私立工科系大学教員(科学史)の日々の出来事や雑感。日記,メモ,ブログなど
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181 本棚 | Teleportについて
2024.11.3設置。現在更新中。平野友康さんが開発プロデュースする生成AIプラットフォーム「Teleport」について学びます。Teleport (YouTube)MUTEK Japan 2024での講演(2024.11.22)←公開されていました!生成の光 ドキュメンタリー本編(SVIまちづくり学校2024のドキュメンタリー映像)Teleport Live! (YouTube)生成AI(楽曲Suno, 動画Sora)で作られたミュージックビデオ「終わらない夜」が公開されていました(2025.1.28)2024.12.26 21:00- 深夜の開発トラック便、関西から糸島へ 9時間生放送!(YouTube, Zoom) テレポート開発チームが新春生成AI合宿の企画会議をやる予定でした(インフルエンザ流行のため実現できませんでした)。平野さんのFacebook平野さんの活動の最新情報はFacebookに掲載されることが多いです。AIで生成した文章・歌・動画なども。2024.12.16-12.22 冬の生成AI合宿 in 京都の様子が逐次動画などで報告されています。2024.11.22の平野さんの講演「生成AIを活用した次世代のまちづくり」(渋谷ヒカリエホールB ホワイエ)に参加すると,2025年初頭に開始予定の「テレポート・ベータ版」の1000人限定の完全招待制プログラムのインビテーションがもらえるそうです(私は参加できず残念!)。2024.11.17のSVIまちづくり学校2024卒業式でTeleportの6ヶ月無料ライセンスが配布されるとのこと。いよいよTeleportの利用開始が近づいてきた!Teleport Club (Peatix)2024.12.21 16:00-19:00 冬の生成AI合宿 in 京都 合宿発表会(オンライン会場500人限定[無料],リアル会場20人限定[3000円])30,000円の有料プランは盛りだくさんの特典付き!2024.12.16-12.31 Teleport Club: テレポート・アーリーアクセス(1000人限定)(無料or有料30,000円)ポッドキャスト: 川田十夢×平野友康(イトシマ株式会社)(INNOVATION WORLD -Morisawa Fonts ROAD TO INNOVATION-, 2024.9.27)ポッドキャスト「Teleport Radio_85.2」(Spotify)EP1: 生成AI合宿3DAYSを終えて_平野そばっしーが今後を語る(2024.9.2)生成AIオンライン合宿 3DAYS 2024夏(Peatix, 2024.8.29-8.31)生成AIプラットフォーム"Teleport" 生成AI合宿ダイジェスト映像(YouTube)EP2: AIはもうひとりの自分(2024.9.5)生成AIはパートナー。人間と対話するように対話すべし生成AIの性格を踏ませて使い分けるChatGPT: こちらを覚えてくれているClaude: 秀才で,文才もあるPerplexity: 調べ物上手だが,創造性はあまりないEP3: AIの書く文章は塗り絵(2024.9.6)EP4: Teleportの未来について(2024.9.6)再度,生成AIオンライン合宿についてEP5: クリエイティブの未来へ:AIと著作権,そしてプロンプトの可能性(2024.9.6)EP6: お前はエディ(2024.9.7)30分くらいで,AI編集者のエディ(Claudeのシステムプロンプト)が総合的な学習環境(テレポート学校用?)を作ってくれた!EP7: 考え方(2024.9.7)EP8: 大きな潮流(2024.9.11)なぜAIは重要なのか?(インターネットの登場よりも大きな出来事)EP9: 生成AIと論文作成(2024.9.14)EP10: 子どもと生成AI(2024.9.14)EP11: テレポート学校の最新構想(2024.9.14)EP12: 番外編そばっしーへ(2024.9.15)EP13: イベント告知と反省(2024.9.15)2024.9.22開催の生成AIリアル補習授業@東京青山EP14: 9/22告知(2024.9.19)EP15: J-WAVE生出演!ラジオの魅力とテレポートの未来(2024.9.20)Teleport上にバーチャルスタジオを作り,ポッドキャスト(文字起こしも)を配信する!EP16: リアル補習授業の感想と今後の展望(2024.9.23)EP17: あいちゃん登場(2024.9.25)AIインタビューアーのアイちゃんとの対話EP18: テレポートの挑戦(2024.9.25)Teleportはオンライン学校のプラットフォーム(授業,部室,校内放送,放送室,図書室)ポッドキャスト配信大学や大学院のような本格的なアカデミックな内容を目指す。しかも楽しく!EP19: 農家と生成AIの違い(2024.9.26)EP20: AIエージェントとの未来(2024.9.26)AIエージェントがソースコードを書き,特許申請書類を書き,論文を書くEP21: 次男ルイとの挑戦(2024.10.5)EP22: 長男ミナトと生成AIと世界一周(2024.10.5)EP23: ミナトのプロジェクト:坂本龍一と生成AIが繋ぐ未来(2024.10.5)EP24: テレポート学校の使命:自ら学び,考え,育つ力(2024.10.8)EP25: 糸島発!テレポート学校とまちづくり(2024.10.8)EP26: 小さな島々の生成AI提案:現場からのクリーンエネルギー(2024.10.9)EP27: スタートアップ嫌いのスタートアップ(2024.10.11)ポッドキャストが自動的に作れるラジオの作り方コースEP28: 地元にサイエンティストを増やせ!生成AIと地方の未来を見据えて(2024.10.16)EP29: 生成AIで変わる!行政データ革命とまちづくり(2024.10.16)EP30: SVIまちづくり学校2回目の講義振り返り(2024.10.21)EP31: フィードバックループ(2024.10.29)孫泰蔵さんの「答えようとするな,むしろ問え。」のような話AIを使ってフィードバックされると,大人でも変わる!EP32: 巨人の肩に乗るな(2024.10.29)EP33: 僕の1日(2024.10.29)EP34: 生成AIレーベル(2024.10.29)学校機能ありEP35: テレポート論1(2024.11.1)テレポートは人と人が出会うデータベースとなるAIと人間の一体化(頭脳面でのサイボーグ化)EP36: 生成AIとの契約を成立させる(2024.11.5)生成AIとちゃんと会話をすべし!EP37: スキルよりも大切なことは何か(2024.11.5)EP38: 学生が生成AIに触れる機会をつくりたい(2024.11.5)EP39: AI時代の編集工学とは?(2024.11.9)編集者が行っていた仕事がAIによって再現される編集者の編集する次元が一段上がったEP40: おめでとうそばっしー!(2024.11.10)AIで生成した楽曲を流し始めるEP41: エディとの出会い(2024.11.11)AI編集者の誕生の瞬間EP42: もっとこうして,ここをかえて(2024.11.12)人間が変わるとAIも変わる(AIは鏡のよう)EP43: 未踏領域にタッチ!(2024.11.13)日本では西洋とは違うAIとのつきあい方ができる可能性ありEP44: 僕の仕事のやり方教えます(2024.11.14)まずPerplexity(or GPT 4o)で徹底的に調査→各社の目標とリソースが分かる→ギャップを見つける→AIにギャップを埋めさせる(テレポート学校で教える?)聞きたいことをいきなり聞いてもダメEP45: ゼロイチの世界(2024.11.14)テレポートも0→1(自分でも説明できない。理屈ではなく感覚)いまは10くらい?0→1はAIにはできないEP46: 待望のアシスタントプログラマーが来る!(2024.11.15)それは平野さん?EP47: ヴォイドに向かう人間の記憶(2024.11.21)EP48: 生成の光(2024.11.26)EP49: 記憶のエスケープ(2024.11.26)EP50: てれぽっちと冒険の始まり(2024.11.29)生成AIエージェントてれぽっちの一人:エリック・タナカEP51: マイちゃんと考える豊かな日常の未来(2024.11.30)生成AIエージェントてれぽっちの一人:マイちゃんEP52: 最終夜!エディと考える:てれぽっちラボ構想(2024.11.30)生成AIエージェントてれぽっちの一人:エディAIと人間の関係性の未来を語る最終夜参照:EP6: お前はエディ(2024.9.7)/ EP41: エディとの出会い(2024.11.11)EP53: 京都合宿とAI×歴史の新たな冒険(2024.12.1)京都合宿はPeatixでライブ・アーカイブ配信予定 → 2024.12.16-12.31 Teleport Club: テレポート・アーリーアクセス(1000人限定)EP54: 山科言継との対話 第一夜/AIで甦る室町の日常!(2024.12.4)EP55: 山科言継 第二夜/歴史を生きる感覚!(2024.12.4)EP56: 第1回「AIと人間の境界線‐制約から生まれる価値」(2024.12.7)EP57: 第2回「知識の海を泳ぐ‐AIとの対話の本質」(2024.12.7)EP58: 第3回「境界が作る価値‐人間とAIの共生」(2024.12.7)EP59: Teleportで御所をもりあげたい(2024.12.17)京都合宿中の配信その1EP60: 公家的生き方とは(2024.12.19)京都合宿中の配信その2EP61: 2025 New Year 7-Days_Day1(2025.1.1)→削除されましたそもそもテレポートで何をしたいのか:人々がリアルワールド(身近なまち)で冒険をすること。現実世界は可能性に満ちあふれている。激変の時代に大冒険をするEP61: 新年ご挨拶 (2025.1.5)1月後半から入学説明会3/1にテレポート学校開校!生成AI時代を生き抜くための学びと実践の場!!アプリは3つ:テレポートスクール:授業や課題、AIツールを使った学びの場を提供。テレポートコネクト:生徒同士の交流や日常の情報共有が可能なスマホアプリ。テレポートスタジオ:生成AIを使ってアプリ開発やプロンプト作成を学ぶプラットフォーム。「私たち全員が生成AI社会の一年生」「生成AIをパートナーに,日常を冒険に変える」EP62: 生成AI学校と新オフィスでの挑戦 (2025.1.18)バンドで音楽を作るように開発を進めているバンドの仲間にはAIもいるEP63: セナリ学院と生成の光(2025.1.19)テレポートチームの独特な仕事スタイルアウトプット至上主義EP64: J-WAVEからお届けする声の可能性(2025.1.27)そばっしーさんとガクさんの対談。Teleportの音声メディア機能が充実することが期待される#LISTEN本棚 #生成AI #Teleport #テレポート学校
151 本棚 | TanaRadio黎明期
2024.8.11設置。この本棚では,TanaRadioの公開配信が始まった2024年2月以前に,ある大学教員のコミュニティ(MOSTコミュニティ)内限定で配信していた時期(2023.11.7-2024.3.16)のTanaRadioのエピソードを集めています(全28回。#16, 21-23, 25は欠番・非公開)。参考:MOSTフェローシッププログラム(MOSTコミュニティの母体)#1 ラジオやりたい (2023.11.7)#2 雑談の代わりとしてのラジオ (2023.11.9)#3 体系的学びの意義 (2023.11.10)#4 ほぼ満足のいく授業にたどりついたけれど⋯ (2023.11.12)#5 授業をしている実感がもてない (2023.11.13)#6 もっと教員に質問してほしい (2023.11.14)#7 私の授業の具体例(前半) (2023.11.15)#8 私の授業の具体例(後半) (2023.11.16)#9 私塾にあこがれる (2023.11.18)#10 大学はもう終わっているのか? (2023.11.20)#11 学びに強制は必要か? (2023.11.21)#12 自由な学びを求めて (2023.11.23)#13 自由な学びの場の一例としてのMOST (2023.11.25)#14 「学級」という無力化システム (2023.11.28)#15 無力化されない生き方 (2023.11.30)#17 「学びのなんでも相談室」が欲しい (2023.12.7)#18 「学びのなんでも相談室」としてのレファレンスカウンター (2023.12.10)#19 「学びのなんでも相談室」とイリイチ (2023.12.11)#20 独立した教育者を目指して (2023.12.12)#24 授業内ラジオと講義のソーシャル・リーディング (2023.12.21)#26 ラジオ100年の年にラジオの歴史の授業をしたい (2024.1.2)#27 鉱石ラジオを作りたい (2024.1.8)#28 温度感のあるつながりを実現するLISTEN (2024.3.16)この配信は,TanaRadio公開版の「87 ブログ | 温度感のあるつながりを実現するLISTEN」(2024.5.26)の中でも配信しています。#LISTEN本棚
150 メモ | 授業に歌会方式を取り入れる
授業で,宿題の課題を共有させる際に,学生同士でアプリシエートさせる歌会方式を取り入れるというアイデアを語りました。参考:132 本棚 | 孫泰蔵『冒険の書』からLearnWiz One#授業 #アプリシエーション #歌会 #冒険の書
149 書誌 | 清沢洌『非常日本への直言』(1933)
清沢洌『非常日本への直言』千倉書房,1933.3,414p国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1273639 (参照 2024-08-10)#書誌 #清沢洌
148 日記 | LISTEN上の学び=遊びの場
8月10日土曜日の声日記。孫泰蔵さんの『冒険の書』の抜き書きを作りました。#声日記 #冒険の書
146 書誌 | 粟屋憲太郎『東京裁判への道』(2006)
粟屋憲太郎『東京裁判への道』上・下,講談社選書メチエ,講談社,2006.7, 2006.8,237p, 214p;講談社学術文庫版,2013.7,536phttps://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000195327https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000195328https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000211659#書誌 #東京裁判 #毒ガス #粟屋憲太郎
145 書誌 | 粟屋憲太郎『東京裁判論』(1989)
粟屋憲太郎『東京裁判論』大月書店,1989.7,334phttp://www.otsukishoten.co.jp/book/b51738.html#書誌 #東京裁判 #毒ガス #戦争 #粟屋憲太郎
144 書誌 | 吉見義明『毒ガス戦と日本軍』(2024)
吉見義明『毒ガス戦と日本軍』岩波書店,2004.7,351phttps://www.iwanami.co.jp/book/b261392.html#書誌 #毒ガス #戦争 #吉見義明
143 本棚 | 日本の毒ガス戦の歴史
2024.8.8設置。日本の毒ガス戦の歴史研究を振り返るため,関連文献を読んでいきます。総説:これまでの研究状況(2011年まで)基本書歴史家による毒ガス戦研究の始まり #LISTEN本棚 #毒ガス #戦争 #歴史
142 書誌 | 田中浩朗「日本の毒ガス戦の歴史」(2011)
田中浩朗「日本の毒ガス戦の歴史」『化学史研究』第38巻(2011)210-220頁。https://researchmap.jp/tanaka_hiroaki/published_papers/14438867(ダウンロード可)#書誌 #毒ガス #戦争 #歴史 #田中浩朗
140 日記 | 過去音源を公開し始めました
8月7日水曜日の声日記。限定公開で配信していた頃の音源を公開し始めました。TanaRadio黎明期#声日記 #過去日記
139 書誌 | 失敗と試行錯誤をさせれば、センスがなくても全員成功する AI時代に“創発”を起こす方法
「失敗と試行錯誤をさせれば、センスがなくても全員成功する AI時代に“創発”を起こす方法(KRP地区開設30年 記念シンポジウム「創発の瞬間」#3)」ログミーBiz, 2020.1.22, https://logmi.jp/business/articles/3221262019.10.29に開催された京都リサーチパーク(KRP)地区開設30年記念シンポジウムの記録。パネリスト:久能祐子,山極壽一,島本久美子,松山大耕,竹内薫(モデレーター)#書誌 #松山大耕 #禅 #失敗 #冒険の書
138 書誌 | 小坂井敏晶氏オンライン講演会『教育という虚構』
小坂井敏晶氏オンライン講演会『教育という虚構』We-Steins Japan (YouTube), 2020.3.19, 2h00m13s #書誌 #小坂井敏晶 #YouTube #冒険の書
136 書誌 | 佐伯胖『「わかり方」の探究』(2004)
佐伯胖『「わかり方」の探究:思索と行動の原点』小学館,2004.7,306phttps://www.shogakukan.co.jp/books/09837360#書誌 #佐伯胖 #冒険の書
135 日記 | 学校の先生が複業できる社会を!
8月4日日曜日の声日記。採点が終わりました。学校の先生が複業できる社会をめざすプロジェクトを応援します!学校の先生の”複業”を解禁し、学校教育と未来の社会を面白くしたい! (CAMPFIRE)#声日記 #複業 #クラウドファンディング
134 日記 | 本棚が楽しい
8月3日土曜日の声日記。採点の合間に,LISTEN本棚からエピソードを聴いています。本棚を作ると,コレクションの楽しみもあります。LISTEN経済も回ります。いいことばかりです。#日記 #LISTEN本棚
133 書庫 | 私のLISTEN本棚
本を自分の本棚に並べるように,エピソードを本棚に並べてみました。この書庫では,その本棚を集めています。参考:123 メモ | LISTENの本棚#LISTEN本棚 #LISTEN書庫
132 本棚 | 孫泰蔵『冒険の書』から
2024.8.1設置。途中経過ボイスメモは2024.8.13までの4回分をまとめました。00:01 ボイスメモ第1回(2024.8.4)08:28 ボイスメモ第2回(2024.8.6)19:03 ボイスメモ第3回(2024.8.10)23:04 ボイスメモ第4回(2024.8.13)孫泰蔵さんが本書で明らかにしたご自身の「探究の旅」を共にしながら,しかし所々スキップしたり,寄り道したりしながら,私なりの「探究の旅」に出たいと思います。探究の始まり:なぜ学校の勉強はつまらないのだろう?「遊び」と「学び」と「働き(仕事)」が分けられたから(p.105)。学校の勉強がつまらないのは,無目的で自発的な遊びと分離し,能力を向上させるという目的を持ち,非自発的に(=強制的に)させられる活動となったから。なぜ大人は「勉強しなさい」と言うのか?子どもが勉強しないと,能力が高まらず,子どもが不幸になると思い込んでいるから(p.162)。格差は,ほぼ偶然により決まり,努力の結果ではない。しかし,学校は,それを努力の結果と信じ込ませている(by 小坂井さん)。→それゆえ,勉強が強制される。早く学んだ方が良い,基礎を先に学んだ方が良い,という思い込みがあるから,子どもが興味をもっていないことを勉強するよう強制することになった(p.92)。禅の修業では,失敗から学ぶことを大切にしている(by 松山大耕さん)。各自が学びたいことを学びたいときに学ぶのがよい(それは人によっていろいろなはず)。それで失敗しても,失敗から学べばよい。学ぶべき内容や時期を一律にして全員に強制するから,学びがつまらなくなる。能力を身につけてなにがいけないのか?能力を身につけられなかった人は,やる気や自信を失い,不幸になるから(p.205)。したがって,やりたくもない勉強を強制し,悪い評価を得て,「能力」の低さを見せつけられ,自信をなくさせるようなことはすべきではない。評価は本当にいらないのか?評価に代わるものとして,相手の良さを認めるアプリシエーションをすべき(p.186)。アプリシエーションこそが,学びを楽しく豊かなものにし,学ぶ者を励ます(p.187)。では,どのような学びが望ましいのか?もし僕が今、君のように生徒だったら、学校には行かないだろうと言うこと。そのかわり、自分が今好きでやりたいことをとことんやるだろうね。(p.13)好きなことがあるなら、なぜそれだけを一日中やれるように環境を変えない?(p.14)ひとつの学校に縛られるのではなく、いろんな学校で好きなように学べたらいいんじゃないか。それも学校単位じゃなくて、あの先生のこのクラス、この内容、と言う細かい単位で選べたほうがいいんじゃないか。もっと言うなら、学びたいものや人が一番集まっている最前線の「現場」や、探究者が一番集まっている「本場」で学べた方がいいに決まっている。(p.20)教師じゃなくて、詳しい人から学んでもいいじゃない。講義もいいけど、プロジェクトを実行することからもたくさん学べるし、学ぶために会社を作ったら、より本気で学べるかもしれない。子どもも大人も、学びたいものは何でも一緒に学べばいいよね。(p.21)本来、学びは大学に行かなくたって、いつでもどこでもできるものなのに、ライフステージの「仕切り」にとらわれて、そう考えることすらできなかったのです。(pp.65-66)学校がつまんないと思うなら、無理して行くことはない。したくもない勉強を無理やりさせられて嫌いになるくらいなら、しないほうがマシ。遊びたいなら遊べばいいし、学びたいなら学べばいい。働きたいなら働けばいい。もしなにかをすることに疲れたなら、休めばいい、と。(p.66)僕が行きついた新しいアイデア、それは現在の小中学校をやめて、そのかわりに新しく「初心者のための学びの場」をつくるというものです。子どもも大人も関係なく、同じテーマに興味がある「初心者」が誰でも一緒に楽しく学べる場をイメージしています。(p.67)生まれて最初の20年かそこらのうちに詰め込み教育をする必要が一体どこにあるのだろう。いつでも興味を持った時に学び始めればいいじゃないか。生涯かけていろいろなことをじっくり学べばいいじゃないか。無理やり詰めこんで、わざわざ学びをつまらなくするくらいなら、むしろ、本当に興味がわくまではあえてまったくやらないほうがいいんじゃないかとすら僕は思います。 学びの楽しさや喜びを追究するなら、「早い教育」よりもむしろ「遅い学習」のほうがいいんじゃないか。(p.75)なにかにたどりつく道は無限にある。 それはつまり、「どれが基礎でどれが応用だという境目はない」ことを意味します。(p.79)なにはともあれ、初めは自由に遊んでなれ親しむ。その後、深く極めたいと思った時に初めて「自分が基礎だと思うこと」を徹底的にみがく。このほうが、よっぽど自然で、その世界に入りやすいと僕は思うのです。(p.81)それよりも「自由に遊んでいる中で、気がついたら学んでマスターしてしまっている」という状態が最も理想です。そういう学び方なら、学んでいる本人は楽しいので、長続きします。何かを習得する最良の方法は、長くずっと学び続けることです。その観点からも「遊んでいるうちに学んでしまう」というのはとても理にかなっていると思います。そして、教師も「教える人」をやめて「一緒に遊ぶ人」になればいいのです。基礎はおもしろくない。なのに、基礎をやらされる。だから、「夢中になったまま大人になれない」。そう、私たちの中にある「基礎」と言う常識がジャマをしていたのです。/「 基礎」という常識の無意味さに気づいてしまった以上、僕はもう「基礎」などという考えにとらわれるのをやめようと思います。そうすることで、学びとともにあった遊びを、再び私たちの手に取り戻すのです。(p.82)つくるべきは、ルールではなく、「試行錯誤できて、失敗から学べる環境」。それは、実は1000年も前から証明されていたのでした。これから僕もこういう場のデザインを心がけていこうと思います。(p.89)教育を変えたければ、まず、子どもの見方を変えるところから始めれば良いと言うことが言いたいのです。「子どもを子どもあつかいしない」のはもちろんのこと、人間にあるのは一人ひとりの個性だけで、ただそれを愛でるだけでいい。そして、同じ分野に興味や好奇心を持つ人たちが、好き好きに集まって一緒に学び合う多様な場があればいい。今、必要なのは、そういう学びの場だと思うのです。(pp.151-152)学びの場は、評価をして自信を失わせる場ではなくお互いが多様なアプリシエーションによって勇気づけられる場であればいいと僕は心から思った。(p.189)学校に行く行かないは全く関係ありません。学びの根底に流れる自由な精神こそ、人間を自由にする技、すなわち「リベラル・アーツ (liberal arts) 」なのだろうと僕は思います。(p.247)僕は、そもそも「専門家」とか「素人」とかいう区別をしなければいいと思います。これまで大人と子どもとか、学びと遊びとか、いろいろ分けたのがいけなかったとお話ししてきましたが、そもそもそうやって分けて考えるからいけないのだと思うのです。少なくとも、専門家だけが発言できるより、素人が本気でおもしろがって次々にいろんなアイデアを出せる世の中のほうが絶対に楽しいし、学術的にも社会的インパクトとしてもよい成果がでるんじゃないかと思います。(pp.263-264)人々を「自立」の呪いから解放するには、実は子どものうちから自分の好きなことを追究できる環境に身を置き、まずは自分を満たすのがいちばんだと確信しています。(p.289)学びの場はどのようにあるべきか。/結論から言うと、「世界を良くするために集まった探究者のコミュニティ」であるべきだと僕は思います。それは志を同じくする人々によって構成された、助け合いながら自分たちだけで運営していけるコミュニティであり、「アンラーンするために集まるコミュニティ」と再定義したいと思います。/これまでの教育機関は「学ぶために通ところ」でしたが、僕はそれを真逆の意味に変えたいのです。正直なところ、ラーニングは一人でもどこででもできます。しかし、アンラーニングは自分だけではなかなかうまくいきません。アンラーンしようとしている人と交わる中で、対話を通じて初めてできるものです。ですから、わざわざ集まる意味はアンラーニングのため以外にないと思うのです。(p.321)大人と子どもはなるだけ一緒にいて、互いにラーニングとアンラーニングを繰り返せるようにしなければならないと思うのです。それが、初等教育の場を「年齢を問わず、新しく探究や学問をしたい初心者が集う場」と再発明する意味です。(p.322)孫さんの考えを活かす方法:【授業】強制はできるだけ少なくする(ライブの授業への出席など)。試行錯誤できる場をつくる。教材は,小出しにせず,最初からすべてアクセスできるようにする。自信を失わせるような評価はしない。教師も,学生と共に学んでアンラーニングを楽しむ。【授業外】教材を細かい単位で公開する(可能な範囲で)。その他『冒険の書』冒頭にある「父からの手紙」のモデルを提供している本。清沢はこの本の冒頭に「序に代へて わが児に与ふ」という子どもへの手紙のような文章を掲載しています。参考:孫泰蔵さんへのインタビュー上記ビデオ,文字起こし記事(ログミーBiz)本書は,愛する人のために遺書のつもりで書いたブックガイド。簡単でもいいので同様のものを書いて残すことを勧める(by 孫さん)。#LISTEN本棚 #孫泰蔵 #冒険の書
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