TheThinkingTrack|思考は、完成させなくていい
考えがまとまる前、 結論が出る、少し手前。 TheThinkingTrackは、 「正解」よりも 考えている最中の思考の軌跡を言葉にするチャンネルです。 日常の違和感、 社会への問い、 家族や仕事の中で立ち止まった瞬間。 答えを提示する場所ではなく、 一緒に考え続けるためのトラックとして、 思考の途中を、そのまま残していきます。 思考は、完成してからでなくていい。 迷いながら、揺れながら、 考え続けるために。 この音声は、 思考の完成品ではありません。
TTT/便利さが奪った"知らない平和"/
AIや検索によって、私たちは「知ろうと思えば何でもすぐ分かる」時代に生きている。 一見するとそれは、圧倒的な進歩であり、知的な自由の拡張のようにも見える。 けれど本当に、情報が増えるほど人は楽になっているのだろうか。 選択肢は増え続け、比較は終わらず、 知らなくてもよかったことまで視界に入り込んでくる。 かつて人間には自然な情報制限があり、 「知らないままでいられる平和」が確かに存在していた。 便利さと引き換えに私たちが手放したものとは何なのか。 情報過多・判断疲労・不安の構造から、現代社会を静かに考察する。
TTT/ChatGPT、Gemini、クロード⚖️どう使い分ける?/
生成AIといえばChatGPT?他にもあるGeminiやクロードなど、それぞれ得意分野があってそれぞれ違う。最新情報ならGemini、長文処理ならクロード…!? 使い分けると、もっと便利になるかも
TTT/効率化という名の麻酔/
気づけば、水道代が一万円近くになっていた。高い、よりも先に浮かんだのは「え、こんなに?」という感覚。最近、請求書をほとんど見なくなった。ペーパーレス化、アプリ通知、自動引き落とし。金額は支払われているのに、“見た記憶”がない。サブスクリプションも同じ。払っているのに、払っている感覚が薄れていく。手続きの摩擦が減った結果、判断の摩擦も消えていく。源泉徴収、ペーパーレス、自動決済。これらに共通するのは「見えない化」という設計思想。見えないものには、違和感が生まれにくい。違和感がなければ、人は立ち止まらない。効率化は、時に優しい。そして時に、静かな麻酔にもなる。今回のTTTは「効率化という名の麻酔」について考えます。
TTT/スマホが圏外になったら、疑え/
スマホが圏外になった瞬間、 奪われているのは端末ではなく「電話番号」かもしれない。 SMS認証に依存した社会の盲点、SIMスワップ詐欺を解説。
TTT/校章が消えた日 ― それは合理化か、思考停止か/
ある中学校が、制服につける金属製の校章を廃止することを決めた。 理由は、製造を委託していた業者の経営不安定化と、別業者に切り替えた場合のコスト上昇。 「この機会に廃止する」という判断だったという。 では、校章とは本来、 コストが上がれば簡単に手放せる程度のものだったのか。 それとも、意味を問い直す前に、ただ惰性で続けられてきただけなのか。 同じ「廃止」という結論でも、 それが供給側の事情によるものか、 学校が主体的に必要性を考え直した結果なのかで、 教育機関として子どもに示すメッセージは大きく変わる。 伝統を守るとは何か。 合理化と、思考停止の境界線はどこにあるのか。 校章の話をきっかけに、 学校という組織の“考える姿勢”について掘り下げる。
TTT/おやじギャグは、なぜ衰退しないのか?/
「寒い」「やめて」と言われ続けてきた、おやじのダジャレ。 SNS時代になり、言葉のセンスは数値化され、ウケなければ即スルーされる。 それでもなぜ、ダジャレだけは消えずに残り続けるのか。 実はダジャレは、 ・ウケなくても成立する ・評価されなくても完結する ・年齢とともに自然発生する という、衰退しようがない構造を持っている。 これは言語の劣化なのか。 それとも、場を壊さないための「最弱のノイズ」なのか。 寒さの奥にある、意外と合理的な理由を The Thinking Track らしく、構造でひも解きます。
TTT/空に伸びる文明は、風に弱い/
高層化・効率化・都市集中。空に伸びる文明は、安定した気候を前提に作られてきた。強風が常態化する世界で、クレーン前提の建築は成立するのか。問われているのは技術ではなく、文明の設計思想そのものかもしれない。
TTT/ついでは、管理し始めた瞬間に負債になる/
「ついでにやろう」が増えるほど、 なぜか毎日はラクにならない。 本来“ついで”とは、 移動や待ち時間に寄生して、 判断も計画もせずに片づく行為のはず。 ところがそれを溜め始めた瞬間、 ついでは「タスク」に変質し、 やることよりも “管理すること”が増えていく。 メモ、リマインド、優先順位―― 行動を軽くするはずの工夫が、 いつの間にか負担になっていないだろうか。 今回のTTTでは、 「ついでは、管理し始めた瞬間に負債になる」 という逆説から、 効率化が逆に非効率を生む構造を言語化する。 忙しいのに前に進んでいない感覚、 その正体を一緒にほどいていきます。
TTT/「NTTの代理店」と名乗る時点で、もう“代理”ではない何か/
「代理店」を名乗る、通信見直しの営業電話。安くなる、損している、今すぐ手続きが必要――一見“親切”に聞こえるその言葉に、なぜか強い違和感を覚えた。本当に公式なら、売り込まない。本当に重要なら、静かに、書面で届く。それなのに、なぜ電話で、不安をあおり、即決を迫るのか。今回のTTTでは、この体験を入り口に、「代理」「公式っぽさ」「安心を装う声」に人が弱くなる構造、そして複雑化した社会で起きている“判断の外注”と“権威の借用”という現象を考えます。回線の話だけにとどまらず、実は金融、医療、保険、教育――あらゆる分野に共通する現代的テーマ。権威は静かで、商売は饒舌。そして一番あやしいのは、「今すぐ決めなくていいことを、今すぐ決めさせようとする声」。その違和感こそが、情報過多の時代に残された、最後の思考防衛かもしれません。
TTT/未成年禁止の次に来るもの ― SNS課税という未来/
子どもへの利用禁止が法制化され始めたSNS。 この流れは、かつての「酒」とよく似ているのではないでしょうか。 依存性があり、未成年に有害で、 社会全体に無視できないコストを生む産業は、 歴史的に必ず「規制」と「課税」の対象になってきました。 禁酒法の時代を経て、重い酒税が課されるようになったアルコール。 では、人の注意力と感情を大量に消費するSNSは、 やがてどのような位置づけになるのか。 未成年禁止の次に来るものは、 もしかすると「SNS課税」という未来なのかもしれません。 酒とSNSのアナロジーから、 21世紀の"ドーパミン産業"の行く先を考えます。
TTT/バレンタインは衰退したのか、それとも進化したのか/
職場の義理チョコは消えつつある。恋の告白イベントとしてのバレンタインも、昔ほどの熱量はない。それなのに、デパ地下のチョコ売り場は相変わらず賑わい、「自分へのご褒美」「友チョコ」「推しチョコ」など、チョコの意味はむしろ増えているようにも見える。これは文化の衰退なのか。それとも、役割を終えた形が脱ぎ捨てられ、より本音に近い形へと進化しているのか。義務から自由へ。同調圧力から選択へ。バレンタインという一つの年中行事を通して、私たちの人間関係と消費の価値観がどう変わってきたのかを思考する。
TTT/空白時間は人を怠けさせ、約束は人を動かす/
人と会う予定が入っている日ほど、 その前の時間の作業が驚くほどはかどる。 逆に、丸一日空いている日は、なぜか着手が遅れ、集中も続かない。 人は「時間」ではなく「関係性」によって動かされる。 カレンダー上の空白は人を油断させ、 他者との約束は、見えない締切として行動を駆動する。 空白時間は人を怠けさせ、 約束は人を動かす。 この回では、 なぜ“人との予定”が最強の集中装置になるのか、 生産性の正体を「社会的拘束」という視点から読み解きます。
TTT/対面の意味を捨てた瞬間、証券会社は何者になるのか/
対面営業を強みとしてきた証券会社が、 支店担当から本店のオンライン担当へ―― 訪問はなくなり、相談は画面越しとメール、電話が中心に。 土日対応という利便性は増した。 でも、その瞬間に失われたものは何だったのか。 ネット証券と同じ手段になったとき、 対面証券の「存在理由」はどこにあるのか。 合理化という名の進化は、本当に顧客価値の向上なのか。 サービスの本質、ブランドの一貫性、 そして「わざわざ対面を選んでいた意味」を問い直す思考ログ。
TTT/近代化が奪ったのは、行事ではなく「耐える身体」/
寒中みそぎ、どんど焼き、除夜の鐘。 かつては当たり前に行われてきた行事が、 今では「危険」「迷惑」「配慮が必要なもの」として 次々と姿を消しつつあります。 それは本当に、伝統が時代遅れになったからなのでしょうか。 それとも、行事そのものではなく、 それを受け止めてきた私たちの「身体」や「生活の前提」が すでに別のものに変わってしまったからなのでしょうか。 近代化がもたらしたのは便利さだけではなく、 寒さや痛みや音や煙に"耐える身体"の喪失だったのかもしれない。 火と水、寒さと音、共同体と個人。 文化が成立していた「世界の構造」が静かに更新された今、 私たちは何を失い、何を守ろうとしているのか。 TheThinkingTrack 考え続けるための思考ログ。
TTT/署名とは何か ― 名前か、痕跡か、本人性か/
クレジットカードのサインは一本線でも通るのに、銀行では「読める漢字の氏名」を求められる。同じ“署名”なのに、なぜ求められる形が違うのか。署名の本質は、名前を書くことなのか。意思を示すことなのか。それとも「この身体がここに在った」という痕跡なのか。契約、本人確認、同意、生体認証。場面ごとに異なる署名の役割を辿りながら、文字としての署名と、バイオメトリクスとしての署名のあいだにある静かな意味の変化を考える。
TTT/「嫌だから避ける」と「消えるべき」のあいだにあるもの/
服屋で声をかけられるのが苦手な人がいる。声をかけてきた店では、もう二度と買わない。そうした不買行動を積み重ねれば、いずれそのサービスは淘汰されるはずだ——そんな考え方を聞いて、理屈では「ご自由にどうぞ」と思えるのに、なぜか小さな違和感が残った。この回は、その違和感をそのままに、AIに聞いてみた思考ログです。「嫌だから避ける」という個人の選択と、「消えるべきだ」という社会への判断。そのあいだに、何が起きているのか。なぜ人は、自分の不快感を正しさに変換してしまうのか。AIの分析を“答え”として受け取るのではなく、考えを進めるための補助線として使いながら、結論を急がず、問いの輪郭だけをなぞっていきます。答えは出ません。考え続けるための、TheThinkingTrack。
TTT/空気を読むAIは生まれるか―日本語思考AIの可能性/
英語は、論理を明示する言語。日本語は、論理を行間に預ける言語。今のAIは、英語的な思考構造を中枢に持ち、各言語はその入出力として翻訳されているにすぎない。ではもし――日本語の省略、空気、含意、関係性そのものを思考の土台として学習したAIが生まれたら、その知性はどんな判断をするのだろう。正しさよりも場の安定を、勝敗よりも関係の着地を、断定よりも含みを選ぶ知性。空気を読むAIは、果たして本当に生まれるのか。
TTT/読めば分かる、が一番疲れる―読者の時間を奪う記事の正体/
「よく読めば分かる」その一言が、読者の時間を奪っていないか。主語が曖昧な新聞一面記事をきっかけに、分かりにくさは知性なのか、設計ミスなのかを考える。 活字離れの原因は、読者の側ではなく、文章の「配慮不足」にあるのかもしれない。
TTT/問いの質がすべて―AI時代の見えない格差/
AIがどれだけ賢くなっても、 同じ答えを返してくれるわけではない。 差が生まれるのは、スキルでもテクニックでもなく、 「どんな問いを立てたか」。 AIは人間を評価しているわけではないのに、 結果として、思考の差だけが可視化されていく。 それは格差なのか、それとも鏡なのか。 AI時代に静かに広がる 「見えない格差」について、思考を辿ります。
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