1. Cra出しRADIO 工芸とカルチャー
  2. S1 ep16 工芸品にNFTを埋め込..
2022-06-14 39:48

S1 ep16 工芸品にNFTを埋め込んだらどうなった? NFT×工芸編(中編)

spotify apple_podcasts

NFTについてうまく解説しようとすればする程ドツボにはまっていく3人。ということで、今回はNFTそのものについて深掘りすることは諦めて、NFTは物理世界にどんな影響を与えるのか、みたいなことを考えてみます。骨董品の器に物理的にNFTを埋め込んでみた?そもそもNFTって物理的に埋め込めるものなの!?

今回の話題:
Human Awesome Errorの作品『民主的工藝』でやったこと/工芸品にNFCチップを埋め込む/既存のアートフォームにどうNFTを繋げられるか/物理的にNFTをモノに埋め込む事例はまだ少ない/絵画のメタ情報をNFTに保存していこうという動きはある/データと作品が分離しているのが課題/工芸品にそれと分からないようにNFCを埋め込むこと自体に高い工芸技術が必要/加藤明洋 "WAN NYAN WARS"/名画の一部を切り取ってNFTを埋め込むような行為/岡本太郎「明日の神話」に絵を付け足したChim↑Pom/誰が作り誰が所有していたかというメタ情報が重要視される骨董品/骨董のメタ情報をNFT化できないか/関わった工芸家が名前のクレジットを拒んだ/蔵から出した時のホコリも払ってほしくない/NFTはメタ情報で価値を付加するもののはずなのに工芸品に埋め込むと工芸品そのものの価値は下がる?/比較として100円ショップで買った器にも同じくNFCチップを埋め込む/両方にNFCチップを埋め込んだことで100円の器の方が貨幣価値が高くなった?/新しいテクノロジーに対する興味と実験=メディアアート/2000年前後のアルスエレクトロニカの熱狂/NFTと同じく骨董はメタ情報を価値と考えるが、メタ情報が経年変化することが物理世界/経年変化は価値の上昇とも減衰とも捉えられる/モノが消失した後にNFTだけが残る可能性もある/モノがないのに所有しているという状況が生まれる?/工芸家=人間の退化を食い止めるアスリート?/後ろ(歴史)を向きながら全力で走る?

Proof of X - NFT as New Media Art
https://proof-of-x.exhibit.website

加藤明洋 "WAN NYAN WARS"
https://wan-nyan-wars.art

ConCraプロジェクトの詳しいコンセプトは公式サイトへ。
https://concra.jp

そしてここに掲げているコンセプトのもと、実際にモノを作っていこう人が集まるオンラインコミュニティであり実験場 ConCra Collective(コンクラコレクティブ)が2022年3月1日にオープンしました!
興味のある方はぜひお気軽に参加してください。
https://basic.motion-gallery.net/community/concra/

#concra(twitter)で感想、質問、リクエストなどお待ちしています!

パーソナリティ:岩田篤 蔡海 福原志保

00:01
CRA出しRADIOは、使わなくなった大切なものを、さまざまな工芸技術で生まれ変わらせるコレクティブ、コンクラのメンバーが、
分かりたいけど勉強しにくい工芸について、見たり調べたり作り手のお話を聞いて、時に脱線しながら、皆さんと一緒に考えていく番組です。
コンクラのしほです。
岩田です。
うみです。
はい。
お願いします。
今日もお願いします。
はい。
でですね、前回、とっても消化不良な回になってしまったんですけど、
NFTとクリプトアートの違いとか何ぞやみたいな話をしすぎて、結果的にクリプトアートの話で終わっちゃったんですよ。
で、結局NFTって何だったんだっけってことは全然語られないまま。
全然でもないですけどね。
ちょい触れぐらいで終わっちゃったんで。
今日はちょっとどっちかっていうと、クリプトアートは一回ちょっと置いといてですね。
置いときましょう。
NFTアートっていうのは、みんなNFT、NFTって言ってるけど何なのとか、そのNFTとアートがちゃんとくっつけたみたいに言ってるけど一体何なんだとか、
今だけ新しいから騒いでるんじゃねっていうふうに思ったりとか、そもそも意味わかりませんっていう方たちが聞いてくれてるといいなと思うんですけれど、
ちょっとそれについてね、今日もお話ししたいと思います。
はい。
で、あともうちょっとね。
今日も消化不良になるということでね。
そう、なので消化不良に、たぶんまたNFTとはみたいなところに深入りしていくと、結局消化不良になりそうなんで。
できるだけちょっと実際に、しおさんとかうみさんがNFT絡みで、絡みでというかやったことについて伺いたいなと思うんですけど。
まず前提として、我々全くNFTアートを代表しているつもり一味もなくてですね。
むしろ別冊NFTみたいな感じですよね。
そうですね。
オルタナティブNFTみたいな。
はい。先週の話を引き継ぐと、例えばバクッとNFTアートと呼ばれているものの中には、いわゆるそのクリプトアートというものがあって、来歴とかをNFTで刻んだ既存のスタイルを持っているアートっていうのがあって、
03:13
さらに、そこで起こっているNFTにまつわるあれこれを面白がっているメディアアーティストたちもいるというような状況の中で、
僕たちHuman Awesome Errorというグループで参加したNFTにまつわるアート展というのは、どちらかというとその新種のNFTアートそのものをメタ視点で見つめたような企画の展示であったということですね。
まず前提として。
おさらいとして、プルーフオブX、2022年の4月22日から5月1日まで、3331?
アーツ地方で3331っていう。
ここで行われた展示というところですね。
工芸品に対してNFTの情報を埋めた、チップを埋め込んだ骨董の器とダイソーの器を展示してるんですけど、
どちらかというとクリプトアートでもないし、その状況を面白がっている新種のメディアアーティストでもないし、どちらかというと立場としては既存のアートフォームというか、
フォーマットに対してどういうNFTをぶっ込んだのかっていうような立場に、自覚はないんですけど、俯瞰してみるとそういう立場で近いのかなというような作品とは思ってはいきます。
埋め込んだっていうのは物理的にNFTって埋め込めるもんなんですか?
チップっていうのがNFCっていうチップで、そのチップって携帯とかパスモとかに入ってる。
お財布携帯ですね。
タッチレスペイメントとか見ないじゃないですか。あれと同じやつで、読み込みができる電波を発するチップがNFCなんですね。
そこにデータが入ってて、読み取り機ないしは携帯とか読み取ることができるやつ近づけるとダウンロード、情報をダウンロードできるっていう形になってる。
そうですね。
埋め込んだって本当に物理的に陶器に埋めたんですよ。すごいわかりにくく、見た目どこに入ってるかわかんないっていう。
自分たちでやってまずったなと思ったのが、どこに埋めたか全くわからなくなっちゃって、しょうがないから携帯とかで一生懸命どこだとか探すために。
06:11
じゃああれですか、チップにピロンってしようと思ったら、器にかざしてもダメなんですね。
いいところを探さないといけない。
器であることには間違いないですけど、そのスイートスポットを探すことがいるっていう状況になってます。
ちなみに、物理的にNFTをそういうものに埋め込むみたいなことって、今のところやられてる事例ってあるんですか?
ありますけど、少ないと。知る限りあんまり。そんな面倒くさいことしてどうすんだっていう意味ではあんまりいない方かなっていうのはありますけど。
絵画とかの、いわゆる作者は誰でみたいなメタ情報をNFTに保存していこうっていうのは既存の絵画の世界であったことなんですけど、その世界で課題だったのは、データと作品が分離しているっていうことは課題としてよく。
その場合は証明書扱いなので、カードとかにチップが入ってて、カードを読み取るんだけど、そのカード自体が証明書みたいな。
そのカード自体は作品じゃないから、やっぱり作品の一部としては入ってないっていうのが多かったっていう感じですね。
全然あるとは思うんですけど、骨董品に対して実際にそれと分からないように埋め込んでしまおうっていうのは、ある種のちょっと挑戦的な行為だったかなとは思います。
そもそも技術的に工芸品って作るの大変なのに、そこにさらに手を加えて分からないように入れるっていうのは、なかなかそもそもの工芸的な技術がないとできないので、そういう意味でやってる人が、自分たち知る限りで工芸品に入れた人たちっていうのはいないのかな。
わざわざやらんでしょうね、それは。
自分たちは周りにはいなかっただけでも、もしかしたら探せばいると思う。
アクリルに閉じる人はいっぱいいます。他の私たちの作品、アクリルにチップ閉じ込めたりとか、
ワニャンっていう、ワニャンはっていう、かわいい猫ちゃん、かわいい犬の本当だったら3Dレンダリングされた映像を買うんだけど、買ったらそれがアクリルでできた彫刻を送られてきて、そこにやっぱり同じくNFCチップが入ってっていう作品があって、
09:09
それはもう本当に数少ない作品、そのNFC、中にNFT入れてって、物理的にNFTを扱ってる数少ない作品ですね。
作家さんもプルフォブXの中心メンバーで、オーガナイザーで、私たちに声をかけてくれた加藤昭彦さんという作家さんです。
物理的にものにNFCを埋め込んで、そこにNFTの情報が入ってるっていう事例は、少なくとも今騒がれてるNFTの本流では全くないわけですよね。
重要なのは、僕らが作った当期の作品に対して、僕らが埋め込むっていうことじゃなくて、言ってみれば、5個の作品に対して油絵のところを一回ちょっと切り取って、そこにチップを埋めて、そこをかぶすぐらいの行為に近いって言った方がわかるかもしれないですよね。
渋谷駅の岡本太郎の絵に、シンプルな余計な絵をくっつけた事件があったじゃないですか。あれに近いと言っても過言でもないですよね。
頼まれてないのに勝手にやって、人の作った作品の価値を下げるのか上げるのかみたいなことをして。
とはいえ、挑戦的なことをわざわざしようと思ったっていうよりは、もともと作品を作ろうっていうよりは、一応ヒューマンオーソメラでやろうとしてたのは、工芸品っていわゆるメタ情報ですごいいっぱいなんですよね。
誰が作って、どこで買って、誰が所有してたかみたいなものが、どうやって保存状態で、なんでも鑑定団の鑑定士さんみたいに虫眼鏡で見て、これは本物ですねみたいな。
おそらくメタ情報をどうやって可視化しようかっていうことに昔の人はすごく頑張ってたりしてたので、当然その可視化できしきれなかった情報とかもすごいいっぱいあるだろうし、NFTがあればそういう情報をどんどんどんどん刻む。
工芸品にまつわる情報を刻んでおけるかなという素朴なリサーチとして始めていたので、作品を作ろうっていうことでは途中まではなかったんですよね。
12:06
どれかというと素材開発みたいな感覚でやってて、どこまでそういった技術を埋め込むことができるんだろうかみたいな。
そもそも技術っていうのは画面とかがついているコンピューターとか携帯とかじゃないと技術って言われるわけじゃないよねっていう研究からスタートしてたので、
NFTアート作ろうとかそういう勢いで全くやってなかったんですよ。
で、何でちょっと作品化していったかっていう経緯めいたものを言うと、最初は何て言うんですかね、でもそのリサーチの途中でもリサーチの成果として、
視点を展示するっていう形で作品とするっていう考えもあったかなとは思うんですけど、その展示をするときにヒューマン・オソメラのやり方って関わった人を基本的に全部クレジットとして出すっていうやり方なので、
それを手伝ってくれた工芸の修復をする方の名前も当然クレジットしようとしたときに、私の名前出すのは本当にやめてくださいっていう。
本当にやめてっていう。
っていう話が発生したんですよね。で、そこで何が起こってるんだっていうところから、僕なんかは全然知らない骨董とか古美術とか美術工芸のディープな扱われ方を改めて勉強していくことになったんですけど、
さっき言ったゴフゴの絵に埋め込むようなものっていうようなことなんですよね。基本的には。古美術とか骨董みたいなのはだいぶそれがこうなんですかね、もういかれた状況になっているようなところもあるらしくて、
クラから出してきた埃とかすら払ってほしくないという。掘り出したまんまのものの状態がなんかその骨董の価値の一部であるっていうような。
化石かよっていう。
そういうような界隈でもあるというようなことを聞いたんですよね。なので払ったり洗ったりするどころか、チップをやるために言ったら削って埋めてるそっくりの漆で埋めてるわけなんですけど、
そんなことをしたらっていう。銘画を一回削ってそこに何かやるっていうことで、どういう批判が来るかっていうことを一回想像すると早いっていうようなことで、それに携わった人たちとかは、
いわゆる既存の古美術の愛好家から向けられる視点というのはある種の覚悟が必要ですというような話が発生したときに、なんかこれはちょっと面白いアート作品として割り切って考えていくことで、面白い問いかけというか議論が可能になるかもしれないなというところで。
15:08
そこにその価値の変換っていうのがやっぱりテーマになるきっかけができたっていうか、そもそもやっぱりNFTってできたときに価値について語っているわけじゃないですか。
誰が持ってて、どういうふうに価値が移行して、どうなってたかみたいな。それでやっぱり古美術品にもちろん誰が持ってて、いくらいくらで売買されてて、どこでまた発掘されたかみたいなのっていうふうな情報も漏れなく切り箱だったりとか、
その箱に入っている紙に全部VCAって書いてあるんですよ。でもそこに余計な手を加えてしまったら、その価値って古美術品としてはなくなっちゃうけど、
でも新たにNFTっていう価値をつけるはずの証明書をつけたら、どうなるんだっけっていうのが考えだしたらわけわかんなくなってきて。
そうですね。未知の領域に行って、これが例えば二次流通を僕らがさらに売り出すという時に、まだちょっと試していってないんですけど、暗号通貨で売り出したりとか、そういうことを押し出すとまた本当にこれまでの古美術とかにまつわる、いわれのメタ情報の価値と可閉的な価値っていうのがごちゃごちゃになってたものが解体されていくような、
あるいはさらにわけがわからなくなっていくような、若干ちょっと今までの考え方がバグったような、そういう感覚にこれから多分突入していくっていう、そういうような感じなんですよね。
それと比較するために、大量生産と大量流通を突き詰めた、一つの象徴的なものであるダイソーというですね、100円ショップで買った器に対しても同様のチップを埋め込んで、価値を問い直すっていうことを比較の尺度としてそういうものを並列させて、
こっちの方はどっちかというと、今の経済の仕組みでは最安値ぐらいの器には当たると思うんですけど、それにNFCとNFTをぶっこんで出しましたっていう、デュシャンの弁金に近いような構図ではあるんですけど、それを比較の尺度に使えないかなというところで一緒に並列として展示しているっていうのが。
平たく言うと、美術品に手を加えたことで、もしかしたら100万ぐらいの価値だった器が一気にして0円というか、むしろマイナスに価値を下げちゃってて、それからNFTがつくをがつかまえが確実に下がったわけですよ。
18:22
もうダイソーの場合は100円、200円とかぐらいで売ってて、NFTチップつく用がなんだろうか、ダイソーの金額って変わらないんですよね。
だから別に壊れてるわけでもないし、見た目が変わったわけではないから、そのまんまなんで、むしろダイソーの方が今の時点では価値上がった。
もしかしたら下平価値は上かもしれない。
一応展覧会にはわかりやすく器を横に並べて置いてるんですけど、その横にも切り箱と照明の紙と、ダイソーはレシートとビニール袋を対象的にわかりやすく置いてます。
いわゆる可視化されたメタ情報と考えられるものは全部そうですよね。
ただちょっと後で展示してて気づいたんだけど、レシートにダイソーの器だけじゃなくて袋代が入ってたから税金が。
ある意味切り箱にはお金入ってないはずなんだけど、時代の入れ物とかにもちゃんと税金入れましょうねみたいなのも残るから、何年か何十年かしたらこんな時代もあったねってやっぱり言えるよねっていうのはある。
レシートってやっぱり観熱紙とかで、すごく印刷としても紙としても弱いので。
確かにあの観熱紙は2年か5年で消えちゃうから。
消えちゃいますよね。
ただその撮った写真はそれこそNFTとしての情報として刻み込んでいるので、相当残るだろうっていうようなメインメディアがあるわけですよね。
それもタイムスタンプみたいなものがレシートって当然あるので、いつダイソーのどこどこ店で何時何分にこのレジが弾き出されたっていうところは一応ある種永遠というものを手に入れたっていうような格好にはなっていると。
基本的には前回のクリフトアートっていうものをどう楽しむかの楽しみ方の一つにそのタイムスタンプを楽しむっていうようなものが結構あるとしたら、
アナログですけどそういう情報も今のところはすごく無意味に保持しているような状況かなとは思っています。
21:08
っていうようなところが既存の美術工芸みたいなフォーマットにNFTをぶっ込んだ立場でありながら、ちょっとそれだけではないかもやっていうようなアートの現場への問いかけをしていくっていうような作品として仲間に入れてもらった。
確かにインターネットが出たばっかりの時っていうか、コンピューターとかが安価になってきて、みんなが変えたりとかする時代になる前ってメディアアーティストって自分たちでコンピューターを組み立てて、
ネットもないけれどそれに近いようなシステム作ってとかで作品発表している人が最初会ったわけですね。インターネット前後も。それに近いよなと思ってて。
我々もともとNFTだから作品作りたいっていうよりは、この技術何ぞやみたいな興味本位であれこれ調べてたりとか、そもそも情報ってどうやって素材に埋め込むだけで別の興味とかと合体させたっていうところでは、
すごい昔のメディアアーティストがやってる態度にまた振り戻ってる感じはするんですよね。ないもの自分たち作るべみたいな。
だから他の作家さんたちもすごい全員手探り状態でやってるし、だからこそお互いにすごいリスペクトを感じてて、展覧会の初めましてなのに、すごい一緒にやってる仲間意識みたいなのをじわじわ感じるんですよ。
それ本当に私98年にアルセレクトロニカにバックパッカーで、アルセレクトロニカってメディアートの祭典がオーストリアリンツであるんですけど、そこに98年とかに行くって早いほうって言われるんだけどもっと前からあって、
でもその頃って本当に日本人少なかったんだけど、そこで出会ったイキソニモとか2001年かに出会ったんですけど、そういう雰囲気あったんですよ。
こんなハルパウル遠くまで来て、自分たちの手作りの作品を日から作って、我々なんか全く違うことお互いやってるけど、目指しているものなんか似てるよねみたいな、思い出したっていう。
僕らの立ち位置がどうであったかっていうことはさておき、この間のプルーフ・オブ・エクステンの出展者もそうだし、来てた人とか何か議論したくて集まってきた人たちを見てそれに近い状態だっていう人はいましたね。
24:11
すごいこれから何か始まるのかもしれないここはっていう。それがお金を稼げるからとかそういうんじゃなくて、これから新しい価値観考え方っていうのが繰り広げられるんじゃないかっていう期待感ですよね。
そのためにまずNFTで彼らが法的な拘束力って別に何もないんですけど、生前説的なNFTアートとはどういうものであり、作家としてはこれに署名するっていうステートメントを展覧会と同時に立てていて、
日本だとコミュニティでは結構知られているタカオさんとかそういった人たちもそれに連ねてそのステートメントに署名しているっていうような宣言と展示を同時に行っているようなコースがあったりして、
そんな展覧会だったのでインターネット黎明期のメディアアーティスト的な人たちの今のNFTの会話を取り囲んだり、批評性のある人たちが集まっているところに僕らも展示したっていうようなお話でしたっていうことなんでしょうか。
あの作品の話に戻って、あの面白いなって思ったのが、この民主的工芸っていうタイトルで発表されたわけですよね、この作品。
で、その中でその骨董品の界隈では、蔵から出した時の埃とかも払ってくれるなっていうような文化があるっていう話でしたけど、
それってつまり、積もり積もったその埃が、その器がどのくらいの時代を経てきたかっていうことの蓄積証明になっているっていう考えですよね。
で、それをNFTに何で価値があるのかっていうところは、ブロックチェーンっていう技術によって、そのトークンがどういう経緯をたどったかっていう来歴が見えるっていうところに一つ立脚点があるっていうことで、
とすれば、あの骨董にはちゃんと埃とか、切箱に書かれてる文字であるとかっていう、なんていうか、その来歴があるよっていうことを価値の立脚点に置いてるっていう世界なわけですよね。
27:01
イーコン抜けてるとしたら、時間の不可逆性っていう意味で、時間を巻き戻せませんよと。時間が蓄積された時間のエイジングって何て言うんですか。
経年変化?それが工芸で、その埃だったりとか色の変わりっていうのを楽しむけど、NFTにはそれはまだないですよね。NFTがなんか、たくさんいろんな人の手に渡れば情報はプラスされるから、それが経年変化なのかって言ったら、そうでもないし、
たくさんの人、情報がなかったら情報ないのかとか、そういうわけではないから、やっぱりそこはすごいまだ面白くないところで、データって古くならないからつまんないっていうのもある。
経年変化っていうのが多分わからないっていうだけで、今ここを刻んだっていうことのゆるぎなさっていうのが担保され続けるんであれば、それがある種のヴィンテージにはなり得るだろうと思うんですけど、あるいはその既存のそのヴィンテージの価値観とか感じ方っていうことと比較しても、もしかしたら意味がないかもしれなくて。
悩ましいのは、デニムジャケットとかデニムのズボンって両方ありなんですよ。経年劣化された状態を絶対に洗ったりしたら価値ゼロっていうコレクターもいれば、いわゆるそこをあえて洗ってまた履きこなして、
違うその第二、持ち主が二人目三人目ってなるとまた違う風なことが刻まれる、そっちの方が価値があるっていうのに二種に分かれるので、そこがNFTとかってどうなんだろうなって。
NFTのことで言うと、民主的工芸という作品を作ってて思ったのは、ダイソーなんかすごいわかりやすいですけど、寒熱紙であったりとかプラスチックのショッパーの袋とかっていうのはもうすごく経年変化にすごく弱いんですよね。
なんかボロボロになっていて、多分もう100年も経たずに持つかどうかっていうような感じだし、それは和紙で書かれた骨董の方のましこ焼きの方ですけど、それの切り箱とか和紙は100年ぐらいは持つもの。
っていうようなことでありながら、そうは言っても火事とかがあったら当然燃えてしまうし、あとは陶器の表面を覆っているその釉薬のガラス質は言ったら物質としては相当強いですけど、
そうは言っても、それこそ地震とか津波とか戦乱が起こったら粉々になってしまうし、っていうような可能性があるわけですよね。
30:08
簡単に言うと物が消失する可能性っていうのがありながら、多分NFTってサーバーがあり続ける限りは多分残るんですよ。
サーバーと言っても1個じゃなくて、そのデータが散らばっていれば散らばっているほど、いろんな人がデータを保持してくれているので、どっか1個崩れたとしてもまだまだ情報が残っているっていう、さっきの分散型っていう意味だよね。
なので物はなくなっても所有しているっていう感覚があるとしたら、まだあまり味わったことのない領域なので、ヴィンテージっていうことの意味はもしかしたら変わってくる可能性はあるわけだと思います。
持ち主もはっきり刻まれているので、物がないのに持ち主が所有権が売買されるっていうことも当然起こり得ると思うんですよね。物によっては。
それで言うと。
ただ手触りとかそういうのはNFTはデータだから、なかなか手触りの全面劣化もデジタルデータにして作れますよとかっていう時代が来るのかもしれないけど。
だからそういう議論はそのNFTの松原アートとかで、所有っていう感覚とそのアートの価値を同時に考えている人たちは多分いろいろ議論があると思うんですけど。
ヒューマンオスメラでなぜそれを工芸というフォーマットでやろうとしたかというと、仮説としては工芸家というのはその時代とその歴史の技術を評価しながら、あるいは人間の感覚というかモチュール技術と人間の大化を食い止めているアスリートの一人みたいな。
そういうような感覚を持っていて、新技術を咀嚼しながら身体能力の大化を食い止める人みたいな。わかりにくいですよね。
わかりづらすぎる。自分たちで言ってわかりづらい。
新技術って例えばモビリティとかが電力とかそういうのになったら走る必要がないわけじゃないですか。走る必要がなくなったら走る能力って劣れていくじゃないですか。
だけど工芸家は多分それを同時にやっているようなところもあって、江戸時代とかルーペがない頃に、今はルーペを使ってタガネ仕事ができるし、金属と金属を張り合わせる技術がローズ系ぐらいしかない頃に、
33:02
今の金属の工芸作家は溶接っていう考えられなかったことを現代的な意味に解釈しながらものを作っている。技術はここまで進化したけど、人間の手仕事の質はまだここまでそんなに落ちてないぞっていうところを同時に測りにかけている立場というか。
メディアって人が自転車とかで車を直しながら走らせているみたいな、これってこうかなとか作りながら間違ったとか言って試行錯誤しながら走っているのと、
焦げして後ろ向きながら全速力で走っているみたいな、自分の生きている限りに習得できる技術を全てやり切るぜとか言って、後ろの過去の参照しながら全力で前に走っていっている人たちみたいに見える。
そうなんですよね。だから今まだそんな一般的ではないんですけど、NFTをどう解釈してそれにまつわる物理的な技術としてチップを埋め込むとかっていうのは、今まで例えば金属工芸家が初めて溶接機を手にした時にこれをどう捉えるかぐらいの話で、工芸家にとっては普通に検証していい技術だと僕個人的には思っていて、
やってることは特評しもないことというよりは、何か順当なことを工芸のフォーマットでちょっと研究しようかなと思っている内容。
新たなツールを作ってるだけなんですよね。
結局だからNFTって手法とか方法じゃないですか。データをどうやってやりとするかって形式とか方法だから。
だから私たちはどっちかってその形式とか方法っていう中のその素材だったりツールだったりっていうのを提供できないかな。
そういうのをもっといろんな素材で展開できたら、いろんなものできるし作ってもらえるし、そういうのでできる未来見てみたいなみたいな興味本位だけでやってるので。
っていう作品の話というところで、時間的にも今回はこんな感じだったりする。
めちゃめちゃ証拠不良感あります。
さらに証拠不良になっていくだけなんだけど。
今回はヒューマンオーサムエラーのやったNFTっていうものをどう解釈して現実のものとどう結びつけるかみたいなところ。
36:00
その中で見えてくる工芸の役割というかみたいなところにスポットを当てたみたいなお話になりましたけど。
やっぱり証拠不良ですね。どうもNFTの話をすると。
どうもそうですし、やっぱりこの間須藤さんのゲスト会とかありながら、できるだけ自分の話よりは作り手の話を思って自分の話を知らすことの他派派感というか。
それは作家としての責務ですか。自分の作品をちゃんと喋らないと。
もちろんそうなんですよ。だからこそなんですけど、コンクラとしてはやっぱりいろんな人が主役であってほしいっていうようなところから調べさせてもらっていくっていう立場から話しちゃったんですけど。
あれですよね。倉田氏ラジオのパーソナリーとしてはこれでこんなに自分の話をしてしまっていいんだろうか。
そういうことですよ。いよいよちょっとそれにまつわる本当にコンクラとどういうような、もちろん関係があると思ってこの話を始めたので、それは次回。
ちょっと僕も実際こうわからないなりにそれなりにできる勉強はした上で望んできたので、と言ってもちょっと理解浅いですけど。
その中でこういう話もちょっと倉田氏ラジオ的にはしたいなぁみたいなこともまだ残ってるので、ちょっと次回その辺の話をできればなぁと思っています。
なんとかそこでね、走って終わることはないでしょうけどね。
大丈夫かなぁ。沼に走ってしまう気がするんだけど。
一つの議論のピースとして聞いている方に受け取ってもらえたらすごく嬉しい。
意外なつながりが見つけられると一番いいですね。工芸の話聞こうと思ったらNFTなんで喋ってんだみたいな。
あと工芸に関係することでNFTについて興味が出てきたっていう人がいたらすごく嬉しいなと思って喋ってはいます。
ぜひとも感想をください。
感想をいただければね、これだけこう悩みながら喋った回もありますからね。
本当ちょっと感想をもらうことに続けてられるので。
なんかそのハッシュタグ毎回言ってますけど、感想が来るというよりは直接来るんですよ。
ハッシュタグでも欲しいです。もらってみたいです。
39:03
リアクションとかもらっててめちゃくちゃ嬉しいんですけど。
ツッコミをハッシュタグであえてやってもらって。
NFTでも何か突っ込んでもらえると嬉しいです。
お願いします。というわけで聞き逃しのないように番組もフォローして、ぜひ続けて聞いてください。
これ飛ばして聞いたらちょっと分かんないかもしれない。何の話してるか分かんない。
なので次回ちょっとまたNFT回続きますが、よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
39:48

コメント

スクロール