Cobe.fm 本好きコンサル2人の読後感想戦

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Miki Watanuki/Nozomi Tanaka 224 Episodes
Nozomi Tanaka

コンサル×アートでフリーランスっぽく働くみき(左)と、コンサル・リサーチ会社を経営するのぞみ(右)の二人で、1冊の本を実際に読んで感じたこと、思ったことをふんわり楽しく話します。ビジネス書から戯曲・小説、SF、ノンフィクションまで幅広く取り上げています。読書が好きな人、本が好きな人、学びが好きな人、ぜひお耳に合いましたら。

"読むことは人を豊かにする。聴くことは人を謙虚にする"

みき(Tw: @miki_apreciar)
のぞみ(Tw: @Nozomitnk)

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星新一「安全のカード」 #1

星新一「安全のカード」 #1

Feb 14, 2023 26:19 Nozomi Tanaka

はじめてショートショートでお話ししました。 フィルムメーカーズ・アイ スープとイデオロギー 黒い海 ---さて、本の話--- 「人員配置」が好き by みき 大企業でしめやかに処理される事故 --書籍紹介-- 休日に青年の部屋におとずれたセールスマン。その男がカバンからとりだしたのは、名刺くらいの大きさの金属製のカードだった。なんとこのカード、絶対的な安全を保障するという不思議なカードだった……。 平凡に過ぎてゆく日々。何となくつまらない毎日。そんな時、ショートショートの扉を開いてみませんか。表題作をはじめ、悪夢とロマンの交錯する奇妙な味の16の物語を収録。 頭痛 親友のたのみ 過去の人生 人員配置 めぐまれた人生 出勤 会員になって 幸運な占い師 雷鳴 安全のカード あの女 ポケットのなかに 業務命令 問題の部屋 メモ 声が……

ジェンダーと脳 #3

ジェンダーと脳 #3

Feb 7, 2023 23:40 Nozomi Tanaka

著者の方のジェンダー論、フェアでありつつもスタンスをとっている。このバランス感覚。 =書籍紹介= 性差はある。だが女脳/男脳は存在しない。 30分間、ストレスを受けたからといって、あなたの生殖器が女性から男性へ、男性から女性へと変わることはありえない。だが、このありえないことが脳の神経細胞では起こりうる。脳はホルモン、ストレス、薬物、環境などあらゆる影響を受けて驚くほど柔軟に変化する。脳に見つかる男女間の平均的な性差は、現れてはまた消える。だから、脳には性別はないのだ。人の脳は、一人ひとり異なっており、様々な特徴の入り混じる《モザイク》になっている。

ジェンダーと脳 #2

ジェンダーと脳 #2

Jan 31, 2023 35:09 Nozomi Tanaka

内部整合性は良くあるバイアス。バイアス自体を解消するのは不可能だけど、相対化は出来るね。 それにしてもこの本、サイエンスライターさんの力がめちゃくちゃ効いている気がします。 =書籍紹介= 性差はある。だが女脳/男脳は存在しない。 30分間、ストレスを受けたからといって、あなたの生殖器が女性から男性へ、男性から女性へと変わることはありえない。だが、このありえないことが脳の神経細胞では起こりうる。脳はホルモン、ストレス、薬物、環境などあらゆる影響を受けて驚くほど柔軟に変化する。脳に見つかる男女間の平均的な性差は、現れてはまた消える。だから、脳には性別はないのだ。人の脳は、一人ひとり異なっており、様々な特徴の入り混じる《モザイク》になっている。

ジェンダーと脳 #1

ジェンダーと脳 #1

Jan 24, 2023 25:47 Nozomi Tanaka

男女で脳が別物なわけはなく、実態はモザイク。しかしそこにある無意識のバイアスあるよね。 =書籍紹介= 性差はある。だが女脳/男脳は存在しない。 30分間、ストレスを受けたからといって、あなたの生殖器が女性から男性へ、男性から女性へと変わることはありえない。だが、このありえないことが脳の神経細胞では起こりうる。脳はホルモン、ストレス、薬物、環境などあらゆる影響を受けて驚くほど柔軟に変化する。脳に見つかる男女間の平均的な性差は、現れてはまた消える。だから、脳には性別はないのだ。人の脳は、一人ひとり異なっており、様々な特徴の入り混じる《モザイク》になっている。

禅とオートバイ修理技術 #3

禅とオートバイ修理技術 #3

Jan 17, 2023 28:03 Nozomi Tanaka

合う合わないがあるので、用法用量を考えながらお楽しみください。

禅とオートバイ修理技術 #2

禅とオートバイ修理技術 #2

Jan 10, 2023 26:01 Nozomi Tanaka

合う合わないがあるので、用法用量を考えながらお楽しみください。

禅とオートバイ修理技術 #1

禅とオートバイ修理技術 #1

Jan 3, 2023 26:35 Nozomi Tanaka

合う合わないがあるので、用法用量を考えながらお楽しみください。

2人の下半期読書振り返り #3

2人の下半期読書振り返り #3

Dec 27, 2022 25:12 Nozomi Tanaka

読書はいいぞ。無知を自覚させてくれる。

2人の下半期読書振り返り #2

2人の下半期読書振り返り #2

Dec 20, 2022 24:52 Nozomi Tanaka

読書はいいぞ。無知を自覚させてくれる。

2人の下半期読書振り返り #1

2人の下半期読書振り返り #1

Dec 13, 2022 30:13 Nozomi Tanaka

読書はいいぞ。無知を自覚させてくれる。

植物状態の患者さんと会話する?『生存する意識』 #3

植物状態の患者さんと会話する?『生存する意識』 #3

Nov 29, 2022 27:40 Nozomi Tanaka

意識とは何か、を考える時間。みきさんから提案された骨太な本書を一緒に読み解きます。 結局、意識とは?/自分の意識を疑いなく自分のものと扱ってくれる状態とは/集合意識を考える/勝手に意識のかけらを見出して嬉しくなっちゃう/次の本は禅とオートバイク修理技術 --書籍紹介--  「植物状態」と診断された患者にじつは十全な知覚や認識能力があるとしたら、それをどうすれば証明できるだろう? 本書の著者はfMRIなどの脳スキャン技術を用いた実践的なマインドリーディングの手法を開発した。そこで明らかになったのは、「意識がない」はずの患者たちの中に、問いかけにYes/Noで答えるなどの紛れもない認知活動をやってのける人々が少なからずいるという事実だ。意識があるかないかの二分法では捉えきれない「グレイ・ゾーン」を探究する、緊迫の研究報告。  患者が応答できるとわかったとき、「あなたは死にたいか?」と聞くべきだろうか? 著者の成果は脳損傷患者のケア、診断、医療倫理、法医学的判断といった幅広い領域に波及するものだ。しかも、著者が意識の存在証明に迫れば迫るほど、既存の枠組みでは説明できない現象が掘り起こされる。「意識」概念の輪郭が崩れ、他者との関係の中に溶けていく。新たな疑問がいくつも湧き上がる。 12年間も植物状態と思われながら、完全に近い認識能力を保っていたスコット。ヒッチコックの映画を使って意識が確認された映画好きのジェフ。グレイ・ゾーンにいたときの気持ちを回復後に語るケイトやフアン……。検出限界未満の意識が生み出す計り知れない生命力や、それを支えた家族の力にも圧倒される。脳と意識の謎の奥深さにあらためて衝撃を受ける一冊。 【新聞・雑誌書評より】 “バスタイムにこの本を読み始め、三時間後、すっかり冷たくなった風呂水の中で読み終わった。……宇宙に放り出された宇宙飛行士よりも他人と深く隔絶された人々とオーウェンとのコミュニケーションにあまりにも引き込まれ、バスタブから出られなかった。” ──クリストフ・コッホ(神経科学者・原著書評より) “意識を主題とする研究は、人生そのものの意義に関わらざるを得ない。著者はいわばごく素直に、その道を歩いてきた。それが本書を単なる科学書ではない、素晴らしい作品にしているのである。” ──養老孟司・評(「毎日新聞」2018年10月7日より) “まったく動かない身体の中に閉じ込められていた意識とスキャンを通してコンタクトする瞬間には、激しく心を揺さぶられ、胸が熱くなる。” ──服部文祥・評(「読売新聞」2018年10月28日より) “完全に認識が変わった。これまでは自分が植物状態になれば無理に生きたくはないと漠然と考えていたが、今は違う。植物状態になっても生きていたいし、妻にも何があっても鼻の栄養チューブを抜かないでくれとお願いした。意識とは何か、生きるとはどういうことか。従来の価値観がひっくり返る驚天動地の物語だ。” ──角幡唯介・評(『文藝春秋』2018年12月号より)

植物状態の患者さんと会話する?『生存する意識』 #2

植物状態の患者さんと会話する?『生存する意識』 #2

Nov 22, 2022 24:27 Nozomi Tanaka

意識とは何か、を考える時間。みきさんから提案された骨太な本書を一緒に読み解きます。 「テニスしませんか?」という問い/研究とはなんとクリエイティブなのか/意識がある・対話しているってどうやって確認する?/脳を計測するってまだまだ余地のある領域/著者奥さんとの経験/植物状態にありながら意識があるということが理解を超える・医療が追いつかない --書籍紹介--  「植物状態」と診断された患者にじつは十全な知覚や認識能力があるとしたら、それをどうすれば証明できるだろう? 本書の著者はfMRIなどの脳スキャン技術を用いた実践的なマインドリーディングの手法を開発した。そこで明らかになったのは、「意識がない」はずの患者たちの中に、問いかけにYes/Noで答えるなどの紛れもない認知活動をやってのける人々が少なからずいるという事実だ。意識があるかないかの二分法では捉えきれない「グレイ・ゾーン」を探究する、緊迫の研究報告。  患者が応答できるとわかったとき、「あなたは死にたいか?」と聞くべきだろうか? 著者の成果は脳損傷患者のケア、診断、医療倫理、法医学的判断といった幅広い領域に波及するものだ。しかも、著者が意識の存在証明に迫れば迫るほど、既存の枠組みでは説明できない現象が掘り起こされる。「意識」概念の輪郭が崩れ、他者との関係の中に溶けていく。新たな疑問がいくつも湧き上がる。 12年間も植物状態と思われながら、完全に近い認識能力を保っていたスコット。ヒッチコックの映画を使って意識が確認された映画好きのジェフ。グレイ・ゾーンにいたときの気持ちを回復後に語るケイトやフアン……。検出限界未満の意識が生み出す計り知れない生命力や、それを支えた家族の力にも圧倒される。脳と意識の謎の奥深さにあらためて衝撃を受ける一冊。 【新聞・雑誌書評より】 “バスタイムにこの本を読み始め、三時間後、すっかり冷たくなった風呂水の中で読み終わった。……宇宙に放り出された宇宙飛行士よりも他人と深く隔絶された人々とオーウェンとのコミュニケーションにあまりにも引き込まれ、バスタブから出られなかった。” ──クリストフ・コッホ(神経科学者・原著書評より) “意識を主題とする研究は、人生そのものの意義に関わらざるを得ない。著者はいわばごく素直に、その道を歩いてきた。それが本書を単なる科学書ではない、素晴らしい作品にしているのである。” ──養老孟司・評(「毎日新聞」2018年10月7日より) “まったく動かない身体の中に閉じ込められていた意識とスキャンを通してコンタクトする瞬間には、激しく心を揺さぶられ、胸が熱くなる。” ──服部文祥・評(「読売新聞」2018年10月28日より) “完全に認識が変わった。これまでは自分が植物状態になれば無理に生きたくはないと漠然と考えていたが、今は違う。植物状態になっても生きていたいし、妻にも何があっても鼻の栄養チューブを抜かないでくれとお願いした。意識とは何か、生きるとはどういうことか。従来の価値観がひっくり返る驚天動地の物語だ。” ──角幡唯介・評(『文藝春秋』2018年12月号より)

植物状態の患者さんと会話する?『生存する意識』 #1

植物状態の患者さんと会話する?『生存する意識』 #1

Nov 15, 2022 25:16 Nozomi Tanaka

意識とは何か、を考える時間。みきさんから提案された骨太な本書を一緒に読み解きます。 みすず書房の本、お高いですよね…/植物状態とは/脳を過小評価していた!byみき/脳が人の全てであると言うのは、はて?/脳がやっているのは情報を記憶する→整理する→取り出すと言うプロセス --書籍紹介--  「植物状態」と診断された患者にじつは十全な知覚や認識能力があるとしたら、それをどうすれば証明できるだろう? 本書の著者はfMRIなどの脳スキャン技術を用いた実践的なマインドリーディングの手法を開発した。そこで明らかになったのは、「意識がない」はずの患者たちの中に、問いかけにYes/Noで答えるなどの紛れもない認知活動をやってのける人々が少なからずいるという事実だ。意識があるかないかの二分法では捉えきれない「グレイ・ゾーン」を探究する、緊迫の研究報告。  患者が応答できるとわかったとき、「あなたは死にたいか?」と聞くべきだろうか? 著者の成果は脳損傷患者のケア、診断、医療倫理、法医学的判断といった幅広い領域に波及するものだ。しかも、著者が意識の存在証明に迫れば迫るほど、既存の枠組みでは説明できない現象が掘り起こされる。「意識」概念の輪郭が崩れ、他者との関係の中に溶けていく。新たな疑問がいくつも湧き上がる。 12年間も植物状態と思われながら、完全に近い認識能力を保っていたスコット。ヒッチコックの映画を使って意識が確認された映画好きのジェフ。グレイ・ゾーンにいたときの気持ちを回復後に語るケイトやフアン……。検出限界未満の意識が生み出す計り知れない生命力や、それを支えた家族の力にも圧倒される。脳と意識の謎の奥深さにあらためて衝撃を受ける一冊。 【新聞・雑誌書評より】 “バスタイムにこの本を読み始め、三時間後、すっかり冷たくなった風呂水の中で読み終わった。……宇宙に放り出された宇宙飛行士よりも他人と深く隔絶された人々とオーウェンとのコミュニケーションにあまりにも引き込まれ、バスタブから出られなかった。” ──クリストフ・コッホ(神経科学者・原著書評より) “意識を主題とする研究は、人生そのものの意義に関わらざるを得ない。著者はいわばごく素直に、その道を歩いてきた。それが本書を単なる科学書ではない、素晴らしい作品にしているのである。” ──養老孟司・評(「毎日新聞」2018年10月7日より) “まったく動かない身体の中に閉じ込められていた意識とスキャンを通してコンタクトする瞬間には、激しく心を揺さぶられ、胸が熱くなる。” ──服部文祥・評(「読売新聞」2018年10月28日より) “完全に認識が変わった。これまでは自分が植物状態になれば無理に生きたくはないと漠然と考えていたが、今は違う。植物状態になっても生きていたいし、妻にも何があっても鼻の栄養チューブを抜かないでくれとお願いした。意識とは何か、生きるとはどういうことか。従来の価値観がひっくり返る驚天動地の物語だ。” ──角幡唯介・評(『文藝春秋』2018年12月号より)

雑談】2022年のイグノーベル賞受賞研究を見ながら #3

雑談】2022年のイグノーベル賞受賞研究を見ながら #3

Nov 8, 2022 28:46 Nozomi Tanaka

彩恵りりさんのnote記事を見ながらお話ししています。 面白い論文をまとめて教えてくれてありがとう/相関関係を因果関係にするための実験に進めないのか?/論文にしようと思う心意気が推せる、ピュアな知的探究心

雑談】2022年のイグノーベル賞受賞研究を見ながら #2

雑談】2022年のイグノーベル賞受賞研究を見ながら #2

Nov 1, 2022 23:06 Nozomi Tanaka

彩恵りりさんのnote記事を見ながらお話ししています。 のぞみチョイス:アイスクリームを食べるとがん治療中の副作用が緩和される/のぞみチョイス:鴨の子が親についていく理由/みきチョイス:法律文書が読みにくいのは単に文章が下手だから

雑談】2022年のイグノーベル賞受賞研究を見ながら #1

雑談】2022年のイグノーベル賞受賞研究を見ながら #1

Oct 25, 2022 23:22 Nozomi Tanaka

彩恵りりさんのnote記事を見ながらお話ししています。 イグノーベル賞とは/サンキュータツオさんの「ヘンな論文」/のぞみチョイス:中国の殺人5次下請け/みきチョイス:ペプシコーラ宝くじ誤発表事件/みきチョイス:成功の理由は才能より運による

ノーベル経済学賞受賞者の講演録『貧困と闘う知』#3

ノーベル経済学賞受賞者の講演録『貧困と闘う知』#3

Oct 18, 2022 30:45 Nozomi Tanaka

大学院で開発金融を専攻していたのぞみが、みきさんにおすすめした本書。 2019年のノーベル経済学賞受賞者、エステル・デュフロがフランスで行った開発経済学に関する講演録。面白いです! 実験でわかったこと→さて何を読み取るか/面白い論文は最後のディスカッションパートが豊潤/長期・大規模の実験、若手経済学者は取り組みにくい/貧困への解像度をどう高めるか --書籍紹介-- 開発経済学の最前線をコンパクトに紹介。いま世界で最も注目されている経済学者の一人が、開発経済学の最先端の成果を、簡潔かつ詳細に語る入門書。 インド、マラウィ、ケニア、メキシコ、バングラデシュでの実践が明らかにしたのは……ワクチン接種キャンペーンをもっと効果的にするには? 低コストで子どもたちの教育を改善するには? 出勤しない教師や看護師にどう対応する? マイクロクレジットは貧農を救う魔法の処方箋か? 村落集会はほんとうにコミュニティの自己決定を強化しているのか? 「そのコンセプトの明快さ、その柔軟性、そしてそれが政策と研究の交差点に位置していることによって、ランダム化比較実験は特別に豊かで汎用性が高い道具になった。…本書では、こうした実験について報告することで、人間開発の挑戦に新たな光を当てることにしたい。私たちは、伝統的な政策はどの程度まで目的を果たすことができたのか、そして、これほどまでに進歩が遅いのはなぜなのかを、理解しようと試みる。この探究を進めるにあたって、私たちはアクターの行動や動機の豊かさを明らかにしようと試みる。これらをよく理解することによって、私たちは、より効果的な政策を立案するための道筋を提案できることになるだろう」(第I部の序) 貧困削減の成果を計測するRCT(ランダム化比較実験)という精緻な手法を、貧困のただなかにある現地の人々と実践していく、泥臭いフィールドが生んだ知の成果。常識を覆す成果によって、貧困削減のための具体的な政策を提示する。ベストセラー『貧乏人の経済学』とは一味違った筆致で、医療、教育、マイクロファイナンス、政治制度といった開発経済学の核心的な主題に切り込む一冊。 「貧困との闘いを持続させようと望むならば、試行錯誤、創意、そして根気が不可欠である。これらは、存在しない魔法の杖を見つけるためではなく、今日からでも最も貧しい人々の生活を改善するような一連の小さな前進を実現させるために、不可欠なのである」(第II部の結論)

ノーベル経済学賞受賞者の講演録『貧困と闘う知』#2

ノーベル経済学賞受賞者の講演録『貧困と闘う知』#2

Oct 11, 2022 21:46 Nozomi Tanaka

大学院で開発金融を専攻していたのぞみが、みきさんにおすすめした本書。 2019年のノーベル経済学賞受賞者、エステル・デュフロがフランスで行った開発経済学に関する講演録。面白いです! 直感を裏切る実験データ:貧困層の学校通学率を上げるには?/直感を裏切らない人間のバグ:ワクチン接種率を上げるには?コミュニティを形成するには? --書籍紹介-- 開発経済学の最前線をコンパクトに紹介。いま世界で最も注目されている経済学者の一人が、開発経済学の最先端の成果を、簡潔かつ詳細に語る入門書。 インド、マラウィ、ケニア、メキシコ、バングラデシュでの実践が明らかにしたのは……ワクチン接種キャンペーンをもっと効果的にするには? 低コストで子どもたちの教育を改善するには? 出勤しない教師や看護師にどう対応する? マイクロクレジットは貧農を救う魔法の処方箋か? 村落集会はほんとうにコミュニティの自己決定を強化しているのか? 「そのコンセプトの明快さ、その柔軟性、そしてそれが政策と研究の交差点に位置していることによって、ランダム化比較実験は特別に豊かで汎用性が高い道具になった。…本書では、こうした実験について報告することで、人間開発の挑戦に新たな光を当てることにしたい。私たちは、伝統的な政策はどの程度まで目的を果たすことができたのか、そして、これほどまでに進歩が遅いのはなぜなのかを、理解しようと試みる。この探究を進めるにあたって、私たちはアクターの行動や動機の豊かさを明らかにしようと試みる。これらをよく理解することによって、私たちは、より効果的な政策を立案するための道筋を提案できることになるだろう」(第I部の序) 貧困削減の成果を計測するRCT(ランダム化比較実験)という精緻な手法を、貧困のただなかにある現地の人々と実践していく、泥臭いフィールドが生んだ知の成果。常識を覆す成果によって、貧困削減のための具体的な政策を提示する。ベストセラー『貧乏人の経済学』とは一味違った筆致で、医療、教育、マイクロファイナンス、政治制度といった開発経済学の核心的な主題に切り込む一冊。 「貧困との闘いを持続させようと望むならば、試行錯誤、創意、そして根気が不可欠である。これらは、存在しない魔法の杖を見つけるためではなく、今日からでも最も貧しい人々の生活を改善するような一連の小さな前進を実現させるために、不可欠なのである」(第II部の結論)

ノーベル経済学賞受賞者の講演録『貧困と闘う知』#1

ノーベル経済学賞受賞者の講演録『貧困と闘う知』#1

Oct 4, 2022 26:23 Nozomi Tanaka

大学院で開発金融を専攻していたのぞみが、みきさんにおすすめした本書。 2019年のノーベル経済学賞受賞者、エステル・デュフロがフランスで行った開発経済学に関する講演録。面白いです! 邦訳版表紙の写真/経済学ってどんな印象?貧困に対する経済学的アプローチの系譜/ノーベル経済学賞受賞のデュフロ&バナジーって何を切り開いたの?/一流の経済学者は論文の数がエグい/経済学における「実験」の難しさについて --書籍紹介-- 開発経済学の最前線をコンパクトに紹介。いま世界で最も注目されている経済学者の一人が、開発経済学の最先端の成果を、簡潔かつ詳細に語る入門書。 インド、マラウィ、ケニア、メキシコ、バングラデシュでの実践が明らかにしたのは……ワクチン接種キャンペーンをもっと効果的にするには? 低コストで子どもたちの教育を改善するには? 出勤しない教師や看護師にどう対応する? マイクロクレジットは貧農を救う魔法の処方箋か? 村落集会はほんとうにコミュニティの自己決定を強化しているのか? 「そのコンセプトの明快さ、その柔軟性、そしてそれが政策と研究の交差点に位置していることによって、ランダム化比較実験は特別に豊かで汎用性が高い道具になった。…本書では、こうした実験について報告することで、人間開発の挑戦に新たな光を当てることにしたい。私たちは、伝統的な政策はどの程度まで目的を果たすことができたのか、そして、これほどまでに進歩が遅いのはなぜなのかを、理解しようと試みる。この探究を進めるにあたって、私たちはアクターの行動や動機の豊かさを明らかにしようと試みる。これらをよく理解することによって、私たちは、より効果的な政策を立案するための道筋を提案できることになるだろう」(第I部の序) 貧困削減の成果を計測するRCT(ランダム化比較実験)という精緻な手法を、貧困のただなかにある現地の人々と実践していく、泥臭いフィールドが生んだ知の成果。常識を覆す成果によって、貧困削減のための具体的な政策を提示する。ベストセラー『貧乏人の経済学』とは一味違った筆致で、医療、教育、マイクロファイナンス、政治制度といった開発経済学の核心的な主題に切り込む一冊。 「貧困との闘いを持続させようと望むならば、試行錯誤、創意、そして根気が不可欠である。これらは、存在しない魔法の杖を見つけるためではなく、今日からでも最も貧しい人々の生活を改善するような一連の小さな前進を実現させるために、不可欠なのである」(第II部の結論)

谷崎潤一郎『刺青』の感想戦 #3

谷崎潤一郎『刺青』の感想戦 #3

Sep 20, 2022 25:26 Nozomi Tanaka

前回の『身体を彫る、世界を印す―イレズミ・タトゥーの人類学』の流れそのままに、谷崎潤一郎の名作を。 ・ギボシ、いいよ ・フェチズムの話 ・次の本どうする

Podcast by Yuka Studio // ユカスタポッドキャスト

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ユカスタポッドキャストは、テックとクリエイティビティがもっと身近になる、トーク番組です。 ニューヨークを拠点に、テック系クリエイターとして活動する大石結花がメインホストとして、テックニュースや、インタビューコンテンツをお届けします。 ・Instagram: instagram.com/by_yukastudio ・YouTube: youtube.com/@yuka ・NEWSLETTER: https://geni.us/yukanewsletter ・Community by YUKA STUDIO (通称:ユカスタ): https://www.youtube.com/channel/UC1JMhM9TJT7yMLx8ZtbD08g/join

The Potluck

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The Potluckは、ニューヨーク在住のCXリサーチャー Rieと東京在住のクリエイティブ・ディレクター/写真家のNagisaが、アメリカや日本の気になるプロダクトや企業・ブランドを、ビジネストレンド、クリエイティブ、コンシューマーといったさまざまな視点から、あれこれ話すポッドキャストです。 リクエスト、感想などはハッシュタグ #ThePotluck をつけてポストしてください💕また、リクエスト、感想は匿名メッセージサービス「マシュマロ」からも受け付けています!下記URLからどうぞ。 https://marshmallow-qa.com/thepotluckus また、PayPal.meでご支援も募集中です。頂いたご支援金は機材投資やコンテンツ拡充などに活用させていただきます。 https://paypal.me/thepotluckus The Potluckの最新情報は、 ✓Twitter:https://twitter.com/thepotluckus ✓Instagram:https://instagram.com/thepotluckus をチェック!

才能が見つかれば、仕事も人生もうまくいく|TALENT TALK(タレントーク)

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TALENT TALK(タレントーク) 才能研究を基盤としたタレントプロデュース・プロダクション・スクール・研修事業を行う株式会社TALENT代表の佐野 貴(たかちん)が、Podcast Studio Chronicle代表の野村高文と供に一人ひとりに秘められた才能を見つけ、その才能を活かして、自分らしい仕事や人生をつくっていくためのヒントを楽しく発信していく番組。毎週金曜朝6時配信。(シーズン1は「SAI 〜凡人の非凡の才能を科学する〜」) ▼番組への感想は以下までお寄せください。 https://forms.gle/KVchEoVpfr6FwquJA ▼感想ポスト X(旧:Twitter)には「#タレントーク」をつけて投稿ください。 ▼参考URL 株式会社TALENT 公式HP https://talent-inc.jp/ Podcast Studio Chronicle 公式HP https://chronicle-inc.net/ ▼MC 佐野 貴(たかちん/株式会社TALENT代表取締役) https://twitter.com/takachiiiiii3 野村高文(Podcast Studio Chronicle代表) https://twitter.com/nmrtkfm https://listen.style/p/kpeznebk?Pcc1U3Qe

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