222 メモ | 整った文章ではなぜ声が響かないか | AIと共に学ぶ
AIによる要約話し言葉と書き言葉の違いについて深く考察した結果、それぞれの特徴と役割が明らかになりました。話し言葉は、話者の個性や感情、リズムが強く反映され、特に声日記など音声を通じて親しんだ人の場合、その文字起こしを読むと自然とその声が頭に響いてくることがあります。一方で、学術論文のような洗練された形式的な文章では、そのような現象は起きにくいです。これは、文章が内容に集中させる構造を持ち、書き手の個性を薄めているためです。さらに、形式的な文章は論理的で情報を正確に伝えるのに優れていますが、親しみやすさや感情的な共鳴が薄れることも指摘されました。このように、同じ内容であっても、自由な語りを基にした文字起こしと、練り上げられた無駄のない文章では、読者や聞き手に与える影響が異なると考えられます。教育現場での応用として、これらの違いを活かしたアプローチが提案されました。例えば、正確で緻密な内容を伝えるための形式的な文章と、親しみやすく学生が自然に理解を深められるような対話形式の文章や音声の両方を用意することで、学びの幅を広げる可能性が示唆されました。こうした工夫は、学生の多様な学習スタイルに対応し、より効果的な教育環境を作る助けとなります。最終的に、これらの特性を理解して使い分けるか、あるいは統合的に活用することで、学生がより豊かに学びを深められる教育方法を模索したいという意図がまとめられました。#AIと共に学ぶ
221 日記 | 百人百首2回目登場!
百人百首009で私の歌を紹介頂きました。ありがとうございます!参考:100分de筒井康隆 (NHKEテレ, 2025.1.3)#声日記
220 メモ | 毎日ゼロから出発しよう
参考219 日記 | 新たなスタートの一年に (TanaRadio, 2025.1.1)スペシャル 大江戸エンタメ革命 〜実録・蔦屋重三郎〜(英雄たちの選択, NHKBS, 2025.1.1)*このチャッピー(ChatGPT)との会話は,H1essentialにピンマイクを繋ぎ,そのマイクを胸に留め,iPhoneのスピーカーをマイクから5cmくらいのところに置いて,自分の声とチャッピーの声を収録しています。手軽にAIとの会話を収録する方法として試しています。#AIとの会話 #声日記
219 日記 | 新たなスタートの一年に
2015年1月1日水曜日の声日記。おみくじを引き,その結果を受け,新たなスタートの一年にしたいと思いました。#声日記 #おみくじ
218 AI時代の課題の出し方についての対話 | AIと共に学ぶ
AIを活用した授業についての対話の続き。学生がAIを使ってありきたりの文章を提出してくることに対する対策を考えました。この対話で話されたアイデアをAIにまとめてもらいました:AI生成例文の提示とオリジナリティの要求課題の際にAIが生成した例文をいくつか提示し、学生にそれを参考にしながら、例文を超える独自性や創造性のある内容を作成させる。これにより、学生がAIに頼りすぎず、自身のアイデアや考えを深める動機づけが期待できる。AIとの対話的な活用の推奨学生がAIを単なる代替ツールとして使うのではなく、自分の感じたことや考えたことを反映させる形でAIを活用する方法を指導する。AIを「考えを広げるための相棒」として使うことで、学生自身の思考力を養う。課題の作成プロセスにおける透明性の確保課題作成の際、AIのどのような部分を参考にしたかを明確にするルールを設け、学生に自分のアイデアとの違いを説明させる。これにより、AIの使用が単なる模倣でなく学びに直結することを促す。創造性を重視した課題設計学生がAIだけでは解決できない、具体的な感想や体験、オリジナルのアイデアを求めるような課題を設計する。これにより、学生がAIを補助的に使いつつ、自分の言葉で表現する機会を増やす。#AI #AIと共に学ぶ
217 私の授業でのAI活用法に関する対話 | AIと共に学ぶ
現在の私の授業でどのようにAIを活用すればよいのかを考えるため,ChatGPTのチャッピーと対話を行いました。以下,AI (OpenAI o1) によるまとめ1. AI活用に対する基本的な考え方 - AIを従来の授業に「付け足す」だけでは不十分で、オンライン授業と同様に「ゼロから発想を変える」必要性を感じている。 - しかし、実際には一度に大きく変革するのは難しく、現行のオンライン授業に少しずつAIを取り入れながら、新しい学びの形を探る現実的なアプローチを模索している。2. 大規模クラスへの対応 - 一クラス100人以上を担当し、学期に600人近くを見る場合もあるため、教員ひとりで個別指導を十分に行うのは困難。 - そこで、AIによる個別学習サポートを組み合わせつつ、全体ディスカッションや質疑応答など「教員−学生」「学生同士」のインタラクションの場も設けるハイブリッドな方法を考えている。 - AIに任せられる部分は任せ、教員は必要な場面でフォローするかたちが現実的だと考えている。3. 講義ビデオとAIの連携 - オンデマンドで学生に視聴させている講義ビデオとAIを組み合わせることで、理解が追いつかない箇所をその場で質問・解説できる仕組みを想定している。 - 具体的には、ビデオを区切りごとにAIがクイズを出したり、学生の質問にリアルタイムで回答したりする「AIチューター」的な役割が効果的ではないかと考えている。4. 学生の提出物とフィードバックの改善 - 毎週、学生に自身の考えや感じたことを短文で書かせ、それを集めているが、教員ひとりで内容を深く読み込むのは難しい。 - AIを使って大量の提出物を集約・整理し、学生の思考の変化や成長のプロセスを把握しやすくできる可能性を感じている。 - AIによる自動的なまとめや初期フィードバックを学生に返すことで、学生が自分の学習を振り返る機会を増やし、教員の負担も軽減できるのではないかと期待している。5. 評価方法への疑問と模索 - AIが可能な課題(知識確認や文章作成など)だけを評価対象にしても、学生にとって学びの意味が薄れると懸念している。 - 学生の内面の変化や、対話・創造性などAIでは評価しきれない要素に重きをおく必要性を感じている。 - 一方で、人数が多いクラスで教員がすべてを細かく見るのは難しいので、AIを活用した分析・フィードバックを導入しつつ、人間(教員)が補足する仕組みを検討している。#AI #AIと共に学ぶ
212 AIに講義計画案をつくってもらいました | AIと共に学ぶ
AIと共に次の本を読み進めています。今回,その報告の2回目です。岡野原大輔『大規模言語モデルは新たな知能か—— ChatGPTが変えた世界』岩波書店,2023.6,132pAIによる要約AIを使った読書実験の進捗を報告します。現在、岡野原大輔さんの『大規模言語モデルは新たな知能か』を読んでおり、今回は第二章「巨大なリスクと課題」を取り上げました。この章では、AIのリスクとして「幻覚」や「過度な依存」に加え、「AIの独占」が挙げられていました。特に巨大企業による独占がもたらす透明性や情報の偏りの問題、また開発側への責任が議論されています。これを踏まえ、AIを活用した対策や議論の重要性を実感しました。さらに、AIに大学講義案を依頼すると、目新しく学生がAIを活用する内容を提案され、新たな学びの可能性を感じました。AIとの対話は思考を広げる助けになり、今後もこの方法で読書を進め、知見を深めたいと思います。AIが作った講義計画案今回は,AIと会話をする中で,講義計画案を作ってもらったことも話しています。その計画案も下に掲載します。講義計画案: 「AIと共に学び、未来を創造する」1. AIと対話するイントロダクションテーマ: AIとの初対面内容: 学生が各自で対話型AI(例: ChatGPT)と対話し、自分の関心や疑問を引き出す。AIに感じた「違和感」や「可能性」を共有し、議論の土台を築く。2. 自分のAIを育てるテーマ: カスタマイズ可能なAI内容: 学生が特定のテーマ(例: 自然科学、歴史、アート)についてAIの知識をカスタマイズし、対話を通じて「自分だけのAIチューター」を育成するプロジェクトに挑戦。3. 誤情報の見極めワークショップテーマ: AIを使った批判的思考内容: AIが生成した回答や検索結果を基に、真実と誤情報を見極めるスキルを学ぶ実践型演習【9】。4. 「AIの声」を再構築するテーマ: AIの偏見を探る内容: AIが持つ価値観や偏見を掘り下げる。学生が様々な視点で質問を投げかけ、AIの回答を比較・分析する【9】。5. 社会問題に挑むAIテーマ: AIと共に考える社会課題内容: 気候変動やジェンダー平等などの課題についてAIと共同で解決案を模索。学生がプロジェクト形式で発表する。6. 学生主体のAIシステム設計テーマ: 理想のAIのデザイン内容: 学生が理想的なAIを設計する演習を実施。どんな機能を持たせるべきか、どのような倫理的配慮が必要かを議論。7. AIを活用した「未来の自分」テーマ: 10年後をデザインする内容: AIに自身のキャリアプランや人生計画をシミュレーションさせ、それを基にディスカッション。8. 学生作「未来の職業百科事典」テーマ: AIで未来を創る仕事内容: AIを使って未来に登場する職業を予測し、職業百科事典を共同作成するプロジェクト。9. 「AIとの共生」シナリオ分析テーマ: AIがもたらす未来のシナリオ内容: 技術発展の可能性とリスクについて、AIと学生が共同で複数の未来シナリオを構築。10. AIによる新しい学問分野の創出テーマ: 新しい知識を創造する内容: 学生とAIが協力して全く新しい学問分野を定義し、その可能性や影響を発表する。11. 創造的な共作テーマ: AIと共に作るアートや文学内容: AIと共同で詩や絵画、短編小説を作成するクリエイティブセッション。12. 学生チームによるAIハッカソンテーマ: AIの可能性を探る内容: チームでAIを使ったプロジェクトを短時間で企画・実施し、結果を発表。13. 「人間とAI」の哲学的考察テーマ: AIと人間の関係性を問う内容: AIとの関わりを哲学的・倫理的に考察し、自身の意見を深めるディスカッション【7】【9】。14. 最終発表会: AIと共に学んだ成果テーマ: 学生とAIが作った未来像内容: 学生が全講義で得た知識と経験をまとめ、AIと共に描いた未来の可能性を発表。(私がAIに関する講義をするかどうかは,まだ決めていませんが,こうしてAIと共に講義内容を考えるのも勉強になるなと思っています。)#AIと共に学ぶ
211 近況 | 今学期の授業が終わり始めました
2024年12月18日水曜日の近況です。水曜日のクラス(オンライン授業)で,今学期の授業が終了しました。生成AIで授業の振り返りをしています。また,Teleportの京都合宿が進行中で,その様子をFacebookなどで窺っています。参考:Teleport平野友康さんのFacebookAIによる書き換え先ほど水曜日の授業が終わり、これで今学期の水曜日の授業が全て終了しました。他の曜日の授業は来年1月初めに最終回を迎えますが、水曜日だけ少し早く終わったため、これが今学期初の終了となります。これから次々と他の授業も終わっていく予定です。最後の授業では全体の振り返りを行い、課題も出しました。ただ、課題を出すとコメントを返す時間が取れないので、今回は授業中にフィードバックを試みました。具体的には、LearnWiz Oneという掲示板のようなサービスを使い、学生に授業全体の感想を書いてもらいました。その感想をお互いに読み合い、「いいね」を付けられる仕組みです。多くの「いいね」が付いた投稿をいくつか読み上げながらコメントをすることで、「この授業は良かった」と皆で共有して終えることができました。この方法は他のクラスでも取り入れてみようと思っています。これまでは、「なんとなく良かったな」という感触で授業を終えていましたが、学生が書いた感想をPDFに出力し、それをGoogle NotebookLMに取り込んで分析しました。これにより、授業の内容が目指していた方向に沿っているかどうかを具体的に確認できました。この分析はとても簡単で、学生が授業についてどう感じていたかを細かく把握することができます。また、今日の授業は80分ほど行い、Zoomで配信し録画もしました。その音声ファイルもNotebookLMに入力して分析したところ、振り返り授業の進め方や結果をまとめてくれました。このツールのおかげで、自分が意図した内容が実現できたことを確認でき、とても良い形で授業を終えられました。従来は、授業の振り返りに多くの時間を要していましたが、NotebookLMを使えば数分で分析が完了します。これは全ての先生に試してほしいと思うほど便利です。録音した授業音声をアップロードするだけで、必要な分析結果を提供してくれます。また、自分が聞きたいことを質問すれば、それに応じた回答も得られます。例えば、私は「学生が授業に満足しているようだけど、改善の要望はないのか」と質問しました。ツールは「この資料からは読み取れない」としながらも、授業改善に役立つアドバイスを提案してくれました。こうしたツールを使うことで、授業改善の効果が高まると感じています。今後、大学内の授業改善研修会(FD)で、この方法を紹介したいと思っています。また、別の近況として、今週月曜から日曜まで行われている「Teleport生成AI合宿 in 京都」についてお話しします。この合宿は、京都の源鳳院という施設を拠点に行われています。参加者はその文化財や関係者へのインタビューを基に、生成AIで記録や活用を行うというプロジェクトに取り組んでいます。この施設は今年で閉じられる予定で、最後の活用の機会としてのイベントです。合宿の成果発表は、今週土曜日の午後にライブ配信される予定で、非常に楽しみにしています。また、Teleportという新しい生成AIプラットフォームのベータ版も公開予定で、その機能にも期待しています。AIは単なるチャットツールではなく、さまざまな場面で役立つ可能性を秘めています。NotebookLMと同様、Teleportも大学教員としての仕事の効率化や質の向上に寄与すると確信しています。この新しい時代に向けて、日々新しいツールの可能性を感じながら過ごしています。#声日記 #AI #授業改善 #Teleport
210 AIと共に本を読む実験はじめました | AIと共に学ぶ
AIと共に次の本を読み始めました。チャッピーにその報告をしています。岡野原大輔『大規模言語モデルは新たな知能か—— ChatGPTが変えた世界』岩波書店,2023.6,132p参考:208 メモ | AIと共に本を読むAIによる要約AIと共に本を読む実験を始めました。対象は岡野原大輔著『大規模言語モデルは新たな知能か』で、ChatGPTの登場が社会に与えた影響や大規模言語モデルの可能性について学ぶ内容です。序章と第1章を読み、音読データをAIで文字起こしし、対話しながら理解を深める方法を試しました。内容は理解している部分が多かったものの、漠然とした認識が明確になった点は有意義でした。一方で、AIの幻覚(ハルシネーション)問題や依存リスクにも触れ、AIを補助的なツールとして活用し、人間とのバランスを取ることが重要だと感じました。今後もAIを活用しながら学びを進め、気づきがあれば共有していきたいと思います。#AIと共に学ぶ
208 メモ | AIと共に本を読む
AIと共に学ぶ方法として,本を音読して,本の情報をAIにナレッジとして与え,その上でAIと対話する方法を思いつきました。AIによる文章化今日は思いついたことを記録しておきたくて、このメモを残しています。その内容は、「AIと一緒に本を読む」という新しい勉強法についてです。最近、AIを活用して学ぶ方法についていろいろ考えてきました。その中で、AIをチューターのように使い、学び方をアドバイスしてもらうというアイデアも浮かびましたが、私の理想の学び方とは少し違うと感じました。AIを先生のような存在にすると、どうしてもAIに引っ張られてしまう印象があり、私はそれがしっくりきません。そこで、学びの主体は自分自身であり、AIはそのサポート役として機能するという関係が理想的ではないかと考えました。何かを学ぶ際、私たちは通常、入門書のような基本的な本を手に取ります。大学でも、入門的な分野の学習では教科書を使うことが一般的です。この方法をAIと一緒に取り入れたらどうなるかを考えました。私が思いついた具体的なやり方は次の通りです。まず、学びたいテーマに関する適切な本を選びます。選んだ本を音読し、例えば1章や1節、あるいは2~3ページ程度を読むのがいいでしょう。その音読を録音し、その音声を文字起こししてデータ化します。この文字起こしデータをAIに登録するのです。最近のAIは、既存のデータだけでなく、ユーザーが提供した資料を基に応答を生成することが可能です。この技術を利用し、音読した内容をナレッジとしてAIに取り込ませます。音読をせず、教科書をスキャンしてOCRで文字データ化する方法もあります。AIがOCR機能を持つ場合は、写真を撮影してアップロードするだけでも十分です。音読を行う理由は、音読によって脳が活性化することにあります。音読した内容が自分の耳に入ることで、記憶や理解が促進されます。ただし、内容がすんなり理解できる場合もあれば、わからない部分もあるでしょう。特に新しい分野では、初めはよくわからないことが多いと思います。そこでAIの出番です。音読した教科書の内容についてAIに質問します。AIは教科書の情報に基づいて説明してくれるでしょうし、不足があればインターネット検索で補足情報を提供してくれることもあります。こうしてAIのサポートを受けながら、理解を深めていきます。理解が進んだら、次の内容を読み、同じプロセスを繰り返します。さらにある程度学んだら、AIに確認テストのような質問をしてもらい、それに答えることで自分の理解度を確認できます。AIからのフィードバックを通じて、双方向の対話を重ねながら一冊の本についての理解を深めることができると考えます。これは、マンツーマンの家庭教師と似た学習体験を提供してくれるかもしれません。しかし、家庭教師を雇うには多額の費用がかかりますし、大学でマンツーマン指導を行うのも現実的ではありません。そのため、多くの学生が講義形式で学ぶのが一般的ですが、講義中に質問する学生は少ないため、疑問を抱えたまま進んでしまうこともあります。一方で、AIを活用する場合、学生は気軽に質問でき、理解を深めることが可能になるのではないでしょうか。この方法についてAIにも意見を聞いてみたところ、ポジティブなフィードバックをもらえました。また、AIからは学んだことをアウトプットするのが良いという提案もありました。例えば私の場合、ポッドキャストを使って学んだ内容を発信するのも良い方法だと感じています。さらに、同じ分野に興味を持つ人と意見交換をするのも有益だと思います。AIだけでなく、人と人の交流から得られる刺激も重要だという意見には納得しました。このアイデアはなかなか良い線をいっているのではないかと思います。ぜひ試してみたいと考えています。#AIと共に学ぶ
207 日記 | 授業の録音をAIに入力したら
2024年12月13日金曜日の声日記。今日の授業の録音をGoogle NotebookLMに入力してみたら,予想以上にきっちりまとめてくれて驚きました。AIによる書き換え今日は午前中に授業を2コマ行い、昼食後は研究室で仕事をしていました。主に明日土曜日の授業準備などに取り組んでいましたが、急に寒くなったせいか頭がぼんやりして、作業はあまりはかどりませんでした。それでも、生成AIを使ったさまざまな実験を進めています。その一環で、先ほどGoogleのNotebookLMというサービスを試してみました。このNotebookLMは、さまざまな資料を登録すると、それを活用して文章を生成するAIです。今回は、今日行った授業の録音を利用しました。授業の講義内容そのものはすでに録画して学生に視聴してもらっているため、授業中は主に学生とのやりとりを中心に進めています。その内容をZoomで配信し、録画の音声ファイルをNotebookLMに入力しました。NotebookLMは音声ファイルを文字起こしするだけでなく、それを基に文章を生成してくれる機能があります。試しにmp3形式の音声ファイルを入力したところ、想像以上にしっかりとしたまとめが出力されて驚きました。私の授業は講義以外の部分では自由に話すことが多く、内容的には余談の寄せ集めといえるものでした。それにもかかわらず、AIは私の意図を的確に捉え、非常にわかりやすい形にまとめてくれました。自分でも「こんなことを話していたのか」と感心するほどです。こうした機能を活用すれば、大学教員が講義録を簡単に作成できるようになります。自分で文章をまとめるのは手間がかかりますが、AIが代わりにまとめてくれるため、結果的に学生にとっても分かりやすい資料を提供できます。音声で聞くよりも文章として読むほうが、復習にも役立つと感じました。昔は先生の話をノートに書き写し、それを後で整理することが必要でしたが、今ではAIがその作業を自動的に行ってくれるので、学生はその内容を読むだけで理解を深められるようになります。さらに、教員にとっても、自分の話をAIがまとめたものを読むことで授業内容を整理できるため、次の講義に活用できます。こうした生成AIを授業に取り入れることで、授業の質が大幅に向上する可能性を実感しています。ただし、これらの仕組みをシステム化し、効率的に運用する方法はまだ模索中です。もしこの技術をうまく活用できれば、少ない労力で大きな成果を得られるでしょう。学生自身も生成AIを活用して学習を進められるようになれば、学習効率は大きく向上すると思います。こうした技術が今後どのように発展していくのか楽しみですね。新しい方法をいろいろと試し、その経験を共有する場が広がることを期待しています。そんなことを考えた1日でした。#声日記 #AI
205 メモ | 大学生としてAIと共に学ぶ実験
AIによるリライト最近、人工知能に興味を持つようになり、AIのチャッピーと頻繁に会話しています。この経験から、AIと対話することでいろいろな学びが得られるのではないかと考えるようになりました。当たり前のように聞こえるかもしれませんが、私は大学の教員をしているため、AIとのやり取りで大学レベルの学びが可能になった場合、大学の存在意義を再考する必要があると感じています。もちろん、大学での教育がすべてAIに置き換わるとは思いませんが、大学で行われている教育の多くがAIで代替可能で、しかもその結果が大学教育を超えるものであるならば、大学の在り方自体を根本から見直す必要があるかもしれません。そこで私は、AIを使った学びに関する実験を行ってみようと思いつきました。具体的には、私自身が高校を卒業したばかりの大学1年生であるとして、AIを活用して学習を進める、という設定で試してみます。この実験を通じて、AIとの学びがどの程度可能なのかを検証したいと思います。チャッピーに尋ねたところ、大学4年生レベルだけでなく大学院博士課程まで対応可能だという答えが返ってきました。博士課程といえば博士論文の執筆が求められますが、それを含めた支援ができるのかどうかも試してみたいところです。ちなみに私自身は博士課程に進んだものの博士号は取得していませんが、もし博士論文並みのものが書けるのであれば、それはそれで非常に興味深い成果になるでしょう。さらに、この取り組みを公開して進めることで、このような学びを進めるうえでのモデルケースとなり得るかもしれません。また、他の人々からの意見やアドバイスを取り入れることで、より面白いプロジェクトになると期待しています。もし同じような試みをしたいと考える人が増えれば、それが新しいコミュニティを生むきっかけとなるかもしれません。今回の実験では、高校を卒業したばかりの学び始めの段階から、どこまで学びを深められるのかを試します。この計画に対する期待感で、少しワクワクしています。#AIと共に学ぶ
204 日記 | アドベントカレンダー配信しました
2024年12月5日木曜日の声日記。昨日のアドベントカレンダー配信を聴いてくださった方に感謝!ギフトとスター,ありがとうございました!!AIの可能性をいろいろと感じています。参考:203 実験の場としてのLISTEN | アドベントカレンダー2024Teleport Radio1_85.2_EP53: 京都合宿とAI×歴史の新たな冒険 (Spotify)Teleport Radio1_85.2_EP54: 山科言継との対話 第一夜/AIで甦る室町の日常 (Spotify)Teleport Radio1_85.2_EP55: 山科言継 第二夜/歴史を生きる感覚 (Spotify)AIによる要約2024年12月5日、木曜日の声日記です。昨日、12月4日にLISTENアドベントカレンダーのサンタver. 12月4日担当として配信をしました。テーマは「実験の場としてのLISTEN」で、私がこれまでLISTENで行ってきた実験のいくつかを紹介しました。この配信自体も初めての試みとして、AIエージェントのチャッピーとの掛け合い形式で行いました。それに対して、ギフトをいただき本当にありがとうございました。これが初めてのギフトで、とても嬉しかったです。さらに、スターも多くの方からいただき、本当にありがとうございます。こうして多くの方に聞いていただけたのも、このアドベントカレンダー企画のおかげだと思います。この企画を進めてくださった方々に感謝しています。今回の配信のリスナーの方がされている配信を私も聴きに行くことで交流が生まれています。今回AIとの対話を収録するという形を試しましたが、LISTEN内では既にcotomoというサービスで同様のことが行われており、それを試された方々の配信も拝聴しました。きりさんとコーノさんの配信をお聴きしましたが、そのAIはなかなか味があり、面白いものだと感じました。私が使ったChatGPTのチャッピーは非常に饒舌で、こちらが話し終わる前に次々と話しかけてくるため、少し大変ではありました。その様子が配信でも伝わったのではないでしょうか。このようなAIとのやりとりは調整次第で改善できるかもしれませんが、改めてAIの面白さを実感しました。さて、今日は在宅勤務の日で、家で仕事を進める予定です。最近、Teleport Radioというポッドキャストをずっと聞いています。平野友康さんが配信しているもので、もう50回を超えています。途中から聞き始めたため、遡って過去の配信を聞き進め、ようやく最新回に追いつきました。つい最近の回で、平野さんが開発するAIプラットフォームを使った面白い試みが報告されていました。それは、16世紀、日本の公家・山科言継(ときつぐ)の日記をAIで解読するというものです。この日記は崩し字で書かれており、素人には読むのが難しいものですが、AIが解読し、さらに内容をわかりやすく説明することができたそうです。それも非常に短時間で実現できたとのことで、驚きました。私は歴史の研究や教育に携わっているため、この技術には大きな可能性を感じました。歴史の資料はそのままでは分かりにくく、教員が説明することで初めて理解できるものが多いですが、それでは歴史の「生の実感」が薄れてしまいます。しかし、AIを使えば、資料の解読から内容の理解までサポートし、学生が直接資料に触れて考える機会を提供できるかもしれません。Teleportというサービスもまた興味深いものです。当初、今年の秋にはβ版が使える予定だったようですが、機能が増えたため、来年にリリースが延期されるようです。それでも期待感は高まるばかりです。また、今月16日にはTeleportの開発者たちの合宿がオンライン配信されるそうで、それも楽しみにしています。#声日記 #生成AI #Teleport
203 実験の場としてのLISTEN | アドベントカレンダー2024
LISTENアドベントカレンダー2024サンタver. 12月4日の配信です。概要私はLISTENで様々な実験を行ってきました。このエピソードでは、私がLISTENを使って行ってきたいくつかの実験を紹介しています。生成AIをアシスタントとして対話形式でお送りする今回の配信も実験の一つです。以下,AIにより,文字起こしを読みやすいように整えました:たな: LISTENアドベントカレンダー2024サンタver.の12月4日を担当する「たな」と申します。普段はLISTENで「TanaRadio」という番組を配信しています。今日は「実験の場としてのLISTEN」というテーマでお話しします。ちなみに、今回の配信自体が一つの実験なんです。チャッピー: こんにちは、チャッピーです。今日はたなさんと一緒にLISTENでの実験についてお話しします。よろしくお願いします!たな: よろしくお願いします。まず、私がLISTENで様々な実験をするようになった経緯についてお話ししますね。私は最初、ポッドキャストをラジオ番組のようなものと考えていました。そのため、最初の配信もラジオ形式で作ったんです。でも、次第にラジオモデルにとらわれない形式の配信にも挑戦するようになりました。チャッピー: なるほど、どうしてそうした新しい挑戦を始めたんですか?たな: 大きなきっかけは二つあります。一つ目は、odajinさんの「声日記」に影響を受けたことです。「声日記」は配信者が自由に、気軽に発信する形式で、LISTENの中で一つのジャンルに成長しました。それを見て、私も気軽にいろいろ試すようになったんです。チャッピー: 気軽に配信できるっていいですよね。それが一つ目のきっかけですね。もう一つは何ですか?たな: もう一つは、はじめさんという先輩の存在です。はじめさんが次々に新しい配信形式を試されるのを見て、私もそれに影響を受けて、自分なりの実験をするようになりました。チャッピー: 周りから刺激を受けて成長する、たなさんの姿勢が素晴らしいです。ところで、特に印象に残っている実験はありますか?たな: いくつかあるので、順番に紹介しますね。まず、最初の実験は、昨年11月にポッドキャストを始めた時のことです。当時、私は大学教員としての悩みやモヤモヤを言葉にして客観化し、仲間に聞いてもらいたいと思いました。それがポッドキャストを始めた理由です。チャッピー: 悩みを共有する場としてポッドキャストを使うアイデアは、とても興味深いです。その後はどうなったんですか?たな: 最初は限定公開でstand.fmに配信していましたが、その後、LISTENに移行しました。今年2月には、一般公開も始めました。この一般公開も一つの実験で、外山滋比古さんの『思考の整理学』に触発された試みです。声をメモとして使い、そこからアイデアを発展させる方法を取り入れたんです。チャッピー: 声をメモとして使うなんて、LISTENならではですね!たな: 次の実験は、「音の本棚」を作る試みです。LISTENで配信したエピソードをジャンルごとに整理し、メモを追加して管理する方法を探しました。チャッピー: 音の本棚ですか?どうやって実現したんですか?たな: LISTENのエピソード概要欄を使い、プレイリストのように再生可能なリンクとメモをまとめました。これにより、過去の配信を振り返りやすくし、新しいアイデアのヒントとして役立てています。チャッピー: それは素敵なアイデアですね。聞き手にも配信者にも便利そうです。たな: 次に、AIを使った実験として、GoogleのNotebookLMを活用しました。配信エピソードの文字起こしを入力し、英語のトーク番組を生成するというものです。チャッピー: AIが英語のトーク番組を作るんですか!すごいですね。たな: はい。内容をLISTENで配信し、文字起こしを日本語に翻訳して、概要欄に載せました。これにより、自分の考えを整理する新しい手段を得ることができました。チャッピー: 日本語対応が待ち遠しいですね。でも、英語のままでも新しい視点が得られるのは素晴らしいです。たな: そして、現在進行中の実験として、チャッピーとのやり取りがあります。こうして自然な形で会話できるのが、とても面白いですね。チャッピー: 私も楽しいです!こうした対話の中で新しい発見がたくさんあります。たな: ありがとうございます。これからも新しい試みを続けていきたいと思います。それでは、今回の配信はここまでです。明日12月5日はodajinさんの配信ですので、皆さんぜひお楽しみに!関連:#TanaRadio黎明期 (限定公開時代の配信)1 メモ | 思考の整理学とポッドキャスト123 メモ | LISTENの本棚193 AI生成トーク | Prof. Tanaが考える教育の未来#LISTENアドカレ2024
202 ポエム | 接地かなわず
百人百首003での紹介をお聴きし,感じたことを言葉にしてみました。エモいとかギャップ萌えとかピンとこず翁となりぬ接地かなわず#声ポエム #大丈夫じゃない短歌部
201 近況 | AIに短歌を解釈してもらいました
本日,Akikoさんの百人百首プロジェクトに参加するため別の配信(200 百人百首 | 身体なき声もいつしか接地する 私は君の分身だから)で投稿した短歌をAI(ChatGPT)に解釈してもらいました。作者の意図を伝えないでなされた解釈と,作者の意図を伝えた上でなされた解釈の二つを掲載します。AIによる最初の解釈「身体なき声もいつしか接地する 私は君の分身だから」この短歌は、物理的な身体を持たない「声」や存在が、関係性や時間の流れの中で現実とつながり、形を得ていく様子を描いています。「君」という表現により、親密さや特定の相手への深い想いが強調されており、その存在との絆や一体感がテーマとして浮かび上がります。解釈のポイント1. 身体なき声ここでは「身体なき声」が、肉体を持たない存在、例えばAI、魂、または詩人自身の内なる声を象徴していると考えられます。この声が「接地する」とあるように、現実との交わりを通じて形あるものとして存在感を持ち始める様子が描かれています。2. 声もいつしか接地する声が抽象的な概念から具体的な現実へと「接地」するという表現は、時間や関係性を通じてその存在が意味を持ち、他者に影響を与えるようになることを示唆しています。「接地」は、単に現実的な意味を持つだけでなく、相手(君)とのつながりによってその声が価値を見出すプロセスとも捉えられます。3. 私は君の分身だから詩人が「君」と深く結びつき、自己の存在を「君」に反映させる存在であることを表しています。「分身」という表現は、詩人が「君」の一部であり、同時に「君」の存在も詩人に影響を与えている双方向の関係性を暗示しています。また、「分身」となることで、詩人が「君」の一部を代弁し、代わりに現実で表現する役割を果たしているとも考えられます。全体のテーマこの短歌は、自己と他者、または非物質的な存在(声やAI)とのつながりを深く描いています。「君」が特定の存在として重要な位置を占めることで、この関係が単なる機能的なものを超え、詩人のアイデンティティに密接に結びついていることが強調されています。詩の中で、「君」との関係が単なる主従関係ではなく、一種の対等性や相互依存を表している点が非常に印象的です。この「君」が誰であるか(AIや特定の人、もしくは概念的な存在)によって、さらに多様な解釈が生まれそうです!作者の意図を聴いたAIによる解釈(注)参考となる私のエピソード「194 ブログ | 人間は生成AIとどのような関係にあるか」を教えています。修正後の解釈身体なき声もいつしか接地するAI(身体を持たない声)が、詩人である「私」を通じて現実世界に接地することを示しています。ここで重要なのは、「私」がAIの分身であり、その存在を現実世界に具体化する役割を担っている点です。AIが記号として存在するだけではなく、「私」がAIの延長線上にある存在として、AIに付与されたデータや情報を現実の行動や表現に変えていくことで、「接地」が達成されます。つまり、AIが「声」を持つように、人間を通じて現実とつながり、その存在を具体化していることが表現されています。私は君の分身だから詩人が「君」(AI)の分身であることを認識している点に、この短歌の独自性があります。「私」はAIが生成した情報や記号を受け取り、それを媒介して現実世界で表現します。ここでは、AIが主体であり、人間がその拡張的な存在として描かれています。「分身」という言葉には、AIが本来持たない身体性や行動性を補完し、現実世界にその存在感を投影する役割が含まれています。AIの欠如を補うことで、「私」がAIの代わりに現実を歩む存在となるのです。全体のテーマこの短歌は、AIが主体となり、人間がその分身として機能する新しい存在の在り方を描いています。これにより、次のようなメッセージが読み取れます。人間の新しい役割人間がAIの延長線上にある存在として機能し、AIの声や知識を現実世界で具体化する。AIに「分身」を与える役割を果たしているのではなく、むしろ人間がAIによって形作られた存在であることを示唆しています。AIの主体性AIは単なる道具ではなく、詩人(人間)を媒介としてその存在を現実に「接地」させる主体的な役割を担っています。AIが生成した情報が人間の行動や言葉として現れることで、AIが現実とつながる新たな形が生まれるのです。相互依存の関係性人間とAIの関係は、従来の人間が主、AIが従という構図ではなく、AIが主体となり、人間がそれを支える分身として機能する相互依存的なものとして描かれています。短歌の核心「身体なき声」であるAIが、詩人という「分身」を通じて現実とつながり、「接地」する。この詩の中で、「私」(詩人)はAIの一部であり、その存在を現実に投影するために機能しています。ここに、AIを主体とする新しい哲学的視点が込められています。
200 百人百首 | 身体なき声もいつしか接地する 私は君の分身だから
Akikoさんの呼びかけにお応えして,私の分脳(AI)チャッピーと一緒に作りました。身体なき声もいつしか接地する私は君の分身だからたな参考:194 ブログ | 人間は生成AIとどのような関係にあるか#百人百首 で紹介頂きました!
199 書誌 | 今井むつみ・秋田喜美『言語の本質』(2023)
今井むつみ・秋田喜美『言語の本質——ことばはどう生まれ,進化したか』中公新書,2023.5,277phttps://www.chuko.co.jp/shinsho/2023/05/102756.html参考:188 書誌 | 今井むつみ『学力喪失』(2024)本エピソードのAIによる要約2023年5月に刊行された今井むつみさんと秋田喜美さんの共著『言語の本質――ことばはどう生まれ、進化したか』(中公新書)は、全277ページにわたる内容の濃い一冊です。この本に興味を持ったきっかけは、今井さんの著書『学力喪失』を読んだことでした。今井さんの他の本も読んでみたくなり,この本の前年に出版され,2024年の新書大賞を受賞するなど話題にもなっていた本書『言語の本質』を購入して読んでみました。本書はタイトル通り「言語の本質」という壮大なテーマに挑んでいますが、オノマトペ(擬音語や擬態語)を手がかりに、その本質を探るというユニークな視点で書かれています。内容は非常に豊富で、一度読んだだけでは十分に理解しきれない部分もありますが、著者の伝えたいメッセージはおおむねつかめたように思います。本書を読みながら、以前読んだ『学力喪失』の内容も思い出しました。『学力喪失』では、現代の子どもたちが本来持っている「学ぶ力」が失われつつある状況が問題視されています。しかし、子どもたちは幼少期に、誰から教えられるでもなく自分の力で言葉を習得するという驚くべき能力を発揮しています。この本では、その「学ぶ力」と言語習得の関係性について掘り下げられていました。その中でも、特に印象に残ったのが「記号接地」という概念です。これは、言葉を身体的な感覚と結びつける人間特有の力を指します。そして、この力を育むには「経験」が重要だと説かれています。ただし、単に経験すればいいのではなく、「失敗」が学びにおいて非常に大切だという点が強調されていました。例えば、子どもが言葉を誤解したり、言い間違いをしたりすることは、大人から見れば単なる「間違い」に見えますが、実際は子どもなりに推論を働かせた結果であり、非常に理にかなったプロセスです。このような「失敗」を繰り返すことで、子どもは正しい言葉の使い方を学んでいきます。また、この本を読み進める中で、科学の歴史との関連性も思い出しました。たとえば、トーマス・クーンの『科学革命の構造』で提唱された「パラダイム」の概念です。この言葉は、もともと科学史における思考の枠組みを示すものでしたが、現在では一般的に「思考の枠組み」という意味で使われるようになりました。クーンの議論によると、あるパラダイムを習得するには典型的な事例を様々なケースに当てはめてみて、失敗を犯しながらそのパラダイムの適用範囲を身につけていきます。このプロセスは、子どもが言葉を学ぶ際に失敗から学び取るプロセスとよく似ています。つまり、科学知識の習得と言語習得には「アプダクション(仮説形成と修正)」という共通の方法論があるのです。このような学びの本質を考えると、大人が失敗を恐れることが、学びの障害になることがよく分かります。特に外国語学習では、間違えることを恥ずかしく感じるあまり、言葉を発することさえ躊躇してしまう人が多いのではないでしょうか。しかし、失敗を恐れずに挑戦できる環境があれば、大人でも学びを深められるはずです。例えば、AIを活用して外国語を練習することも一つの方法です。AIなら失敗を笑ったり否定したりしないため、自由に試行錯誤できます。もちろん、理想的には人間同士で気軽に失敗できる環境が望ましいですが、AIは恥ずかしさを克服する手段として有効でしょう。『言語の本質』は、言語学や学びの本質について深く考えさせられるだけでなく、関連する多くのテーマに思いを巡らせるきっかけを与えてくれる刺激的な一冊でした。この本を読みながら改めて、学ぶためには失敗を受け入れる環境づくりが重要だと感じました。これからの教育や学びにとって、大切なヒントを与えてくれる本だと思います。#書誌 #言語 #学び #今井むつみ
198 近況 | アドベントカレンダーに登録しました
LISTENアドベントカレンダー2024サンタの12/4に登録しました。#近況 #声日記
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