社会保険労務士の田村が様々な業種で活躍する人の働き方や信条・哲学をインタビューし、新しい働き方を学ぶラジオ番組『教えて、あなたの働き方!』本日のゲストは前回出演頂いた、パキスタン家具の販売、インテリアコーディネート、沼津での民泊事業を手掛ける合同会社MONDAY 代表の原川萌佳さんのお話を聞きます。
※このご時世ですのでソーシャルディスタンスに配慮して収録しております。
合同会社MONDAY様のHPはこちらです。
https://bit.ly/2IFiPsR
原川萌佳さんのインスタグラムはこちらです。
https://www.instagram.com/moeka.harakawa/
一緒に働きたいと思われる人になる
原川萌佳さんの働き方の原点には、「一緒に働きたいと思われる人でありたい」という強い思いがあります。学生時代に友人から言われた「仕事は何をするかより誰とするかが大事」という言葉。その意味を社会人になってから実感し、どんな仕事にも“誰とやるか”がモチベーションに直結することに気づいたといいます。
実際に企画提案の場面でも、企業ホームページを丁寧に読み込んだ上で独自の視点から提案を行い、相手企業から「ここまで調べてくれる人はいなかった」と感動された経験も。こうした「相手に関心を持ち、丁寧に関わる姿勢」こそが、原川さんのビジネススタイルの核になっています。
やりがいは“誰かの喜び”が生まれる瞬間にある
パキスタン家具やチャイの輸入販売を目指して起業した原川さん。現在は物流の課題や販売準備などに直面しながらも、現地の人々から「日本で販売してくれるの?ぜひ一緒にやりたい」と言われることが大きな原動力になっていると語ります。
過去には、ビリヤニ専門店を経営する知人の依頼で、パキスタンから大鍋を輸入するプロジェクトに奮闘。現地の郵便局で「鍋に麻薬が仕込まれているのでは」と疑われ、交渉に一日を費やしたエピソードも。最終的に鍋は無事日本に到着し、先方からの「これが一番ビリヤニに合う鍋だった!」という喜びの声が、大きなやりがいになったそうです。
旅の現場で学んだ「相手の期待に応える力」
原川さんの“人に寄り添う力”は、旅行会社での添乗員時代に培われました。お客様の旅の目的や背景を会話の中から汲み取り、写真を撮ってあげたり、特別な体験を提案したりと、一人ひとりの想いに応える工夫を積み重ねてきた経験が、今のスタイルの原点。
「アンケートにびっしりと感謝の言葉を書いてもらったときの喜びは、ボーナス以上のやりがいだった」と語る原川さん。相手のちょっとした発言や表情の変化を敏感にキャッチし、喜びに変える工夫を惜しまない姿勢は、今も変わりません。
家具から始まる、“パキスタンを誇れる未来”を目指して
今の目標は、まずは第一便のパキスタン家具を日本で売り切ること。そして将来的には、日本でインテリアショップを持ち、さらにはヨーロッパなど海外でもパキスタン製品を販売する“ブランド”を築いていきたいといいます。
パキスタンは世界的にはまだ“危険な国”という印象が根強く残っています。だからこそ、現地の魅力あるプロダクトを世界に広め、誤解を少しでも解きたいという原川さんの想いは強いのです。
「いつか“パキスタン”という名前を堂々とブランドとして掲げられるように」。その夢の先に見据えているのは、まだ見ぬ国々と日本をつなぐ“次の一歩”でもあります。
沼津でつなぐ、ローカルとグローバルの交差点
現在の拠点は静岡県沼津市。原川さんは、祖母の家をリノベーションし、そこを地域住民に開かれたシェアスペースにするプロジェクトを進めています。家具展示に加えて、チャイの提供や交流イベントも構想中。
「沼津にはパキスタンの繋がりは全くなかったけど、だからこそみんな面白がってくれる」。地元の人々のリアクションや好奇心に背中を押され、今では“パキスタンの子”として認識されるほどに。ローカルの場からグローバルへの架け橋を生み出そうとする姿が、原川さんのもうひとつの挑戦です。
原川萌佳という“ブランド”をつくるために
最後に語ってくれたのは、未来への野望。パキスタンに限らず、タジキスタンなど未知の国々の魅力を見つけてブランド化すること、そして世界へ発信していくこと。それは単なる商売ではなく、文化と人と想いをつなぐ“交差点”を創る営みです。
「できるかなとは思うけれど、やってみたい」。その一歩一歩の挑戦が、いずれ原川萌佳という“生き方のブランド”になる日も、きっと遠くはないでしょう。
~お知らせ~
サニーデーフライデーは、社会保険労務士として活動する田村が普段のサムライ業という固いイメージから外れ、様々な分野で活躍する方やその道の専門家・スペシャリストと語るトーク番組です。
人生に前向きでポジティブな方をゲストとしてお呼びし、経営者や従業員として働くリスナーの皆様が明日から明るく過ごせて、心や気持ちがパッと晴れるそんな『働き方を考える』ラジオをお送りします。
話すテーマは社労士業、働き方改革、キャリア、海外駐在、外国人雇用、海外放浪等です。
パーソナリティー:田村陽太
産業機械メーカーの海外営業、社労士法人での勤務経験後、社労士事務所を開業。海外駐在員や外国人社員の労務管理、外国人留学生・技能実習生の就労支援等、企業の国際労務・海外進出対応に強い。ラジオDJ、ナレーター、インタビュアー、番組MC・ナビゲーター等、音声メディアや放送業界でも活動。また、番組プロデューサー、ポッドキャストデザイナー等のPRブランディング事業も手掛ける。
カバーアート制作:小野寺玲奈
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