「教育カフェテラス」は、国内・海外の教育に関する最新情報をお届けするポッドキャスト番組です。
現役教師の水野先生と、未来の先生を目指す大学生・沙弥香が、教育の最前線を明るく楽しく深掘り!
「最近の教育トレンドは?」「私たちの学校の課題は?」「課題解決のためにできることは?」
教育に関わるすべての人へ、明日からのヒントをお届けします。
さあ、私たちと一緒に、教育の未来を覗いてみませんか?
番組の魅力・推薦
漢字が書けないのか、分かっていないのか
北海道で通級指導教室を担当していた、たかだやすのりさんの連載第30回を取り上げます。漢字テストの点数が低い小学5年生が、実は漢字の意味も形も分かっていた、という事例です。似た形の漢字を並べて選ばせると迷わず正しいものを指し、タブレットの変換候補からもすぐ選べる。それでも手書きになると鉛筆が止まる。点数だけを見て漢字が苦手な子と決めると、もっと練習しようという指導に進んでしまいます。分かっているかどうかを、書けるかどうかとは別に確かめる方法を考えます。
フェイクニュースを作らせる授業のねらい
茨城県のつくば市立島名小学校で、6年生が生成AIを使って偽のニュース記事を自分で作る授業が行われました。見破り方を教えるのではなく、見破れない現実のほうを体験させる設計です。子どもたちは、専門家の名前や調査の数字が入ると本物らしく感じること、逆に地名の書き方が大まかだと疑いが生まれることに自分で気づいていきます。作る側に立つからこそ見えるものは何か、そして教室でこの授業をするときに外せない約束事は何かを考えます。
本を借りる場所ではなくなった図書室
カナダのオンタリオ州で、教員25年目にして司書教諭になったスーデュコーさんの実践を取り上げます。州の調査では、91パーセントの学校が子どもの心の健康への支援を必要としていると答えました。彼女は図書室を、目的の違ういくつかの小さな居場所に作り替えます。ものづくりの区画、馬蹄形の学習の区画、照明を落とした読書の巣。さらに各担任に2枚の図書室パスを配り、必要な子が短い休憩を取れるようにしました。うまくいかない場面もありましたが、やめる理由ではなく教え直す機会として扱っています。
部活の顧問はいつから先生の仕事になったのか
歴史学者の濱田浩一郎さんが、ブラック部活動と呼ばれる状態を歴史から解きほぐした記事を取り上げます。休日の指導手当は約4時間で3600円。ところが戦後すぐの調査では、運動部に関わる教員は半数程度で、指導は地域の住民が担っていました。1977年には中学で94.4パーセントが教員になります。地域移行は新しい改革のように見えて、実は一度あった形に戻す話でもある。その前提を確認したうえで、今度は誰に負担が移るのかを考えます。
ずっと見ていなくても気づける先生の目
埼玉県の公立小学校教諭、春日智稀さんの連載第1回を取り上げます。子どもは助けてくださいと言う前に、小さなサインを出している。あいさつで目を合わせない、ノートの字が急に乱れる、給食を残す量が増える。ただし、それらは誰にとっても同じ意味を持つわけではありません。記事の核心は、観察力とはずっと観察することではなく、その子のいつもを知っていて変化に気づけるまなざしのことだ、という一文です。全員を同じ基準で見ていると、かえって気づけなくなります。
授業を直す前に見ておきたい見えない糸
若手を育てる立場になったアメリカの副校長が、自分の失敗から学んだことを書いた記事を取り上げます。教室に入って直すところを探していた時期、教室は指導案ではなく人でできていると気づいた瞬間、そして授業の見える部分の下にある見えない層。関係づくりは本題の前段階ではなく本題そのものだという主張を、初任者指導や研究授業の講評に引きつけて考えます。
9割の親が関わる自由研究は自由なのか?
夏休みの自由研究が抱える矛盾を、元小学校教員の書き手が問い直した記事を取り上げます。何らかの形で関わる保護者は9割を超え、最も大変な宿題にも挙がっています。テーマは選べても、やらないという選択肢がないこと。学校がやめられない理由。そして、使い道の決まっていない時間を子どもに返すという提案を、教室の側から考えます。
考えは言えるのに理由が言えない子どもたち
全国学力テストの分析結果を取り上げます。国語と英語に共通する弱点として、根拠を示して自分の考えを表現する力が挙がりました。考えは書けているのに引用の条件を満たせない小学校の記述問題、賛成か反対かは言えても理由が続かない中学英語の話す問題。算数と数学の割合や図形の課題、そして読書や自分から取り組む姿勢と正答率の関係まで見ていきます。
忙しさの中で気づける先生になるには?
教師の成長は気づくことから始まるという連載記事を取り上げます。気づきは学びの出発点であり、探究の課題設定もそこから始まります。ところが人は、うれしいことより、仕事が増えた、時間が足りないといったことに先に気づいてしまいます。情報は教材の宝庫だという見方と、どんな情報に気づいて子どもへ届けるかという選び方を、38年の教職経験を持つ筆者の言葉から考えます。
話し合いができない教室で何が起きている?
生徒どうしが話し合えないという悩みを扱ったアメリカの書評を取り上げます。生徒は反抗しているのではなく、話し合う技能を持っていないという見立て、その原因として挙がる4つの背景、つなぐ、根拠を示す、問う、聴くという4つの技能。そして、体で聴くことを教える、賛成の合図を作る、発言回数を指で示すといった、明日から使える手だてを紹介します。
合格したのに単位が1つも取れない大学生
大学の講義についていけず、単位を取るために塾に通う大学生が増えているという記事を取り上げます。入試の多様化で、数学や理科の学習量が足りないまま入学する学生がいること、経済学部でも数学が必要になること、難関大学ほど分かっている前提で講義が進むこと。高校までの学びと大学の学びをつなぐために、送り出す側に何ができるかを考えます。
若者の読書離れは本当に起きているのか?
若い世代の読書離れという語られ方に、調査者の立場から異議を唱えた記事を取り上げます。アメリカでは自分を読書する人だと考える若者がむしろ増えており、紙の本が最も好まれています。図書館や書店に通う人も増えました。従来の調査が拾えていない読み方があること、読解という言葉を狭くとると見誤ることを、日本の教室に引きつけて考えます。
ごほうびをやめたら子どもは動き出す?
子どもの内側から出てくる意欲をどう引き出すかを取り上げます。デシとライアンの自己決定理論が挙げる自律性、有能感、関係性という3つの欲求。報酬を与えたら意欲が下がったハーロウのサルの実験と、そこから体系化されたアンダーマイニング効果。そして、目標を自分で選ばせる、過程を評価する、係活動を複数人にするといった、学級で試せる手だてを紹介します。
25メートル泳げない子が4年で急増した理由
学校の水泳授業が減っていることと、子どもの泳力低下を結びつけたデータを取り上げます。スポーツ庁の調査では中学校の5校に1校が実技を実施していません。埼玉県の調査では、クロールで25メートル泳げる6年生の割合が4年で大きく下がり、5メートルも泳げない子が数倍に増えました。オーストラリアの事例や、公表が自治体まかせという問題にも触れます。
爆発する前に子どもが自分で動ける教室へ
アメリカの低学年の教室で、大きな感情や行動のつまずきが増えているという報告を取り上げます。公立学校の8割が発達の遅れを挙げ、教師調査でも聞く、順番を待つといった基礎につまずく子が5年前より増えています。感情の言葉を増やす、子どもと約束をつくる、落ち着ける場所を置く、短い休憩をはさむ、仲直りの手順を教えるなど、明日から試せる手だてを紹介します。
高校の配慮が大学で通じないのはなぜ?
発達障害のある大学生が10年で約4倍に増えた背景を取り上げます。法整備によって支援の対象だという認識が広まったこと、成績評価が厳しくなり余裕が失われていること、聴覚過敏や締め切り管理などの困り事、大学の支援部署の実際、そして高校までの配慮とは考え方が違うという指摘を扱います。送り出す側の高校や小中学校に何ができるかを考えます。
同じ教材なのに授業が変わるのはなぜ?
授業づくりの第一段階にあたる教材研究を取り上げます。教材を手にしたら、まず教師自身が読み込み、子どもの実態を考えるのはその後だという順番。同じ材料でも料理人によって味が変わるという見方。小学2年生の国語のお手紙を例にした問いの立て方。教材研究とは教材を読むことではなく、教材を通して子どもを理解する営みだという指摘を、これから教壇に立つ目線で考えます。
子どもの不安は教え込まれている?北風ではなく太陽で
子どもの不安を、取り除く対象ではなく大人との距離の問題として考えます。成績を優先する教育が慢性的な不安を育てているという神経科学者の主張、行き渋る子に世界の美しさとその子の素晴らしさを伝えるという不登校対応の考え方、そして遊びが感情の整理と学びの土台を作るという研究を取り上げます。北風ではなく太陽の関わりを探ります。
落書きを消すと学級が変わる?窓割れ理論と環境の力
学級の荒れは大きな事件から始まるのではなく、小さなほころびの放置から始まるという見方を取り上げます。犯罪心理学の窓割れ理論と心理的安全性、提出箱の位置を変えるだけで朝のざわつきが減った実践、消極的だけれど責任感のある子が集団を動かした記録、そして休み時間の過ごし方を社会モデルで捉え直す視点を紹介します。
プロンプトが上手な子ほど伸びる?説明する力の育て方
生成AIに指示を書く力と、自分の考えを声に出す力を、同じ根っこの話として考えます。教職員328名への調査から見える生成AIの現状と学力格差への懸念、子どものスマートフォン利用を禁止から対話へ変えようとするアップルの新しい機能、そして小学1年生に算数の考えを説明させる授業の実践を取り上げます。
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