業務スタイルと“自分が前のめりで関われる仕事”との違いを痛感。「このままでは仕事を“こなすだけ”になってしまう」と感じ、改めて事業再生に関わる弁護士業務が自分に合っていると実感した。このように、やりたいことは「頭で考える」のではなく、「実際に体験してみて、続けられるかどうか」で判断する方が現実的だという。向いていない業務との対比が、自分の“省に合う”領域を浮き彫りにしてくれる。【3】働くとは「納得して選んだ仕事を、自分なりに続けていくこと」独立後、今井さんは自身で業務の取捨選択ができるようになった。その点では「自分の裁量で働ける良さがある」と語る一方で、「独立したからこそ得られない案件もある」と客観的にも見つめる。特に、人数を必要とする大規模な事業再生案件などは、組織に属していなければアサインされにくい現実もある。だからこそ、「何を手放し、何を選ぶか」という自己判断の積み重ねが重要になる。自分が納得して選んだ働き方であれば、仮に外から見て“不便”や“効率が悪い”と感じられても、気にならない。働くとは、「理想を追う」ことではなく、「自分が納得できる範囲で選び、取り組み続けること」と語る今井さんの姿勢に、多くの社会人が共感を覚えるだろう。【4】「完璧な仕事」ではなく、「偏差値の高い仕事」を選ぶという視点“働くとは何か”を例えるなら、「テストの点数よりも偏差値で考えること」だと今井さんは話す。多くの人は「この仕事は80点だ」「もっと良い仕事があるのでは」と減点法的に考えてしまいがちだが、実際に80点を取れる職場や案件は極めて少ない。つまり、80点が取れている時点で“偏差値的にはトップクラスの適職”である可能性が高いのだ。現実をきちんと見つめ直し、理想を求めるよりも「現実の中での最良」を見出す視点。それが、長く仕事を続けるうえで必要な“視点の切り替え”である。自分の価値を、他人の視点で見つめ直す「やりたいことが分からない」「今の仕事が辛い」と感じている人にこそ、今井さんのような働き方は参考になる。自分では60点に見える経験も、他者から見れば偏差値の高い成果かもしれない。視点を変え、粘り強く積み上げた経験が、いずれ唯一無二の価値として社会に求められる瞬間が来る。~お知らせ~サニーデーフライデーは、社会保険労務士として活動する田村が普段のサムライ業という固いイメージから外れ、様々な分野で活躍する方やその道の専門家・スペシャリストと語るトーク番組です。人生に前向きでポジティブな方をゲストとしてお呼びし、経営者や従業員として働くリスナーの皆様が明日から明るく過ごせて、心や気持ちがパッと晴れるそんな『働き方を考える』ラジオをお送りします。話すテーマは社労士業、働き方改革、キャリア、海外駐在、外国人雇用、海外放浪等です。パーソナリティー:田村陽太産業機械メーカーの海外営業、社労士法人での勤務経験後、社労士事務所を開業。海外駐在員や外国人社員の労務管理、外国人留学生・技能実習生の就労支援等、企業の国際労務・海外進出対応に強い。ラジオDJ、ナレーター、インタビュアー、番組MC・ナビゲーター等、音声メディアや放送業界でも活動。また、番組プロデューサー、ポッドキャストデザイナー等のPRブランディング事業も手掛ける。カバーアート制作:小野寺玲奈サニーデーフライデーはTwitterをやっております。アカウントは@sunnydayfridayと検索して頂ければ出てきますのでフォローしてください!またおたよりフォームを設けておりますので、是非ともサニーデーフライデーにおたよりをください!↓↓↓↓↓bit.ly/3gbygo1各ポッドキャストのプラットフォームで聞けますが、是非とも購読ボタンを押していただき、Apple Podcastsで聴いている方は是非とも評価とレビューを書いてください!
第151回 【対談】私たち社労士DJの夢、第二の人生を語ります!
前回の話の続きで、健康寿命におけるマネープランの考え方、消費欲求に対しての自身の向き合い方を含めた理想的な未来の働き方を社労士×社労士で語りました。人生は一度きりじゃない?キャリアを“2つに分ける”発想対談は「未来の働き方を考えよう」(ちきりん著)をもとに、今後の職業人生を前半・後半に分けて考える“二度目の人生”という概念からスタートします。著者の例えでは、前半を“パッケージ型旅行”(既定路線の就職・昇進)とし、後半を“オリジナル旅”(自由な働き方)と捉えます。田村は、ラジオパーソナリティを目指すという夢を語り、自分自身の価値観や興味に正直な後半戦を歩みたいと話します。一方オオタワさんは「すでに社労士への転身が二度目の人生」としながら、今後三度目、四度目があってもいいという柔軟な視点を持っています。“二度目の人生”を阻むのは誰?会社と上司と、そして自分自身会社組織においては、若手が新たな挑戦を試みても「まだ早い」「上司の仕事を奪うな」というようなブレーキがかかりがちです。田村は、自らの経験をもとに「日本社会では2つ目の人生に踏み切る覚悟を持てる人が少ない」と分析。それは上司たち自身が二度目の人生を生きていないからではないかと指摘します。オオタワさんも「どこかで“上の言うことを無視して進む”個の勇気が必要」と語り、既存のキャリアレールから外れるための意思決定の難しさについて議論が深まりました。発想の転換が必要なのは“お金”と“寿命”に対する見方書籍の終盤では「お金と寿命に対する発想の転換」が提言されます。高収入でも支出が増えれば老後の不安は拭えず、逆に支出が少ない暮らしを選ぶ人こそ柔軟な人生設計ができるという話に。田村は「年収が高い人ほどストレス解消にお金を使いたくなるのでは」と疑問を呈しますが、オオタワさんは「そもそも何がしたいか明確でないと無駄な支出が増える」と指摘。最終的に“幸せになるコスト”が低い人こそ、持続可能な働き方ができるといった気づきで話はまとまります。“自分の市場価値”と“やりたいこと”のバランス感覚を磨く最後にオオタワさんは、オリジナルな働き方を叶えるためには「自分のやりたいことを明確にし、それを実現する複数のシナリオを持つこと」、そして「会社の中だけでなく市場で通用する力を磨くこと」が大切だと語ります。田村も「社労士の仕事も電子申請化が進む中、専門性だけに頼っていては危うい」と応じ、外部視点を持つことの重要性を再認識します。また、オオタワさんが「いつか落語をやってみたい」と語る場面では、趣味もまた“第3の人生”として尊重されるべきという、人生の自由度に対する前向きな姿勢も印象的でした。~お知らせ~サニーデーフライデーは、社会保険労務士として活動する田村が普段のサムライ業という固いイメージから外れ、様々な分野で活躍する方やその道の専門家・スペシャリストと語るトーク番組です。人生に前向きでポジティブな方をゲストとしてお呼びし、経営者や従業員として働くリスナーの皆様が明日から明るく過ごせて、心や気持ちがパッと晴れるそんな『働き方を考える』ラジオをお送りします。話すテーマは社労士業、働き方改革、キャリア、海外駐在、外国人雇用、海外放浪等です。パーソナリティー:田村陽太産業機械メーカーの海外営業、社労士法人での勤務経験後、社労士事務所を開業。海外駐在員や外国人社員の労務管理、外国人留学生・技能実習生の就労支援等、企業の国際労務・海外進出対応に強い。ラジオDJ、ナレーター、インタビュアー、番組MC・ナビゲーター等、音声メディアや放送業界でも活動。また、番組プロデューサー、ポッドキャストデザイナー等のPRブランディング事業も手掛ける。カバーアート制作:小野寺玲奈サニーデーフライデーはTwitterをやっております。アカウントは@sunnydayfridayと検索して頂ければ出てきますのでフォローしてください!またおたよりフォームを設けておりますので、是非ともサニーデーフライデーにおたよりをください!↓↓↓↓↓bit.ly/3gbygo1各ポッドキャストのプラットフォームで聞けますが、是非とも購読ボタンを押していただき、Apple Podcastsで聴いている方は是非とも評価とレビューを書いてください!
第150回 【対談】社労士的に未来の働き方を熱く考えます!
70歳定年への移行、IT革命、若者の人生観の変化等、時代が移り変わるにつれて刻々と変化する社会に対してどう生きていけばいいか社労士×社労士で語りました。私の事務所経営方針も語っています。70歳まで働くのが“前提”になる社会今回のトークテーマは、ちきりん氏の著書『未来の働き方を考えよう』。社労士のオオタワさんが読書会をきっかけに読んだこの一冊は、少子高齢化、人生100年時代、グローバル化といった背景のもとで、「これからの10年をどう生きるか?」を問いかける内容でした。特に印象的なのは「70歳定年が確定した未来」。これはもはや希望ではなく現実であり、我々30代もその前提でキャリア設計する必要がある。田村も「働きたい」というより「働かざるを得ない」と語り、オオタワさんも「だからこそ手に職を」と社労士を志した背景を明かしました。IT革命で個人にパワーが移る時代へ本の中で紹介されている“3つの革命的変化”のひとつがIT革命。これにより、大企業に所属しなくても、個人が活躍できる土壌が整ってきました。田村も、キャッシュレス社会やセルフレジの普及など、生活のあらゆる場面で「お金」や「仕事」のあり方が変わってきていると指摘。オオタワさんは「セルフレジでピッピする手間も含めて、もはや労働してる感ある」と笑いながら、消費者としての役割も変化している点を述べました。このように、社会の流れが個人を後押しする力になりつつあると、二人は実感を共有しました。完結泉型キャリアと多様な人生設計次の話題は「完結泉(間欠泉)型キャリア」。これは、働く時期と休む時期を交互に持つライフスタイルです。田村は「ずっと同じ職種に縛られたくない。」と話し、海外や人事コンサルなど別の軸を持つことで柔軟な働き方を模索しています。一方、オオタワさんは「仕事をしない時期があったら逆に飽きる」と話し、継続的な仕事の中で人生の充実を感じたいとコメント。両者の考え方は対照的ですが、共通するのは「旧来の価値観に縛られない働き方」を模索している点でした。“事務所を持たない”という選択田村は、一般的な社労士事務所のように人を多数雇い、固定事務所を構える働き方は今のところ考えていない。海外駐在員支援やコンサル業務を軸に、あくまで「社労士資格は手段」として活動したいと考えています。オオタワさんはこれを「おもしろい価値観」と評価。時代の変化とともに、事務所経営や働き方そのものが多様化していく未来が語られました。“辞める=逃げ”じゃない時代にトークの終盤では、「転職を肯定的に捉える風潮」も取り上げられました。かつては「石の上にも三年」「辞めたら終わり」という価値オオタワ観が支配的でしたが、今では転職や複業はごく自然な選択肢に。オオタワさんは「前職の上司に『どこに行っても通用しないぞ』と言われたが、そんなの関係ない」と笑いながら話し、田村も「次に進むためのポジティブな判断」として転職や転身を捉えていました。これからの働き方は、“続けること”より“選び直すこと”の柔軟性が問われる時代へとシフトしているのかもしれません。~お知らせ~サニーデーフライデーは、社会保険労務士として活動する田村が普段のサムライ業という固いイメージから外れ、様々な分野で活躍する方やその道の専門家・スペシャリストと語るトーク番組です。人生に前向きでポジティブな方をゲストとしてお呼びし、経営者や従業員として働くリスナーの皆様が明日から明るく過ごせて、心や気持ちがパッと晴れるそんな『働き方を考える』ラジオをお送りします。話すテーマは社労士業、働き方改革、キャリア、海外駐在、外国人雇用、海外放浪等です。パーソナリティー:田村陽太産業機械メーカーの海外営業、社労士法人での勤務経験後、社労士事務所を開業。海外駐在員や外国人社員の労務管理、外国人留学生・技能実習生の就労支援等、企業の国際労務・海外進出対応に強い。ラジオDJ、ナレーター、インタビュアー、番組MC・ナビゲーター等、音声メディアや放送業界でも活動。また、番組プロデューサー、ポッドキャストデザイナー等のPRブランディング事業も手掛ける。カバーアート制作:小野寺玲奈サニーデーフライデーはTwitterをやっております。アカウントは@sunnydayfridayと検索して頂ければ出てきますのでフォローしてください!またおたよりフォームを設けておりますので、是非ともサニーデーフライデーにおたよりをください!↓↓↓↓↓bit.ly/3gbygo1各ポッドキャストのプラットフォームで聞けますが、是非とも購読ボタンを押していただき、Apple Podcastsで聴いている方は是非とも評価とレビューを書いてください!
第149回 【対談】教えて、あなたの働き方!(ゲスト:栄養士・フードコーディネーター②)
社会保険労務士の田村が様々な業種で活躍する人の働き方や信条・哲学をインタビューし、新しい働き方を学ぶラジオ番組『教えて、あなたの働き方!』本日のゲストも前回の話の続きで、栄養士・フードコーディネーターの稲垣美和さんをお呼びし対談します。共通目標があるから、仕事は楽しい──「誰かと創る」働き方の哲学栄養士・フードコーディネーターとして20年以上、食と人をつなぐ仕事を続ける稲垣美和さん。彼女が語る働き方の本質は、「楽しく働くには、共通の目標を持つこと」。プロジェクトのスタートでは足並みが揃わないこともあるけれど、ゴールが明確であれば次第に気持ちは一つになっていくといいます。稲垣さんは自分が前に出るよりも、関係者が自信を持って表現できるように後ろから支える立場を大切にしており、その姿勢は「台本を差し出す人」に例えられます。リーダーシップを発揮しながらも、必要に応じて一歩引く。その押し引きのバランスが、仕事の“共創”を生み出しています。仕事の感覚は“彫刻家”──見えない魅力を浮かび上がらせる自分の働き方を例えるなら?という問いに、稲垣さんは「彫刻家のようなもの」と語ります。そこにある素材の中に、すでに“何か”がある。ただ、それが見えていないだけ。関係者の中に潜む価値を、対話や観察を通して少しずつ掘り出していく。曖昧な感覚を明確に言語化し、皆が同じ方向を向けるように整えていく。その過程はまさに、チームの内に眠る仏像を掘り出すような作業。コンサルティングとは「答えを出すこと」ではなく、「言葉にならない思いを共有できる状態に導くこと」だと教えてくれます。利己から利他へ──ゴスペルで触れた“誰かの幸せ”を願う感覚稲垣さんの価値観に影響を与えたのは、意外にも「ゴスペルの体験」。妊娠中も含めて歌い続けた日々の中で出会ったのは、自分のためでなく“神や他者のために歌う”という思想でした。「人のために、純粋に喜んでもらいたい」と願う仲間たちに触れる中で、「自分の得になるかどうか」ではなく、誰かのために全力を尽くすことの尊さに気づいたといいます。この体験は、その後の仕事においても「自分第一ではなく、人の役に立つことに専念する」姿勢に繋がっています。計画よりも“流れに乗る”──今の仕事は、誰かがくれたチャンスから始まる「未来のことはほとんど決めていない」と話す稲垣さん。目標を立てるのではなく、「今、頼まれている仕事が、自分にできること」という感覚で動いてきたと語ります。たとえ自分にわからないことがあっても、まず受けてみて勉強する。その繰り返しで、できることの“棚”が少しずつ増えていく。その中で自分が本当に得意なこと、相手が必要としてくれていることが自然と浮かび上がってくる。「仕事は、選ぶものというよりも、流れの中で自分に寄ってくるもの」──それを自然に受け入れる柔軟さと、真摯な姿勢が稲垣さんの持ち味です。変化は恐れない。“次のステージ”を迎える準備をしておく将来の野望を聞かれても、「まだ分からない。でも、変化はきっと来る」と稲垣さんは笑顔で語ります。職の分野での仕事にやりがいを持ちながらも、「全然違う分野に進むかもしれない」と自分自身をしばらない。子育て、病気、ライフステージの変化。それぞれの局面に合わせて柔軟に働き方を変えていく。その変化に対し、「今は違う景色を見るとき」と前向きに捉える姿勢が印象的でした。「いつもの生活が続かなくなっても、それは新しい扉が開く合図かもしれない」──そう信じて、自然体で次のステージに向かう。そのしなやかさが、人生の深みを増していきます。稲垣さんの現在のお仕事と、依頼しやすい分野について現在、稲垣さんは「食」にまつわる商品開発・メニュー開発・デザイン・写真撮影・セミナー講師など、幅広い分野で活動されています。特に最近は「スマホで撮影・加工・アップまで完結するフード写真の撮り方」や、「飲食店のメニュー改善・コンセプト立案」など、現場に即した実践型の支援が人気です。「お店を始める前の段階からご相談いただけると、コンセプト設計からお手伝いしやすい」とのこと。開業前に相談することで、後戻りしにくい設備投資のミスも防げるそうです。「人と一緒に作り上げていく喜びがあるから、私はこの仕事が好き」──そう語る稲垣美和さんの働き方は、“支える”という視点の価値を、改めて教えてくれました。~お知らせ~サニーデーフライデーは、社会保険労務士として活動する田村が普段のサムライ業という固いイメージから外れ、様々な分野で活躍する方やその道の専門家・スペシャリストと語るトーク番組です。人生に前向きでポジティブな方をゲストとしてお呼びし、経営者や従業員として働くリスナーの皆様が明日から明るく過ごせて、心や気持ちがパッと晴れるそんな『働き方を考える』ラジオをお送りします。話すテーマは社労士業、働き方改革、キャリア、海外駐在、外国人雇用、海外放浪等です。パーソナリティー:田村陽太産業機械メーカーの海外営業、社労士法人での勤務経験後、社労士事務所を開業。海外駐在員や外国人社員の労務管理、外国人留学生・技能実習生の就労支援等、企業の国際労務・海外進出対応に強い。ラジオDJ、ナレーター、インタビュアー、番組MC・ナビゲーター等、音声メディアや放送業界でも活動。また、番組プロデューサー、ポッドキャストデザイナー等のPRブランディング事業も手掛ける。カバーアート制作:小野寺玲奈サニーデーフライデーはTwitterをやっております。アカウントは@sunnydayfridayと検索して頂ければ出てきますのでフォローしてください!またおたよりフォームを設けておりますので、是非ともサニーデーフライデーにおたよりをください!↓↓↓↓↓bit.ly/3gbygo1各ポッドキャストのプラットフォームで聞けますが、是非とも購読ボタンを押していただき、Apple Podcastsで聴いている方は是非とも評価とレビューを書いてください!
第148回 【対談】教えて、あなたの働き方!(ゲスト:栄養士・フードコーディネーター①)
社会保険労務士の田村が様々な業種で活躍する人の働き方や信条・哲学をインタビューし、新しい働き方を学ぶラジオ番組『教えて、あなたの働き方!』本日のゲストは栄養士・フードコーディネーターの稲垣美和さんをお呼びし対談します。作り手と買い手の“翻訳者”としての役割今回お迎えしたのは、フードコーディネーターとして20年以上にわたり第一線で活躍している稲垣美和さん。大手食品メーカーやコンビニの商品開発、地域の加工品プロデュースなど、食と人をつなぐプロフェッショナルです。稲垣さんが働く上で大切にしているのは、「作り手の思い」と「買い手の感覚」をつなぐ“通訳”のような役割。商品の背景にある作り手の想いや事情は、必ずしも消費者に伝わるとは限りません。だからこそ、消費者の目線を持ち、生活者としてのリアルな感覚を翻訳することで、商品価値を社会に届ける──それが稲垣さんのスタンスです。四六時中マーケティング。情報は“録画して棚に入れる”感覚で稲垣さんのマーケティングの感覚は、日常と完全に地続きです。テレビを見ていても、コンビニに立ち寄っても、無意識に人の行動を観察し、消費行動の傾向を「録画」するような意識でストックしているとのこと。この“ドライブレコーダー的”視点は、自動的に情報を蓄積し、後から必要な場面で引き出せる仕組みになっているそうです。「あの時のあの行動は、こういう文脈だったのか」と、時間差で意味づけされる情報も多く、仕事とプライベートの境界が曖昧になりがちな働き方でもあります。そのため、「オンオフを切り替える」のではなく、「オフでも自然に録画が回っている状態に慣れること」が稲垣さん流のスタイルです。経験は“情報の引き出し”。組み合わせの力で価値を生む稲垣さんが意識しているのは、情報や出来事を“棚にしまっておく”こと。そして、別の場面で「このケースに使えるかも」と引き出す。ここで重要なのが、全く別ジャンルの経験を組み合わせて使える“横断力”です。ただ情報をため込むだけでなく、「過去のAと今のBを掛け合わせるとCが生まれるかも」という思考が、実践に活かされていると語ります。これにはやはり経験の量だけでなく、「気づき方」「つなぎ方」の訓練が必要とのこと。マーケティングを日常に溶け込ませながら、組み合わせで価値をつくる姿勢が、フードコーディネーターとしての力量を支えています。“自分じゃない視点”を持つために──想像して、一歩引く習慣働く中で得た気づきとして稲垣さんが語っていたのは、「自分とは違う視点」を持つ難しさと大切さ。商品を考える時、どうしても「自分だったらこう買う」「こう思う」となりがちですが、それはあくまで“ひとつの感覚”にすぎません。そこで稲垣さんが実践しているのが、「一歩引いて想像してみる」こと。苦手なタイプの人であっても、その人の生活スタイルや価値観を想像し、「こういう背景があるのかも」と解釈してみる。理解できなくても“わからないままに棚にしまう”ことで、否定せずに受け止める準備が整う──この姿勢が、多様な消費者に向き合う上での根底にあるといいます。「話を聞く」ことの修行。すぐに答えようとしないためにもう一つ稲垣さんが意識しているのは、「人の話を無になって聞くこと」。会話の中でありがちなのが、「次に何を返そうか」と構えながら相手の話を聞いてしまうというパターン。稲垣さん自身もつい「良いことを返したい」「すぐ答えなきゃ」と考えてしまいがちだと話していました。だからこそ、まずは“反応を考えずに聞く”ということを自分に課していると語ります。「まず一度全部聞いてみる」。このスタンスが、自分の枠から外れた視点を取り入れる原点となっているのです。人の価値観に寄り添う力──社労士にも通じる視点とは田村も対談を通じて共感していたのが、「経営者や従業員の価値観をどう受け止め、橋渡しするか」という社労士の仕事との共通点です。中小企業では、経営者一人の価値観が組織風土を決めてしまうことも多く、だからこそ「別の視点」「違う考え方もある」と伝える役割が社労士にも求められています。稲垣さんのように、自分の感覚だけで判断せず、「相手の背景を想像し、尊重しながら伝える力」は、どんな職業でも問われる“人と向き合う力”なのかもしれません。~お知らせ~サニーデーフライデーは、社会保険労務士として活動する田村が普段のサムライ業という固いイメージから外れ、様々な分野で活躍する方やその道の専門家・スペシャリストと語るトーク番組です。人生に前向きでポジティブな方をゲストとしてお呼びし、経営者や従業員として働くリスナーの皆様が明日から明るく過ごせて、心や気持ちがパッと晴れるそんな『働き方を考える』ラジオをお送りします。話すテーマは社労士業、働き方改革、キャリア、海外駐在、外国人雇用、海外放浪等です。パーソナリティー:田村陽太産業機械メーカーの海外営業、社労士法人での勤務経験後、社労士事務所を開業。海外駐在員や外国人社員の労務管理、外国人留学生・技能実習生の就労支援等、企業の国際労務・海外進出対応に強い。ラジオDJ、ナレーター、インタビュアー、番組MC・ナビゲーター等、音声メディアや放送業界でも活動。また、番組プロデューサー、ポッドキャストデザイナー等のPRブランディング事業も手掛ける。カバーアート制作:小野寺玲奈サニーデーフライデーはTwitterをやっております。アカウントは@sunnydayfridayと検索して頂ければ出てきますのでフォローしてください!またおたよりフォームを設けておりますので、是非ともサニーデーフライデーにおたよりをください!↓↓↓↓↓bit.ly/3gbygo1各ポッドキャストのプラットフォームで聞けますが、是非とも購読ボタンを押していただき、Apple Podcastsで聴いている方は是非とも評価とレビューを書いてください!
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