◆番組概要
経営企画の「きりん」が経営企画としての悲哀や悦びを語ります。たばこ部屋だからこそ聞ける、なんとなく盗み聞き程度でちょうど良い、でも聞き流すにはもったいない、そんな番組を目指します。
◆Personality:きりん
外資系コンサルティングファームやBIG4系FASにて、新規事業立案プロジェクトに多数従事し、事業計画策定やビジネスケース作成、企業価値算定等に携わる。
ベンチャー・事業会社では経営企画/経営管理として予算策定、予実管理、着地見込や予予管理を中心に企業価値向上を担う。
◆Twitter:https://x.com/kirin_fpa
◆Note:https://note.com/logicalkobo
(LISTEN配信用リンク)
https://listen.style/p/2xsakuvf?XVjHHTWE
#55 Season終了のお知らせ
経営企画のたばこ部屋は、今回で一区切りとなります。応援いただいた皆様ありがとうございました。◆Personality:きりん外資系コンサルティングファームやBIG4系FASにて、新規事業立案プロジェクトに多数従事し、事業計画策定やビジネスケース作成、企業価値算定等に携わる。ベンチャー・事業会社では経営企画/経営管理として予算策定、予実管理、着地見込や予予管理を中心に企業価値向上を担う。◆Twitter:https://x.com/kirin_fpa◆Note:https://note.com/logicalkobo
#54 囲碁とお仕事
◆囲碁の要諦◆囲碁は、型を学び、数手先を読み、全体と細部の両方を見るバランス感覚が重要だ。また、反射的に応じず、一手で最も生産性を高める思考も求められる。これらの要素は、仕事における依頼の本質を見抜き、付加価値をつけて返す姿勢や、相手の次の行動を予測する力に通じる。◆戦略と実行の重要性囲碁には、全体の布石を打つ「戦略フェーズ」と、細部の陣地を争う「実行フェーズ」がある。これらは仕事においても同様で、どちらか一方だけが優れていても勝利にはつながらない。戦略と実行の両方を高いレベルでこなすことが重要であり、どちらが偉いかという議論は意味がない。両方が揃って初めて価値が生まれる。◆Personality:きりん外資系コンサルティングファームやBIG4系FASにて、新規事業立案プロジェクトに多数従事し、事業計画策定やビジネスケース作成、企業価値算定等に携わる。ベンチャー・事業会社では経営企画/経営管理として予算策定、予実管理、着地見込や予予管理を中心に企業価値向上を担う。◆Twitter:https://x.com/kirin_fpa◆Note:https://note.com/logicalkobo
#53 スマホゲームに見るオンボーディングの理想
◆スマホゲームから学ぶオンボーディングの極意◆「ラストウォー」というスマホゲームの体験から、企業におけるオンボーディングのヒントを得ます。シンプルな入り口から複雑な世界へとユーザーを巧みに導くゲーム設計は、オンボーディングの理想像です。資源、運、時間の要素を組み合わせたマネタイズ戦略や、段階的な難易度上昇、頻繁な報酬付与、充実したガイド機能など、プレイヤーを夢中にさせる仕組みは、新入社員の適応プロセスにも応用できます。◆企業オンボーディングへの応用と改善策◆効果的な企業オンボーディングのためには、情報、人的、時間的リソースを明確化し、新入社員が直面する不確定要素を削減する必要があります。マニュアルやルールを明文化し、問い合わせ先を明確にするとともに、期待されるアウトプットの質や納期を明確に伝えます。また、新入社員の行動に対して迅速かつ具体的なフィードバックを与えることで、彼らの不安を軽減し、自信を持って業務に取り組めるよう支援します。◆Personality:きりん外資系コンサルティングファームやBIG4系FASにて、新規事業立案プロジェクトに多数従事し、事業計画策定やビジネスケース作成、企業価値算定等に携わる。ベンチャー・事業会社では経営企画/経営管理として予算策定、予実管理、着地見込や予予管理を中心に企業価値向上を担う。◆Twitter:https://x.com/kirin_fpa◆Note:https://note.com/logicalkobo
#52 自壊する組織の構造
◆組織維持の課題と対策◆組織は放っておくと自ら壊れていきます。特にスタープレイヤーへの属人化が進むと、新たな人材の採用や育成が困難になり、マニュアル化や受け入れ体制の不備から短期離職が多発します。これにより企業の評判が悪化し、採用コストの増加や、高い報酬に見合う成果へのプレッシャーが高まる悪循環に陥ります。業務委託や派遣の活用は短期的な解決策となりますが、属人化やブラックボックス化を招きやすく、長期的な組織強化には繋がりません。これらの問題は、正社員の採用に時間をかけ、マニュアル化と仕組み化を徹底することで解決できます。◆組織のモラル維持の重要性◆組織の崩壊を防ぎ、健全な成長を促すためには、モラルの低下に真摯に向き合う必要があります。経費の不正使用やハラスメント行為は、たとえそれがキーマンによるものであっても、厳しく対処し、適切な処分を下すことが不可欠です。これらを放置すると「仕事ができれば何をしても許される」という誤った認識が広がり、社員の士気を低下させ、離職を招きます。また、ローパフォーマーに対しても、安易な解雇ではなく、目標設定の見直し、役割の変更、配置転換などを通じて会社としてサポートする姿勢が重要です。そして、成果に見合わない場合は、適切に評価と報酬を調整することで、組織全体の公平性を保ち、他の社員のモチベーションを維持します。◆Personality:きりん外資系コンサルティングファームやBIG4系FASにて、新規事業立案プロジェクトに多数従事し、事業計画策定やビジネスケース作成、企業価値算定等に携わる。ベンチャー・事業会社では経営企画/経営管理として予算策定、予実管理、着地見込や予予管理を中心に企業価値向上を担う。◆Twitter:https://x.com/kirin_fpa◆Note:https://note.com/logicalkobo
#51 教養書と専門書の塩梅について
◆読書遍歴と専門書から教養書への移行◆大学生まではビジネス書や自己啓発書を中心に読み、社会人になってからは専門書に深く没頭したと振り返ります。MBAや経営企画、簿記会計、プログラミング関連の書籍を多数読みましたが、教養書に触れる機会は少なかったと述べました。しかし、直近1年ほどで仕事に余裕ができたことで教養書を読むようになり、その面白さに気づいたと言います。◆教養書と仕事の繋がり、そして専門書への回帰◆当初、教養書を仕事にどう活かすか分からなかったものの、歴史や科学、経済学、社会心理学など幅広い分野の書籍を乱読するうちに、それ自体が面白くなり、仕事への繋がりも見え始めたと語ります。例えば、M&AにおけるPMIの課題を、帝国が植民地を広げるアナロジーで考えるなど、仕事の問いに対して書籍からヒントを得る読書方法を実践。また、レオナルド・ダ・ヴィンチの多様な興味の広がりを、企業価値向上に繋がることであれば全てを自身の興味範囲とする経営企画の働き方と重ね合わせるなど、多角的な視点を得られたと説明しました。この経験を経て、再び専門書を読むと、以前にも増して吸収効率が高まり、知識が繋がる感覚を覚えたと述べています。◆「問い」を起点とした読書の重要性◆キリン氏は、専門書と教養書、どちらを読むにしても「自分なりの問い」を持つことが重要だと強調します。「強い組織を作るには?」「子会社のマネジメントはどうあるべきか?」といった具体的な問いがあることで、読書への興味が持続し、吸収効率も上がると言います。また、「予防的な読書(いつか役に立つかもしれないから読んでおく)」は効果が薄く、具体的な経験を起点に周辺知識を広げる読書の方が、理解が深まることに言及。最終的に、専門書と教養書のバランスは、仕事や人生で生まれた問いに答えるために書物を使うという発想で読めば、自然と決まってくると結論付けました。◆Personality:きりん外資系コンサルティングファームやBIG4系FASにて、新規事業立案プロジェクトに多数従事し、事業計画策定やビジネスケース作成、企業価値算定等に携わる。ベンチャー・事業会社では経営企画/経営管理として予算策定、予実管理、着地見込や予予管理を中心に企業価値向上を担う。◆Twitter:https://x.com/kirin_fpa◆Note:https://note.com/logicalkobo
#50 権限が欲しいなら
◆責任と権限の獲得プロセス◆組織における責任範囲は曖昧な場合も多いため、まずは自ら情報収集を行い、価値貢献できる領域を見つけることが重要です。自分の仕事ではない部分にも積極的に関与し、素早く小さな成果を出すことを繰り返しましょう。これにより周囲からの信頼を獲得し、徐々に大きな仕事が任されるようになります。◆権限委譲を求めるタイミング◆大きな仕事を完遂するためには、自分以外の部署や人材の協力が必要不可欠となります。この段階で初めて、タスク完遂に必要なリソースや体制、権限について上長に相談しましょう。信頼の積み重ねと、自ら責任を引き受ける姿勢が、チームや権限獲得へと繋がると強調します。◆デファクトスタンダードの獲得◆社内の業務プロセスや進め方について議論がある場合、承認を待つのではなく、まずは自ら圧倒的な成果を出すことが有効です。結果を出すことで、そのやり方が社内に広まり、デファクトスタンダードとして確立される可能性が高まると解説します。◆Personality:きりん外資系コンサルティングファームやBIG4系FASにて、新規事業立案プロジェクトに多数従事し、事業計画策定やビジネスケース作成、企業価値算定等に携わる。ベンチャー・事業会社では経営企画/経営管理として予算策定、予実管理、着地見込や予予管理を中心に企業価値向上を担う。◆Twitter:https://x.com/kirin_fpa◆Note:https://note.com/logicalkobo
#49 経営企画と戦争広告代理店
◆戦争広告代理店から学ぶ情報戦略◆1990年代のボスニア紛争において、ボスニアはPR会社を活用し、国際社会の関心を引きました。コネクションを最大限に活用し、メディア関係者へ積極的に情報提供を行ったほか、無視できない状況を作り出す工夫も凝らしました。また、首相が分かりやすい言葉で話すよう指導し、記事化しやすいプレスキットを用意するなど、情報の拡散・再生産を意識した戦略が成功の鍵でした。◆感情に訴えかけるメッセージング◆合理性よりも感情に訴えかける重要性も示唆されました。具体的な被害状況を写真で伝えたり、アメリカ人の関心の高い環境問題と結びつけて訴えたりすることで、効果的に世論を味方につけました。言葉選びにもこだわり、「民族浄化」といった強い言葉を用いることで、聞き手の心に深く響く発信をしました。◆経営企画への応用とリソース獲得◆これらの情報戦略は、経営企画におけるリソース獲得にも応用可能です。社内キーパーソンとの関係構築や、プロジェクトへの関心を高めるためのPR活動が重要です。スライド作成も、自身のコミットメントを示す手段として有効であり、情報が独り歩きして再生産される構造を作り出すことを目指します。社内政治とも言えるリソース獲得競争ですが、本当にやるべきと信じるプロジェクトであれば、積極的に関与すべきだと締めくくっています。◆Personality:きりん外資系コンサルティングファームやBIG4系FASにて、新規事業立案プロジェクトに多数従事し、事業計画策定やビジネスケース作成、企業価値算定等に携わる。ベンチャー・事業会社では経営企画/経営管理として予算策定、予実管理、着地見込や予予管理を中心に企業価値向上を担う。◆Twitter:https://x.com/kirin_fpa◆Note:https://note.com/logicalkobo
#48 企業セミナー参加の心得とその裏技
◆セミナー懇親会での効果的な立ち回り方◆セミナー後の懇親会では、多くの参加者が登壇者に集中し、名刺交換の列ができます。しかし、登壇者との会話は時間が限られ、深い話は難しく、印象に残りにくいのが現状です。一方、会場スタッフとの交流は待ち時間がなく、時間をかけて具体的な話ができるため、有益な情報を得やすいでしょう。◆スタッフ交流のメリットと留意点◆会場スタッフは実務に携わっているケースが多く、現場の具体的な話や詳細な情報を引き出しやすい利点があります。また、スタッフは「与える側」として接してくれるため、質問にも快く答えてくれます。さらに、スタッフを介して目的の人物に繋がる可能性もあります。ただし、スタッフの業務を妨げないよう、状況を判断して話しかける配慮が必要です。◆Personality:きりん外資系コンサルティングファームやBIG4系FASにて、新規事業立案プロジェクトに多数従事し、事業計画策定やビジネスケース作成、企業価値算定等に携わる。ベンチャー・事業会社では経営企画/経営管理として予算策定、予実管理、着地見込や予予管理を中心に企業価値向上を担う。◆Twitter:https://x.com/kirin_fpa◆Note:https://note.com/logicalkobo
#47 経営企画でどう尖るか?
◆中堅企業における経営企画の立ち回り◆中堅企業規模になると、経営企画はチームでの価値発揮が求められ、業務もゼロイチより既存業務の強化や自動化が中心となる。顔の見えない関係者や複雑化するデータ環境の中で、自らの役割を明確にし、ルーティンに埋もれず新しい課題に挑む余力を持つことが重要となる。◆専門性とキャラクターの確立◆事業計画、業績予測、業務改善、DX導入、資金調達など多様な役割の中から、自身の得意分野を明確にし「この領域なら自分」と言えるキャラクターを形成することがカギとなる。実務に根差した貢献が期待され、単なる分析や資料作成にとどまらず、明日からの行動に結びつく成果が重視される。◆経営企画の進化と火消し型の可能性◆経営企画には、問題解決型の“火消し”として機能するケースもあり、部署横断的にあらゆる課題に対応できる強さが問われる。キャリアの一貫性よりも現場での実行力が評価される場合もあり、多様なスキルを活かせる場面が広がっている。◆Personality:きりん外資系コンサルティングファームやBIG4系FASにて、新規事業立案プロジェクトに多数従事し、事業計画策定やビジネスケース作成、企業価値算定等に携わる。ベンチャー・事業会社では経営企画/経営管理として予算策定、予実管理、着地見込や予予管理を中心に企業価値向上を担う。◆Twitter:https://x.com/kirin_fpa◆Note:https://note.com/logicalkobo
#46 PMIと植民地支配モデル
◆子会社視点で語るPMIの実態◆子会社側の立場からPMI(Post Merger Integration)を経験した具体例として、文化の押し付け(顔出し強制)、決裁権限の統制、会計ソフトの統一、現場実態を理解しない外部人材の派遣などが挙げられた。これらは現場にとってストレスとなり、支援よりも負担が増える結果になっていた。また形式的なガバナンス強化や報告業務が現場の実効性を損ねる状況も指摘された。◆歴史に学ぶ2つのPMIモデル◆PMIを「同化政策型」と「多民族共生型」に例え、前者は文化から制度まで親会社が全面的に支配し、自ら手足を動かして成果を出すモデル、後者は価値観や文化は尊重しつつ、要点だけ統合する割り切り型と整理。どちらにもメリットはあるが、中途半端に混在させることが最も失敗を招きやすいと指摘。PMI成功には“深くやるなら徹底的に、浅くやるなら割り切り”という明確な戦略が必要だと述べた。◆Personality:きりん外資系コンサルティングファームやBIG4系FASにて、新規事業立案プロジェクトに多数従事し、事業計画策定やビジネスケース作成、企業価値算定等に携わる。ベンチャー・事業会社では経営企画/経営管理として予算策定、予実管理、着地見込や予予管理を中心に企業価値向上を担う。◆Twitter:https://x.com/kirin_fpa◆Note:https://note.com/logicalkobo
#45 PMIとテセウスの舟
◆PMIにおける「同一性」と「変化」◆買収後のPMI(Post Merger Integration)では、ルールやガバナンスを導入するだけではなく、対象企業の文化やコア価値を尊重する姿勢が重要になる。哲学的な「同一性」の問いを参照し、企業文化もまた変化しながら連続性を保てると考えるべきだと説く。テセウスの船や鰻屋のタレの例を用い、同一性は「許し」と「約束」によって維持されるという見解を紹介した。◆変わる部分と守るべきコアの線引き◆PMI成功の鍵は、相手企業が大切にしてきた価値観や仕事観を肌感覚で理解し、守るべきコアと変えるべき周辺領域を明確に伝えることにある。コアに対する敬意を示しながら、変化を伴う統合を進めることで、不安や反発を最小限に抑え、協働を促す土台を築くことができると述べた。◆Personality:きりん外資系コンサルティングファームやBIG4系FASにて、新規事業立案プロジェクトに多数従事し、事業計画策定やビジネスケース作成、企業価値算定等に携わる。ベンチャー・事業会社では経営企画/経営管理として予算策定、予実管理、着地見込や予予管理を中心に企業価値向上を担う。◆Twitter:https://x.com/kirin_fpa◆Note:https://note.com/logicalkobo
#44 中小ベンチャーでの立ち回り
◆中小ベンチャーでの経営企画のリアル◆中小ベンチャーでは経営企画という役割が明確に定義されておらず、戦略よりも現場の「Do」に関わる実務が重視される。ガバナンスや管理体制が未整備なことが多く、まずは経理体制の整備やフロー構築、実績管理の早期化が求められる。請求や経費処理の遅れ、無駄なコストやモラルの低下などの課題に対し、問題解決部的な姿勢で臨むことが重要となる。◆肩書きより姿勢、管理より価値創出◆肩書きにとらわれず「何でもやる」スタンスで信頼を築くことが第一歩。最低限のガバナンス構築の後は、管理の人間で終わらず、事業面への貢献も示すべき。営業同行やKPI設計など、売上・利益向上への関与を通じて企業価値を高める動きが必要であり、経営企画としての価値はそこにこそある。◆Personality:きりん外資系コンサルティングファームやBIG4系FASにて、新規事業立案プロジェクトに多数従事し、事業計画策定やビジネスケース作成、企業価値算定等に携わる。ベンチャー・事業会社では経営企画/経営管理として予算策定、予実管理、着地見込や予予管理を中心に企業価値向上を担う。◆Twitter:https://x.com/kirin_fpa◆Note:https://note.com/logicalkobo
#43 権威に負けないためのミルグラム実験
◆エージェントとしての危うさ◆ミルグラム実験を紹介しながら、「上からの命令」に従うだけの姿勢が人間をいかに容易に非人道的な行動へと導くかを解説。命令に服従し、自らの意思を手放すと、善良な人でも異常な行動を取ってしまう。これは経営企画の仕事にも通じる深い問題である。◆経営企画に求められる主体性◆経営企画が本社の意向をそのまま子会社や現場に押し付けていないか、自問する必要がある。現場に適さない施策であれば、情報を持つ当事者として調整・翻訳し直すことが求められる。単なる命令の伝達者=エージェントではなく、意思を持った橋渡し役となるべきである。◆「言われた通りにやる」からの脱却◆マニュアル通りにしか対応しない店員のように、無批判な姿勢は信頼を失う。現場と本社の意見を受け止め、双方の納得解を模索することが経営企画の本質。エージェントではなく、状況に応じて考え、行動する個としての在り方が重要である。◆Personality:きりん外資系コンサルティングファームやBIG4系FASにて、新規事業立案プロジェクトに多数従事し、事業計画策定やビジネスケース作成、企業価値算定等に携わる。ベンチャー・事業会社では経営企画/経営管理として予算策定、予実管理、着地見込や予予管理を中心に企業価値向上を担う。◆Twitter:https://x.com/kirin_fpa◆Note:https://note.com/logicalkobo
#42 スライドを書かなくなった話
◆スライドをやめた理由◆資料作成はスライドではなくWordベースを基本とする。装飾や図解に時間をかけるより、本質的な情報を正確に伝えることが重要。スライドによる「仕事をしている感」に流されず、丁寧な文章で構成された報告こそが、伝える力を最大化する。◆「伝える」とは何かを見直す◆資料は手段であり目的ではない。相手に内容が届いていれば、スライドである必要はない。ビジネスも家庭も同じで、言葉で伝わることは言葉で伝えるべき。報告だからスライドが要る、という思い込みは捨て、最適な手段を選ぶ視点が求められる。◆相手の特性に合わせる伝達術◆視覚優位か聴覚優位かで伝え方を変える。文章で理解できる相手には文書を、会話を重視する相手には言葉で熱量を示す。目を見て話すだけで伝わる場面もある。資料の形式にとらわれず、相手の受け取り方に最も適した方法を選ぶことが効果を生む。◆Personality:きりん外資系コンサルティングファームやBIG4系FASにて、新規事業立案プロジェクトに多数従事し、事業計画策定やビジネスケース作成、企業価値算定等に携わる。ベンチャー・事業会社では経営企画/経営管理として予算策定、予実管理、着地見込や予予管理を中心に企業価値向上を担う。◆Twitter:https://x.com/kirin_fpa◆Note:https://note.com/logicalkobo
#41 報告と連絡は何が違うのか
◆報告は義務、連絡は戦略◆報告は「任務の結果を上長に告げ知らせる義務」であり、意味があるかないかに関わらず行うべき行動である。経営企画の仕事は自律性が高くとも、その動きが企業価値の向上にどう寄与しているかを定期的に報告することで、信頼や評価の前提が築かれる。◆連絡は相談のハードルを下げる◆連絡はミッションのない相手への情報共有であり、特に横や斜めの関係において有効。事前の連絡があることで、いざ相談が必要になったときにスムーズに会話が始まり、相手の思考負荷も下がる。相談は連絡の延長線上にあるという前提を持つことが重要。◆報連相の本質を捉え直す◆報告・連絡・相談の違いは「任務の有無」によって整理できる。報告は義務、連絡は布石、相談は意思決定への関与。経営企画として多くの関係者と関わる中で、この3つを正しく使い分けることが業務を円滑に進める鍵となる。◆Personality:きりん外資系コンサルティングファームやBIG4系FASにて、新規事業立案プロジェクトに多数従事し、事業計画策定やビジネスケース作成、企業価値算定等に携わる。ベンチャー・事業会社では経営企画/経営管理として予算策定、予実管理、着地見込や予予管理を中心に企業価値向上を担う。◆Twitter:https://x.com/kirin_fpa◆Note:https://note.com/logicalkobo
(雑談回 #8)配信頻度を変更します
◆番組概要経営企画の「きりん」が経営企画としての悲哀や悦びを語ります。たばこ部屋だからこそ聞ける、なんとなく盗み聞き程度でちょうど良い、でも聞き流すにはもったいない、そんな番組を目指します。◆Personality:きりん外資系コンサルティングファームやBIG4系FASにて、新規事業立案プロジェクトに多数従事し、事業計画策定やビジネスケース作成、企業価値算定等に携わる。ベンチャー・事業会社では経営企画/経営管理として予算策定、予実管理、着地見込や予予管理を中心に企業価値向上を担う。◆Twitter:https://x.com/kirin_fpa◆Voicy:https://voicy.jp/channel/2732※Season1は、2022年頃にVoicy独占配信をしていましたが、Season2よりマルチプラットフォームでの配信を行っております。※BGM:MusMus
#40 人を責めずに仕組みを責めるの具体例
◆番組概要経営企画の「きりん」が経営企画としての悲哀や悦びを語ります。たばこ部屋だからこそ聞ける、なんとなく盗み聞き程度でちょうど良い、でも聞き流すにはもったいない、そんな番組を目指します。◆Personality:きりん外資系コンサルティングファームやBIG4系FASにて、新規事業立案プロジェクトに多数従事し、事業計画策定やビジネスケース作成、企業価値算定等に携わる。ベンチャー・事業会社では経営企画/経営管理として予算策定、予実管理、着地見込や予予管理を中心に企業価値向上を担う。◆Twitter:https://x.com/kirin_fpa◆Voicy:https://voicy.jp/channel/2732※Season1は、2022年頃にVoicy独占配信をしていましたが、Season2よりマルチプラットフォームでの配信を行っております。※BGM:MusMus
#39 孤立するExcelマスター
◆Excelスキルが生む孤立と業務の危機◆Excelに精通すること自体は悪くないが、属人化が進むと組織にとって大きなリスクとなる。経営企画では特に、月次業務や現場支援など、他者との連携が前提であり、引き継ぎ不能なExcelは支援ではなく依存の温床になる。マネジメント視点でも、複雑なExcelはブラックボックス化し、業務の持続可能性を脅かす。難解な設計は評価されず、むしろ疎まれ、結果的に業務自体の消滅や逆流を招く。◆親切な設計こそが真のExcelマスター◆複雑な関数やVBAの多用は避け、誰でも読み解けるように設計することが重要。簡素な関数、明快なシート構成、一貫した表記ルール、可読性重視の色分けなど、引き継ぎやすさを最優先する。引き継ぎはExcelそのものではなく業務目的の共有から始め、可能であれば後任がゼロから設計し直す形が望ましい。真のExcel力とは、簡単に使えるものを設計できる力であり、チームで使える形に落とし込む配慮が必須である。
#38 稟議の遅い会社は崩壊する
◆同期処理と形式主義が稟議を腐らせる◆稟議が遅い会社では、定例会などの同期的な場でしか承認が進まず、差し戻しによって1〜2週間単位で簡単に遅延が発生する。また、文面のわずかな不備により形式主義的に差し戻す文化も、合理的判断より様式を優先する非効率な体質を露呈する。さらに、通知機能のない稟議運用では、承認の事実が現場に即時伝わらず、確認作業の無駄が重なる。◆稟議の遅延が組織崩壊を引き起こす構造◆稟議の遅延は、唯一の武器であるスピードを自ら手放す行為に等しく、競争力の喪失を招く。現場からの提案は差し戻され、意思決定はトップの一存で進むようになるため、社員は思考停止し、指示待ちの作業者と化す。改善提案も評価されず、やがて誰も声を上げなくなる。稟議の遅さは現場のやる気を奪い、組織の活力を削ぎ落とす。◆市場感覚の欠如と稟議がもたらす衰退◆稟議プロセスの形式化は、社長の市場感覚の欠如を表している。価値創出に寄与しない書類作業に時間を費やし、外部のフィードバックも拒む体制では、プロダクトの進化も採用の成功も望めない。人材は定着せず、ノウハウも蓄積されない。稟議の遅さという単一の問題が、会社の根幹を蝕む深刻なリスクを孕んでいる。
#37 経営企画の唯一絶対のミッションとは
◆ミッション思考が経営企画の軸をつくる◆経営企画の本質的なミッションは企業価値の最大化であり、単なる数値報告やオペレーション整備ではない。この視点を持つことで、自分の仕事が貧乏くじに見える状況を脱し、業務の意義を再認識できる。経営企画に限らず、人事なら「人の価値の最大化」、営業なら「顧客満足の最大化」、エンジニアなら「思想の実現」といった具合に、それぞれが自職務を広いミッションで捉えることで行動の質が変わってくる。◆組織間連携と働き方の再設計◆職務をミッションで捉えると、隣接部署との協働が自然に生まれ、部門を超えたシナジーが創出される。経営企画と経理や人事の間でも、ミッションに基づいた資料提供や共同検討がなされるなど、関係性の質が向上する。また「なんでもやれ」の要求に対しても、ミッションに資する業務とそうでない業務の取捨選択が可能となり、やらない業務の定義ができるようになる。足元の作業にとらわれず、遠くの旗を見て真っ直ぐに線を引くように、ブレずに働くための指針がミッション思考である。
こちらもおすすめ
一日一配
声の日記。自分の声で日記を書く、LISTENならではのポッドキャスト。
近藤淳也のアンノウンラジオ
株式会社はてな創業者であり現在もITの第一線で働く近藤淳也が、京都の宿UNKNOWN KYOTOにやって来る「好きなことを仕事にしている人」を深堀りすることで、世の中の多様な仕事やキャリア、生き方・働き方を「リアルな実例」として紐解いていきます。 . 【ホスト:近藤淳也】 株式会社OND代表取締役社長、株式会社はてな取締役、UNKNOWN KYOTO支配人、NPO法人滋賀一周トレイル代表理事、トレイルランナー。 2001年に「はてなブログ」「はてなブックマーク」などを運営する株式会社はてなを創業、2011年にマザーズにて上場。その後2017年に株式会社ONDを設立し、現在もITの第一線で働く。 株式会社OND: https://ond-inc.com/ . 【UNKNOWN KYOTO】 築100年を超える元遊郭建築を改装し、仕事もできて暮らせる宿に。コワーキングやオフィスを併設することで、宿泊として来られる方と京都を拠点に働く方が交わる場所になっています。 1泊の観光目的の利用だけではなく、中長期滞在される方にも好評いただいています。 web: https://unknown.kyoto/ . こちらから本文を読んだりコメントが書けます! https://listen.style/p/unknownradio
オカンの話なんて誰が聞くん?
運転しながら頭の中を垂れ流し ※音質わるいです🙇🏼♀️
jkondoの朝の散歩
ポッドキャストプラットフォーム「LISTEN」や、GPSトラッキングサービス「IBUKI」、物件メディア「物件ファン」、京都の宿とコワーキング施設「UNKNOWN KYOTO」を運営する近藤淳也(jkondo)が、朝の散歩をしたりしながら、日々の出来事や考えたことを語ります。
IBUKI STATION
ここはアウトドア向けGPSトラッキング「IBUKI」にまつわる人々が集まる場所。 トレイルラン、登山、冒険、ランニング、自転車、ロゲイニング、、 スタイルは数あれど、共通しているのは自然を楽しみ、そして人とのつながりも楽しむ姿勢。 自然を目一杯楽しみ、苦しみながら、人と接する喜びにも気付く。 アウトドアを満喫するみなさんが、ほっとできるIBUKI STATIONです。 IBUKI https://ibuki.run/ 近藤淳也 IBUKIを提供する株式会社OND代表。ポッドキャストプラットフォーム「LISTEN」も展開 桑原佑輔 OND所属。IBUKI事業担当営業・テクニカルディレクター
楽しいラジオ「ドングリFM」
ブロガーとして人気の2人が話すポッドキャスト番組です。最近話題のニュース、日常に役立つ面白ネタなどを話します。国内・海外のIT事情に興味ある人にオススメの内容になっています。 ・お便りは https://goo.gl/p38JVb まで ・詳しいリンクはこちら https://linktr.ee/dongurifm ・リスナーコミュニティ「裏ドングリ」は以下からどうぞ https://community.camp-fire.jp/projects/view/206637 https://donguri.fm/membership/join BGMと最後の締めの曲はフリーBGM・音楽素材「 http://musmus.main.jp 」より。