第15講 違憲審査権、地方自治、憲法改正
今回の授業では、まず、裁判所の違憲審査制のあり方について、ドイツや韓国のような憲法裁判所による「抽象的審査制」と、アメリカや日本のような「付随的審査制」の2類型について概観したのち、日本における直近の法令違憲判決の具体例として、旧優生保護法違憲判決について振り返りました。また、地方自治について、「地方自治の本旨」の意義、議会と長の二元代表制について、最近の具体的な事例を通して学びました。そして、憲法改正について、NHKの世論調査の結果や自民党の憲法改正に関する主張について触れた後、最近の憲法審査会の状況を紹介し、今後の課題を展望しました。
第6講「法の下の平等」
第6講では、「法の下の平等」について学びました。形式的平等と実質的平等、絶対的平等と相対的平等といった概念について説明した後、合衆国憲法第14修正、尊属殺重罰規定や国籍法における違憲判決といった具体的な判例について検討しています。また「差異へのこだわり」を克服することが平和と人権創出の鍵であるという哲学的視点も提示しています。
第5講「基本的人権の尊重」
第5講では、日本における基本的人権の保障について、総論的な問題を取り上げています。具体的には、人権の定義や分類、誰に人権が保障されるかといった基本的な問いから始まり、外国人の人権(マクリーン事件)や法人の人権(八幡製鉄事件)といった具体的な判例を通して、その適用範囲を説明しています。さらに、憲法の人権保障規定が私人間にどこまで効力を持つか(三菱樹脂事件)についても考察しています。旧優生保護法違憲訴訟の判決にも触れ、個人の尊厳と人格の尊重という人権の根源的な側面について考察しています。
第3講「国民主権と象徴天皇制」
第3講では、日本国憲法における国民主権と象徴天皇制に焦点を当てました。天皇主権から国民主権への移行や日本国憲法第1条の意義、そして天皇の国事行為と公的・私的行為の区別について考察しています。また、女性天皇の是非や皇室に対する意識調査など、現代における天皇制に関する議論も取り上げました。
第2講 「日本国憲法とは」
第2講では、日本国憲法の歴史と構成に焦点を当てています。大日本帝国憲法と比較しながら、天皇主権から国民主権への移行や、欽定憲法から民定憲法への変化といった主要な違いを説明しています。また、GHQによるマッカーサー草案の役割、そして「押し付け憲法論」を中心とした議論に焦点を当てます。
第1講 憲法とは何か
第1講では、国家と憲法の関係、フランス人権宣言16条を引用した近代的意味の憲法(立憲主義)の解説、そして近代憲法の限界と現代化(福祉国家や社会権の保障)といった憲法学の重要な概念を取り上げています。また、憲法や法律、判例の調べ方として、国立国会図書館のデジタル資料サービス、e-gov法令検索、裁判例検索といった具体的なツールの利用方法を紹介しています。全体として、憲法を学ぶ上での基礎知識と実践的な学習方法を提供するオリエンテーションとなっています。
第11講 参政権・国務請求権
日本国憲法における「参政権」と「国務請求権」に関して、現代社会における国民の政治参加の現状と課題、そしてこれらの権利を巡る法的・社会的な動向を考察する。
第10講 社会権
本講義では、社会権として保障される生存権、教育を受ける権利、労働基本権について学習した。これらの権利は、国家が国民の生活の安定や向上に積極的に関与することを求める点で、自由権とは異なる性質を持つ。特に、生存権を巡る朝日訴訟や生活保護費引き下げ訴訟、教育を受ける権利を巡る学力テストや教科書検定の問題、労働基本権を巡る公務員の権利制約など、各権利に関連する具体的な裁判例や社会問題を通して、その保障が抱える難しさや課題を理解することが重要である。これらの問題は、憲法の理念が現実社会でどのように実現されるべきか、また、国家、国民、専門家などがそれぞれどのような役割を果たすべきかという問いを私たちに投げかけている。
第9講 経済的自由、人身の自由
この講義資料は、経済的自由と人身の自由に焦点を当てています。職業の自由に対する規制の合憲性を、薬事法判決の判断枠組みを引用して検討し、消極目的規制と積極目的規制の概念や比例原則について説明しています。また、財産権の変遷と適正手続の保障に触れ、特に合衆国憲法第14修正や第三者所有物没収事件の判例を挙げています。さらに、死刑の合憲性や残虐な刑罰に関する判例、および死刑確定者の人権に関する訴訟にも言及しています。
第8講 精神的自由2、職業選択の自由
本講義では、日本国憲法における精神的自由(表現の自由、学問の自由)と経済的自由(職業選択の自由)について、具体的な事例や近年の社会問題を通して検討しています。特に、現代の情報社会における表現の自由のあり方や、社会の変化に伴う経済的自由への制約の妥当性が議論されています
第7講 精神的自由1
第7講は、精神的自由、特に思想・良心の自由、信教の自由、表現の自由に焦点を当てた授業でした。日本国憲法がこれらの自由を保障している意義について、戦前の歴史的背景や、具体的な裁判事例(君が代斉唱問題や政教分離に関する判例)を通して解説しています。さらに、宗教団体の解散命令や国家と宗教の関係、芸術への助成金問題など、現代社会における精神的自由に関わる複雑な論点も取り上げています。
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