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教育カフェテラスの時間です。進行役の水野太一です。 この番組では、国内外の教育の話題を、現場の目線で一つずつ取り上げています。
アシスタントの高橋紗友香です。今日は図書室のお話だと伺って、少し意外でした。 意外というのは、どのあたりでしょうか?
図書室は、本を読む場所として完成している気がしていました。 工夫の余地がある場所だと思っていませんでした。
今日はまさにそこが動く話です。 デディトピアの8月28日の記事で、カナダのオンタリオ州の実践です。
書いたのはスーディコーさんという方で、教員として25年目に、 司書教諭になった1年目の記録です。
25年目で、初めて図書室の担当になったのですね。 初めに、この方が向き合った数字があります。
オンタリオ州の2022年度から2023年度の調査で、 91%の学校が、子供の心の健康と幸福について、
いくらかあるいは多くの支援が必要だと答えています。 9割を超えています。学校の側も必要だと分かってはいるということですね。
分かっていても、では誰がどこでという問題が残ります。 この方は、図書室がその中心になれるはずだという考えから始めています。
具体的には何から手をつけたのでしょうか。 まず、一つの場所に一つの用途という決まりをやめました。
どういうことでしょうか。 例えば、低学年向けの絵本の区画は、それまで先生が読み聞かせをする場所でした。
そこ、本を眺める棚と手を動かして作る場所の両方にしています。 本の棚を減らしたということですか。
棚の一部を道具の箱に置き換えています。 墨汽、ストロー、つなぐ部品、木の切れ端、それから自然のもの、4人か5人で作業できるテーブルも入れました。
図書室で物を作るのは少し落ち着かない気もします。 私も最初はそう思いました。ただ、この方の狙いは物語の中身を目で見たり、体を動かしたり、手触りで確かめたりして味わえるようにすることです。
読むのが苦手な子でも入り口ができるということですか。 そこが大きいところです。次に学習の区画を作っています。
いろいろな形と大きさの机を置いて、資料を写せる場所を中心にしました。 普通の教室とどこが違うのでしょうか。
机の並べ方が馬のひずめのような形です。 片側だけが開いた丸みのあるこの字だと思ってください。
全員の顔が見える形ですね。 この形にすると、引っ張るのが得意な子が力を出しやすく、話し合いたい子は組みやすく、
一人で進めたい子にも場所が残ると書かれています。 一つの並べ方で3種類の子に対応しているのですね。
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そして私が一番印象に残ったのが3つ目の区画です。 読書の室という名前がついています。
シュッですか。
柔らかい椅子とユリイスとソファラー、丸いカーペットを囲んでいます。 この区画だけ真上の蛍光灯をいつも消してあります。
暗くしてあるのですか。 落ち着けるようにするためです。ここでは読んでも話しても絵を描いても、
ただ静かに過ごしてもいいとされています。 目的が決まっていない場所ということですね。
この区画の使われ方として一つの例が挙げられています。 宗教上の理由で音楽の授業に参加できない子がいました。
その時間その子はどこにいるのでしょうか。 音楽の時間になるとその子は図書室に来て本を読んだり絵を描いたりして過ごしていました。
年度の終わりにその子から手紙をもらったそうです。 どんな手紙だったのでしょうか。
図書室は私にとって一番の場所です。 ここにはいつも自分の居場所があると感じましたという内容です。
抜けている時間ではなく、本人の時間になっていたということですね。 ここからこの記事はもう一歩進みます。
決まった時間に来るだけでは足りないと考えるのです。 授業の時間以外にも来られるようにしたということですか。
図書室パスというものを作りました。 担任の先生が2枚ずつ持っていて休憩が必要な子に渡します。
子供はそれを持って図書室に行くのですね。 したらタイマーを10分間にかけて決められた活動をして戻ります。
司書の先生は授業で塞がっているので子供が自分だけで進められる手順にしてあります。 正直に申し上げると心配なことがあります。
授業から抜けるために使う子が出ませんか。 まさにそこがこの記事の一番現実的な部分です。
実際にそういう場面はあったと書かれています。 どう対応したのでしょうか。
まず子供自身が出演する図書室の動画を作って毎週のお知らせのスライドに入れました。 使い方を繰り返し教え直す形にしています。
一度説明して終わりにしないということですね。 それから担任が自分で手順を踏める子かどうかを見極めて渡します。
そしてどう使われているかを司書と担任が定期的に話し傾向が見えたら調整します。 使い方を間違えた子は多数を取り上げられたのでしょうか。
そこがこの実践の一番いいところです。取り上げていません。 やめる理由ではなく教え直す機会として扱ったと書かれています。
教え直す機会という言い方がいいです。 しかも話し合うとなぜ間違った使い方をしたのかが見えることがあったそうです。
その場合は本人と担任と司書と保護者と管理職でその子だけの使い方を作っています。 一人のために別の仕組みを立てたということですか。
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結果として子どもたちは図書室は安全で自分の居場所がある場所だと答えました。 担任の先生からは目的のある休憩に送り出せる場所があるのでその子に向き合いながら
クラス全体も回せるという声が出ています。 先生の側の助けにもなっているのですね。
年度の終わりには保護者からお礼のカードが何枚も届いたそうです。 子どもが行きたがる場所を作ってくれてありがとうという内容です。
ここまで整えるのにお金はかかっていないのでしょうか。それが気になります。 記事はそこも書いています。
ものづくりの道具は学校頼りで家庭から寄付を募り中古のお店で買い 他の先生の余りを分けてもらいました。
机や椅子はどうしたのでしょうか。 学校の倉庫を探して揃っていなくても気にしないとしています。
カーペットはお店の切れ端をもらいました。 読書の区画のものも倉庫にあったものと職員が家具を買い替えた時に譲り受けたものです。
新しく買ったものはほとんどありません。 置き方を変えることとそこで何をしていいかを決め直すこと
この2つが中心で費用は工夫の対象になっています。 日本の学校で同じことをそのままはできませんが
照明を一箇所落とすことや静かに過ごしていい場所を一つ決めることなら 明日からでもできます。
私は図書室は本を借りる場所だと思って育ちました。 今日のお話を聞いてそこにいてもいい理由は本しかなかったのだと気づきました。
来ていい理由が2つになるだけで来られる子が増えるのだと思います。 居場所は作ろうと決めた人もところにできます。
子供が自分から迎える場所が校内に一つあるかどうかは思っているより大きな差になります。
教育カセテラス今日はここまでです。 最後までお聞きくださってありがとうございました。
よかったらご自分の学校の図書室を少し違う目で見てみてください。 次回もお付き合いいただけたら嬉しいです。