1. 内科医たけおの『心身健康ラジオ』
  2. 《1350》驚きの新発見⁉️あの下..
2025-09-28 08:39

《1350》驚きの新発見⁉️あの下剤が慢性腎臓病に効く?

AMEDプレスリリース

慢性便秘治療薬ルビプロストンの腎保護作用を世界で初めて臨床試験で確認―腸内細菌叢の改善でミトコンドリア機能が向上―

https://www.amed.go.jp/news/release_20250901.html


原著

Lubiprostone in chronic kidney disease: Insights into mitochondrial function and polyamines from a randomized phase 2 clinical trial

https://www.science.org/doi/10.1126/sciadv.adw3934


この放送では皆さまからのご質問・リクエストを大募集しています!こちらのフォームから是非!

(匿名でも可能です)

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdsl7FHjYSSkTwuqtykiCSGVcsFaMFncPHdipuFQRo8C_MFZA/viewform?usp=dialog



面白かった・勉強になった方は「いいね❤」」を、感想・コメントは

#心身健康ラジオ

#たけおがお答えします

をつけてX、Threads、インスタStoriesなどでお寄せください!


#医療 

#健康  

#スタエフ医療部


■AI要約(誤字はご勘弁ください)

内科医たけお氏が、リスナーからのリクエストに基づき、医療ニュースを解説するラジオ配信です。今回は、自身も専門とする腎臓病に関する注目ニュースを取り上げました。


### **テーマ:慢性便秘治療薬は腎臓病に効くのか?**


今回解説されたのは、「慢性便秘治療薬のルビプロストン(商品名:アミティーザ)が、慢性腎臓病(CKD)の悪化を抑制する効果がある」という研究成果です。腎臓専門医であるたけお氏は、このニュースについて、最初に聞いた時は「虚構ニュースかと思った」と驚いたそうですが、実際にはしっかりとした研究であったと述べています。


### **研究の概要とポイント**


この研究は、日本医療研究開発機構(AMED)の支援を受けて行われ、科学雑誌「Science Advances」に掲載されました。発表された主なポイントは以下の3つです。


1. **世界初の確認**:ルビプロストンが、CKD患者の腎機能悪化を抑制することを、人を対象とした臨床試験で世界で初めて確認しました。

2. **作用メカニズムの解明**:ルビプロストンが腸内細菌叢を変化させ、「スペルミジン」という物質の産生を促進。これにより、腎臓の細胞内にあるエネルギー工場「ミトコンドリア」の機能が改善されることが、腎臓保護効果につながると考えられました。

3. **新たな治療戦略の可能性**:腸内環境に働きかけることで腎機能を守るという、新しい治療法の開発につながる可能性を示しました。


研究は、9つの医療機関で118人のCKD患者を対象に行われた第2相臨床試験です。ルビプロストンを投与したグループでは、偽薬(プラセボ)を投与したグループと比較して、腎機能の指標であるeGFRの低下が、薬の量に応じて抑制されるという結果でした。


### **専門家としての考察と注意点**


たけお氏は、この結果に一定の期待を示しつつも、「ものすごく期待できるとまでは言えない」と慎重な見解を述べています。その大きな理由として、研究の「主要評価項目」との乖離を指摘しました。


この研究では、本来最も重要な指標(主要評価項目)として、尿毒症物質である「インドキシル硫酸」の血中濃度が設定されていました。しかし、この数値はルビプロストンを投与しても変化しませんでした。


一方で、腎機能低下の抑制効果は、副次的な指標(副次評価項目)として確認されたものです。これは、研究者が当初想定していた作用メカニズムとは異なる形で効果が現れた可能性を示唆しており、結果の解釈には注意が必要だということです。


### **まとめと今後の展望**


今回の研究は、まだ少人数の患者を対象とした初期段階の臨床試験です。理論的には理にかなっている部分もあるものの、この結果をもって直ちに「便秘薬が腎臓に効く」と結論づけることはできません。


今後、より多くの患者を対象とした大規模な臨床試験で、同様の効果が再現されるかどうかが重要になります。たけお氏は、今後の研究の進展に期待しつつ、冷静に見守る姿勢が大切だと締めくくりました。

サマリー

慢性腎臓病の治療における新たな可能性として、慢性便秘治療薬ルビープロストン(アミティーザ)が腎機能の悪化を抑制する効果があることを示した臨床試験の結果が紹介されています。この研究では腸内細菌の変化がミトコンドリア機能を改善し、腎機能低下を防ぐ新しい治療戦略の可能性を示唆しています。

腎機能改善への新たな治療
内科医たけおの心身健康ラジオ、皆さんおはようございます。
たけお内科クリニックからだと心の診療所、院長内科医たけおと申します。
この放送では、いろいろにまつわる皆さんからのご質問やリクエストにお答えしております。
医療ニュースの解説などもしています。
質問・リクエストは、質問箱のGoogleフォームからぜひお寄せください。
あなたのご質問をお待ちしております。
ということで、今日はですね、リクエストというか質問フォームではないんですけれども、
コメント欄かな、どっかでリクエストをいただいておりました。
先日、今月かな、先月かな、先月末ぐらいに発表されました、
腎臓病にですね、その腎保護効果としてですね、
その慢性便秘治療薬のルビープロストン、
通称アミティ、通称というか、商品名アミティーザなんですけれども、
これが効くんじゃないかというのを臨床試験が行われたということでのニュースがありまして、
これをですね、私、腎臓専門医でもありますので解説していきたいと思います。
で、原著論文ですね、元の論文をさせていただいたんですけれども、
Aメドですね、日本医療研究開発機構のホームページにですね、
非常に分かりやすい、ずっと日本語の解説が出ていたんで、
これを元にですね、ちょっと今日解説したいなというふうに思いました。
で、初めてですね、このニュースを聞いたときに、
あの、虚構ニュースですかって思ったんですけれども、
思ったんですけれども、でも、ちゃんとした研究をされていました。
ただですね、これなんかすごい各社で報道されてたんですけれども、
うーん、なんか、そう、うん、まあ期待感はあるんですけれども、
あるんですけれども、そんなにね、ものすごいじゃあ、なんか期待できるかっていうと、
そうではないかなっていう感じが個人的にはしました。
はい、ということで、ちょっとページを見ながらですね、順番に行きたいと思いますけれども、
まず発表のポイントが3つ書いてあって、
えーと、1つ目が、まあ先ほど言ったようにですね、
その慢性便秘治療薬、ルビプロストン、まあミティーザなんですけれども、
これが、慢性人質臓病、過去CKD患者の腎機能の悪化を抑制することを、
世界で初めて確認しましたっていうことと、
えーと、あと、患者検体の網羅的解析から、
ルビプロストンは腸内細菌層を変化させることで、
ミトコンドリア機能を改善するスベルミジンの酸性を促進し、
腎臓のミトコンドリア機能を改善することが明らかとなりました。
えー、本成果は、腸内環境を変化させることにより、
ミトコンドリア機能を改善し、腎機能低下を抑制できる、
新しい治療戦略の可能性を示します。
今後は、CKDにのみならず、ミトコンドリア異常疾患の治療開発への応用が期待されます、
ということになっております。
臨床試験の詳細
はい、で、えーと、まあちょっとこの概要のところの始めの方は、
ちょっと覗きますけれども、
えーと、まあこういう研究ってね、最近ちょいちょいあってですね、
その、まあ要は腸内細菌、腸内環境が腎臓に悪影響になっているんじゃないかっていう、
まあ要は尿毒症物質も、えー、その腸で一部、
あの作られたりとかですね、対社というか解毒されたりするので、
まあそれに腸内細菌が働いているんじゃないかっていうのの、
えー、まあ、あの、いう背景があってですね、
で、まあ今回は、えーと、9つの施設で、えー、このCKD患者118人を集めて、
えーと、この第2相の臨床試験の多施設共同研究、
LUV、ルビーCKDトライアルとお呼びするんですかね、
はい、これをやったっていうことになっていて、
そうすると、ルビープロストン8マイクログラムと16マイクログラムを投与した患者で、
プランセフと比べて、EGFRですね、腎筋機能の低下のが、
あー、容量依存的に抑制されるっていうことになっておりまして、
で、えー、その背景として、まあこの図に書いてあるように、
この、えー、ルビープロストンを飲むことで腸内細菌層が変化して、
えー、で、えー、そのミトコンドリアの機能が少し回復するんだっていうような、
そういう感じになっているみたいです。
はい、このスペルミジンを酸性する菌が腸内に増えるっていうことで、はい。
で、まあ腎の効果があるっていうことで、
これ、まあ確かにね、あの腎臓ってミトコンドリア非常に多くてですね、
あの、まあそれが、まあちょっとどういう形でこのミトコンドリアの保護になっているのかちょっとよくわからないんですけども、
あの、でも、まあその、えー、まあお薬を飲むことで腎機能の悪化のペースが多少緩和されるかもしれないっていうのは、
そんな研究ですよね、はい。
それが、サイエンスアドバンス、アドバンス図に、えー、8月30日掲載されたっていうことになっておりますね、はい、です。
で、えー、実はですね、あの、えーと、その下に行っていただくと、より詳しいデータがその下に書いてあってですね、
えーと、そうですね、図2のところですね、はい。
えーと、これ、実はですね、主要評価項目っていうのはですね、
このインドキシルリュー酸っていうのを測ってるんですけども、これはですね、実はRuby Pro Stoneの投与では変化生じてないんですよね。
まあ、これがね、どう考えるかっていうのはちょっと難しくて、というのは、えーと、主要評価項目っていうのはこういう研究をやるときにね、
もう一番大事な、あー、なんていうか、評価項目なんですね、まあまあその、そのまんまなんですけれども、
で、これに変化はないけど福祉評価項目の腎機能の方が変化あるっていうことで、これがね、なんかおやっていう結果なんですね。
なので、えーと、まあ、もともとはそのインドキシルリュー酸の血中濃度が変化あるっていう前提で多分されたと思うんで、
あ、多分っていうか、まあ、必ずそうなんですけれども、はい。
なんですけれども、それを詳しく解析していくと、この、えーと、このポリアミンの、
あー、まあ、はい、一つのこのスペルミジンが減っていて、まあそれが、えー、その腎機能の抑制に働いたんじゃないかみたいな、そういう結論になってるって。
だからこれちょっとね、まあ本来、あの、の、調べようと思っていたターゲットとか、別のターゲットが、あの、その腎機能の抑制に働いたみたいな、そんな感じになってるんですよね。
今後の展望
はい。で、えーと、で、その下ですね、えーと、あ、そうそうそう、それが図3に書いてあるところなんですけれども、はい。
っていう感じで、まあちょっとなんか非常にややこしいグラフになってるんですけれども、はい。まあそういうことになっていて、で、それを、
おー、モデルマウスですね、腎不全モデルマウスにも検証したっていうのは、この図4のところになっております。はい。
まあちょっとね、この辺は、あの、僕もあんまり基礎研究よくわからないんで、あの、わからないんですけれども、特に、あの、このCのところですね、このキーに抑え感の、
えーと、ミトコンドリア像っていうのを書いてあって、これ、キーに抑え感ってね、本当にあのミトコンドリアは、この、えーと、細胞の下の方にね、びっしり詰まっていてですね、はい。
で、それが、あー、まあ人気度が悪くなってくると障害されるんじゃないかっていうようなことは言われていて、まあ、これはね、まあ、あの、理論的には理にかなってるかなというふうに思いましたね。はい。
はい。っていう感じでした。ただまあ、これ今回ね、まあその、まあ人を対象とした研究っていう点では素晴らしいと思いますし、ただまだない二相試験ですし、まあ今後ですね、その同じような、
あー、大規模の臨床試験ですね、をやっていくのかどうかっていうのが、まあこれ、あの、えーと、製薬メーカーのね、えーと、そうそうそう、えーと、ポリー、あ、違う違う違う、えーと、スキャン、スキャンポファーマー合同会社による薬剤の提供を受けて行われました。
あ、だから薬剤提供だけなのかな。うーん、まあちょっとわからないですけど、まあ緊急費は、あの、文化消化研を使ってるっぽいですけれども、はい。っていう感じになっております。
はい、なので、えー、まあちょっと今後の、まあ試験の結果を待ちたいなというふうに思いますし、ただ、うーん、まあこれが、まあ今回はね、あの、小人数で優位差が出てますけれども、じゃあ大人数になった時にどうなるかとかっていうのはね、ちょっと、うーん、どうかなっていう部分がありますし、うーん、っていう感じかなというふうに思いました。はい。
ということで、何か追加でご質問とかございましたら、あの、チャットコメントでいただけたらなというふうに思います。はい。では、最後、しんしんじゃんけんいきたいと思います。いきますよー。しんしんじゃんけん、じゃんけん、ぐっ。
ということで、今日も幸せな一日でありますように、Yとな1回のたけえでした。興味しんしん。
08:39

コメント

スクロール