《1358》今、改めてコロナを振り返る意義
新型コロナ5年の検証と未来への処方箋「フォーラムパンデミックノート(Pandemic Note)」~「もう大丈夫」という空気の中で、今も命と健康が失われている~ https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSe1KXwlZF31xXbux_Z5glBx_ULtiWMZfVdlAonPvJANeHR8mw/viewformこの放送では皆さまからのご質問・リクエストを大募集しています!こちらのフォームから是非!(匿名でも可能です) https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdsl7FHjYSSkTwuqtykiCSGVcsFaMFncPHdipuFQRo8C_MFZA/viewform?usp=dialog面白かった・勉強になった方は「いいね❤」」を、感想・コメントは#心身健康ラジオ#たけおがお答えしますをつけてX、Threads、インスタStoriesなどでお寄せください!#医療 #健康 #スタエフ医療部■AI要約(誤字はご勘弁ください)内科医たけお氏は、自身が運営する「心身健康ラジオ」で、視聴者にぜひ見てほしい番組として、新型コロナウイルスをテーマにしたフォーラム「パンデミック・ノート」を紹介しました。このフォーラムはNHKエンタープライズと読売新聞社が主催し、「新型コロナ 5年の検証と未来への処方箋」をテーマに掲げています。まず、話者はコロナ禍の現状について触れました。2019年に中国・武漢で発生してから約5年が経過し、世間では「もう大丈夫」「終わったもの」という空気が広がっています。しかし、実際には2023年以降も年間3万人以上が亡くなっており、これはインフルエンザとは比較にならない数です。ワクチンや治療薬を「選択しない」という選択肢も許容され、過度な感染対策は影を潜めましたが、今なお多くの方が亡くなっている現実があることを指摘します。このフォーラムは、そうした現状を踏まえ、コロナ禍を多角的に検証することを目的としています。出演者には、新型コロナウイルス感染症対策分科会の元会長である尾身茂氏、感染症専門家の松本哲哉氏、そして医療人類学者の磯野真穂氏といった専門家が名を連ねています。約90分のセッションでは、医療側の立場と、社会や個人の視点から鋭く切り込む人類学の立場が交差し、様々な議論が展開されました。話者は、コロナ禍の初期段階では情報が極端に少なく、社会全体が不安に包まれていたため、ある種の過剰な対応もやむを得なかった側面があったと振り返ります。しかし、多くの知見が蓄積された今だからこそ、冷静に当時を「検証」し「振り返る」ことが非常に重要だと強調します。このフォーラムは、何が正解だったかを断定するのではなく、それぞれの立場の意見や当時の状況を理解し、今後の新たな感染症に備えるための大きな意義を持つと評価しました。また、話者自身も情報発信する一人の医師として、コロナ禍を通じて「どのように情報を伝えるべきか」を深く考えさせられたと語ります。磯野氏の鋭い指摘に触れながら、医療者と一般の人々との間にある認識のズレや、社会的な空気感がもたらす影響について考察しました。この「パンデミック・ノート」の公式サイトでは、今回のセッション動画だけでなく、他の専門家による体験記や考察が動画や文字起こしで公開されており、非常に価値のある資料となっています。世の中が「アフターコロナ」ムードに移行する中で、今一度立ち止まってこの5年間を考えるきっかけとして、多くの人に視聴してほしいと強く勧めています。最後に、このフォーラムの申し込み期限が10月9日(木)17時、視聴期限が10月10日(金)までと迫っていることを伝え、興味を持った方は早めに登録するよう呼びかけ、放送を締めくくりました。
《1357》ラーメン🍜週3以上は死亡リスク1.52倍⁉️医療情報の読み解き方
ラーメン「週3以上」は死亡リスク1・52倍、研究者「食べ過ぎに注意」…山形県民を追跡調査https://www.yomiuri.co.jp/national/20251003-OYT1T50047/Frequent Ramen consumption and increased mortality risk in specific subgroups: A Yamagata cohort studyhttps://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S127977072500168Xこの放送では皆さまからのご質問・リクエストを大募集しています!こちらのフォームから是非!(匿名でも可能です) https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdsl7FHjYSSkTwuqtykiCSGVcsFaMFncPHdipuFQRo8C_MFZA/viewform?usp=dialog面白かった・勉強になった方は「いいね❤」」を、感想・コメントは#心身健康ラジオ#たけおがお答えしますをつけてX、Threads、インスタStoriesなどでお寄せください!#医療 #健康 #スタエフ医療部■AI要約(誤字はご勘弁ください)内科医のたけお氏が、「ラーメンを週3回以上食べると死亡リスクが1.52倍になる」というニュース記事とその元になった学術論文について、情報の正しい読み解き方を解説しています。**ニュースと元論文の概要**取り上げられたのは、読売新聞オンラインが報じた、山形県民を対象とした追跡調査の結果です。元になった学術論文は「The Journal of Nutrition, Health and Aging」に掲載されたもので、40歳以上の男女約6,700人を対象とした「山形コホートスタディ」という大規模な研究に基づいています。この研究では、ラーメンの摂取頻度によって人々を「月1回未満」「月1~3回」「週1~2回」「週3回以上」の4つのグループに分け、その後の全死亡リスクとの関連を分析しました。**研究結果と解釈の注意点**分析の結果、ラーメンを「週3回以上」食べるグループの死亡リスクが、それ以下の頻度のグループに比べて1.52倍高いことが示されました。特に、男性や70歳未満、スープをよく飲む人などでその傾向が顕著でした。しかし、たけお氏はこの結果を「ラーメンが体に悪い」と短絡的に結論づけることに警鐘を鳴らします。この研究は、あくまでラーメンの摂取頻度と死亡リスクの「関連性」を示した**観察研究**であり、「ラーメンを食べること」が直接の原因で死亡リスクが上がるという**因果関係を証明したものではない**からです。注目すべきは、ラーメンを「月1回未満」しか食べないグループも死亡リスクが1.43倍と高かった点です。これは、もともと高血圧や糖尿病などの健康問題を抱えており、健康上の理由からラーメンを「食べたくても食べられない」人が含まれている可能性を示唆しています。つまり、ラーメンを食べないことが原因ではなく、既存の健康問題が死亡リスクを高めているという「逆の因果」が考えられます。**メディアリテラシーの重要性**また、ニュース記事には、論文で示された客観的なデータ(事実)と、研究者の個人的な見解(「食べ過ぎに注意してほしい」など)が混在していることにも注意が必要です。論文では研究結果から言える範囲のことしか述べられませんが、メディアの記事ではその境界が曖昧になりがちです。たけお氏は、この論文は科学的に価値のあるものだとしつつも、ニュースの見出しだけを見て「ラーメンは危険だ」と考えるのではなく、その研究が持つ限界(因果関係は不明であることなど)を理解した上で、どこまでが事実でどこからが解釈なのかを冷静に見極めるメディアリテラシーが重要だと締めくくっています。
《1356》正しく知ろう‼️乳がんのこと~10月はピンクリボン月間です~
日本対がん協会乳がんの基礎知識〜症状と治療〜https://www.jcancer.jp/about_cancer_and_knowledge/%E4%B9%B3%E3%81%8C%E3%82%93%E3%81%AE%E5%9F%BA%E7%A4%8E%E7%9F%A5%E8%AD%98この放送では皆さまからのご質問・リクエストを大募集しています!こちらのフォームから是非!(匿名でも可能です) https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdsl7FHjYSSkTwuqtykiCSGVcsFaMFncPHdipuFQRo8C_MFZA/viewform?usp=dialog面白かった・勉強になった方は「いいね❤」」を、感想・コメントは#心身健康ラジオ#たけおがお答えしますをつけてX、Threads、インスタStoriesなどでお寄せください!#医療 #健康 #スタエフ医療部■AI要約(誤字はご勘弁ください)内科医たけお氏が、毎年10月の乳がん啓発月間「ピンクリボン月間」にちなみ、乳がんの基礎知識について解説します。日本対がん協会のウェブサイトを参考に、乳がんの概要から治療、予防までを分かりやすく説明しています。### 乳がんの基本と種類乳がんは乳腺にできる悪性腫瘍で、日本人女性の9人に1人が罹患するとされる、女性で最も多いがんです。がんが乳管や小葉の中にとどまっている「非浸潤がん」(ステージ0)と、周囲の組織に広がった「浸潤がん」に大別され、後者が8割以上を占めます。治療方針を決定する上で重要なのが「サブタイプ分類」です。これは女性ホルモン受容体の有無や、「HER2(ハーツー)」というタンパク質の発現状況によって分類されます。例えば、HER2が陽性の場合は分子標的薬が効果的ですが、ホルモン受容体もHER2も陰性の「トリプルネガティブ乳がん」は抗がん剤が治療の中心となります。### リスク因子と症状主なリスク因子として、女性ホルモン(エストロゲン)のほか、肥満、喫煙、飲酒が挙げられます。また、BRCA遺伝子の変異による遺伝性の乳がんもあります。最も多い症状は「しこり」ですが、乳房の皮膚のひきつれ、ただれ、脇の下の腫れやしこりなどでも気づかれることがあります。日頃から自身の乳房の状態に関心を持つ「ブレスト・アウェアネス」という生活習慣が、早期発見のために重要です。### 検査とステージ乳がんの進行度はステージ0から4で表され、早期発見が極めて重要です。ステージ1の段階で発見された場合の5年生存率は99%と非常に高く、治癒の可能性が高いことが特徴です。早期発見のため、40歳以上の女性は2年に1度の乳がん検診(マンモグラフィ)を受けることが推奨されています。検診で異常が見つかった場合は、超音波(エコー)検査や、細胞・組織を採取する精密検査が行われます。### 治療と予後治療の基本は手術で、これに薬物療法(ホルモン療法、抗がん剤、分子標的薬など)や放射線療法を組み合わせて行います。乳房を切除した場合、見た目(アピアランス)の苦痛を和らげるために乳房再建手術を行う選択肢もあります。また、がんと診断された時から、治療と並行して心身の苦痛を和らげる「緩和ケア」を受けることができます。乳がんは治療後5年以上経ってから再発する「晩期再発」が起こりうるため、長期的な経過観察が必要です。### 予防とまとめ予防のためには、肥満を避け、禁煙・節酒、そして定期的な運動が重要です。乳がんは増加傾向にありますが、早期発見・早期治療のメリットが非常に大きいがんです。そのため、定期的な検診を受けることが強く推奨されています。
《1355》一週間の放送の振り返りと怒濤のコメント返し☝️
・下剤が慢性腎臓病に効く?・血液透析・腎移植の方の就労と生活・発表!腎不全の緩和ケアガイダンス・興味シンシン医療ニュース今週もたくさんのコメントありがとうございました!以下の宿題提出お願いします!(質問も大歓迎です←マジ大事!! コメント返しは質問を優先的に取り上げますが、全ての質問に回答できない可能性があることはご了承ください。また【質問】と入れておいていただけると見逃しが少ないです)ぜひとも使っていただきたい「たけお2号」内科医たけお(2号)に興味シンシンに聞いてみよう☝ https://chatgpt.com/g/g-680191c357a48191b476839e3368d6c2-nei-ke-yi-takeo-2hao-nixing-wei-sinsinniwen-itemiyou《宿題》今週の一番良かった放送の数字を出来れば理由と共に記入ください!例)1134この放送では皆さまからのご質問・リクエストを大募集しています!こちらのフォームから是非!(匿名でも可能です) https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdsl7FHjYSSkTwuqtykiCSGVcsFaMFncPHdipuFQRo8C_MFZA/viewform?usp=dialog面白かった・勉強になった方は「いいね❤」」を、感想・コメントは#心身健康ラジオをつけてX、Threads、インスタStoriesなどでお寄せください!#医療 #健康 #スタエフ医療部《AI要約》誤字はご容赦!内科医たけお氏が、自身のラジオ番組「内科たけおの心身健康ラジオ」で、毎週金曜日の恒例企画として1週間の放送内容を振り返り、リスナーからのコメントに回答しました。今回は第1349回から第1354回までの6つの放送が対象となりました。まず、先週の放送(第1349回)では、緩和医療学会の感想、不眠と睡眠薬、骨粗鬆症、そして「多すぎることの弊害」という哲学的なテーマなどを取り上げました。リスナーからは特に骨粗鬆症の回や、情報や選択肢が多すぎることが必ずしも良い結果を生まないという「多すぎることの弊害」を論じた回に多くの反響がありました。次に、慢性便秘治療薬「ルビプロストン(アミティーザ)」が、慢性腎臓病患者の腎機能低下を抑制する可能性があるという驚きの臨床試験結果を紹介(第1350回)。ミトコンドリア機能との関連性も示唆されており、リスナーからは今後の研究に期待する声や、実際に同薬を使用した際の副作用の経験談などが寄せられました。話者は、近年、便秘薬の種類が大幅に増え、治療の選択肢が広がったことにも触れました。また、血液透析や腎移植を受けている患者の就労と生活に関する日本の大規模研究も解説しました(第1351回)。患者が抱える就労への不安や、災害時の備えの重要性についてデータを交えて説明。特に、移植患者における免疫抑制剤の継続など、災害時の具体的な課題が浮き彫りになった点を指摘しました。さらに、前後編(第1352回・1353回)にわたり、専門家向けに作成された「腎不全の緩和ケアガイダンス」を専門医の視点で詳しく読み解きました。話者は、日本の緩和ケアが「がん」に偏りすぎているという持論を述べ、腎不全や心不全、神経難病など、がん以外の疾患に対しても緩和ケアを広げていく必要性を強く訴えました。最後に、今週の医療ニュース(第1354回)として、病院の大規模な移転プロジェクト、ソーシャルワーカーの指針改定、救急車の適正利用を促すための選定療養費の徴収といった5つのトピックを紹介。各ニュースについてリスナーと活発な意見交換を行いました。放送の締めくくりには、多数のコメントへの感謝を述べ、恒例の「心身じゃんけん」でリスナーとの交流を深めました。
《1354》腎不全の緩和ケアガイダンス、ソーシャルワーカーの指針改定ほか
【今週の興味シンシン医療ニュース】 ・腎不全の緩和ケアガイダンス公開!・医療ソーシャルワーカーの指針 23年ぶり改定⁉️・近畿大学病院移転間近!・救急搬送🚑19%減!・違法の診断…https://note.com/naikaitakeo/n/nd7f9b2ce3e36この放送では皆さまからのご質問・リクエストを大募集しています!こちらのフォームから是非!(匿名でも可能です) https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdsl7FHjYSSkTwuqtykiCSGVcsFaMFncPHdipuFQRo8C_MFZA/viewform?usp=dialog面白かった・勉強になった方は「いいね❤」」を、感想・コメントは#心身健康ラジオ#たけおがお答えしますをつけてX、Threads、インスタStoriesなどでお寄せください!#医療 #健康 #スタエフ医療部■AI要約(誤字はご勘弁ください)内科医たけお氏による「心身健康ラジオ」では、毎週木曜日に医療関連ニュースを解説しています。今回は厳選された5つのニュースが紹介されました。**1. 腎不全緩和ケアの手引きが初公表**腎臓ウィークに合わせて、腎不全の緩和ケアに関する手引きが学会から初めて公表されました。これは腎不全患者のQOL向上に繋がる重要な取り組みですが、共同通信と毎日新聞以外の大手メディアではあまり報じられず、話者は「他のマスコミにもっと報じてほしかった」と残念がっていました。**2. 医療ソーシャルワーカー(MSW)の業務指針、23年ぶりに改定へ**厚生労働省が、医療ソーシャルワーカーの業務指針を23年ぶりに改定する検討を開始しました。在宅医療や介護との連携が重要視される現代の医療現場に合わせるための改定です。話者は、23年間も改定されていなかったことに驚きを示すとともに、指針の内容がすでに現場で実践されていることを後追いする形になっている点にも言及しました。**3. 近畿大学病院、史上最大級の移転作戦**大阪府にある近畿大学病院が、トラック1800台、作業員4200人を動員する大規模な移転を行います。話者自身も過去に2度、病院移転を経験しており、その大変さを語りました。今回の移転では、入院患者を減らしつつも救急医療は継続する方針のため、非常に困難なプロジェクトになると予想しています。**4. 茨城県、軽症者の救急搬送が19%減少**茨城県で導入された、緊急性の低い救急要請者から選定療養費を徴収する制度が効果を上げています。この制度により、軽症者の救急搬送が前年同月比で19%減少し、一方で重症・中等症患者の搬送は微増しました。救急車の適正利用を促す素晴らしい取り組みだと評価する一方、実際に費用を徴収されたケースは3.3%と低く、まだ慎重な運用がされている現状も指摘されました。**5. 美容医療の違法行為に厚労省が警鐘**厚生労働省が、美容医療における違法行為の具体例を示した通知を出しました。これには、医師以外のカウンセラーによる治療法の提案や、メール・チャットのみでの診断・処方が含まれます。特に、オンライン診療でGLP-1作動薬(痩せ薬)を安易に処方するクリニックが増えている問題に触れ、こうした危険な行為に対する厳しい取り締まりを期待する考えを示しました。その他にも、過剰な訪問看護の規制、健保組合の赤字拡大、米国の自閉症研究への助成金など、多岐にわたる話題が紹介されました。
《1353》腎不全の緩和ケアガイダンス 読み解き〜後編〜
腎不全患者のための緩和ケアガイダンス https://www.jspm.ne.jp/files/kidneyPCguide.pdf参考)【超速報】腎不全の緩和ケアガイダンス本日公開!! https://youtube.com/live/4UTJEmCr2gw?feature=shareこの放送では皆さまからのご質問・リクエストを大募集しています!こちらのフォームから是非!(匿名でも可能です) https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdsl7FHjYSSkTwuqtykiCSGVcsFaMFncPHdipuFQRo8C_MFZA/viewform?usp=dialog面白かった・勉強になった方は「いいね❤」」を、感想・コメントは#心身健康ラジオ#たけおがお答えしますをつけてX、Threads、インスタStoriesなどでお寄せください!#医療 #健康 #スタエフ医療部■AI要約(誤字はご勘弁ください)内科医たけお氏が「腎不全患者のための緩和ケアガイドライン」の読み解き後編として、第3章「腎不全患者における緩和ケアの実践」と第4章「医療提供体制の構築」について解説しました。### **第3章:腎不全患者における緩和ケアの実践**この章では、腎不全患者が経験する様々な苦痛に対する具体的な緩和ケアの方法が解説されています。1. **コミュニケーションとアセスメントの重要性** 緩和ケアを始めるにあたり、まず患者との良好なコミュニケーションが不可欠です。その上で、アセスメントツール(IPOS-Renalなど)を用いて患者のニーズを正確に把握することが重要であると述べられています。2. **身体症状の緩和** 腎不全の症状は、末期になるまで現れにくい一方、出現すると急激に悪化することがあります。そのため、個々の患者に合わせたケアが求められます。 * **痛み**:腎機能が低下している患者へのオピオイド(医療用麻薬)の具体的な使い方など、専門的な内容が詳しく記載されています。 * **倦怠感**:薬物療法だけでなく、原因(貧血、栄養障害など)を探り、リハビリなどの非薬物療法やケアを組み合わせることが中心となります。 * **掻痒感(かゆみ)**:治療が難しい症状ですが、保湿などのスキンケアから専門的な薬物療法まで、段階的なアプローチが示されています。 * **その他**:睡眠障害、悪心・嘔吐、呼吸困難、むずむず脚症候群など、多様な症状への対応方法がステップごとに解説されています。3. **精神的・社会的な苦痛への対応** * **精神的苦痛**:抑うつ、不安、せん妄などに対するケアや、向精神薬の具体的な使用法についても触れられています。 * **鎮静**:他の方法では取り除けない苦痛に対して、鎮静(意識レベルを下げる処置)を行う際の適応、手順、薬剤などが詳細に示されています。 * **家族への支援とスピリチュアルケア**:患者本人だけでなく、家族への心理的支援や、人生の意味を問うようなスピリチュアルな苦痛へのケアも、緩和ケアの重要な要素として位置づけられています。### **第4章:医療提供体制の構築**効果的な緩和ケアを提供するための体制づくりについて述べられています。1. **多職種連携** 医師、看護師、薬剤師、ソーシャルワーカー、栄養士などがチームを組み、それぞれの専門性を活かして患者を支える「多職種連携」が極めて重要です。2. **在宅での緩和ケア** 多くの患者が望む「家で過ごしたい」という希望を叶えるため、在宅での血液透析や腹膜透析を含めた緩和ケアの体制を整えることの重要性が強調されています。このガイドラインは、腎不全患者が直面する身体的・精神的な苦痛に対して、医療者が体系的かつ具体的にアプローチするための重要な指針となるものです。
《1352》腎不全の緩和ケアガイダンス 読み解き〜前編〜
腎不全患者のための緩和ケアガイダンスhttps://www.jspm.ne.jp/files/kidneyPCguide.pdf参考)【超速報】腎不全の緩和ケアガイダンス本日公開!!https://youtube.com/live/4UTJEmCr2gw?feature=shareこの放送では皆さまからのご質問・リクエストを大募集しています!こちらのフォームから是非!(匿名でも可能です) https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdsl7FHjYSSkTwuqtykiCSGVcsFaMFncPHdipuFQRo8C_MFZA/viewform?usp=dialog面白かった・勉強になった方は「いいね❤」」を、感想・コメントは#心身健康ラジオ#たけおがお答えしますをつけてX、Threads、インスタStoriesなどでお寄せください!#医療 #健康 #スタエフ医療部■AI要約(誤字はご勘弁ください)内科医たけお氏が、新たに3学会合同で公開された「腎不全患者のための緩和ケアガイダンス」について解説します。このガイダンスは90ページ近い大作であるため、今回はその中から第1章「腎不全患者の臨床経過と腎代替療法の選択」と第2章「腎不全患者における緩和ケアに関する考え方」のエッセンスが紹介されました。第1章では、まず腎不全の基本的な特徴に触れられました。腎臓は「沈黙の臓器」と呼ばれ、慢性腎臓病(CKD)がかなり進行するまで自覚症状が現れにくい点が強調されます。eGFR(推算糸球体濾過量)で示される初期ステージ(G1, G2)ではほとんど症状がなく、症状が出始めた頃には病状が進んでいることが多いです。そのため、早期からの治療介入が重要となります。治療法としては、原疾患(糖尿病や高血圧など)の管理、生活指導、食事療法、薬物療法などが挙げられます。病状が進行した場合の「腎代替療法」には、血液透析、腹膜透析、腎移植の3つの選択肢があり、それぞれにメリット・デメリットが存在するため、患者の状態や生活に合わせて選択する必要があります。また、近年では腎代替療法を選択しない「保存的腎臓療法(CKM)」という考え方も紹介されました。さらに、腎不全患者が抱える苦痛は身体的なものだけでなく、精神的、社会的、スピリチュアルな苦痛を含む「全人的苦痛(トータルペイン)」として包括的に捉える緩和ケアの視点が重要であると述べられています。第2章では、緩和ケアの具体的な考え方が解説されました。緩和ケアは、いつでもどこでも誰でも提供できる「基本的な緩和ケア」と、専門家チームが介入する「専門的緩和ケア」に大別されます。腎不全の病状の経過は、がんのように予測しやすいものとは異なり、増悪と寛解を繰り返したり、徐々に機能が低下したりと多様です。そのため、終末期に限らず、診断された早い段階から緩和ケアの視点を取り入れることが重要だと指摘されています。緩和ケアは「エンド・オブ・ライフ・ケア(人生の最終段階のケア)」と同一視されがちですが、実際にはエンド・オブ・ライフ・ケアは緩和ケアの一部であり、より広い概念であることが強調されました。最後に、人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関する国のガイドラインや、透析医学会が提言する透析の開始・継続に関する意思決定プロセスにも触れ、患者の意思を尊重したケアの重要性が示唆されました。今回の放送では、腎不全患者に対する緩和ケアの基本的な考え方とアプローチが、新しいガイダンスに基づいて分かりやすく解説されました。話者は、より詳しい内容についてはガイダンス本文を参照するよう促しています。
《1351》最新研究‼️血液透析、腎移植の方の就労と生活
Sofue, T., Nakai, S., Nakagawa, N., & Sakai, K. (2025). Differences in employment and lifestyle situations between kidney transplant recipients and patients on hemodialysis: a nationwide questionnaire survey in Japan. Clinical and Experimental Nephrology, 29, 1286–1293.https://www.researchgate.net/publication/390115146_Differences_in_employment_and_lifestyle_situations_between_kidney_transplant_recipients_and_patients_on_hemodialysis_a_nationwide_questionnaire_survey_in_Japanこの放送では皆さまからのご質問・リクエストを大募集しています!こちらのフォームから是非!(匿名でも可能です) https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdsl7FHjYSSkTwuqtykiCSGVcsFaMFncPHdipuFQRo8C_MFZA/viewform?usp=dialog面白かった・勉強になった方は「いいね❤」」を、感想・コメントは#心身健康ラジオ#たけおがお答えしますをつけてX、Threads、インスタStoriesなどでお寄せください!#医療 #健康 #スタエフ医療部■AI要約(誤字はご勘弁ください)話者:内科医たけお内科医たけお氏が「腎臓ウィーク」と題し、腎臓に関する興味深い最新論文を紹介しています。この論文は、日本腎臓学会の英文誌に掲載されたもので、「血液透析患者」と「腎移植患者」の就労状況や生活状況を比較した大規模研究です。この研究は、腎移植患者146名と血液透析患者約7,400名を対象に行われました。両者を比較した結果、いくつかの明確な違いが明らかになりました。まず患者背景として、年齢中央値は67歳と70歳で大差ありませんでしたが、65歳未満の割合は腎移植患者が約62%と、血液透析患者(約32%)の約2倍でした。これは、比較的若い患者が腎移植を選択する傾向を示しています。また、原疾患については、透析患者では糖尿病が約37%を占めるのに対し、腎移植患者では約5%と少なく、代わりに慢性糸球体腎炎が半数以上を占めており、両者の患者背景が大きく異なることが示されました。生活の質(QOL)に直結する就労率では、腎移植患者が41%であったのに対し、血液透析患者は28%と、腎移植患者の方が有意に高い結果となりました。特に65歳未満の男性に限定すると、腎移植患者の就労率は約82%に達し、血液透析患者の約52%を大きく上回りました。通院状況では、自力で通院できる割合は腎移植患者の方が高かった(約79% vs 約57%)一方で、片道1時間以上かけて通院する割合も腎移植患者の方が圧倒的に多く(約43% vs 約2%)、通院先の医療機関が大学病院などの大規模施設に集中している実態がうかがえます。災害時の対応については、血液透析患者の半数以上が「災害時の対応説明を受けた」と回答したのに対し、腎移植患者では2割程度にとどまりました。免疫抑制剤の継続が不可欠な腎移植患者への啓発が今後の課題であると指摘されています。たけお氏は、この研究の意義を高く評価しつつも、いくつかの限界点も挙げています。最も大きな点は、腎代替療法の一つである「腹膜透析」のデータが含まれていないことで、3つの治療法を比較することが重要だと述べています。また、腎移植患者のアンケート回収率が低く、選択バイアスが生じている可能性も指摘しました。結論として、この研究は腎移植と血液透析という二つの治療法における患者の生活実態の違いをデータで示した非常に貴重なものであり、今後の治療選択を考える上で重要な情報を提供するものと言えます。
《1350》驚きの新発見⁉️あの下剤が慢性腎臓病に効く?
AMEDプレスリリース慢性便秘治療薬ルビプロストンの腎保護作用を世界で初めて臨床試験で確認―腸内細菌叢の改善でミトコンドリア機能が向上―https://www.amed.go.jp/news/release_20250901.html原著Lubiprostone in chronic kidney disease: Insights into mitochondrial function and polyamines from a randomized phase 2 clinical trialhttps://www.science.org/doi/10.1126/sciadv.adw3934この放送では皆さまからのご質問・リクエストを大募集しています!こちらのフォームから是非!(匿名でも可能です) https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdsl7FHjYSSkTwuqtykiCSGVcsFaMFncPHdipuFQRo8C_MFZA/viewform?usp=dialog面白かった・勉強になった方は「いいね❤」」を、感想・コメントは#心身健康ラジオ#たけおがお答えしますをつけてX、Threads、インスタStoriesなどでお寄せください!#医療 #健康 #スタエフ医療部■AI要約(誤字はご勘弁ください)内科医たけお氏が、リスナーからのリクエストに基づき、医療ニュースを解説するラジオ配信です。今回は、自身も専門とする腎臓病に関する注目ニュースを取り上げました。### **テーマ:慢性便秘治療薬は腎臓病に効くのか?**今回解説されたのは、「慢性便秘治療薬のルビプロストン(商品名:アミティーザ)が、慢性腎臓病(CKD)の悪化を抑制する効果がある」という研究成果です。腎臓専門医であるたけお氏は、このニュースについて、最初に聞いた時は「虚構ニュースかと思った」と驚いたそうですが、実際にはしっかりとした研究であったと述べています。### **研究の概要とポイント**この研究は、日本医療研究開発機構(AMED)の支援を受けて行われ、科学雑誌「Science Advances」に掲載されました。発表された主なポイントは以下の3つです。1. **世界初の確認**:ルビプロストンが、CKD患者の腎機能悪化を抑制することを、人を対象とした臨床試験で世界で初めて確認しました。2. **作用メカニズムの解明**:ルビプロストンが腸内細菌叢を変化させ、「スペルミジン」という物質の産生を促進。これにより、腎臓の細胞内にあるエネルギー工場「ミトコンドリア」の機能が改善されることが、腎臓保護効果につながると考えられました。3. **新たな治療戦略の可能性**:腸内環境に働きかけることで腎機能を守るという、新しい治療法の開発につながる可能性を示しました。研究は、9つの医療機関で118人のCKD患者を対象に行われた第2相臨床試験です。ルビプロストンを投与したグループでは、偽薬(プラセボ)を投与したグループと比較して、腎機能の指標であるeGFRの低下が、薬の量に応じて抑制されるという結果でした。### **専門家としての考察と注意点**たけお氏は、この結果に一定の期待を示しつつも、「ものすごく期待できるとまでは言えない」と慎重な見解を述べています。その大きな理由として、研究の「主要評価項目」との乖離を指摘しました。この研究では、本来最も重要な指標(主要評価項目)として、尿毒症物質である「インドキシル硫酸」の血中濃度が設定されていました。しかし、この数値はルビプロストンを投与しても変化しませんでした。一方で、腎機能低下の抑制効果は、副次的な指標(副次評価項目)として確認されたものです。これは、研究者が当初想定していた作用メカニズムとは異なる形で効果が現れた可能性を示唆しており、結果の解釈には注意が必要だということです。### **まとめと今後の展望**今回の研究は、まだ少人数の患者を対象とした初期段階の臨床試験です。理論的には理にかなっている部分もあるものの、この結果をもって直ちに「便秘薬が腎臓に効く」と結論づけることはできません。今後、より多くの患者を対象とした大規模な臨床試験で、同様の効果が再現されるかどうかが重要になります。たけお氏は、今後の研究の進展に期待しつつ、冷静に見守る姿勢が大切だと締めくくりました。
《1349》一週間の放送の振り返りと怒涛のコメント返し☝️
・新しい緩和ケア・不眠の正しい対処法・高価な骨粗しょう症の薬・多すぎることの弊害・興味シンシン医療ニュース今週もたくさんのコメントありがとうございました!以下の宿題提出お願いします!(質問も大歓迎です←マジ大事!! コメント返しは質問を優先的に取り上げますが、全ての質問に回答できない可能性があることはご了承ください。また【質問】と入れておいていただけると見逃しが少ないです)ぜひとも使っていただきたい「たけお2号」内科医たけお(2号)に興味シンシンに聞いてみよう☝ https://chatgpt.com/g/g-680191c357a48191b476839e3368d6c2-nei-ke-yi-takeo-2hao-nixing-wei-sinsinniwen-itemiyou《宿題》今週の一番良かった放送の数字を出来れば理由と共に記入ください!例)1134この放送では皆さまからのご質問・リクエストを大募集しています!こちらのフォームから是非!(匿名でも可能です) https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdsl7FHjYSSkTwuqtykiCSGVcsFaMFncPHdipuFQRo8C_MFZA/viewform?usp=dialog面白かった・勉強になった方は「いいね❤」」を、感想・コメントは#心身健康ラジオをつけてX、Threads、インスタStoriesなどでお寄せください!#医療 #健康 #スタエフ医療部《AI要約》誤字はご容赦!内科医たけお氏が、自身のラジオ番組「心身健康ラジオ」の1週間(第1343回〜第1348回)の放送内容を振り返り、リスナーからのコメントに回答しました。**各放送の振り返りとコメントへの返信*** **先週の振り返りと訂正(第1343回)** ゲートキーパー、検査と食事、慢性腎臓病などをテーマとした放送を振り返りました。リスナーからは「検査と食事の回」が最も多く選ばれました。また、以前の放送で紀宝町の所在地を和歌山県とした誤りを、正しくは三重県であると訂正し、謝罪しました。* **新しい緩和ケア(第1344回)** 日本緩和医療学会関西支部学術大会の感想を述べました。がん以外の疾患への緩和ケアや、在宅医療関係者の参加も多く、非常に盛会だったと報告。リスナーからは、多様な職種が関わる緩和ケアの広がりを喜ぶコメントが寄せられました。* **不眠と睡眠薬(第1345回)** 不眠に対して安易に睡眠薬を使うことの問題点を指摘。リスナーからは、睡眠時無呼吸症候群(SAS)のCPAP治療で劇的に改善した体験談が寄せられ、話者もSASなど根本原因の検査の重要性を強調しました。また、非ベンゾジアゼピン系睡眠薬についても、ベンゾジアゼピン系と同様に依存性のリスクがあるとの見解を示しました。* **骨粗鬆症の高価な治療(第1346回)** 「高価な骨粗鬆症の治療を信じていいか」という質問に回答。リスナー(質問者本人)から、イベニティなど複数の高価な注射薬を提示されたとの補足がありました。話者は、これらの薬は有効である一方、治療選択肢が増えたことでかえって治療方針が複雑になっている現状にも触れました。* **多すぎることの弊害(第1347回)** 情報や選択肢が多すぎることのデメリットについて考察しました。リスナーからは「医療者がSNSで発信する目的は何か」という質問が寄せられ、話者は「ビジネス、趣味、啓発、自己表現など目的は人それぞれで千差万別」と回答しました。* **医師YouTuberは存在しない?(第1348回)** 「医師YouTuberは医師ではない」という趣旨の共同通信の記事に言及。リスナーからの「第一報として流したのでは」という考察に対し、話者は「その第一報に意味があるのか」と疑問を呈しました。最後にリスナーからのたくさんのコメントに感謝を述べ、今週の放送へのコメント(宿題)も呼びかけ、「心身じゃんけん」で締めくくりました。