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グラフは嘘をつかないのに人はだまされる?
2026-09-25 05:36

グラフは嘘をつかないのに人はだまされる?

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アメリカのエデュトピアの記事から、見る人を誤解させるグラフや地図の例と、授業での使い方を紹介します。目盛りが0から始まらない棒グラフ、上下が逆さまの目盛り、正確なのに平らに見える気温のグラフ、面積が人数に見えてしまう選挙の地図。最初の数秒でできた印象は、あとから確かめても覆りにくいそうです。自分で描き直させる授業案から、数字を読む力の育て方を考えます。

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教育カフェテラス。進行役の水野太一です。
アシスタントの高橋紗友香です。
この番組は、国内外の教育の話題から、明日の教室につながるヒントを探していく番組です。
今日はグラフの話と聞いて、正直、数学の授業を思い出して、少し緊張しています。
紗友香さんは、グラフを見るとき、まずどこを見ますか?
棒の高さや線の上がり下がりです。
目盛りは、ほとんど見ていないと思います。
それが今日の入り口です。
レディトピアの9月11日の記事で、見る人を誤解させるグラフや地図を6つ集めて、授業で使えるようにしたものです。
以前、この番組で、画像や動画について、本物に見えるかではなく、証拠は何かというお話を伺いました。
今日は、それの数字版のようなお話でしょうか?
そう繋げて聞くと分かりやすいです。
記事によると、数字やグラフは、科学や理屈を連想させるので、それだけで説得力を持ってしまいます。
その上で、2026年の研究が紹介されています。
大学生にグラフを読んでもらうと、成績のいい学生でも、細かなデザインの工夫に引っ張られて、間違った結論に向かったそうです。
大学生でも騙されると聞いて、少し安心しました。
でも、後からメモリを確かめれば、直せるのではないでしょうか?
そこが厄介なところです。
最初の数秒でできた印象は、そのまま確信になってしまい、後でラベルやメモリを見直すように言われても、ほとんど覆らなかったそうです。
第一印象はそこまで強いとは思いませんでした。私も、きっと最初の数秒で決めてしまっています。
一つ目の例は、トラックの広告です。
ある会社のトラックだけ、他より長く走り続けている、と見える棒グラフです。
ところが縦のメモリが、ゼロからではなく95%から始まっています。
実際の差は、一番上と下で3ポイントほどしかありません。
95から始めると、3ポイントの差は、棒の高さでは何倍にも見えてしまいます。ゼロから書き直せば、ほとんど同じ高さになりそうです。
その通りです。しかも、データの出どころが書いてありません。
記事では、生徒に正直な形で書き直させる、という授業のアイディアも出しています。
二つ目はもっと巧妙で、縦のメモリが上下逆さまになっているグラフです。
逆さまというのは、上に行くほど数が小さくなる、ということでしょうか。
それだと、増えているのに減っているように見えそうです。
まさにそれが起きました。アメリカのフロリダ州で、ある法律ができた後の10による死者数のグラフです。
ぱっと見ると減ったように見えますが、実際には増えていました。
救った人は騙そうとしたのではなく、血が滴るように見せたかったそうです。
騙すつもりがなくても、誤解は起きるのですね。そうなると、作る側の責任も、見る側の責任も、両方ありそうです。
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記事も、授業でその取りを投げかけることを勧めています。
三つ目は、正確なのに誤解させるグラフです。
1880年からの世界の平均気温も、目盛りの幅をとても広くとって描いたところ、ほとんど平らに見えた、という例です。
数字は正しいのに、見え方で意味が変わってしまうのは怖いです。
でも、目盛りを狭くすれば、今度は変化が大げさに見えませんか?
いい問いです。記事は、体温の例えで答えています。
体温の変化を、とても広い目盛りで描けば、平熱から高熱への変化も平らに見えます。
何を見せたいかによって、ふさわしい目盛りは変わるのです。
気温の場合、大事なのは平均の値そのものより、変化の速さです。
では、目盛りがゼロから始まっていないから悪いとは言えないのですね。私はそう覚えかけていました。
そこを覚え直してもらえたなら、今日の話は半分成功です。
四つ目は地図です。
アメリカの選挙の地図は、軍ごとに赤と青で塗り分けますが、人の少ない広い地域ほど大きく見えます。
ロサンゼルス軍には40の州よりも多くの人が住んでいるのに、地図の上では小さな青い点です。
面積の大きさを人の多さだと思い込んでしまうのですね。
日本の地図でも同じことは起きそうな気がします。
記事の言葉を借りれば、投票するのは土地ではなく人です。
人口に合わせて円の大きさを変えた地図と、見比べる活動も紹介されています。
授業ではどう扱えばいいのでしょうか。私が中学生の頃はグラフは読むもので疑うものではありませんでした。
この記事の授業案に共通しているのは、手を動かさせることです。
自分で書き直し、タイトルと説明を自分で書き、書き直したグラフでも広告として説得力があるかを話し合います。
見ているだけでは第一印象に勝てないからでしょう。
グラフそのものは嘘をつきませんが、書き方と最初の数秒の見方が私たちを騙します。
目盛りと出所を確かめ、面積と人数を分けて考えるだけでも見え方はずいぶん変わります。
まずは網の高さより先に目盛りを見るところからですね。
それだけで次にグラフを見る目が変わるはずです。
最後までお聞きいただきありがとうございます。
次回はどんな教室の話に出会えるでしょう。私も楽しみにしています。
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