1. Cra出しRADIO 工芸とカルチャー
  2. S1 ep27 コンピュータの始祖は..
2022-08-30 37:07

S1 ep27 コンピュータの始祖は今日も電力ゼロで機を織る ゲスト:織師・筒井謙丞(前編)

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西陣織の伝統工芸士で、能装束を専門に扱う佐々木能衣装で織師を務める筒井謙丞(つついけんすけ)さんをゲストにお迎えしてお送りする3回シリーズ。ビジュアルなしではなかなか説明が難しい織物の制作工程について音声メディアでどう伝えようかと考えあぐねていたにも関わらず、いきなり説明難易度MAXのジャカード織機の話からスタート(汗) いろいろリンクを貼ったので、画像などを見ながらお聞きください!

今回の話題:
ジャカード織りはコンピュータの起源?/データを整理して保存するパンチカード/ジャカードの商標取れちゃった/キム・カーダシアンのキモノ商標事件/経糸の上げ下げを指示するパンチカード/ジャカード以前は人がやっていた=空引き/経糸を上げ下げする人と機を織る人が口喧嘩しながら織っていた/ラップバトル?/ジャカードは明治6年にフランスから輸入/鉄製の機械を宮大工が木製に改良して大正時代に広まる/日本の織機の幅が狭いのはなぜ?/室町時代の着物はちっちゃかった/そもそも西陣織って何?/シャンパーニュ地方で作ったらシャンパンみたいな?/分業ではない佐々木能衣装/日本のテキスタイル業界は基本的に分業?/オーガナイザーが重要?/イタリアの某ハイブランドの創立者も感嘆/全く電力を使わない織機/工場にある電力ってクーラーとテレビくらい/まだフロッピーディスク使ってる問題/ゾンビメディア/カセットテープリバイバル/プレイヤーがない/コネクターの規格問題


筒井謙丞さんプロフィール
1982年 西陣生まれの織師。アパレル、建築業を経て、2004年に佐々木能衣装へ入門。桃山時代から伝わる伝統技法を継承し、能・狂言・歌舞伎等の装束を専門に制作する同社で技術を磨き、2017年には経済産業大臣指定伝統的工芸品 西陣織の伝統工芸士に認定される。毎週日曜の西陣織会館での実演や、西陣織を使ったアパレルブランドの立ち上げなど、西陣織の周知活動にも取り組む。

佐々木能衣装
https://www.noh-isyo.co.jp/

西陣織とは(西陣織工業組合)
https://nishijin.or.jp/whats-nishijin/

ジャカード織機(wikipedia)
https://onl.bz/ub4REhT

Jacquard by Google
https://atap.google.com/jacquard/

ConCraプロジェクトの詳しいコンセプトは公式サイトへ。
https://concra.jp

そしてここに掲げているコンセプトのもと、実際にモノを作っていこう人が集まるオンラインコミュニティであり実験場 ConCra Collective(コンクラコレクティブ)が2022年3月1日にオープンしました!
興味のある方はぜひお気軽に参加してください。
https://basic.motion-gallery.net/community/concra/

#concra(twitter)で感想、質問、リクエストなどお待ちしています!

パーソナリティ:岩田篤 蔡海 福原志保

00:01
クラ出しRADIOは、使わなくなった大切なものを、様々な工芸技術で生まれ変わらせるコレクティブ。
ConCRAのメンバーが、分かりたいけど勉強しにくい工芸について、見たり、調べたり、作り手のお話を聞いて、時に脱線しながら、皆さんと一緒に考えていく番組です。
ConCRAのウミです。
岩田です。
四方です。
はい、今日もご機嫌にやっていきたいと思います。
今日嬉しくて震えてます。
何回か我々3人で喋ってた回を経て、
雑談が過ぎましたからね。
さすがに雑談もいいんじゃないかなということで、今日もゲストをお招きしております。
まずはご紹介します。
佐々木農医生の篤井健介さんです。
よろしくお願いします。
佐々木農医生の篤井健介です。
まずは篤井さんのプロフィールをご紹介します。
篤井健介さん、1982年に西陣生まれの折市でいらっしゃいます。
アパレル建築業を経て、2004年に佐々木農医生へ入門。
桃山時代から伝わる伝統技法を継承し、
農、狂言、歌舞伎などの小族を専門に製作する同社で技術を磨き、
2017年には経済産業大臣指定伝統的工芸品、西陣折の伝統工芸師に認定されます。
毎週日曜の西陣折会館での実演や、西陣折を使ったアパレルブランドの立ち上げなど、
西陣折の周知活動にも取り組んでいらっしゃいます。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
めちゃめちゃ楽しみにしてたんです。
楽しみポイントは?
私、最初に、
今の会社のプロジェクトに入る会社になる前に、
自分で研究リサーチ会社を立てて、
いろんな技術開発をしていたんですけど、
最初にそれで参加したプロジェクトジャカードというプロジェクトなんですけど、
タイトルとかコンセプトを決めることができなかったんです。
プロジェクトの名前を決める前に、
テキスタイルをインターフェースにしようというところだけは話し合いが決まっていて、
どうするとか、どういうふうにするとか、何も決まっていないときに、
一旦、日本のテキスタイルを勉強しないとなと思って、
03:00
いきなり西陣折会館に行ったんですよ。
どこから始めたのか分からなかったんですけど、
もうやりました。
手折体験もしたんですか?
はい、やりました。そのときの布を大事にとって。
じゃあ職人仲間ですよね。
日曜日の実演と実はニヤミスしているという説はないんですか?
結構前ですよ。僕は去年からニヤミスしていたんですけど、
昨年からニヤミスしていないんですよ。
ニヤミスしていないんですか?
結構前ですよ。僕は去年からニヤミスしていないんですよ。
94年なんで、7年前以上です。
何月くらいだったかな?
94年。
ごめんなさい、ごめんなさい。2014年でした。
そうですよね。90年代の子。
2014年。
それで折り方とかを体験できるっていうのに惹かれて、
一旦ちょっと西陣折りとかも何もよく分からないけど、
行ってみようって言って、行ったらパンチカードだとか、
ジャカード食品、リオンのジャカードっていうのが来ましたっていうのを、
私もともと実はリオンに住んでたことがあって。
そうなんですか。そっちの話の方が聞きたいですね。
いやいや、今日も辻さんが主役なんで。
ジャカール博士の同僧立ってるんでしょ?
そうです。
それでめっちゃ親近感湧いたんで、ほうほうって思って、
そのパンチカード見て、
これってプログラミング用のコンピューターのパンチカードあるんですよ。
同じだな本当にと思って、それで急に興味が持ってきて、
体験してみたら、これを人間がパターンを覚えて、
再現人間がやってたことにさらに驚いて。
そうですね。
時間軸っていうんですか、縦と横の糸でやるんですけど、
どのタイミングで縦糸が上に行ったり下に行ったりって言うと、
ことを考えると、
よっぽどすごい賢い人じゃないと、これできないわと思って、
それでジャカール博士さんが、これを民主化したいと思って、
パンチカードっていうのを作ったのがきっかけだっていうのも思ったし、
あとコンピューター自体っていうのがどういうことかっていうと、
情報をほとんど使わないといけないんですよね。
情報を保存して整理整頓して、
その上にさらに書き換えたりとかできるようになっても最近なんですけど、
最初は情報を整理整頓するっていうのがコンピューターの概念だったので、
パンチカードで0と1って穴が開いてるのが0で、
開いてないのが1ってするようにしてっていうのを、
06:03
ジャカールの初期はコンピューターの起源なんじゃないかって思ったんですね。
実際に調べてみると、そういうふうにいう学者さんとかも結構多くいて、
だったら私はこれからコンピューターのインターフェースをテキストライで作ろうと思っているから、
ぴったりのインターフェースを作ろうと思っているから、
コンピューターのインターフェースをテキストライで作ろうと思っているから、
ぴったりだなと思っていたい。
で、プロジェクト名をジャカールにしたいですって言ったら、
普通トレードマークとかどうするのってなるじゃないですか。
それが取れちゃったんですよ。
そうなんですね。
ジャカールって言葉がってことですか。
そうです。
それどうなんやろ。
これどうなんやろ。
これジャカールのところにTMって付いてる。
それが取れちゃったっていうのは、名前を商標できたってこと?
そうそう。
カニエウエストの奥さんの名前でしたっけ。
カーダシア。
着物の商標を取ったみたいなのをちょっと思い出した。
モーテンみたいな。
着物っていう下着メーカーを立ち上げて、着物っていう言葉を商標登録しようとしたんやけど、
西陣が思いっきりもうそれやめてくれって言って、
着物を取り下げてくれたんです。
グーグルに言ったほうがよかったですね。
それはやめてくれっていう。
これはちょっとヤバい方向に話が行きました。
文化投票の匂いが。
でもジャカールはそれ取れたのはすごいモーテンやったんやね。
意外と結構そういうことが多いらしくてですね。
それが別に取れなかったからプロジェクト名してダメっていうわけではないんですけど、
ある意図あらゆるそういう意味でクリアになって、
ジャカールって名前になったんですけど、
でもそのせいでジャカール食器で追ってないと、
このプロジェクトとは使えない。
ドビーとか他の売りだとダメって思われてしまうっていうことが起きるようになって、
毎回この話は説明しなきゃいけないんですね。
プロジェクトの最初のコンピューターであるっていうことを
インスピレーションとしていただいたので、
プロジェクト名をそうしているだけなんで、
別にニットでもレザーでも、
ソフトマテリアルだったらうちは使っているんですっていうふうな説明になっています。
ちなみにいきなりハイブローナーのトークから始まっちゃったんだけど。
専門用語が結構いくつかある。
ジャガードって何?みたいなところもかなり説明が。
でもその日清とジャガードの話から、
日清さんに。
ジャガードは1000ね。
まず、倉田氏ラジオ的には、これまで作り手の須藤さんが登場していただいて、
09:05
先日の野島さんのお話をして、金属工芸、靴と着て。
次、織師の津杉さんということで、
織物っていうのは初めて取り扱うテーマなので、
どこからお話しするのが一番大事かというと、
いきなりジャガードの話が始まったし。
ジャガードってすごい難しいですよね。
言葉だけで伝えるので。
でもそこから始めましょうか。
簡単に言うと、縦糸を1本1本の縦線に。
縦糸を縦にして、
縦糸を縦にして、
縦糸を縦にして、
簡単に言うと縦糸の上げる下げるを制御する装置のことなんですよジャカートっていうのは
そのジャカートっていうのがさっき言ってたようにコンピューターだとするとそれにモン紙っていうソフト
データ紙なんですけどもそれを組み合わせて上げる下げるを支持しているんですね
上げるか下げるかの要は言ったらゼロイチって ゼロイチだからなんか多分プログラミングの元祖って言われたりするんですよ
そうですね横糸がもうあのどういうふうに縦糸に絡んでいくっていうか
っていうので模様ができるのでそれを見せたいところに見せたい糸を出すための指定書っていうのが
そのパンチカードモン紙っていう
簡単に言うと例えば平織りやったら糸が並んでるじゃないですか
10本並んでるとして平織りやったら1,3,5,7
1,3,5,7,9を上げてそこに糸を通して次は2,4,6,8を上げてっていうのを順番にやるんですけども
ちなみに平織りっていうのは何だろう全部こう
なんていうのかな飛ばさないで
そうそうそう
こういうふうに縦と横を1本ずつっていうので
フラットな布になるので平織りって言います
デニムの場合は綾織りですね
またなんかそれで全然プログラミング変わるんです
そうなんですよ
その平織りやったらまあそういうふうに上げる順番があって
その順番をそのジャガードに
門神に指示しておいて
それに合わせてジャガードが縦糸を上げる下げるをするっていうことなんですけども
ジャガードがなかったら結局1本ずつ手で拾ってやらなあかんっていうところを
ジャガードというものを使って一気に上げるっていう
昔はその私見たことないんですけど
その機械の上の縦糸
縦糸がその天井に向かって引っ張られてて
12:02
で何だろう操り人形みたいにこう糸を上から
こうガチャンガチャンって上げ下げするんですけど
人がいて
そう空引き股って言うよね
空引き股
空の
そうそう天井と真ん中と空があって空から引かれるから空引き股って言って
あるあるで専門の空引き職人がいて
行きが合ってないとダメなんですよね
横糸の走行って言うんでしたっけ
シャトルって言うんですけど
糸横糸を走らせるための機能なんかパーツみたいな
それをスルーって入れてガチャンスルーガチャンってやるじゃないですか
それを走行って
それの入れるタイミングとその縦と横上げ下げを
はいはいはいはいってうまくやらないと絶対多分できないから
今うみくんがなんか
音声メディアだと分かりにくいんで
ちょっと後でリンクを貼っておこうかなっていう
絶対分からないと思うんですよ
音声やったら
見ないと分かんないよね
だからもうググってほしい
西陣折会館のサイトリンク
でもやっぱそれすごいだろうね
なんかその人のスペックが高くないと絶対できないんですよ
しかも2名の行きが合ってないとさらに難関じゃないですか
ちなみについさんはその空引きっていうのは見たことはある
見たことはね実物はないけども
たまになんかね
西陣折会館で復元してやったりとかはしたあります
今年の秋にも復元してやるっていうのは聞いてて
その時に追ってくれとは言われてるんですけど
おーそうなんですね
それ今やれるもんなんですか
折る分には全然やってることは変わらないからね
横糸入れて折るだけやし
練習が必要になる
引っ張る人が練習いるでしょうね
結構昔の文献見てると
空引きする職人と折る職人で
やっぱ折る職人の方が賃金が高かったんですよ
空引きの人はどっちかっていうと
流しみたいな感じでいろんな折り屋さんに行って
フリーランス
そうフリーランスみたいな感じとか
あとデッチさんがやったりとか
上と下で喧嘩しもってやったりとか
やってたらしいんですけど
あと両方お互いに手と足は使うけど
口だけは空いてるんで
お互い上と下で文句の言い合いをする
歌みたいなもあったみたいな
ラップバトルのような
作業効率が良くするための歌みたいなもあったみたいな
それ現場見たいわ
見たいなー
歌ってるの聞いてみたい
そこまではさすがに僕は知らないし
文献を見たことないんですけど
なんかそういう趣味してたらしいですよ
それでも覚えてる人っていないのかな
だってもうほんまに明治
15:03
一応ねジャカウト入っていたのが明治6年かな
に入ってきたんですけども
やっぱりちょっと最初入ってきた時は高科やったんで
フランスから入ってきた時は鉄製やったんですよ
ジャカウト自体が
なので鉄製の異物になるので
日本でそれを作る技術があんまりなかったらしくて
広まらなかったんですって
その時に宮大輝さんが
京都の宮大輝がそれを木製に作り替えて
それで大正に入ってから
養鶏使われるようになったっていうのがあって
大正の初めぐらいまでは
空挽き場でやってたんですよまだ
そうそうだからね
ギリギリ知ってる人がいるか
ほんまにもういないか
それは特に大正時代は
いろんな激動の時代だから気になりますね
文化的にも
ちなみにそのジャカウト
フランリオンから輸入してきた布っていうのは
布の幅的にはどのくらい何センチくらいだったんですか
なんかねそれもね形がまだ全然違った
それはちょっとわからへんな
それ調べますかまた
すみません
なんで気になったかっていうと
作る用途によって布の幅ってもちろん決まるし
布の幅によって作れるものも決まっちゃうんじゃないですか
着物っていうのは帯だったり
あと着物って背中の部分で真ん中があって
縫って繋げてるから
2枚の布が身体の背中の部分だったり
前の身頃だったりとかするから
パネルとして4つのパネルみたいな
でそうすると幅はその幅でいいんですよね
1パネルのそれが32センチとか40センチとか
なんかちょっと記憶があやふやなんですけど
割と狭いですよね
それって帯の場合は30センチぐらいですね
でもねジャカウトっていう機械自体が
1本だけを操作するんじゃなくて
無双って言って
言葉で難しい
柄がワンパターンあったら
一応パターンあったら
もう糸パターンこっちで作ることもできるんですよ
だからジャカウトの上がる糸を1本だけにするのと
2本に2股にする方法もあるんですよ
そうすると1つの柄を2パターン作って一緒に折れるから
倍の幅で折れるんですよ
1つのジャカウトで
いろんな仕掛けができるんで
あのジャカウトは
今だから無双2つって言ったけど
3股にもできますし
30センチ幅の柄やけど
18:00
それを倍の90センチ幅にもできるんですよ
リピートで織り返すっていう
全然知らなかったですね
幅を一概に何センチだったっていうのは
ちょっとそれが難しいっていう意味で
なるほどなるほど
そうか
なんかやっぱり海外って
あまり折りの機械の大きさっていうのは
割と今も昔もそうなんじゃないかと思うんですけど
割と大きめ
日本人にとっては大きめみたいな
でもなんか私がよく
西陣折り会館で見たりとか
本当に骨董みたいなような
西陣折りの手折りの食器とかって
結構幅やっぱ狭いんですよ
今も普通に自動でやるやつも割と狭い
なんでそうなったのかが
すごい気になってて
その幅の狭さ
ちょっと調べてみたんですけど
一応歴史的には
お家が狭いからじゃないかっていう
西陣のエリアの工場自体も
土地が狭いから食器を狭くしたっていう
根拠はそのぐらいしか考えられないし
あと着物の幅もそれによって
用途がね
着物ってほらもともと仕立ての時に
洋服と違って着物って
一枚まるまる使うんで
切って剥ぎれが出ないようにしてあるじゃないですか
あれってもともと仕立てる時に
多分だからその幅でっていう
きっちりした寸法が決まってたんやと思うんですよ
ちなみに食器折り器の
サイズが決まるのが先だったのか
着物の幅が決まるのが先
どっちなのかなって
すごい気になってて
結局西陣折りの前にも
折り物で折ってるわけじゃないですか
西陣折りってそもそも派手な帯とか
すごいきらびやかな色っていうのを表現したくて
自由なパターンを作りたいから
わざわざその縦糸をあっちにしたり
こっちにしたりとか
ややこしいことをしてるわけですよね
そうね着物でって言われて
ちょっと僕着物畑の人間じゃないって
そこ分かんないですけど
納衣装で言うと
室町時代の納衣装はめちゃめちゃちっちゃいです
人間がちっちゃかったんやと思ったから
じゃあ早速いきなり突っ込んだ話になってたんですけど
納衣装って出てきたんで
普通の西陣の折りの人ではないぞっていうところからの
津井さんの普段のお話
僕多分一番門外観なんで
21:00
そもそも西陣
普通の西陣折りっていうのがまず分かんない
納衣装の話はめっちゃ聞きたいけど
まず西陣
いや西陣僕京都住んでるから西陣知ってますし
西陣折りって言葉も知ってるけど
なんとなくイメージきらびやかなイメージとかあるけど
でもそれが西陣折りなのっていうのが
ちょっとよく分かってないんですけど
定義で言うと西陣折り
西陣っていう地域で
西陣折り工業組合に加盟してる折屋さんが
が追ってるものは西陣折り
は西陣折り
なんかシャンパンみたいだね
シャンパン地方で作っているものは
シャンパンになるけどっていう
シャンパン日報
それも多分組合があるんじゃないですかね
あるんじゃないですかね
そう組合で西陣折りって名前自体とか
技術を守っていこうっていうので
そういうところの部分で組合に加盟してるところが
がっていうのが西陣折りっていうので
その中でやっぱり
辻井さんが所属されてる佐々木脳衣装さんがやってる
脳の衣装っていうのは結構異質なもんなんですか
やってることは一緒なんですけども
ただその佐々木脳衣装っていうところは
他の折り屋とちょっと違うのは
普通の西陣折りって分業制になってて
折りは折り屋で染めは染め屋とか
仕立ては仕立て屋さんやし
図案描く人は図案描く人でっていうのがあるんやけど
うちの会社はちょっと特殊で
全部自分のところでやってるんですよ
すごい珍しいんですよ
結構本当にねそうなんですよ
珍しくて
西陣折りだからっていうだけじゃなくて
日本のテキストタイル業界自体が
全部分業になっているので
だからそれを一緒でやってるってなると
結構かなりのオーガナイゼーション
それをまとめる人間がやっぱりしっかりしないと
そうですそうです
それでやらないとできないし
あと分業だからその真ん中に人がいつもいるんですよね
プロデューサーみたいな人がいて
染め物も作るの工程あるから
じゃあ糸をまず用意して
その糸の素材からやって糸を染めて
でそれを糸をまた納品して折って
でその折ったものをまた加工っていうのは
例えば色を染めたりとかやって
でそこからやっと洋服を仕立てるところに持ってる
その間全部プロデューサーみたいな人が地域にいて
その人を返さないともの作れないから
結構ある意味いきなりドアノックで
はいその業界に入れますかって言ったら
難しいというかそこは壁だったりはするかな
24:01
そうですよね
多分どうなんよね
うちの場合は作るもんが明確になってるから
例えばこれの復元とかっていうのがあった場合
一つのものがあってこれを
また同じものを作ってくれって言った時に
糸を見るところから入るんですけども
社長が全部糸のこともするし
染めもするし折りは僕らがしますけども
折りのこともしてあるし組織のこともしてあるし
仕立てまでもしてあるんで
社長がやっぱりそのプロデューサーとして
すごい優秀なので
すごいですね
佐々木農医省さんっていうのは
どういう歴史をたどっている
歴史的に言うとそんなに古くないですよ
140年ぐらいかな
社長は
京都の
普通に長いんですけど京都的にはそんなに
そんなにですね
社長で多分4代目かな
かなんかですね
元々は空折りを専門によっている
空折り屋さんというところが出身なんですよ
田原屋っていうところがあったんですけども
だから昔は農医省って
ちょっとごめんなさいとびとびでいろいろ
農医省って一つの折り物だけじゃなくて種類が
空折りがあったりとか
あとはこまもありますしそれこそ
ローとかラーとかシャーもありますし
もう結構いろんな種類の折り物がある中で
それこそ江戸時代とか江戸から明治とか
その農学がすごく流行ってた時代っていうのは
もうそれぞれの折り屋があったんですよ
もうそれこそ折り物自体が分業制になったんで
空折りは空折り屋さんっていうのがあって
でまあ袴袴屋さんとかでもあったんですけど
それ全部うち今一社でやってるんですね
だから言うたら
一つのだけの折り物じゃなくて
うちの会社自体はもともと空折り屋さんから
独立して佐々木納衣装っていうのがあって
そこからどんどんやっぱり周りが
他社が潰れていったりとか技術がなくなっていくのを
うちでやるしかないわっていうので
今納衣装すべてをやるっていう
集約された会社になっているっていう
そうですねだからもうほぼ全国の納衣装の
ほぼ9割ぐらいはもううちが全部やってます
すごいですね
その中で歌舞伎の衣装をやったりとか
文学の衣装をやったりとか
画学もやってますし
あと美術館とかの復元とかもやります
逆にだからね技術がもう
よそができるようになってきてるっていうのが
まあできなくて
うちが仕方なくやってるっていう部分が
結構多い感じがしますね
普通のテキスタイルとか
そういうのとかは全くやってはない感じ
27:02
そうですねもう基本的に
手織りだけしかやってないので
たまにだからそういうハイブランドさんとかからの
コラボみたいな話が来るんですけども
値段がやっぱ合わないですそれでも
ハイブランドでも合わない
合わないです
なかなかですね
聞くのが怖いですね
チャリンチャリンって今計算
だいたいこのブランドってこのぐらいまで
いってもおかしくないんじゃなかろうか
みたいな想像ですけど
それでもダメなんだと思うとドッとします
結構ミュージアムピースみたいな感じですよね
あとねやっぱねほんで
ちょっとまた話変わるんですけども
一回ねちょっと名前を忘れておきますけども
イタリアの某ハイブランドの創立者が
うちの会社に見学来たことがあるんですよ
その時にすごい感動しはって
で僕の国では
この世をやってるところはもうないって言ってたんですよ
これはすごくもうなんて言うんですか
博物館級の織り方をしてるから
すごい感動したっていうのを聞いて
うちの会社来る前に食器の着物の記事を
追ってどこも行ったらしいんですけども
それはうちの会社ではちょっと前にやってたことやからって言って
古いと逆に
逆に古い
逆にそんなに目当たらしくないものをやってたんやけど
うちの会社はこういう古いものをちゃんと残して
やってるというのが日本っぽいというか
そこでなんかすごい感動したのを覚えてますね
基本的にはでもあれですよね
その能の遺書ってどなたかの演者に合わせた
そのオートクチュールみたいな
そうですねもう本当にオートクチュールですね
自社で全部その分業じゃなくてやってるというのは
まあ一つそうやって小回りが聞きやすいってもありますね
そのお客さんの要望に答えやすいっていうのも
あの話飛び飛びになりすぎなんですけど
ごめんなさい僕一番だから全然知識ないんで聞きちゃうんですけど
ジャガード織りっていうのは
今もその大量生産品のその織物の中で
現在進行形で使われてる
もちろん使われてます
基本的にはジャガードっていうその仕組み自体は変わってないです
でそのイタリアのその
創業者の方が来られて感動されたポイントっていうのは何やったんですか
多分その手で織ってるっていうのと
木製で全部が木で作られた旗っていうのと
その簡単に言うと機械的じゃない
あの電力を使ってないんで
うちの工場にある電力って言ったらクーラーとテレビだけなんですよ
30:04
そうそうそれ以外は使ってないんで
この間も停電になっても普通に仕事してたし
ああそうですよね
暗いのに
いやすごい
いや暗いのもね天窓があって大丈夫なんですよ
ああそうか
結局火が出たら大丈夫仕事ができるっていう
最強っすね
エコですね
エコっすね
SDGです
そうですよね
さっきまつりに言ったけど木製っていうのがもう一つ利点があって
ジャカートも今紙製のものとフロッピーディスクで
デジタルのものもあるんですけども
うちは紙製なんですね
でもう古いモンガミだったらそれこそ
大正からあるモンガミも使ってますし
もう100年以上前からあるモンガミも使ってるんですけど
なんでそれを使い続けているかっていうと
自分たちで直せるんですよ
紙自体とかその他で
それ結構あるあるあるあるあるっていうのはテクノロジー業界あるあるじゃなくて
テクノロジー業界あるある問題です
初期やってるところは逆に直せないからめっちゃ困ってるんですよ
今直せる人もいいし
さっきフロッピーディスクっていうのが出たんですけど
いやパワーワードですね
フロッピーディスクって何やねんって思ってると思うんですけど
言ったらなんだろう
今って全部インターネット上でクラウドって言ったら
インターネットサーバーの中で全部情報が保管されていて
その前はハードディスク
コンピューターの中の記憶媒体ですよね
とかそれで容量が足りなかった
CD-ROMとかDVDとか
そういうのに焼かれてたんですけど
その前にフロッピーディスクって
これ実は日本人がちっちゃくしたんですよね
確かなんか日本人が作ったっていうより
なんかすっごい大きかったフロッピーディスクを
日本の人がちっちゃくして
そしたら今度いろんな人が使えるようになって
コンピューター自体もちっちゃくなれるから
それでコンピューターはいろんなそのお家だったり
企業のオフィスとかに導入されるようになったっていう
もうそれ何年前ですか?
70年代?60年?いつあったかな?
すごいですね
まだ使ってる
京都の2台フロッピーディスクの一つがあれですね
じゃあ西陣折ってことですね
未だに使ってるんですよね
でももう作ってないですよね確かあれ
フロッピーディスク自体が
いやもう売ってないし
生産中止になってますよね
要するにそれゾンビメディアって呼んでるんですか?
っていうのは例えばそのCD-ROMとか
フロッピーディスクとかハードドライブに
抱えてる情報自体はなくならないんですよ
書いてあるから
一応物質として存在してますよ
その記憶バイトの中に入ってるから
33:02
でもそれを読み取る機械がアクセスがなかった
例えばビデオテープとかVHSとか
どれだけやっぱりなんかテープ持ってても
プレイヤーがないとダメだし
最近カセットテープがリバイバルで
カセットテープを買うのが流行ってるんですね
今日ちょうどたまたまウミ君が
なんかまたカセットをいくつか
なんかネットで買って私受け取ったんですけど
プレイヤーがないと聞けないじゃないですか
何やってるのかなって思うんですよね
このグループサウンズのカセットのセットとか
何のために僕やってるのか
自分で何やってるか分かってない
カセットデッキないですか
カセットデッキなんかあのウォークマンみたいなのあるんですけど
そうやってなんかもうプレイヤーが買おうと思ったら
ネットでずっと何年も探してなくて
3年ぐらいかけてやっと見つけて買ったんですけど
とかもうなんかプレイヤーもないですね
なんでゾンビなんですよ
そのデータとしては死んでない
フロッピーディスクのままじゃあかんやろ
結局フロッピーディスクの時点で止まってるっていうのは
その進化する必要がなかったんですよ
もうそこでそんなに需要がなくなったっていうのがあって
そこまでのね
ただそのフロッピーディスクじゃあ
そのままじゃあかんやろっていうので
最近なんかね
あのどっかがそれをUSBに変えようとしてるんですけども
USBももうダメでしょ
言うてる間に
今ちょっとそのたくさんのメディアがあれになってますよね
C、USB-C
タイプC
タイプCってあのね
このスマホの
ああタイプC
でもそれ結構やっぱりものづくり的には
本当は自社のオリジナルのそういうコネクターとか
ケーブルとかをやった方が
みんな買ってくれるし真似できないしって
結局なんかコネクターが同じだから
じゃあ次もiPhoneにしようかなとかなんか思っちゃう
それをヨーロッパが最近そういうのダメだよね
独占的だよねって言われて
みんななんか最近Cになってきちゃってる
もうCで統一ってなってきてんじゃん
知らないわけじゃないけど
なんか独占的なデザインはダメだよっていう話なので
そうかだからそうなってくるとiPhoneの方が独占的になっちゃう
そうですねこのライトニングケーブルってここしか作ってないから
状況的にはそうなっちゃったってことですよね
多分本当だったらこれはみんなが
うちもうちもってやってたら
もっと広がってたかな
あのオリモンの話してるはずが
なんかデバイスの話になってんのも
僕が興味あるからと
それもそれで必然っていう感じはあってね
36:02
そもそもジャガー通りっていうのが
コンピューターの起源っていうかねパンチカードっていうのが
コンピューターの起源っていう話から今日始まったんで
もういい時間なんですよ
第1回目
あっという間あったわ
雑選だけさせてしまって
あの
題名どうなの
つついさんご本人の話まだ何も聞けてないので
実は次回ね
はいでいきたいと思います
というわけで
倉田紫ラジオは毎週火曜日に配信しておりますので
またフォローしてお聞きいただければと思います
感想とか質問は
ハッシュタグコンクラでお願いします
はい持ち物をどのようにアップサイクルするかっていう
コレクティブであるコンクラコレクティブも
リンクからたどってみてください
はいというわけで
来週もじゃあついさんよろしくお願いします
よろしくお願いします
ありがとうございます
37:07

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