様々な手法でモノを生まれ変わらせるコレクティブConCraのメンバーが、工芸を軸に、モノと人との関係、モノを作ることについて、ゲストやリスナーとともに考えていく番組。
パーソナリティ:岩田篤 蔡海 福原志保
感想は #concra (X) または概要欄からリンクされているおたよりフォームからお寄せください。
S1 ep28 運命と孫パワーに導かれ時を超える織物の世界へ ゲスト:織師・筒井謙丞(中編)
西陣織の伝統工芸士で、能装束を専門に扱う佐々木能衣装で織師を務める筒井謙丞さんをゲストにお迎えした第2回目は、筒井さんの織師になるまでのライフヒストリーを紐解き、織師としてのキャリアについてもじっくりお話を伺います。 今回の話題: 手仕事と機械生産の狭間にあるジャカード織機/西陣で洋裁店を営んでいた祖母の影響/多趣味な祖父の影響/孫パワー/中学を卒業してカリスマ店員/アパレルの未来に不安/当面機械化されなさそうなクロス貼りの職人に転職/見えへん部分も妥協したらあかん/町家リノベーションブーム/佐々木能衣装との運命的邂逅/実は丹後ちりめん創始者の子孫/自分の感覚を信じる/自分が作ったものが後世に残ることのやりがい/能装束は消耗品/美術館に所蔵されている織物を復刻するサイエンティフィックな作業/孫パワー強すぎ/ロイヤルゼリー濃過ぎ/大谷翔平超え/何刀流?/現世にライバルがいない/300年前の職人がライバル/300年前よりダサいもの、300年後に笑われるものを作る訳にはいかない/自己実現欲求を満たし続けられる仕事/目標持って生きてる人は長生き 筒井謙丞さんプロフィール 1982年 西陣生まれの織師。アパレル、建築業を経て、2004年に佐々木能衣装へ入門。桃山時代から伝わる伝統技法を継承し、能・狂言・歌舞伎等の装束を専門に制作する同社で技術を磨き、2017年には経済産業大臣指定伝統的工芸品 西陣織の伝統工芸士に認定される。毎週日曜の西陣織会館での実演や、西陣織を使ったアパレルブランドの立ち上げなど、西陣織の周知活動にも取り組む。 佐々木能衣装 https://www.noh-isyo.co.jp/ 西陣織とは(西陣織工業組合) https://nishijin.or.jp/whats-nishijin/ ConCraプロジェクトの詳しいコンセプトは公式サイトへ。 https://concra.jp そしてここに掲げているコンセプトのもと、実際にモノを作っていこう人が集まるオンラインコミュニティであり実験場 ConCra Collective(コンクラコレクティブ)が2022年3月1日にオープンしました! 興味のある方はぜひお気軽に参加してください。 https://basic.motion-gallery.net/community/concra/ #concra(twitter)で感想、質問、リクエストなどお待ちしています! パーソナリティ:岩田篤 蔡海 福原志保
S1 ep27 コンピュータの始祖は今日も電力ゼロで機を織る ゲスト:織師・筒井謙丞(前編)
西陣織の伝統工芸士で、能装束を専門に扱う佐々木能衣装で織師を務める筒井謙丞(つついけんすけ)さんをゲストにお迎えしてお送りする3回シリーズ。ビジュアルなしではなかなか説明が難しい織物の制作工程について音声メディアでどう伝えようかと考えあぐねていたにも関わらず、いきなり説明難易度MAXのジャカード織機の話からスタート(汗) いろいろリンクを貼ったので、画像などを見ながらお聞きください! 今回の話題: ジャカード織りはコンピュータの起源?/データを整理して保存するパンチカード/ジャカードの商標取れちゃった/キム・カーダシアンのキモノ商標事件/経糸の上げ下げを指示するパンチカード/ジャカード以前は人がやっていた=空引き/経糸を上げ下げする人と機を織る人が口喧嘩しながら織っていた/ラップバトル?/ジャカードは明治6年にフランスから輸入/鉄製の機械を宮大工が木製に改良して大正時代に広まる/日本の織機の幅が狭いのはなぜ?/室町時代の着物はちっちゃかった/そもそも西陣織って何?/シャンパーニュ地方で作ったらシャンパンみたいな?/分業ではない佐々木能衣装/日本のテキスタイル業界は基本的に分業?/オーガナイザーが重要?/イタリアの某ハイブランドの創立者も感嘆/全く電力を使わない織機/工場にある電力ってクーラーとテレビくらい/まだフロッピーディスク使ってる問題/ゾンビメディア/カセットテープリバイバル/プレイヤーがない/コネクターの規格問題 筒井謙丞さんプロフィール 1982年 西陣生まれの織師。アパレル、建築業を経て、2004年に佐々木能衣装へ入門。桃山時代から伝わる伝統技法を継承し、能・狂言・歌舞伎等の装束を専門に制作する同社で技術を磨き、2017年には経済産業大臣指定伝統的工芸品 西陣織の伝統工芸士に認定される。毎週日曜の西陣織会館での実演や、西陣織を使ったアパレルブランドの立ち上げなど、西陣織の周知活動にも取り組む。 佐々木能衣装 https://www.noh-isyo.co.jp/ 西陣織とは(西陣織工業組合) https://nishijin.or.jp/whats-nishijin/ ジャカード織機(wikipedia) https://onl.bz/ub4REhT Jacquard by Google https://atap.google.com/jacquard/ ConCraプロジェクトの詳しいコンセプトは公式サイトへ。 https://concra.jp そしてここに掲げているコンセプトのもと、実際にモノを作っていこう人が集まるオンラインコミュニティであり実験場 ConCra Collective(コンクラコレクティブ)が2022年3月1日にオープンしました! 興味のある方はぜひお気軽に参加してください。 https://basic.motion-gallery.net/community/concra/ #concra(twitter)で感想、質問、リクエストなどお待ちしています! パーソナリティ:岩田篤 蔡海 福原志保
S1 ep26 ギャルはお祭りにいるよ ローカルとアイデンティティ 夏の雑談編(後編)
郡上おどりに始まった話題は日本の様々なお祭りとその特殊性に関する話へ。そしていつの間にかギャル・ヤンキー文化とお祭りの関係性についての話へ。今回も雑談全開でお送りします。 今回の話題: 佐渡の鬼太鼓(おんでこ)のグルーヴがすごい/何十年もやってる人の重み/文化的な訛り/祭りが苦手な人もいる/ヒーローがいるお祭りとヒーロー不在のお祭り/長野・諏訪大社の御柱祭/死ぬかもしれないことを何でやるんだろう?/謎の祭りに縁のある人生/日本の明確な四季とイニシエーション/通過儀礼のバリエーション/ギャルはお祭りにいるよー/武装としてのギャルメイク/ハレとケ/旧車會の集まりよりもプライオリティの高い地元の祭り/大垣のレディース総長就任式は大垣まつりのほぼ公式プログラムだった?/郡上おどりよりもプリミティブな白鳥おどり/ヤンキーの地元愛とお祭り愛/パリと京都は似ている?/祭りが好きな人も嫌いな人もいるおかげで人が移動して多様性が生まれる ConCraプロジェクトの詳しいコンセプトは公式サイトへ。 https://concra.jp そしてここに掲げているコンセプトのもと、実際にモノを作っていこう人が集まるオンラインコミュニティであり実験場 ConCra Collective(コンクラコレクティブ)が2022年3月1日にオープンしました! 興味のある方はぜひお気軽に参加してください。 https://basic.motion-gallery.net/community/concra/ #concra(twitter)で感想、質問、リクエストなどお待ちしています! パーソナリティ:岩田篤 蔡海 福原志保
S1 ep25 郡上おどりの今と昔 夏の雑談編(中編)
雑談に終始して多くの失言を残して終わった前回から引き続いて「夏の雑談編」と銘打っているものの、今回は結果的にワンテーマを深掘りする回になりました(特に準備もせずに話しているので間違ったことも言っていますが...)。今回のテーマは「郡上おどり」。岐阜県郡上八幡で毎年夏に開催されるこの盆踊りイベントの来歴や特徴などについて話します。図らずもこのエピソードが配信されるのは8月16日0:00AM(15日深夜)。ちょうどお盆の徹夜おどりの真っ最中です。3年ぶりの開催で盛り上がっていることでしょう。それでは、郡上おどりを知ってる人も知らない人もぜひ聞いてください。 今回の話題: Cra出しRADIOはストーリーと技術どちらの話もしていきたい/郡上おどり発祥祭と郡上おどり保存会100周年の記念式典に参加してきた/郡上おどり自体の歴史は430年?/7月から9月の32夜に亘って開催/10曲の演目をフロアの盛り上がりを見ながら選曲/現在のプログラムになったのはここ100年の間/徹夜おどりって別に休まず踊り続けてる訳ではない/一晩中踊っても疲れない曲構成/トランス状態に入らないと踊り続けるのは無理?/おどり保存会が100年前(大正時代)発足なのは明治時代に一度郡上おどりが禁止されたから/禁止された理由はキリスト教的な価値観では破廉恥で前近代的なものと捉えられたから?/男女の情事を歌った歌詞が多い/戦後の民謡ブームに乗って更に発展/観光事業としての郡上おどり/アンプリファイされることで大規模なイベントとして成立する?/オープン性が特徴であるイベントでいかに収益を上げるのか?/京都で郡上おどりのイベントをやる必然性はあるのか?/郡上おどりin青山には郡上藩主の青山氏の武家屋敷があったという歴史的な由来がある/郡上おどりの「かわさき」も「まつさか」も伊勢参りから持ち帰ったもの、その土地でやる必然性なんて別にない?/オリジネーター至上主義/郡上おどりの太鼓は超難しい? 郡上おどり(郡上八幡観光協会) http://www.gujohachiman.com/kanko/odori.html 郡上おどりin京都 http://www.kyoto.gujo-odori.jp/ ConCraプロジェクトの詳しいコンセプトは公式サイトへ。 https://concra.jp そしてここに掲げているコンセプトのもと、実際にモノを作っていこう人が集まるオンラインコミュニティであり実験場 ConCra Collective(コンクラコレクティブ)が2022年3月1日にオープンしました! 興味のある方はぜひお気軽に参加してください。 https://basic.motion-gallery.net/community/concra/ #concra(twitter)で感想、質問、リクエストなどお待ちしています! パーソナリティ:岩田篤 蔡海 福原志保
S1 ep24 歌舞伎・日本画・仏教伝来 有体に言えばただの脱線 夏の雑談編(前編)
時に脱線しながらも工芸の話をするはずのポッドキャストが、メインテーマを決めずに話し出すと見事に脱線だけで終わるというサンプルとしての完全な雑談回。一応、歌舞伎とか日本画とか仏像の話をしてるといえばしてる?それにしても問題発言多めです。 今回の話題: 難しいこと、わからないものに興味が湧く/好きなものはあまり変わらない?/ぼーっと生きてる人/ゴール設定を自分で決められる人/30年後の社会を考える/今から30年前に何が行われてたかってことの方が大事?/自分が何面白いと思ってるか/2度目の歌舞伎を見た/タイトル忘れちゃった(新作歌舞伎舞踊『瑠璃光』)/meme nippon project /シンプルなストーリー/奈良の薬師寺でプロジェクションマッピングなどのデジタル技術と歌舞伎を融合/薬師寺・食堂(じきどう)仏教伝来のストーリーを伝える日本画/唐招提寺など仏教伝来的なことで語られやすい地域/シルクロードの絵が書かれた青い部屋(玄奘三蔵院伽藍 平山郁夫作の壁画)/日本画ってペタッとしてる/スーパーフラット/スピーカーの配置とか映像の段取りとかに気を取られてしまう職業病/演出技術は役者の演技のためにあってほしい/アンプリファイするとリアリティがなくなる現象/スーパーサイヤ人のルーツ、新薬師寺の毘羯羅(ビギャラ)大将/漫画の表現至上主義/サモトラケのニケの翼の位置は解剖学的に間違ってる?/シルクロードの終点のしての平城京/近鉄の窓から見えるただの原っぱ/レンタサイクルでただの原っぱに行く暇な人 meme nippon project https://meme-nippon-project.jp/ 薬師寺 https://yakushiji.or.jp/ 新薬師寺の十二神将 http://www.shinyakushiji.or.jp/junisinsho/ ConCraプロジェクトの詳しいコンセプトは公式サイトへ。 https://concra.jp そしてここに掲げているコンセプトのもと、実際にモノを作っていこう人が集まるオンラインコミュニティであり実験場 ConCra Collective(コンクラコレクティブ)が2022年3月1日にオープンしました! 興味のある方はぜひお気軽に参加してください。 https://basic.motion-gallery.net/community/concra/ #concra(twitter)で感想、質問、リクエストなどお待ちしています! パーソナリティ:岩田篤 蔡海 福原志保
S1 ep23 足と靴と社会を考える ゲスト:製靴家・野島孝介(後編)
京都・西陣で日本の風土に合った独自の革靴を作るオーダーメイドの革靴工房「吉靴房」を営む製靴家・野島孝介さんをゲストにお迎えしてお送りする3回シリーズの最終回は、ここまでのエピソードで聞きそびれた話(あり過ぎる!)をひたすら深掘りしていく回。靴業界が抱える問題とは?足の健康のためにどう靴を選ぶ?製靴家という肩書について、吉靴房という屋号の由来...など。 今回の話題: 革靴は日本における歴史が浅過ぎて工芸とは呼ばれない?/革靴は日本の歴史や風土との繋がりがない?/京都・西陣で店を開いたことで伝統をより意識するようになった/今の靴型(木型)は合成プラスチック製で再利用が難しい/シーズンごとに新作を作ると大量に作られ廃棄される靴型/使いまわせるはずの道具も流行を追うと使えなくなる/吉靴房は50以上のデザインに対して靴型は4種類/つま先にボリュームがあると直線で構成された和装に合う/靴の種類による用途があまり認識されていない/こどもの内から足の特徴を知ることが大事/足の形は多様/いろんな靴を履いた方が良い/職人という言葉の定義の曖昧さ/いろんな呼び名のある音楽家/自ら生み出した製靴家という肩書き/音の響きが先にあって生まれた吉靴房という屋号 野島孝介さんプロフィール 京都西陣で、日本の風土に合った独自の革靴を作るオーダーメイドの革靴工房「吉靴房」を営む製靴家。 1975年愛知県生まれ、静岡県藤枝市育ち。学生時代から剣道に打ち込み、24歳のころに剣道を離れて靴の町・浅草へ。浅草では女性のエレガンス靴を製作するメーカーに勤め、製造企画を担当しながら、手づくり靴の技法を半ば独学で身に付ける。ヨーロッパからの輸入文化としての「靴」ではなく、日本の風土気候や歴史に合わせて独自の靴づくりをしたいという想いから、2006年京都西陣にアトリエ兼ショップ「吉靴房」を開設。以来、伝統的な着物の帯地や、古くからある和のデザインを取り入れながら“吉靴房らしい靴”の製作に励んでいる。 吉靴房 https://kikkabo.info/ ConCraプロジェクトの詳しいコンセプトは公式サイトへ。 https://concra.jp そしてここに掲げているコンセプトのもと、実際にモノを作っていこう人が集まるオンラインコミュニティであり実験場 ConCra Collective(コンクラコレクティブ)が2022年3月1日にオープンしました! 興味のある方はぜひお気軽に参加してください。 https://basic.motion-gallery.net/community/concra/ #concra(twitter)で感想、質問、リクエストなどお待ちしています! パーソナリティ:岩田篤 蔡海 福原志保
S1 ep22 剣の道から靴の道へ 靴作りの深淵を覗き見る ゲスト:製靴家・野島孝介(中編)
京都・西陣で日本の風土に合った独自の革靴を作るオーダーメイドの革靴工房「吉靴房」を営む製靴家・野島孝介さんをゲストにお迎えしてお送りする3回シリーズ。第二回はなぜ野島さんが靴作りの世界を志し、日本の革靴というコンセプトを見出すに至ったのか、その前半生を追いかけます。 今回の話題: 幼少期からやっていた剣道/勝てるようになって面白くなってきた/勝てるようになり過ぎて面白くなくなってきた/苦労も努力もせずに勝ててしまうことで傲慢に/井の中の蛙だったことに気付く/一度剣道をやめファッションに傾倒/ファッションの中で靴の役割が大きいことに気付く/ナイキエアマックスが大流行した時代/イギリスの高級靴を買い漁る/大学卒業後実家に戻りエクササイズ的に剣道を再開/国体予選に誘われ剣道を離れる決心/長く時間を掛けて習得する職を選びたい/ひとりで靴を作っている人は少なそうだった/分解しても分からない靴/分からない自分に苛立ち/職を見つけるより前に浅草に引っ越し/一度落とされた会社にごねて就職/靴磨き〜梱包〜納品〜職人の手伝い、なんでもやる環境で修行/靴作りの仕事をやり続けているのは「難しいから」/長年剣道をやってきたからこそ打ち出せるデザインとは/全部定番にしたい/ずっと定番になっているデザインはなぜ残り続けるのかを考える 野島孝介さんプロフィール 京都西陣で、日本の風土に合った独自の革靴を作るオーダーメイドの革靴工房「吉靴房」を営む製靴家。 1975年愛知県生まれ、静岡県藤枝市育ち。学生時代から剣道に打ち込み、24歳のころに剣道を離れて靴の町・浅草へ。浅草では女性のエレガンス靴を製作するメーカーに勤め、製造企画を担当しながら、手づくり靴の技法を半ば独学で身に付ける。ヨーロッパからの輸入文化としての「靴」ではなく、日本の風土気候や歴史に合わせて独自の靴づくりをしたいという想いから、2006年京都西陣にアトリエ兼ショップ「吉靴房」を開設。以来、伝統的な着物の帯地や、古くからある和のデザインを取り入れながら“吉靴房らしい靴”の製作に励んでいる。 吉靴房 https://kikkabo.info/ ConCraプロジェクトの詳しいコンセプトは公式サイトへ。 https://concra.jp そしてここに掲げているコンセプトのもと、実際にモノを作っていこう人が集まるオンラインコミュニティであり実験場 ConCra Collective(コンクラコレクティブ)が2022年3月1日にオープンしました! 興味のある方はぜひお気軽に参加してください。 https://basic.motion-gallery.net/community/concra/ #concra(twitter)で感想、質問、リクエストなどお待ちしています! パーソナリティ:岩田篤 蔡海 福原志保
S1 ep21 日本の履き物文化史と革靴 ゲスト:製靴家・野島孝介(前編)
京都・西陣で日本の風土に合った独自の革靴を作るオーダーメイドの革靴工房「吉靴房」を営む製靴家・野島孝介さんをゲストにお迎えしてお送りする3回シリーズ。初回は日本の履き物の歴史を紐解きながら、野島さんが吉靴房でどんな靴作りをしているのかを聞いていきます。 今回の話題: 革靴が日本に入ってきて150年/日本オリジナルの革靴のデザインがあっても良い/日本の履き物って?足袋?下駄?わらじ?/外履きの扱いが西欧とは異なる/日本の風土と履き物は密接に関係している/公家の浅沓(あさぐつ)/蹴鞠用の鴨沓(かもぐつ)/検非違使の烏皮履(うひり) /馬に乗って矢を射る時の物射沓(ものいぐつ)/服装が職業・位を表す/お客さんが靴を選ぶ理由は見た目と履きごごち/つま先と踵と土踏まずに芯があって足全体を覆う歩行用の道具=靴/靴は履き物の中のジャンルのひとつ/吉靴房の靴作りはフルオーダー寄りのセミオーダー/日本人はフルオーダーにあまり慣れていない/5万円前後で作れる方法から逆算して行く着いた方法/庶民がどんなものを履いていたのかは記録が残りにくい/鎌倉時代の武士の革足袋/昔の人は足の皮の厚みが厚かった?/浅草のボロミュージアム/世界中の文化史に登場する先がとんがって上を向いている靴/レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカの先が超長い靴/オーダーメイドのタイムカプセル使い 野島孝介さんプロフィール 京都西陣で、日本の風土に合った独自の革靴を作るオーダーメイドの革靴工房「吉靴房」を営む製靴家。 1975年愛知県生まれ、静岡県藤枝市育ち。学生時代から剣道に打ち込み、24歳のころに剣道を離れて靴の町・浅草へ。浅草では女性のエレガンス靴を製作するメーカーに勤め、製造企画を担当しながら、手づくり靴の技法を半ば独学で身に付ける。ヨーロッパからの輸入文化としての「靴」ではなく、日本の風土気候や歴史に合わせて独自の靴づくりをしたいという想いから、2006年京都西陣にアトリエ兼ショップ「吉靴房」を開設。以来、伝統的な着物の帯地や、古くからある和のデザインを取り入れながら“吉靴房らしい靴”の製作に励んでいる。 吉靴房 https://kikkabo.info/ ボロミュージアムことアミューズミュージアムは2019年に閉館。同館のBOROコレクションは、海外巡回などで現在も展示されているようです。 https://papersky.jp/boro/ 田中忠三郎『物には心がある。』 https://onl.tw/3msar6D 映画『レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ』 https://filmarks.com/movies/38164 ConCraプロジェクトの詳しいコンセプトは公式サイトへ。 https://concra.jp そしてここに掲げているコンセプトのもと、実際にモノを作っていこう人が集まるオンラインコミュニティであり実験場 ConCra Collective(コンクラコレクティブ)が2022年3月1日にオープンしました! 興味のある方はぜひお気軽に参加してください。 https://basic.motion-gallery.net/community/concra/ #concra(twitter)で感想、質問、リクエストなどお待ちしています! パーソナリティ:岩田篤 蔡海 福原志保
S1 ep20 平家蟹の呪いと作り手たちの孤独 犬王見届けようぜ編(蔵出し編)
前後編の2回で完結するつもりで話し始めた映画『犬王』を語る回。脱線に次ぐ脱線で、到底配信に収まりきらなかった部分が残されたのですが、ちょっともったいないので、今回は「蔵出し編」としてそのはみ出した話をお届けします。平家蟹の呪いの正体とは?自分語りのためには誰かの助けが必要?など。 今回の話題: 平家の恨みが甲羅に乗り移ったと云われた平家蟹/怖がられて食べられなかったことで繁殖した?/単に小さすぎて食べられないから繁殖した?/カール・セーガン『コスモス』/遺伝で同じ甲羅の模様が色濃く残る/呪いと思う日本人面白い/社会の隅っこで生きる/米津玄師「Flamingo」/名前と戸籍/盲人の扶助組織としての座/コンクラについて(キューザーとナコーダー)/自分語りの手伝いをする友魚/人に語ることで自分に向き合える/孤独と戦うアートや工芸の作り手/買い手や使ってくれる人がいないと作り手は報われない?/親から譲り受けた着物のシミ/バズ・ラーマン監督『エルヴィス』 ConCraプロジェクトの詳しいコンセプトは公式サイトへ。 https://concra.jp そしてここに掲げているコンセプトのもと、実際にモノを作っていこう人が集まるオンラインコミュニティであり実験場 ConCra Collective(コンクラコレクティブ)が2022年3月1日にオープンしました! 興味のある方はぜひお気軽に参加してください。 https://basic.motion-gallery.net/community/concra/ #concra(twitter)で感想、質問、リクエストなどお待ちしています! パーソナリティ:岩田篤 蔡海 福原志保
S1 ep19 琵琶とロックとインクルージョン 犬王見届けようぜ編(後編)
映画『犬王』を入口に日本の伝統芸能などについて話してみようと始めた対話の後編。結局今回も伝統芸能の話はさほど深掘りすることなく、差別と芸能、ダイバーシティ&インクルージョン、語ること語られることの重要性など、ほうぼうに話題は広がるのでした。実はここにはまだ「拾えていない物語」つまり大幅にカットした部分が残っておりまして、前後編の2回で終了する予定だったこのシリーズはあともう一回だけ続きます。 今回の話題: 琵琶と三味線・三線の違い/琵琶のルーツはペルシャのリュート/琵琶の音色はインドのシタールに似てる?/なぜ琵琶法師が盲人の職業選択のひとつになったのか?/手塚治虫『どろろ』と『犬王』の類似/明石覚一が平家物語を一本化した/室町時代は曖昧だったものが整理されていった時代?/幕府としての権力が弱かったから文化のパワーが必要だった?/足利家の庇護を受けられなくなった世阿弥は佐渡に島流し/政治家と芸術家の危うい関係/はっぴいえんどっぽい日本語の譜割り/友有座のイメージは裸のラリーズ?村八分?/それぞれ別の舞台で語る原作の犬王と友魚/なぜロックをモチーフにしたのか?/アメリカの黒人奴隷が生んだ音楽とロックンロールの関係/穢れ(差別)の対象だった音楽が産業の中に取り込まれていく/新作能がたくさん生まれた世阿弥後の数世代/琵琶法師感のあるブルースマン/目が見えない人の芸能があったとしたら耳の聞こえない人の芸能もあったのか?/『もののけ姫』タタラ場のハンセン病患者たち/士農工商の外にあったかもしれないセーフティネット/現代まで課題として残る Diversity, Equity and Inclusion /はみでた人には芸術的なポジションしか残されていない?/自分のことを語れるようにするためには/人に語ってもらうこと、それを聞いてもらうことで成仏できる/「見届ける」という日本語の翻訳の難しさ 劇場アニメーション『犬王』 https://inuoh-anime.com 古川日出男『平家物語 犬王の巻』 https://onl.bz/gUe1zmS リロイ・ジョーンズ『ブルース・ピープル』 https://onl.bz/5GBVyCL ConCraプロジェクトの詳しいコンセプトは公式サイトへ。 https://concra.jp そしてここに掲げているコンセプトのもと、実際にモノを作っていこう人が集まるオンラインコミュニティであり実験場 ConCra Collective(コンクラコレクティブ)が2022年3月1日にオープンしました! 興味のある方はぜひお気軽に参加してください。 https://basic.motion-gallery.net/community/concra/ #concra(twitter)で感想、質問、リクエストなどお待ちしています! パーソナリティ:岩田篤 蔡海 福原志保
S1 ep18 映画『犬王』を観てカジュアルに能の話をしよう 犬王見届けようぜ編(前編)
歌舞伎を初めて観劇して、それについて何か話したいけど知識ゼロの海・志保、能は結構観てるけどやはり話せる程の知識のない岩田、そんなところに登場した能楽師と琵琶法師を主人公にしたロックミュージカル映画『犬王』。犬王的なアプローチなら結構カジュアルに能の話とかできるかも!という訳で、映画『犬王』を入口に日本の伝統芸能についてなど話してみましょうか。 今回の話題: 歌舞伎とか能とか伝統芸能について話をするには知識がなさすぎる3人/能って死者とチャネリングする話?/湯浅政明監督の映画『犬王』を観て勇気づけられ能の話などをしてみる/ほとんど記録の残っていない犬王(道阿弥)という能楽師/『映像研には手を出すな!』の主人公・浅草に共感/既存のスタイルからはみ出した犬王と友魚に合わせて映画のリアリティラインが変化/古今東西のダンスからのリファレンス/ダンス=芸能以前の生命感/大陸から入ってきた散楽/いろんな芸能を総称した猿楽/「猿楽の能」が現在の「能」に/大和国から出てきた能楽師観阿弥とその息子世阿弥/現代劇の観阿弥と亡霊とチャネリングする世阿弥/世阿弥が大成した「複式夢幻能」/能のキャスト:シテ・ワキ・お囃子・地謡/成仏できなかった亡霊がひとしきり自分の話を聞いてもらって成仏する複式夢幻能の基本ストーリー/能を寝ずに観劇できたことがない/観客の脳が安らぐ舞台を作り上げるのも演者の望み?/能って何言ってるか分からん/能って超遅い/能より狂言の方が導入のハードルは低い?/ネガティブな意味を含みがちな「犬」という言葉/網野善彦の日本中世史/芸能や神事を担った穢多や非人/「穢れ」をビジュアル化した犬王の表現/エレファントマンやフランケンシュタインの怪物との類似性/ハイカルチャーになる以前の能の穢れの面をロックというフォーマットで表現した?/日本の芸能の歴史?京都ローカルの千年史? 劇場アニメーション『犬王』 https://inuoh-anime.com 古川日出男『平家物語 犬王の巻』 https://onl.bz/gUe1zmS TVアニメ『映像研には手を出すな!』 http://eizouken-anime.com 網野善彦『日本の歴史をよみなおす(全)』 https://onl.bz/ugf7mXQ ConCraプロジェクトの詳しいコンセプトは公式サイトへ。 https://concra.jp そしてここに掲げているコンセプトのもと、実際にモノを作っていこう人が集まるオンラインコミュニティであり実験場 ConCra Collective(コンクラコレクティブ)が2022年3月1日にオープンしました! 興味のある方はぜひお気軽に参加してください。 https://basic.motion-gallery.net/community/concra/ #concra(twitter)で感想、質問、リクエストなどお待ちしています! パーソナリティ:岩田篤 蔡海 福原志保
S1 ep17 Web3すっ飛ばしてWeb4 !? NFT×工芸編(後編)
前2回の話が、我々の意図に反してNFTは取っ付きにくいものとリスナーの皆さんに感じさせてしまう内容になってしまったんじゃないかという反省のもと、NFTがもたらすポジティブな未来の可能性について考えるNFT×工芸編の最終回。ようやく消化不良感のない対話ができた?? 今回の話題: 今回の参考資料の一部:美術手帖NFT特集、WIRED Web3特集、hasaquiさんProof of Xライナーノーツ/2022年現在のNFT界隈の状況が整理されたhasaquiさんのライナーノーツ/メディアの変化で人の感情がどう変わるか/パブリックドメインで発表されるNFTアートが増えている?/著作権を手放しても著作者にインカムが入るようにできるNFT/著作権の概念も変わってくる?/作品を広げようとする気持ちにストッパーを掛けてしまう著作権/ドミニク・チェン『コモンズとしての日本近代文学』 /著作権が切れて青空文庫に入っている文学作品はどんなふうに使っても構わない/著作者の死後70年で切れる著作権/どんどん失効期限が延びてきた著作権/著作者への敬意を払いつつ自由に二次創作ができる世界がNFTによって実現するかも?/投機的な価値とエモーショナルな価値の両方があることでNFTが注目される?/芥川龍之介『羅生門』の下人の行方を追った原稿用紙100枚分の二次創作/江戸時代の粋のカルチャーがオタクカルチャーに繋がってる?/特定のコミュニティ内だけで作品が流通する感じも今のNFT界隈とオタクカルチャーに近い?/情報の分散化でWeb2.0からWeb3への移行が期待されている/Web3の考え方自体はそれほど新しいものではない/NFTがモノと繋がったらスクリーンや通信機器から離れてWeb4まで進められる?/まだ役に立たないものをテクノロジーと呼ぶ/本当に役に立つものはもはやテクノロジーとは呼ばれない/ケヴィン・ケリー『テクニウム』(原題:What technology wants?)/和紙にNFTが埋め込まれたら?/ICCでのメタバース研究/バーニングマンでの物々交換の経験がセカンドライフを生んだ?/バラバラの世界観のメタバースが乱立したゼロ年代のメタバースブーム/コミュニケーションを放棄していたセカンドライフユーザー hasaquiさん <Proof of X NFT as New Media Art>展ライナーノーツ(PDF) https://onl.sc/CtnNEq2 美術手帖2021年12月号 特集「NFTアートってなんなんだ?!」 https://bijutsutecho.com/magazine/insight/24808 NFTの「準所有」と著作権の終わり(の始まり):水野祐が考える新しい社会契約〔あるいはそれに代わる何か〕Vol.9 https://wired.jp/article/new-trust-new-social-contract-9/ ドミニク・チェン『コモンズとしての日本近代文学』 https://www.eastpress.co.jp/goods/detail/9784781619989 ケヴィン・ケリー『テクニウム』(原題:What technology wants?) https://onl.sc/1gGwfff ConCraプロジェクトの詳しいコンセプトは公式サイトへ。 https://concra.jp そしてここに掲げているコンセプトのもと、実際にモノを作っていこう人が集まるオンラインコミュニティであり実験場 ConCra Collective(コンクラコレクティブ)が2022年3月1日にオープンしました! 興味のある方はぜひお気軽に参加してください。 https://basic.motion-gallery.net/community/concra/ #concra(twitter)で感想、質問、リクエストなどお待ちしています! パーソナリティ:岩田篤 蔡海 福原志保
S1 ep16 工芸品にNFTを埋め込んだらどうなった? NFT×工芸編(中編)
NFTについてうまく解説しようとすればする程ドツボにはまっていく3人。ということで、今回はNFTそのものについて深掘りすることは諦めて、NFTは物理世界にどんな影響を与えるのか、みたいなことを考えてみます。骨董品の器に物理的にNFTを埋め込んでみた?そもそもNFTって物理的に埋め込めるものなの!? 今回の話題: Human Awesome Errorの作品『民主的工藝』でやったこと/工芸品にNFCチップを埋め込む/既存のアートフォームにどうNFTを繋げられるか/物理的にNFTをモノに埋め込む事例はまだ少ない/絵画のメタ情報をNFTに保存していこうという動きはある/データと作品が分離しているのが課題/工芸品にそれと分からないようにNFCを埋め込むこと自体に高い工芸技術が必要/加藤明洋 "WAN NYAN WARS"/名画の一部を切り取ってNFTを埋め込むような行為/岡本太郎「明日の神話」に絵を付け足したChim↑Pom/誰が作り誰が所有していたかというメタ情報が重要視される骨董品/骨董のメタ情報をNFT化できないか/関わった工芸家が名前のクレジットを拒んだ/蔵から出した時のホコリも払ってほしくない/NFTはメタ情報で価値を付加するもののはずなのに工芸品に埋め込むと工芸品そのものの価値は下がる?/比較として100円ショップで買った器にも同じくNFCチップを埋め込む/両方にNFCチップを埋め込んだことで100円の器の方が貨幣価値が高くなった?/新しいテクノロジーに対する興味と実験=メディアアート/2000年前後のアルスエレクトロニカの熱狂/NFTと同じく骨董はメタ情報を価値と考えるが、メタ情報が経年変化することが物理世界/経年変化は価値の上昇とも減衰とも捉えられる/モノが消失した後にNFTだけが残る可能性もある/モノがないのに所有しているという状況が生まれる?/工芸家=人間の退化を食い止めるアスリート?/後ろ(歴史)を向きながら全力で走る? Proof of X - NFT as New Media Art https://proof-of-x.exhibit.website 加藤明洋 "WAN NYAN WARS" https://wan-nyan-wars.art ConCraプロジェクトの詳しいコンセプトは公式サイトへ。 https://concra.jp そしてここに掲げているコンセプトのもと、実際にモノを作っていこう人が集まるオンラインコミュニティであり実験場 ConCra Collective(コンクラコレクティブ)が2022年3月1日にオープンしました! 興味のある方はぜひお気軽に参加してください。 https://basic.motion-gallery.net/community/concra/ #concra(twitter)で感想、質問、リクエストなどお待ちしています! パーソナリティ:岩田篤 蔡海 福原志保
S1 ep15 Cra出しRADIO流おっかなびっくりNFT解説 NFT×工芸編(前編)
モノや体験の唯一性について深掘りしたアウラ回(#010)の話題を引き継ぎ「デジタルデータに唯一性を与える技術」として近年注目を集めているNFT(Non-Fungible Token)について考えます。NFTは工芸と結び付く可能性を秘めているのか?初回はまず「NFTとは何ぞや」というところから話を始めるのですが、どうも歯切れに悪い語り口に…。Cra出しRADIO流のNFT解説をお楽しみください(?) 今回の話題: Cra出しRADIOなりの視点でNFTについて話してみたい/アートコレクティブ Human Awesome Error としてNFT作品を発表した『Proof of X展』/生物用語としてのトークン/非代替性トークン=替えが効かない=唯一性/所有の移動の来歴が残る/ブロックチェーンの特性/デジタルデータを複製できないようにする技術はこれまでにも試されてきた/デジタルデータの唯一性を担保する技術がようやく実用可能になった/ブロックチェーンはハックされない?/ブロックチェーンは中心がないことによって安全性を担保する/みんなでデータをシェアする/インターネットって元々そういうものだったのでは?/今のNFT回りの状況はインターネット黎明期の状況と似ている?/クリプトアート周辺のコミュニティと既存のアート業界/DAO(Decentralized Autonomous Organization / 分散型自律組織)の思想/80年代にハキム・ベイが提唱したT. A. Z. (Temporary Autonomous Zone / 一時的自立ゾーン)とほとんど同じ?/クリプトアート界では権威主義的なものを排除しようとする力学が働いている?/オークションという行為自体が権威主義的?/一点モノの作品よりも数万点発行されてみんなが持っているものの方が価値が高まる世界/既存のアート=存在するだけで価値がある?/NFT=所有してこそ価値がある?/限られた作り手と買い手で回ってきたアート界の常識を壊すかもしれない期待感/クリプトアートよりも広い概念としてのNFTアート?/NFTを使っているアート全般=NFTアート?/NFTを批判的に捉えて実験するメディアアートもNFTアート?/まだまた混乱しているNFT周辺の状況 Proof of X - NFT as New Media Art https://proof-of-x.exhibit.website 松岡正剛の千夜千冊 | ハキム・ベイ『T. A. Z.』 https://1000ya.isis.ne.jp/1117.html ConCraプロジェクトの詳しいコンセプトは公式サイトへ。 https://concra.jp そしてここに掲げているコンセプトのもと、実際にモノを作っていこう人が集まるオンラインコミュニティであり実験場 ConCra Collective(コンクラコレクティブ)が2022年3月1日にオープンしました! 興味のある方はぜひお気軽に参加してください。 https://basic.motion-gallery.net/community/concra/ #concra(twitter)で感想、質問、リクエストなどお待ちしています! パーソナリティ:岩田篤 蔡海 福原志保
S1 ep14 織部が拓いた新しいノーマル 古田織部研究編(後編)
漫画『へうげもの』を入口に、古田織部という人と彼の生きた時代を掘り下げるシリーズ第二回。古田織部とはどんな人物で、何を目指し、その後の日本文化にどんな影響を与えたのか。古田織部美術館で実際に目にしたものの話なども交えて語り合います。 今回の話題: 「伝統」と聞いて想像するものを軽く飛び越えていく自由さ/茶会にテーマ性を持たせる/日本人にとって長年謎だった中国・朝鮮の真っ白な磁器/大陸の磁器を目指して実験を繰り返して作った織部の白い茶器/イノベーター古田織部/美濃や唐津の産地に出向いて作り手を焚きつける/テストピースにも価値付けする/あえてヘタウマな絵付けをさせる/美はひとつの価値観ではない/利休が大成した侘び寂びの次に来るもの/食器の形状にも自由な発想/小料理屋によくある食器?/織部好み/産地に出向いてディレクションする姿は民藝運動の柳宗悦たちに通じるところも?/ニューノーマルを作った織部/へうげる=ふざける/作り手でない人と作り手がコミュニケーションを取りながらモノを作ることが新しいムーブメントを作る?/ものづくりにギャグ≒アートが必要/産地を育成した織部/クリエイティビティをどう自分のものにしていくか 古田織部美術館 http://www.furutaoribe-museum.com/ 『へうげもの』(wikipedia) https://onl.sc/ZtxSN7W ConCraプロジェクトの詳しいコンセプトは公式サイトへ。 https://concra.jp そしてここに掲げているコンセプトのもと、実際にモノを作っていこう人が集まるオンラインコミュニティであり実験場 ConCra Collective(コンクラコレクティブ)が2022年3月1日にオープンしました! 興味のある方はぜひお気軽に参加してください。 https://basic.motion-gallery.net/community/concra/ #concra(twitter)で感想、質問、リクエストなどお待ちしています! パーソナリティ:岩田篤 蔡海 福原志保
S1 ep13 世にも奇妙な茶の道 古田織部研究編(前編)
須藤拓さんゲスト回収録後に3人が訪れたのは、京都市北区にある古田織部美術館。漫画『へうげもの』(山田芳裕)を入口に織部の生きた安土桃山時代のお茶の世界に関する知識のあった海・志保と、全く予備知識なしで行った岩田。予備知識がないと、何を見ていいのやらどこがすごいのやら全く分からん...ということで、今回は古田織部という人物を通して日本のお茶という文化(のいち側面)を探ってみます。と言っておきながら織部自身の話になかなか到達しない第1回目。 今回の話題: 千利休の弟子のひとり/利休は商人、古田織部は武家の出/安土桃山時代に京都オリンピックが開催されたら開会式の総合ディレクションを任されるような人?/美濃、唐津などの産地に出向いて茶器のディレクションを行った/利休が日本の茶を大成させるまで茶器は中国・朝鮮のものがホンモノという常識があった/茶釜を体にくくりつけて爆死した松永久秀/利休以前から武士の中で嗜まれていた茶の湯/田舎侍でも自分なりのお茶をやる/ある種のファッション?/茶人=バブル期のディスコの空間プロデューサー?/茶室、食事、茶器、掛け軸、生花、もてなしの空間・ストーリー全てをプロデュースする/伝説の茶人、丿貫(へちかん)は世俗の名誉などと距離を取って生きた/客人を落とし穴に落とすのももてなしの一部?/古田織部はお茶の世界で何をどう変えた人? 古田織部美術館 http://www.furutaoribe-museum.com/ 『へうげもの』(wikipedia) https://onl.sc/ZtxSN7W ConCraプロジェクトの詳しいコンセプトは公式サイトへ。 https://concra.jp そしてここに掲げているコンセプトのもと、実際にモノを作っていこう人が集まるオンラインコミュニティであり実験場 ConCra Collective(コンクラコレクティブ)が2022年3月1日にオープンしました! 興味のある方はぜひお気軽に参加してください。 https://basic.motion-gallery.net/community/concra/ #concra(twitter)で感想、質問、リクエストなどお待ちしています! パーソナリティ:岩田篤 蔡海 福原志保
S1 ep12 金属工芸はいかにして生活に息づくか ゲスト:金属工芸家・須藤拓(後編)
金属工芸家・須藤拓(すどうひらく)さんを迎えての第二回。パリに出向き、日本の工芸を外の視点から眺めて気付きを得た後、日本に戻った須藤さんが何を見て何を考えてきたか。工芸の未来を考える対話。京都の任天堂旧本社をリノベーションしたホテル「丸福樓」からリアル収録。 今回の話題: 恩師の工房に弟子入り/アーティストと職人の違いは?/工芸は製造業なので何年も前の作品と同じものをオーダーされても応えられる/アーティストは今現在の自分の表現を優先する/職人は作家性よりも再現性を優先する/自分が出来ないことは思い浮かべることもできない/創造性を解放するための技術習得/モノが持っている力/モノ自体の力があるものが時代を超えて残る/経年変化=味を価値にできるかどうか/作ってすぐが一番価値が高く、時間によって価値が目減りするなら消費物になってしまう/履いていた人の生き様が残るヴィンテージデニム/現代の生活様式の変化が工芸品の使われるシーンを失わせているという言い訳/何かを残すために何かを変える必然性/経年変化=錆び、錆びを良いものと捉えられるか/自分が何を残したいかを見出し、それ以外は捨てる覚悟を持つこと/生活用品を全部百均で揃えたっていい/それによって浮いた時間とお金をどう豊かに使えるかが大事 美術工房 空心(須藤拓工房サイト) https://kushin.jp/ 須藤さんがConCraで行った事例|父から譲り受けた時計に自分を刻む https://concra.jp/stories/detail2 丸福樓 https://marufukuro.com ConCraプロジェクトの詳しいコンセプトは公式サイトへ。 https://concra.jp そしてここに掲げているコンセプトのもと、実際にモノを作っていこう人が集まるオンラインコミュニティであり実験場 ConCra Collective(コンクラコレクティブ)が2022年3月1日にオープンしました! 興味のある方はぜひお気軽に参加してください。 https://basic.motion-gallery.net/community/concra/ #concra(twitter)で感想、質問、リクエストなどお待ちしています! パーソナリティ:岩田篤 蔡海 福原志保
S1 ep11 青年はいかにして金属工芸を志したか ゲスト:金属工芸家・須藤拓(前編)
Cra出しRADIO初のゲスト回でお招きするのは、京都で金属工芸を営む須藤拓(すどうひらく)さん。ConCraのコンセプトに作り手からのクリティカルな視点を持ち込んだ、ConCra立ち上げメンバーの一人でもある須藤さんに聞く金属工芸の世界。前後編でお送りする初回は、須藤さんがなぜ金属工芸の道を志すに至ったのかに迫ります。京都の任天堂旧本社をリノベーションしたホテル「丸福樓」から初のリアル収録。 今回の話題: 金属工芸と一言でいっても細かく分業化されている/古美術品の修繕/使うために直すことと文化財として現状を保つことは別のアプローチ/修復・修繕・復元/江戸時代の品を当時に近い技術で直す/作り手の癖がモノに出る/茶道具修繕の仕事を多くやっているが、お茶の世界で金属工芸は決してメジャーではない/小学生の頃は大工になりたかった/木を使ってモノを作ることに憧れ/楽器職人もカッコいい/プロのための道具を作るプロに憧れた/ドイツにはマイスター制度というものがあるらしい/テレビでたまたま観た象嵌に衝撃/日本の工芸のことを知らなかったことにショックを受ける/工芸の学校に入学/木工よりなり手の少ない金属工芸を専攻する/木工は生活の一部に入っていけるが、金属の日用品は工業が担っているため、金属工芸は日常生活に入っていくことができない/金属工芸に何ができるのかを探るためにパリを目指す/フランスに行って再度日本の工芸技術の高さを思い知る 美術工房 空心(須藤拓工房サイト) https://kushin.jp/ 須藤さんがConCraで行った事例|父から譲り受けた時計に自分を刻む https://concra.jp/stories/detail2 丸福樓 https://marufukuro.com ConCraプロジェクトの詳しいコンセプトは公式サイトへ。 https://concra.jp そしてここに掲げているコンセプトのもと、実際にモノを作っていこう人が集まるオンラインコミュニティであり実験場 ConCra Collective(コンクラコレクティブ)が2022年3月1日にオープンしました! 興味のある方はぜひお気軽に参加してください。 https://basic.motion-gallery.net/community/concra/ #concra(twitter)で感想、質問、リクエストなどお待ちしています! パーソナリティ:岩田篤 蔡海 福原志保
S1 ep10 拡張していくアウラ コロタイプ印刷がすごい!編(後編)
コロタイプ印刷編最終話。複製技術であるコロタイプ印刷で刷られたものであるにも関わらず、クリムトのレプリカにオリジナルが持つ唯一性=アウラを感じたという前回のお話から、アウラってそもそも何のこと?私たちは何にアウラを感じてるんだろう?など、印刷、映画、音楽、工芸など様々な例を挙げながら考察しました。 今回の話題: ヴァルター・ベンヤミンがアウラ論を発表したのは多くの印刷技術が発明された時代/写真が発明され時間を複製できるようになったことで世界の見え方が変わった?/アウラの凋落=アート作品の神性が剥ぎ取られて民主化する/ゼロ年代のフェス文化の勃興は聴衆が録音物にはないアウラを求めたから?/NFTの登場はデジタルにも唯一性を求める動き?/アウラ=オーラ=息、風、時間とともに過ぎ去るもの/映像のサブスクリプションサービスが充実する中でも映画館に行きたいという感情/映画館の中で複数の人と時間を共有することが重要?/『風の谷のナウシカ』フィルム老朽化による最後の上映会/複製技術の精度が高まり劣化しにくくなると、ひとつ前の時代の複製技術にアウラを感じるようになる?/伸び続けるアナログレコードの売上/可聴領域外の音も再生するアナログレコード/トレーニングすることで細かな差異を知覚する能力が上がる?/AppleMusicのロスレスの音の良さがよく分からない/生々しいものへの渇望=工芸に注目が集まるのも必然?/「手作りの良さ」を謳わずに工芸の魅力を伝えるには?/金属をテキスタイルのような質感に見せる金属工芸の魚子は手でやるからこと出来る?/Big Thiefの新ALとRCサクセション / シングル・マンのジャケが似てる/Big Thiefのジャケイラストの解像度が足りてない/アナログレコードのジャケはブロックノイズでがち/ブロックノイズが後の時代から見るとアウラを感じるものになるかも?/RadioheadのThe Bends〜Kid A時代のデジタルノイズをあえて表現に取り入れたアートワーク/描いた絵をコピー機でコピーして写真を撮って映画にする/その工程で起こるコントロールできない質の変化を求めている?/ConCraでやっていくプロジェクトではモノへの感覚がどう変化したかを語り合っていきたい/その日の湿度などを感じ取って機械の調整を行う職人のすごさ/ 参考図書: ベンヤミン「複製技術時代の芸術作品」精読|多木 浩二 (著) https://onl.bz/DDYmPza Big Thief / Dragon New Warm Mountain I Believe in You https://onl.bz/rAd7CGg RCサクセション / シングル・マン https://onl.bz/gXQWuqq Radiohead / The Bends https://onl.bz/LskYiez ConCraプロジェクトの詳しいコンセプトは公式サイトへ。 https://concra.jp そしてここに掲げているコンセプトのもと、実際にモノを作っていこう人が集まるオンラインコミュニティであり実験場 ConCra Collective(コンクラコレクティブ)が2022年3月1日にオープンしました! 興味のある方はぜひお気軽に参加してください。 https://basic.motion-gallery.net/community/concra/ #concra(twitter)で感想、質問、リクエストなどお待ちしています! パーソナリティ:岩田篤 蔡海 福原志保
S1 ep9 複製技術のパラレルな未来 コロタイプ印刷がすごい!編(中編)
3エピソード連続でお送りするコロタイプ印刷編。印刷の歴史をざーっと振り返ったところでようやく本題のコロタイプ印刷の話へ。 世界唯一のカラーコロタイプ印刷を行う京都の会社「便利堂」で岩田が見たものは!? ※いち見学者として見たり調べたりしたことを元に語っているので、誤りなどがあればご指摘いただけると嬉しいです!(岩田) 今回の話題: オフセット印刷が今後どれほど発展してもコロタイプ印刷には敵わない?/網点によって一度分解されてしまった色はもう元には戻らない/網点は発想がデジタル/色を分解して点にして並べる発想はモニターなど映像メディアでも発展/世界唯一のコロタイプ専門印刷会社「便利堂」/便利堂のオープンファクトリーに行ってみた/コロタイプ印刷の仕組み/ゼラチンが硬化する仕組みを利用して無断階の階調を印刷できる/日本では昭和30年代頃までは卒業アルバムなどに利用されていた/便利堂が開発したコロタイプ/浮世絵のように色を塗り重ねていく/顔料の含有量が高く褪色しにくい印刷であることで文化財のレプリカ分野に強み/マルセル・デュシャンは自分の作品をコロタイプで刷っていた?/最先端の機械技術だったものが時代を経て見直すと工芸のように見える/素材の性質と現状を理解して利用する=バイオロジー/有毒なものも存在する顔料/新しく発売されたグリーンのiPhoneがなぜすごいのか/ラジウム、鉛、ヒ素、有毒性を知らずに使われてきた人工顔料の歴史/ナポレオンは緑色の壁紙の部屋で寝ていたから早死にした?/コロタイプのような色再現はありえたかもしれないもうひとつの未来?/人間の認知能力を超えて映像を記録・再現する8K技術/クリムトのレプリカに感じたアウラとはなんだったのか?/複製技術なのに唯一性(アウラ)を感じるパラドックス/再現されたものが本物を超える?/8Kで見るジャグリングとコロタイプ印刷によるレプリカは近い?/デジタル技術による感覚の拡張/ヴァルター・ベンヤミンはアウラという概念で何を言おうとしていたか? コロタイプ印刷によるクリムトのレプリカに衝撃を受けた岩田が当時書いたnote https://note.com/mesco/n/n85fc025165ce 株式会社便利堂 https://www.benrido.co.jp ConCraプロジェクトの詳しいコンセプトは公式サイトへ。 https://concra.jp そしてここに掲げているコンセプトのもと、実際にモノを作っていこう人が集まるオンラインコミュニティであり実験場 ConCra Collective(コンクラコレクティブ)が2022年3月1日にオープンしました! 興味のある方はぜひお気軽に参加してください。 https://basic.motion-gallery.net/community/concra/ #concra(twitter)で感想、質問、リクエストなどお待ちしています! パーソナリティ:岩田篤 蔡海 福原志保
こちらもおすすめ
無名
無名による5年分の音声が公開中。
Meditation
ガイド瞑想です
声日記 ~話す練習や日々のアウトプット~
ポッドキャストを関する情報を学んだ時のアウトプットや喋り手として練習したいと思い、個人ポッドキャストを始めました! 本業の高校生のキャリア教育や日々の問いとも向き合っていける場になったらと思います。 ポッドキャストの書き起こしサービス「LISTEN」はこちら https://listen.style/p/kamiyavoiceblog?IuXlNxYF
どうしようもない日記
日々の日記をだらだら
thetaのつぶやき
日々のつぶやき
草案の草案
test