2025-01-14 26:22

坂口安吾『堕落論』 #1

みきさんは夏目漱石が好き。

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青空文庫:https://www.aozora.gr.jp/cards/001095/files/42620_21407.html

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『堕落論』は坂口安吾の代表的な随筆・評論作品で、1946年4月に発表されました24。第二次世界大戦後の混乱する日本社会において、逆説的な表現でそれまでの倫理観を冷徹に解剖し、敗戦直後の人々に明日へ踏み出すための指標を示しました2。坂口安吾は、戦争に負けたから人間が堕落するのではなく、人間は本来的に堕落する性質を持っていると主張します2。彼は以下のように述べています:「戦争は終り、特攻隊の勇士はすでに闇屋となった。人間が変わったのではなく、ただ元の人間へ戻ってきただけである。[...] 人間は堕落する。義士も聖女も堕落し、それを防ぐことはできず、また防ぐことによって人を救うことはできない。」2安吾は、人間が完全に堕落しきることはできないと指摘し、むしろ「正しく堕ちる道を堕ちきること」が必要だと主張します2。これは、他者からの借り物ではない、自分自身の真理を見出すためのプロセスとして描かれています。『堕落論』は多くの作家や評論家に高く評価され、坂口安吾の思想とその生き方を決定づけた作品となりました2。現代においても、この作品は東大生など若い世代にも強く響いており、自己肯定と再挑戦の勇気を与える作品として読み継がれています3

サマリー

坂口安吾の『堕落論』を読みながら、演劇やスピーチの技術について語り合うエピソードです。会話の中で、彼らは感じたことや経験を交え、日本の文豪や演劇の鑑賞について思索を深めています。『堕落論』では、堕落の概念が考察され、孤独の中で自ら求めるものを探求する意義が論じられています。また、戦争の影響や個人の内面的葛藤にも触れられ、著者自身の体験が描かれています。

スピーチ技術と演技
今日は録画されるかもと思って、上だけの服をちゃんと下の服に着てきました。
下はパジャマです。
音のフィラーみたいなやつも、勝手に切ってくれたりするっていうことらしいよ。
ありがたい。私が今、手編集でチモチモ切っているやつが。
やってくれると聞いた気がする。
フィラーってさ、NozomiさんはA、Aが多くて、私はなんかってすぐ言っちゃうんだけど、そのなんかとかも言ってくれるのかな?
どうだろう。英語圏対応かもしれないね。
じゃあ、全部上をって言って、上を上をって言って。
ちょっとA風に言って、言ってもらわないと。
言ってもらいやすくするっていう、あれかもね。
確かにAってよく言ってる気するなぁ。
でも少ないよ、Nozomiさんは全然。
そう?
演者慣れしてる人は、フィラーの少なさにプロ度が出る気がしますなぁ。
うん。
私なんか話し方教室みたいなの通ってたことあるけど、やっぱりフィラーはなかったね、先生みんな。
それ、どういう人が講師役をやるの?話し方教室は。
なんかスピーチ大会で優勝したことある人とか。
へー。
スピーチ大会って何?普通の日本語スピーチ大会があるの?
そう、あるの。
へー、自分でスピーチを書いて、それを話す大会ってこと?
みたいなのがあるの。
何が?
なんか、自分が出たら何やるのかなって想像したけど、全く準備のイメージもつかなければ、当日いい成果が出ているイメージもつかなかったね。
でも、だいたい5分とかテーマが決まってて、私が仕事で一番頑張ったこととか思い出とか、そのテーマに沿って話すから、みんな原稿めっちゃ準備して練習して臨むって感じ。
あ、へー。
それなら確かになんとかなるのかな。
そうそうそうそう。
だけど、だいたい話し方教室に通っている人は、そういう人前で登壇する機会が増えてきたとか、極端に話すことに自信がなくて、
チーム内でちょっとした小話をするのとかもすごい苦手意識があるからなんとかしたりとか、めっちゃ苦手だからなんとかせめて少しでもとこがけしたりですが、
最近人前で話す機会が増えてきたので、もっとカッコよく見せたいですとか、政治家系の人とか多かった。
確かに政治家の人は如実に成果につながりそうだから、あるんですね。
そうそうそうそうみたいな、その2パターンだった。
へー。
私もパブリックじゃないけどセミパブリックとかで登壇することが増えてきたタイミングで1回行った。
それ効果は実感しているの?
効果は実感している。
キルが如実にアップしたっていうよりかは、うまく喋れている時の自分のイメージを持てるようになったから、それだけでも良かったから。
それはすごく良いことだね。
だからイメージ像、こういう風に喋れたら理想みたいなイメージを持ちながら練習とか準備とかできるようになったから、まあ良かったかなっていう。
そうか。全くないな、自分がうまく喋れているイメージ。
喋れてるからいいんじゃない?のぞみさん。
私は早口だから、緊張すると早口になっちゃうみたいな時とかの対処法とかを教えてもらった。
へー。どうするの?緊張早口。
シンプルに口を大きく動かすと遅くなるって。
大きく動かす?
口を大きく動かして喋ろうとすると自然と速度が遅くなる。
あー、なるほど。遅くなってる感じするわ。
でしょ?で、そうやってちょっと落とせると早くなってるなって自覚とか調整しようっていうことにもマインドが割けるようになってきてコントロールできる。
だいたい焦ってるとき、どんどん早くなって早くなってあーみたいなで止まらないみたいなこととかが、
その時に遅くしようって頭で考えても無理だから口を大きく動かそうって思うと遅くなりますよって教えてもらった。
それは良いレッスンですね。
あと大スピーチの前に発声練習、あいうえおかきふげことか発声練習をしとくだけでも口の動きが良くなって口が大きく動きやすくなって早くなりづらいとか。
なるほど。
違う話かもしれないけど、
坂口安吾と『堕落論』
今回みきさんと一緒に読んでこようと思ったの、本がだらくろんっていう坂口杏子の戦後直後に出た本じゃないですか。
読んでる最中に舞台を見に行って、
小松沢でしたっけ?
太鼓叩いて笛吹いてっていう。
そうそう。
それを見に行きましたと。
同じ戦前戦後を描いているものなので、オーバーラップしながらめちゃくちゃいいなと思って見てたんですよ。
いいですね。
登場人物は6人しかいないんですけど、そのうちの一人が広島の尾道出身で、そこから岩手かなんかに移り住んで、そこで農業をやってた人みたいなのが6人のうちの一人で出てくるんですよ。
舞台の最初の時は尾道弁なわけですよね。広島弁、あんとかじゃけーみたいなやつなんですけど、後半のすごい大事なシーン、ずっと東北弁の何て言ったらいいんですか、何言ってるかわかんないみたいな演技が必要なんですよ。
ズズ弁みたいな、いわゆる。
何て言ったらいいんだろう?何言ってんの?みたいな風に他の人がなるっていうシーンもあるのね、その演出として。
でもその人が言っていることを観客にわかってもらいながら、ものすごく感動させるみたいなシーンもあるわけですよ。
すごい、じゃあ使い分けがすごいですね。
でも同じ言葉じゃなきゃおかしいじゃない?同じ感じの喋り方、同じ口調で他の人がえっ?って言ってるのも観客としては自然だなって感じながら、
そこから10分後くらいにはその人の長台詞みたいなのがあるんですけど、5分くらい長台詞を同じ口調でやっても、観客席ですすり泣きが聞こえるみたいなのもあって、面白いと思いながら見てるわけですよ。
確かに口すげー動いてたなーって思ったっていう。
ちゃんと伝わるときは大きく口を開けて届かせてるんですか?
前半の方は東北っぽく口あまり動かさずにモゴモゴって言うんですけど、それと同じようなトーンなんだけど、少し口と喉を使いながら話していたときは観客みんな感動し。
そうか、口の大きさと動かす大きさですね。意識して喋ろう。
ドドミさんはすごく観客が趣味になりましたよね。これ私の影響じゃない?
でもそうかも。行ったことなかったですからね、舞台。劇場みたいなところに行くときは、ほぼクラシックのコンサートに行き、一年の終わりを感じるみたいな。
特にクラシックも好きなわけでもないので、いろいろあったときに行くくらいでしたけど。
ホールと言われるものに行くようになったのは、ミキさんに言われたらそういう世界があるんだなと思ったからかもしれないですね。
しかも小松田に行ったり、徹夜組のロビーに行ったりとか、正当なステップを踏んでいますね。演劇鑑賞の。
それが正当かどうか、私自分自身が全く分かってないっていうのがポイントですね。
目についたやつに行くっていう。そういう感じなんだを理解して帰ってくるっていう。
野辺さんの素晴らしいところは、たまに肌に合わなくて一幕で帰っちゃう舞台があったとしても、諦めず別のものを見に行ってくれる。
なるほどね。舞台が合わなかったんだとかにはあまりならないっていうこと?
そう、その一つの作品だけで演劇って面白くないんだとならずに、その作品が合わなかったなということをちゃんと理解していく。
最初5つぐらい行って、合うのが1個でもあれば対象のものじゃないものも行こうと思うから、最初に何に触れるかはすごく大事なんでしょうね。
そうなんですよ。
そう思った時に、年末にオススメ本というか、今年読んだ面白かった本をまとめているんだよって話を知人にすると、私に合いそうな本を教えてとか言われるんですよ。
はいはいはい。
確実にこの人に合うなっていう本とかわかんないからさ。
お土産をすごい渡しづらいのよ。
ミキさんが言うように、何千円もするものだったらちょっとどうかなと思っちゃうから、進める本が安いものに寄っていくっていうのがあるあるでさ。
はいはいはい。でも本なんて高くても5千円でしょ?ページで終わったらページ単価も10円ぐらいでしょ?
そうだね。あんま気にしなくていいのかな。そういう意味では好きなものを乱暴に言えばいいのかな。
私がトリッキーゴールを狙いすぎなんですかね。その人が好きそうな本の近くだったらもう進める意味ねえなと思っちゃう。
ちょっと言い方難しいんですけど、おいしいコーヒーの飲み方シリーズ好きだったんですよって言われちゃうと、もう私出せるものがなくなっちゃいますもんね。
あ、そっかーみたいな。とりあえず好きな本を読んだらいいんじゃないぐらいしか言えなくなっちゃうっていう。
あれになっちゃいますね。ナルセシリーズとかになっちゃいますね。本屋大将とか。
そうなんだよな。そうなるともう本屋大将上から読んでくださいになっちゃうからさ。
みきさん今回5冊ぐらい候補送ってくれてたじゃないですか。次どうしましょうリストの中に。
その5冊はどうやって出てきたんですか?
チャットCPTに聞いたんだと思う。
話題は有用性の限界、小ペンハウエル、人生について、サルトル、実利存主義とは何か、老死、
みききよし、人生論論と、坂口暗号、だら黒、っていうこの6選が出てきて、
多分自分の人生観とかキャリアとかをゆっくり振り返るフェーズに入ってきたんですけど、
そんな人生のフェーズの人にオススメの本は何ですか?みたいな感じで聞いた気がする。
自分の人生観とかをタノールするときに良い本を聞いたところこれが出てきたってこと?
出てきたと思う。
もうちょっと付け加えたら今、ライスワークのためのコンサルト、好きなけど辛いアートの仕事があって、
そこのバランスに悩んでる、みたいなこととか言ったかも。
なるほど。
問題意識に対して出てきただら黒、実際に読んでみて、どうその目的に対する一致感でいうと?
その目的に対する一致感はなかったんですけど、
本当にこの直近1週間ぐらいがちょっと病みきっていうか、
年のせいっていうのもあって仕事が忙しくて、
ああ、なんか全部正しくない、みたいな。
しかも私はアートの文脈も抑えられてない、
表層的な最下位しかできない愚かな人間なんだ、みたいな感じになっているスペースだったので、
そういう時に、
抜け出しないままが一番いいんだ、みたいなことをふくちゃんが言ってて、
応援された気持ちになりました。
救いの書籍にはなったと?
ちょうどいいこと言うじゃん、みたいな感じになったなという感じになりました。
なるほどね。
だからブライハー好きかも、
昔の文豪とかだと私は夏目漱石が動的に好きっていう、
エディートの書いた文章って読みやすくていいな、みたいな感じがあったんですけど、
さかくちあんことかいいじゃん、みたいな。
へー。
思いました。
夏目漱石感を感じてるってこと?
演劇鑑賞の楽しみ
感じてない。夏目漱石みたいなのが好きって私は思ってたんだけど、
さかくちあんこも結構刺さるじゃんってなったっていう。
あー、別の刺さるジャンルとしてってことね。
そうそう、このジャンルでもいけるんだって、全然違うジャンルだけど、
夏目漱石って結構お上品で内政的なイメージがあるんですけど、
そうじゃないのとぶっこつな、そのままでいいんだぜみたいな、
強く生きろ!みたいなやつもいいなって思いました。
なるほど。
さかくちあんこ、名前しか知らなくて1ミリも読んだことなかったんですけど、
はいはい。
で、だらくろんもそういうタイトルの本があることだけ知っているっていう状態で読んだんですけど、
この人ブライ派っていう、頼らないっていうブライ派と言われる人というか、
ブライ派っていう派閥、ジャンルの人ですってところから、
へー、そういう人なんだと思って読み出すと、
何て言うんですかね、熱量はあるんですけど、ちょっと音質な文章だなと思いながら読んでたんですよ。
はいはい。
見てたらこの人新潟県出身らしいじゃないですか。
うんうん。
私も長野の北の方の、ほぼ新潟県境ぐらいのところに生まれるんですけど、
わかる?この音質さと思いながら、見てたんですね。
そうだった、やっぱ日照時間が少ないと特有の感じがあるんですか。
そうですね、この、何て言うんですか、洋客感というか、
戦争が終わった、よしこれから前向きに頑張ろうぜみたいな人もいれば、
終わった、いや日本はもうダメじゃんみたいな、何て言うんですかね、
そういう、まっすぐさみたいなのがあると思っていて、
いい方向にも悪い方向にも。
堕落の概念の探求
じゃなくて、音質な人間はやっぱりそもそもの考え方がおかしかったのであるみたいな、
何者にも頼らず、よし皆様みたいな、
ゆっくりゆっくり、自分の持っている根源的な欲求と向き合いながらやっていきましょうみたいなのって、
すごいネクラの発想じゃないですか。
そうなんだ。
ネクラだなと思って。
ネクラの発想だと思わなかった、ただシンプルに共感してたらネクラだったんだ、やっぱ私は。
でもそうじゃない?
やっぱり夏目漱石のこの鬱っぽさと共通する何かがあるのかなと思って。
確かに共通かもね。
と思って聞いてた。
でも夏目漱石の一人で悶々と考えてるのに対して、
このラザクロンとかこの酒口杏子の漢字は周り迷惑なんてかけてなんぼみたいな漢字があるっていうか、
と私は思った。
外に開いてる漢字があるって思ったんですよね。
そうだね。書いてるし実際めちゃくちゃ迷惑かけてるっていう。
薬でラリってカレーを100杯呪文させるなど。
解説とかに出てきますけど、
シロポンかなんかをやって、
テンション上がったら10日間ほとんど睡眠も取らず書き続けて、
闇入っちゃうともう延々と部屋から出てこないみたいな。
テンションギュッて上がった時とか、
感情漏れがちだった時にミキさんが言うように、
出前でカレー100杯頼むみたいなことをやり、
奥さんが困るみたいな。
電車で走り回ったりなど。
100分で名著の解説を見てたんですけど、
100分の名著で使われてるキービジュアルみたいなのが、
2年ほど操縦をしていない書斎にてって書いてあって、
すげー汚いんですよよく見たら。
眼光鋭すぎて忘れちゃってたけど、
よく見たらすごい汚くて。
肌着みたいなやつで原稿用紙に向き合ってるところが、
パッと目に入るけど、その周りに目を向けると、
時代が時代なら孤独死する人の部屋みたいな。
堕落してるよな。
だから実践してますよね。
自分がやるべきだって言ったことをね。
ただこの堕落論の堕落って、
適当でいいんじゃない?みたいなことではなくて、
孤独の中で本当に自分の求めるものを探して
いかにもならぬのだみたいなことを言ってると思って、
全然堕落とかじゃむしろ厳しくないって思いましたけどね。
戦争と内面的葛藤
むしろ厳しくないっていうのは?
あるがままでいいじゃない。楽していこうぜみたいな。
堕落してダラダラ生きていこうぜみたいな。
そういう落ちこぼれの勧めみたいな話ではなくて、
堕落して、
引かれた規範からはみ出すってことが堕落って言ってるだけで、
なぜはみ出す必要があるかっていうと、
用意された枠の中だけで考えてたのを脳死してしまうので、
枠からはみ出して自分が本当に何を求めてるのかを考えてけって言ってると思ったんですよ。
なるほど。
だからそっちの方が大変だよね。
私の思ってた堕落って、
敷かれた枠の中でとことんズルをして、
ズル賢くダラダラしていこうぜみたいな。
今の堕落のイメージってどっちかって言ったらそんな感じじゃないですか。
そうだね。
そういうフリーライダーの勧めとかそういうことではなくて、全然。
魂と武器間になることはすごい言ってて。
そうね。
でも厳しいなーって思いました。
そうだね。
この戦争の翌年に描かれたっていうのも。
ね!それすごくない?よく描いたよね、戦争。
よく翌年に描けますよね。
普通のミキシタンが言っている誤解堕落論。
ダラダラやろうぜみたいなやつだったら別に翌年描くのも全然いいんだけど。
この人の言っている堕落論って、
戦争の時にわかっただろうみたいな。
言っている天皇が云々でみたいなやつとか、
日本国はこんなところでみたいな概念は全て嘘であって、
そんなことに頼るのが、そもそも誤りなのであると。
だから自分自身の中を見つめてやっていこうぜ、
そのためには一回堕落するしかないんだっていう論理じゃないですか。
そうそう。
そのことを戦争の翌年に描けるってなかなかかっこいいなっていうのと、
さっき一瞬言った太鼓叩いて笛吹いてっていう舞台も、
言ったらその葛藤というか、
この堕落論の元になるようなことを描いてた
戦争作家みたいな人がいて、
その人が主人公なんですよ。
だからその戦争が終わった時に、
それをすごい反省して全然違う生き方をしていく。
自分自身は戦争中に、
よしみんな若い男は死んでいけ、
この日本という美しい国を守るのだっていう文章を書くことによって、
お疲れしろってね。
そういう太鼓叩いて笛を吹いていた超本人である私はと。
そういう時に戦争に負け、多くの孤児が東京で生まれ、
さてそういう時に私は、
その太鼓叩いて笛吹いていた超本人として、
どう生きていくのがいいんでしょう?
っていうことにすごく悩んでいたというか、
そういう当事者だった女性作家さんが主人公なんですよ。
すごいそれとオーバーラップしながら、
そうかみたいなこの人とかが、
すごい太鼓と笛とやったから、
坂口さんは堕落しろって言ったんだって思って。
ぶっ刺さっちゃうでしょうね堕落論なんて。
実際の作家さん、架空の人を描いたわけじゃなくて、
モデルになった林文子さんっていう作家がモデルなんですけど、
その人が日本に帰ってきてから、
戦争が終わってからは、
日常を描く作家みたいになっていて、
著者の体験と表現
堕落したというか、日本の美しさを描く作品をたくさん発表するんですけど。
じゃあ坂口暗号的にはケッてなってるかもしれないですね。
なってる可能性は全然あるでしょうね。
そうかっていう。
そうで堕落論っていうのは、
戦後のリアルな空気っていうか、
お前ら戦争中結構慣れちゃって、
爆弾がないって刺激がないよねとか、
雑談してたじゃねーかみたいなところとか、
本当は戦争なんて、
本当に戦争の中で、
本当に戦争の中で、
本当に戦争の中で、
本当に戦争の中で、
本当に戦争の中で、
本当に戦争の中で、
本当に戦争の中で、
本当は戦争なんてやめたい、
ここからやめたいとか思ってたくせに、
天皇様が言うなら、やめますみたいな態度取ってるのに、
なんで嘘つきがみたいなのを書いてるのが、
そもそもリアルはそういう感じだったんだっていう、
当時の空気感がすごい思って、
面白かったですね。
戦争のリアリティというかね。
いっつも防空ごうに入って、
避難してたから慣れたもんだって思ってたけど、
声を出そうと思うと出ない自分が居たとかね
そういうのとかね
でもなんかすごいですよね
この言い切りがすごいっていうか
なんかその戦争の翌年にさ
おいお前らみたいな感じで付け付けられるの
ほんとすごいし
なーって思いました
結構序盤にさ
まずさ我々は規約に従順であるが
我々の偽らぬ心情は
規約と逆なものであるって出てきて
はっ!ってするっていう
だからルールって必要なんだって
規約に従順であるが
偽らぬ心情は規約と逆なものであると
そうだからルールにする
ルールを作るものは
人間の心を分かってないわけじゃなくて
むしろ分かりすぎてるがゆえに
それをルールにしてしまうんだみたいな
ああ
自然に向かうものだったら別に
ルールにする必要さえないから
自然に向かうことができないところを
ルールにしてんだって
なぜか日本人は
我々の主語が日本人なのか
人間なのか分かんないけど
我々は規約に従順なんだって
なるほどね
それが結構序盤にあって
はっ!ってするし
うん
26:22

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