細々と文筆活動をしている会社員・柿内正午が「世の中の大したことないものの総量を増やす。」 をモットーに毎週月曜0時に配信しているふだんのおしゃべり。
個人的なことから、ちょっと向こうの社会まで。半径30センチの生活から、なるべく解離しないままに、本や映画などの作品をとっかかりに雑談していきます。
お便り募集中です。 → https://docs.google.com/forms/d/12A81-fePRm0VGV-A0DpbzlfYcOUv95qsIbCjI8yAqP8/viewform?edit_requested=true
こっちでも聞けます。 → https://listen.style/p/poietique?1Sym42Mj
第三十九回 日常的実践としての雑談のために
オンラインイベントはなぜ夜だけなのか/雑談の良さ/お便りコーナーのお知らせ/ガルパンはいいぞ/お便りの紹介!/『日常的実践のポイエティーク』についてのざっくりした道案内/計画と現場のギャップ/権力による画一化というのは本当か/「戦略」と「戦術」/「エトランジェ」
第三十八回 インディーズ作文家ふたりのぶっちゃけ話 ゲスト:わかしょ文庫さん【後編】
インディーズ作文家、わかしょ文庫さんとの華やぐおしゃべり。めっちゃ素直になれたおしゃべりでした。 駄サイクル(石黒正数『ネムルバカ』より)のこと/書くものと媒体との関係/音声配信について/文章でどこまで嘘をつくか
第三十七回 観測者から実践者へ ゲスト:わかしょ文庫さん【前編】
平和島のブローティガン、わかしょ文庫さんをゲストに迎えてのおしゃべり。前編です。 書くものと体との距離/二冊の『ランバダ』について/作る側にまわる意味/書き手としてのペンネームとの折り合い/内なる「読書家」のプレッシャー
第三十四回 旅先からの雑談
今回の録音は、ふだんの自宅ではなく、旅先からのお届けです。お酒と温泉でふわふわしてるので、普段以上にまとまりはないかもですが、仕事というのは人間関係の選択肢を増やすことなんだ、とか、いい話もしていた気がします。
第三十三回 自意識を刺激しないでほしい
「頭痛ーる」から考える多様な変数を単純化することへの欲望/都合の悪いファクトよりも都合のいいトゥルースが欲しい?/全部を直そうとするより部分にアプローチした方が結果的にいい/魔王を倒しても世界は平和にならない/みんなって何人?/『花束みたいな恋をした』を未見で堂々と語る/趣味を人質にとられてる/「本が好き」だけでは仲間にならない/マウントをとりたくなる/時事ネタ嫌い/脊髄反射のテンプレと差別発言との距離/地震で炙り出される二人のタイムラインの違い/作品との付き合い方/同じ趣味だとしんどい/じぶんの凡庸さを認めることから始まる
第三十二回 推しが推されているところが見たい
奥さんとのおしゃべり。今週は二本立て。二本目のテーマは「推し」。FGOというゲームで推しを引いた柿内の喜びの表明。 赤ネロが来た!/ひたすら推し語り(長い。FGOのネタバレあり)/推しは理屈じゃなかった/白ネロへの違和感からわかる「推し」の条件/自分に矢印を向けないで欲しい/奥さんの推し語り──2.5次元・バンド/生きてる推しはつらい/「推し」は大きな感情だが、部分否定がありうる?/ファンは共同体への帰属意識を持っている/「推し」はコンテンツであり、コンテンツの消費であるからこそいい/わたしの推しが推されているところを見るのが好き/万雷の喝采の一打ち目になりたい
第三十一回 自分の中のオリンピック委員会的なもの──森とclubhouse へのモヤモヤ
半月ぶりの奥さんとのおしゃべり。盛り上がりすぎたので今週は二本立てです。一本目は森の失言から考える、生活感覚から乖離しないままの政治談義。 会議って一口に言うけど何個か種類があるよね/自分が権力と親和性が高いことにせめて自覚的でありたい/じっさいに手を動かしてる実務層のことを考える/「こいつさえいなくなれば」というのを個人に託すのは危ない/個人じゃなくてイシューに投票させてくれ/あらゆる革命は失敗する/破壊は恐怖しか生まない/『史上最大の革命』(みすず書房)『大衆の国民化』(ちくま学芸文庫)『民主主義のつくり方』(筑摩選書)/信念を変えるのは無理なので行為の効果を判断しよう/やっぱりまずは全然まとまってないことを示すしかない/アメリカの告発はみんなインスタ?/SNS での私刑への違和感/私情に振り回されるよりはルールに縛られた方がまし/「ナチズムは大衆操作ではなく大衆の合意形成の運動」/感情と政治と暴力は全部分けるべき/感情に部分否定はない/与太話をしたい/clubhouse は喫煙所じゃなかった/文字と声は違う、声は自らの生煮え具合を暴露する/色んな人と話したい
第三十回 詩を楽しむためにはどうしたらいいんだろう。 ゲスト:岸波龍
詩を読む楽しさや喜びがストレートに伝わってくる『ASK FOR SADNESS』という良書の著者、岸波龍さんをゲストに迎え、「どうやったら詩を楽しめるだろうか?」みたいなことをお伺いしました。(NENOi さんのある町早稲田の戸山公園で収録。ときおり風の音で聴き苦しいところがあるかもです。そのぶんスケボーの練習音や鳥の声がいい感じなので多めに見てください。)
第二十九回 『プルーストを読む生活』の周辺 ゲスト:松井祐輔(H.A.B)、中村圭佑(ampersands)
『プルーストを読む生活』の版元さんとデザイナーさんをお招きしての楽しいだけのおしゃべり。
第二十八回 全方位的に「正しい」のは無理だ。猫はすごい!
外食、マスク、カラオケ……行為に付き纏う価値判断/書くことと自炊することとの相似/感受性や価値観というものにもトレンドがある/蝙蝠野郎の限界/保坂和志『猫がこなくなった』について
第二十七回 とにかく自分でやってみよう
「おかりん」さんからのお便りをご紹介/雑誌『poïétique』について/とにかく自分でやってみよう/正月っていいよね/不要不急ってなんだよ/突然の反省会 HPもよろしくお願いします。 akamimi.shop
第二十六回 じぶんの場所を持つということ
プラットフォームは小さくて自閉したのがたくさん分散してあるほうがいい?/ポッドキャストのいいところ/古のオタクの検索は祈りに近い/とにかくマスを動員しようみたいな広告の論理はつまんないじゃん/参入障壁が低く誰でも参加できること自体は悪いことではない/動員の思想はオープンソースと相性が悪い/個人活動に経済は必須ではない?/自分の場所を持つこと/リアルの場ってすごくよくない?/個人個人は「数」じゃない
第二十五回 データ厨への憧れ──覚えられない!
奥さんとのおしゃべり。 うさぎや宇都宮駅東口店の話/名前や年号の覚えられなさについて/覚えていないことと楽しくなかったこととは全然べつ
第二十四回 特集:『プルーストを読む生活』パート2 久しぶりのひとり語り
いよいよ『プルーストを読む生活』先行販売開始! ON READING さんでのトークイベントの話や、京都や大阪の取り扱い店で買った本の話など、久々に柿内がひとりでしゃべります。
第二十三回 特集:『プルーストを読む生活』パート1 ぐだぐだな開幕
いよいよ早いところでは12月半ばごろに刊行される『プルーストを読む生活』について、何回かに渡ってお話ししていきたいと思っています。 今回は出来立てホヤホヤの本を受け取って浮き足立ったテンションでいつものようにまとまらない雑談をお届け。 ON READING での青木さんとのお喋りが楽しみ!/この本は孫だから/なに喋ろうとしてたんだか忘れちゃった/奥さんはこの本の中の「奥さん」をどう思う?/「面白い」ってそんなに大事か?
第二十二回 【ゲスト:友田とんさん】ナンセンスな問いに対しても誠実に考え続ける
作家・「代わりに読む人」代表の友田とんさんをゲストに迎え、傑作『パリのガイドブックで東京の町を闊歩する2 読めないガイドブック』(代わりに読む人)の話、誠実であること、ひとり出版レーベル「代わりに読む」のことなど、がっつりおしゃべり。「総特集:友田とん」とも言える、濃ゆい内容になっていると思います。ぜひに。 ※この録音はZOOM を利用して実施しており、一部音声の乱れがあります。ご了承ください。
第二十一回 『クイーンズ・ギャンビット』および『羅小黒戦記』は最高──そしてアーレントへ
『クイーンズ・ギャンビット』そして『羅小黒戦記』は最高だぞ! というネタバレ全開のおしゃべり。 【そのほか参照される作品たち】『HiGH & LOW』シリーズ/藤本タツキ『チェンソーマン』/『プロメア』/『劇場版 Fate/stay night [Heaven's Feel]』/アーレント『人間の条件』/『シン・ゴジラ』 「社会」が不在の二作?/面白い作品に「社会」は必須ではないよね/義理人情と個人の心情を混同しないドライさ/お金は「社会」から個人の領域を守るための道具/アーレントの「公」と「私」/「社会」とは拡張された私的領域である/『クイーンズ・ギャンビット』にアーレントは大喜び?/「社会」は前提ではなく、「公」と「私」とで割り切れないところに初めて現れる?/作家と作品は別じゃん
第二十回 きのうの文学フリマ東京の話
2020年11月22日(日)の文学フリマ東京で買った本の話。 友田とん『パリのガイドブックで東京の街を闊歩する2 読めないガイドブック』(代わりに読む人)/わかしょ文庫『ランバダ』/笠井瑠美子『日々是製本2020』(十七時退勤社)/橋本亮二『本を抱えて会いにいく』(十七時退勤社)/遠藤雅司『英雄たちの食卓』(宝島社)/音食紀行『普飯』/『Didion 03 演劇は面白い』/『バースデイだけど死にまくりでアンハッピーだけど新しい自分に出会えてハッピー』(映画パンフは宇宙だ)/『LOUST Vol.04 長崎への困難な旅路』(ロカスト編集部)/『点綴』(本屋・生活綴方)/檜垣祐美・金川カモメ『Myanmer A to Z 創刊号!』(Kob PRESS)
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