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学校に来られない子と、切れないでいる方法
2026-09-07 07:00

学校に来られない子と、切れないでいる方法

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4000組の親子に寄り添ってきた相談員、いけぞえもといさんへの取材記事を取り上げます。中学1年生が、何もかも面倒くさい、と言って学校に通えなくなった事例から始まります。休ませること、家を安心できる場所にすること。そして、学校に行けなくても学校との関わりまで切らないこと。在籍している生徒であることに変わりはない、という共有が、戻るときの入口を残します。2024年度の不登校は35万3970人で、12年続けて増えています。学校の側に何ができるかを考えます。

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サマリー

この記事は、4000組以上の親子を支援してきた相談員、池添もとい氏の取材に基づき、不登校になった中学1年生の事例から、子どもを休ませ、家を安心できる場所にすることの重要性を説いています。さらに、学校とのつながりを断たないこと、つまり「在籍している生徒である」という事実を共有し、連絡を取り続けることが、子どもが学校に戻るための「入り口」を残す鍵であると強調しています。不登校が過去最多を更新する中で、学校側ができることとして、席を残すことや連絡を続ける具体的な方法が提案されています。

不登校の現状と相談員の役割
教育カフェテラスの時間です。進行役の水野太一です。 この番組では、国内外の教育の話題を、現場の目線で一つずつ取り上げています。
今日は、不登校の話です。 アシスタントの高橋紗友香です。重いテーマですが、避けて通れない話だと思います。
ヤフーニュースに出た、ある相談員への取材記事です。 池添もといさんという方で、京都を拠点に、これまで4000組の親子に関わってきたと紹介されています。
4000組は、想像がつかない数です。 記事は、ある中学1年生の話から始まります。
その子は、何もかも面倒くさいと言って、学校に通えなくなりました。 何もかも面倒くさいという言葉です。
紗友香さんは、この言葉をどう受け取りますか? 正直に申し上げると、少し前まではやる気の問題だと思ったと思います。
でも今は、それが本人にも説明できない状態の言い方なのではないか、と考えます。 私も同じように読みました。理由が言える状態なら、もう少し違う言い方が出てきます。
面倒くさい、で全部をまとめてしまうのは、力が残っていない時の言い方かもしれません。 この相談員が、親に伝えたいこととして挙げているのは、まず休むことです。
安心できる家庭環境と学校とのつながり
しっかり休んで、エネルギーを充電することが大事だ、と書かれています。 休ませていいのですね。
そして、家の中が安心して過ごせる、居心地のいい場所になることが一番だ、としています。 家が安心できる場所というのは、当たり前のようで難しい気がします。
親が心配していると、その心配が家の空気に出ます。 どうするの?いつから行くの?という言葉が毎日出てしまう。
本人は一番気にしていますから、聞かれるほど苦しくなります。 ここまでは聞いたことのある方も多いと思います。この記事が踏み込んでいるのは次のところです。
何でしょうか。 学校に行けなくなっても、学校との関わりまで切ってしまわないこと。
これをやってはいけないこととして挙げています。 それは少し意外です。休ませるという話とは逆を向いている気がします。
私も最初はそう感じました。ただ、記事の中の言い方を読むと繋がります。 どんな言い方でしょうか。
その子はどこそ小中学校の何年何組に在籍している生徒であることに変わりはない。 これを家庭と学校で共有しておくという話です。
在籍しているという事実は残っているということですね。 休むことと、席を置いていることは両立します。
休ませるというのは関係を切ることではありません。 切ってしまうと戻ろうと思った時に入り口がなくなるのですね。
そこがこの記事の一番大事なところだと思います。 もう一点、将来その子が戻る時に備えて受け入れる体制を前もって用意しておくことも挙げています。
戻ってから考えるのでは遅いということですか。 戻る日はこちらの都合では決まりません。
その日が来た時に準備が始まるとまた何日もかかります。 待っている間に気持ちが変わってしまうかもしれません。
それから子供を見守るネットワークを作ること、親だけで何とかしようとしないこと、この2つも挙げられています。
親だけでというのは実際には多そうです。 相談すること自体が負担に感じられるのかもしれません。
知られたくないという気持ちもあります。 ただ抱え込むと家の中の空気がさらに固くなります。
不登校の増加と学校の役割
先ほどの家を安心できる場所にするという話と繋がります。 数字も出ています。
2024年度の不登校の児童生徒の数は過去最多でした。 35万3970人です。12年続けて増えています。
12年ずっと増え続けているのですね。 記事はここで不登校は決して珍しいことではなくなったという言い方をしています。
珍しくないと言われると少し受け取り方が変わります。 特別な家庭の話ではないということですね。
この番組は先生に聞いていただくことが多いので学校の側に引きつけて考えてみたいと思います。
家庭に向けた記事ですが学校にできることもありそうです。 先ほどの在籍している生徒であることに変わりはないという共有です。
これは家庭だけではできません。 学校が言うから意味があるのですね。
担任が席はそのままにしてありますと伝えるかどうかで家庭の受け取り方は変わります。
私が実習で見た教室では休んでいる子の机はそのままありました。 当時は片付けないんだなとしか思っていませんでした。
連絡の取り方と復帰への準備
あの机はその子がまだここにいるという表示でもあります。 連絡の取り方はどうすれば良いのでしょうか。
毎日連絡すると最速になってしまいそうです。 頻度より中身だと思います。
いつ来られますかという連絡は最速になります。 今こういうことをしていますという連絡は報告になります。
報告なら返事をしなくても受け取れます。 返事を求めない連絡を細く長く続ける。
それが切らないでいるということの実際の形だと思います。 戻る時の体制というのは具体的にどう用意しておくのでしょうか。
例えば教室に入る前に立ち寄れる場所を決めておく。 来る時間は決めずにおく。担任以外に話せる人を一人決めておく。
前もって決めておけばその日は動くだけになります。 その日に相談を始めなくて良いのですね。
本人にとっては戻ろうと思った日が一番エネルギーがいる日です。 そこで待たされるとその気持ちが切れます。
関係を断たないことの意義とまとめ
今日のお話、聞き始めた時は家庭に向けた記事だと思っていました。 でも一番印象に残ったのは在籍していることに変わりはないという一文でした。
これは学校が言わないと成立しません。 休んでいることの関係を切らないでいるというのは気持ちの問題ではなくて、
席を残す、連絡を続ける、入り口を決めておくという具体の積み重ねなのだと思いました。
休ませることと繋がっていることは反対のことではありません。 むしろ安心して休むためには戻る場所が残っていることがいります。
今日はそこを持ち帰っていただけたらと思います。 教育カフェテラス、今日はここまでです。
最後までお聞きくださってありがとうございました。 次回も現場で使える話をお届けできたら嬉しいです。
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