京都・西陣で日本の風土に合った独自の革靴を作るオーダーメイドの革靴工房「吉靴房」を営む製靴家・野島孝介さんをゲストにお迎えしてお送りする3回シリーズ。初回は日本の履き物の歴史を紐解きながら、野島さんが吉靴房でどんな靴作りをしているのかを聞いていきます。
今回の話題:
革靴が日本に入ってきて150年/日本オリジナルの革靴のデザインがあっても良い/日本の履き物って?足袋?下駄?わらじ?/外履きの扱いが西欧とは異なる/日本の風土と履き物は密接に関係している/公家の浅沓(あさぐつ)/蹴鞠用の鴨沓(かもぐつ)/検非違使の烏皮履(うひり) /馬に乗って矢を射る時の物射沓(ものいぐつ)/服装が職業・位を表す/お客さんが靴を選ぶ理由は見た目と履きごごち/つま先と踵と土踏まずに芯があって足全体を覆う歩行用の道具=靴/靴は履き物の中のジャンルのひとつ/吉靴房の靴作りはフルオーダー寄りのセミオーダー/日本人はフルオーダーにあまり慣れていない/5万円前後で作れる方法から逆算して行く着いた方法/庶民がどんなものを履いていたのかは記録が残りにくい/鎌倉時代の武士の革足袋/昔の人は足の皮の厚みが厚かった?/浅草のボロミュージアム/世界中の文化史に登場する先がとんがって上を向いている靴/レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカの先が超長い靴/オーダーメイドのタイムカプセル使い
野島孝介さんプロフィール
京都西陣で、日本の風土に合った独自の革靴を作るオーダーメイドの革靴工房「吉靴房」を営む製靴家。
1975年愛知県生まれ、静岡県藤枝市育ち。学生時代から剣道に打ち込み、24歳のころに剣道を離れて靴の町・浅草へ。浅草では女性のエレガンス靴を製作するメーカーに勤め、製造企画を担当しながら、手づくり靴の技法を半ば独学で身に付ける。ヨーロッパからの輸入文化としての「靴」ではなく、日本の風土気候や歴史に合わせて独自の靴づくりをしたいという想いから、2006年京都西陣にアトリエ兼ショップ「吉靴房」を開設。以来、伝統的な着物の帯地や、古くからある和のデザインを取り入れながら“吉靴房らしい靴”の製作に励んでいる。
吉靴房
https://kikkabo.info/
ボロミュージアムことアミューズミュージアムは2019年に閉館。同館のBOROコレクションは、海外巡回などで現在も展示されているようです。
https://papersky.jp/boro/
田中忠三郎『物には心がある。』
https://onl.tw/3msar6D
映画『レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ』
https://filmarks.com/movies/38164
ConCraプロジェクトの詳しいコンセプトは公式サイトへ。
https://concra.jp
そしてここに掲げているコンセプトのもと、実際にモノを作っていこう人が集まるオンラインコミュニティであり実験場 ConCra Collective(コンクラコレクティブ)が2022年3月1日にオープンしました!
興味のある方はぜひお気軽に参加してください。
https://basic.motion-gallery.net/community/concra/
#concra(twitter)で感想、質問、リクエストなどお待ちしています!
パーソナリティ:岩田篤 蔡海 福原志保