細々と文筆活動をしている会社員・柿内正午が「世の中の大したことないものの総量を増やす。」 をモットーに毎週月曜0時に配信しているふだんのおしゃべり。
個人的なことから、ちょっと向こうの社会まで。半径30センチの生活から、なるべく解離しないままに、本や映画などの作品をとっかかりに雑談していきます。
お便り募集中です。 → https://docs.google.com/forms/d/12A81-fePRm0VGV-A0DpbzlfYcOUv95qsIbCjI8yAqP8/viewform?edit_requested=true
こっちでも聞けます。 → https://listen.style/p/poietique?1Sym42Mj
第十九回 こんどの文学フリマ東京の話
第三十一回文学フリマ東京 に出るぞ、という回です。 ZINE はキンコーズで作る/『ZINEアカミミ』について/第二号「特集:ごきげん」について/五月と今とのちがいって?
第十八回 いい発注がしたいよね
アツギのタイツの広告について/Twitter の速さについていけてない/クリエイターの声は聞こえてくるけど、肝心のクライアントはなにしてんの?/いい発注者が必要だ
第十七回 “まじめ”なお喋り──『生活の批評誌 NO.4 わたしたちがもちうる“まじめさ”について』をめぐって
「生活」と「批評」を隣り合わせにすることで、軽く前向きに流される日常に抵抗する「ライフスタイルマガジン」、『生活の批評誌』の最新号に触発されたお喋り。今回、たぶんとても面白いです。 座りの悪さに居続ける態度/一人で作ることを打破するための雑誌・ポッドキャスト/抽象よりも具体を優先するというのは“ヤンキー ”よりも“まじめさ”を軸に話したほうがいい?/坦々麺とサラダから考える「内なる社会」の個人差/欲望と抑圧との葛藤?/自分の好きなものに対する他人からの評価との距離の取り方/具体的な他者よりも抽象的な「他者」のほうが愛すの簡単/「社会」はどこにあるのか?/具体的な個人の経験によって培われるまだ見ぬ他人への信頼や不信感を「社会」と呼ぶのでは?/話が通じる人と通じない人がいるだけじゃん?/みんなで仲良くなんてしたくない!/「社会」なんてどこにいるんだよ/いるじゃん!/自分にメンションついてなくてもクソリプって嫌じゃん/お互いの違いかたがはっきりしてきたぞ/没入の塩梅、そしてまた『生活の批評誌』へ
第十六回 なぜ僕はネタバレを嫌うのか
別に聴いて欲しくてやってるわけじゃない?/大したやつだと思われてぇ〜/ネタバレってなんで嫌なのか/作品を楽しむとき、データやコンテクストを参照するか/スタンプラリーとパパラギ/『気流の鳴る音』から『ファイアパンチ』へ/あなたはネタバレするんかい/Netflix のサジェスト文言へのツッコミ/楽しみ方は自分で決めたい
第十五回 「H.A.Bノ冊子フェス」楽しかったなあ!
十月十八日、柿内も参加させていただいた「H.A.Bノ冊子フェス」の散会後、興奮冷めやらぬまま録音した打ち上げのような回。 衆人環視のもとするおしゃべりが好き/いきなり本題でいいんじゃない?/実在しないダサい顧客を想定しない/名乗れさえすればいい/肩書きじゃなくて自分の話してよ/オンラインは音と光の交換しかできない/みなさんと直接お会いしたい!/視覚優位?聴覚優位?/えらいのは受け手の方/意思伝達はslack がいい/「はいよくできました」/沈黙へのスタンスのちがい
第十四回「ダメです ──恋バナの話のつもりがfate の話」
季節の変わり目でめちゃくちゃ調子の悪い夫婦が一日遅れでお届けするダメが滲み出る雑談。 恋バナってできなくなったよね、という話をするはずがグズグズと脱線し、結局「fate」シリーズの話をだいたいしています。すべてがわからなくなってしまった終盤の迷走っぷりに注目。冒頭のお知らせから先は聴かなくていいです。
第十三回 歩きながら考える『ブルシット・ジョブ』のこと
今回は夜のお散歩をしながらの録音。車の音やらいろいろうるさくて、聴きづらいかもしれません。そのぶん柿内が張り切って声出してます。 デヴィッド・グレーバー『ブルシット・ジョブ』について/FGOの虚無周回はブルシットか?/「役に立つ」という尺度の限界 今週の一冊:デヴィッド・グレーバー『ブルシット・ジョブ』酒井隆史/芳賀達彦/森田和樹訳(岩波書店)
第十二回 【オムエティーク】それぞれの弱さ ゲスト:オムラヂの革命児アオキとマスクP/奥さん
以前柿内がお呼ばれしたオムラヂのお二人が、今度はポイエティーク RADIO に登場。町と村の片隅の二組の夫婦が、それぞれの弱さについて楽しくおしゃべり。 雨が降ったら窓を閉めればいい、はずなんだけど/再生は時間がかかるし完璧じゃない/限界に挑戦するジャンプ精神/月に四種類くらい人格がある/怒りではなく空腹/他人の体が気にならなくなってきた?/都市の暮らしは「諦め」が足りない?/個人にとっての震災、感染症のタイミング/社会をぶっ壊さない程度のラディカル/人はそれぞれ/ふんばりすぎないでこまめに倒れる
第十一回 僕たちは人見知り ゲスト:奥さん
来週オムラヂのおふたりとお喋りする予定があるなか、夫婦揃って人見知りであることを確認し合う回です。 今日も今日とて体がだるい/明日のコンディションへの不安/この音声配信は楽しい?/会話はいつだって異文化交流/雑談って大事/他人に興味がない?/オープンではないが、ウェルカムでないわけではない/会話のドッジボール/会話に結果を求めるなよ/初対面の人を殴ってはいけない/僕たちのコミュニケーションはクソリプ的?/面白いやつだと思われたい?/Twitter はドッジボールだったのにキャッチボールになってきてる/距離感を見誤りたくない(半年ロムりたい)/楽しくお喋りできるといいね 今週の一冊:エマニュエル・ボーヴ『ぼくのともだち』渋谷豊訳(白水社)
第十回 はじめてのお便り!
じつは開始当初から募集していたお便りがついに来た! というわけでお便りにお応えしたり、先日お呼ばれしたオムラヂを振り返っての雑談などを、いつも通りの独話の形でお送りします。お便りは楽しい。ぜひぜひ、どしどし、お待ちしております。
第九回 『ユリイカ 女オタクの現在──推しとわたし』を買った ゲスト:奥さん
奥さんとユリイカの最新号を前に雑談。 「女オタク」ってラベル自体がどうなの?/自分たちはオタクなのか?/オタクたちは自己言及するのか/そもそも『ユリイカ』ってどうなの?/ゼロ年代に10代だった僕たちのオタク観/つづ井さんはすごくいいよね/オタク、ヤンキー、ギャル/2.5次元舞台につれていくこと/没入する姿のよさ/ディズニーランドは誰もをオタク的にする 話題になっている本 『ユリイカ 女オタクの現在──推しとわたし』(青土社)/新井克弥『デイズニーランドの社会学 脱ディズニー化するTDR』(青弓社)
第八回 ハマータウンの為政者ども
「ヤンキー」についての一人語り。 「おれたちとやつら」という世界観/メタがない、徹底的に具体的な環世界/リアリズムとしての現状肯定/時の為政者たちと『ソトコト』的な実践者たちとの共通項としての「ヤンキー 性」 このころ読んでいた本 ポール・ウィリス『ハマータウンの野郎ども』熊沢誠/山田潤訳(筑摩書房)・斎藤環『世界が土曜の夜の夢なら ヤンキーと精神分析』(角川書店)
おまけ 第七回の反省会「ちゃんと人の話を聴くことの難しさ」
第七回「健康から始まる雑談」の録音直後、あまりの話の噛み合わなさにびっくりして、反省会しよ! となりました。メインの録音で取りこぼした話題や、第六回での発言の訂正など。本編よりコミュニケーションが成り立っています。
第七回 健康から始まる雑談 ゲスト:奥さん
夏バテでぐったりした夫婦がお送りする取り止めもない話。柿内の他人の話の聴けなさが終始ある。よくない。 夏、無理/弱い体でのやっていきかた/健康って何?/薬や医療に対するスタンスのちがい/「アイデンティティ」って嫌いだな/社会通念との距離の取り方/そもそも社会ってあるの?/自分の内側に社会があるか 録音の日に柿内が読んでいた本たち ポール・ウィリス『ハマータウンの野郎ども』熊沢誠/山田潤訳(筑摩書房)・ペトル・シュクラバーネク『健康禍』大脇幸志郎訳(生活の医療社)
第六回 ふたりで考える「結婚」とかいうやつ ゲスト:奥さん
戸籍を共にするパートナーをなんと呼ぶか問題/そもそも自分の妻を「奥さん」と呼ぶのがまちがってる/結婚とかいうやつについて/他人と暮らすということ/みんな自意識が大きすぎるのでは?/家族の話のむずかしさ/そもそもこの話わかんないや/友達いなくてもいい方法のひとつ/関係に名前をつけることへの違和感/体が弱いことの効能 言及される本など:岡真理『彼女の「正しい」名前とは何か』(青土社)/冬野梅子「普通の人でいいのに!」(コミックDAYS)※本編中「普通でいいのに!」とタイトルを間違えています。ごめんなさい。/橋本嘉代『なぜいま家族のストーリーが求められるのか』(書肆侃侃房)
第五回 イリイチから見るギャル語の可能性
イリイチの『シャドウ・ワーク』が面白い/「シャドウ・ワーク=家事」じゃない/賃金労働とシャドウ・ワークが形成する商品包摂社会/ヴァナキュラー≒土着という可能性/資本主義リアリズムに抗するギャル語/言い間違いを許さない「生徒根性」/現在の「正しさ」を相対化するための寅さん 今週の一冊:イリイチ『シャドウ・ワーク』玉野井芳郎/栗原彬訳(岩波現代選書)
第四回 マルクスは「男はつらいよ」が嫌い
人文知の拠点、ルチャ・リブロのポッドキャスト「オムライスラジオ」でお便りを読んでいただいたので、応答します。 声と文字というふたつの道具/白井聡『武器としての「資本論」』での寅さんへの異和/寅さんは境界の人である/寅さんは唯物論者である?/粋と野暮/共感不可能なモノとの共存をこそ考えていこう/「機能するということは、 時代遅れだということだ」 今週の本たち:白井聡『武器としての「資本論」』(東宝経済新報社)/池田剛介『失われたモノを求めて』(夕書房)/九鬼周造『「いき」の構造』(青空文庫ほか) ※ちなみに本編中で「ひがんとこがん」と言ってますが、此岸は「しがん」と読みます。ほんとはね。
第三回「自分たちの臭さや汚さとうまく付き合っていきたい」
デジタルリトルプレス『poïétique』配信中。 D2021 を聴いて思ったこと/友達が多そうな音声配信、友達がいなさそうなラジオ/体臭や体液へのスタンス──衛生や防犯、治安というものへの欲望の危うさ/「正しさ」よりも大事なこと、面白いこと、いいことがたくさんある/声の不完全さとその意義 今週の一冊: 藤原辰史『分解の哲学』(青土社) お便りも募集しています。
第二回「ブレない自己像の信用ならなさ」
「ショボくてもダサくても、とにかく自分でやってみる」の精神で制作するZINE『poïétique』の作者・柿内正午のラジオです。 なに一人でぶつぶつ喋ってんの?/なんでもない人がわざわざ全世界に言葉を放流すること/なんでもかんでもコンテンツにしないでいい/天気ひとつで簡単に人格はブレる 今週の一本:『ミッドナイト・ゴスペル』(Netflix)
第一回「ブックオフになりたい──ポイエティークRADIOを始めます。」
はじめまして。これは家からなるべく出ずに制作するZINE『poïétique』の作者・柿内正午のラジオです。 Podcast を始めるにあたって考えていること/よりよい受け手であるための実作/文字と声の違いについて/『ミッドナイト・ゴスペル』は楽しい 今週の一冊:『ブックオフ大学ぶらぶら学部』(岬書店)
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