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2025-10-06 09:11

《1357》ラーメン🍜週3以上は死亡リスク1.52倍⁉️医療情報の読み解き方

ラーメン「週3以上」は死亡リスク1・52倍、研究者「食べ過ぎに注意」…山形県民を追跡調査

https://www.yomiuri.co.jp/national/20251003-OYT1T50047/


Frequent Ramen consumption and increased mortality risk in specific subgroups: A Yamagata cohort study

https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S127977072500168X


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■AI要約(誤字はご勘弁ください)

内科医のたけお氏が、「ラーメンを週3回以上食べると死亡リスクが1.52倍になる」というニュース記事とその元になった学術論文について、情報の正しい読み解き方を解説しています。


**ニュースと元論文の概要**

取り上げられたのは、読売新聞オンラインが報じた、山形県民を対象とした追跡調査の結果です。元になった学術論文は「The Journal of Nutrition, Health and Aging」に掲載されたもので、40歳以上の男女約6,700人を対象とした「山形コホートスタディ」という大規模な研究に基づいています。この研究では、ラーメンの摂取頻度によって人々を「月1回未満」「月1~3回」「週1~2回」「週3回以上」の4つのグループに分け、その後の全死亡リスクとの関連を分析しました。


**研究結果と解釈の注意点**

分析の結果、ラーメンを「週3回以上」食べるグループの死亡リスクが、それ以下の頻度のグループに比べて1.52倍高いことが示されました。特に、男性や70歳未満、スープをよく飲む人などでその傾向が顕著でした。


しかし、たけお氏はこの結果を「ラーメンが体に悪い」と短絡的に結論づけることに警鐘を鳴らします。この研究は、あくまでラーメンの摂取頻度と死亡リスクの「関連性」を示した**観察研究**であり、「ラーメンを食べること」が直接の原因で死亡リスクが上がるという**因果関係を証明したものではない**からです。


注目すべきは、ラーメンを「月1回未満」しか食べないグループも死亡リスクが1.43倍と高かった点です。これは、もともと高血圧や糖尿病などの健康問題を抱えており、健康上の理由からラーメンを「食べたくても食べられない」人が含まれている可能性を示唆しています。つまり、ラーメンを食べないことが原因ではなく、既存の健康問題が死亡リスクを高めているという「逆の因果」が考えられます。


**メディアリテラシーの重要性**

また、ニュース記事には、論文で示された客観的なデータ(事実)と、研究者の個人的な見解(「食べ過ぎに注意してほしい」など)が混在していることにも注意が必要です。論文では研究結果から言える範囲のことしか述べられませんが、メディアの記事ではその境界が曖昧になりがちです。


たけお氏は、この論文は科学的に価値のあるものだとしつつも、ニュースの見出しだけを見て「ラーメンは危険だ」と考えるのではなく、その研究が持つ限界(因果関係は不明であることなど)を理解した上で、どこまでが事実でどこからが解釈なのかを冷静に見極めるメディアリテラシーが重要だと締めくくっています。

サマリー

山形県での研究によると、ラーメンを週3回以上食べる人の死亡リスクが1.52倍高いという結果が出ています。この研究は「The Journal of Nutrition, Health and Aging」に掲載されており、食べ過ぎに注意が必要であると警告されています。

ラーメンと死亡リスクの研究
内科医たけおの心身健康ラジオ、皆さんおはようございます。
たけお内科クリニックからだと心の診療所、院長内科医たけおと申します。
この放送では、医療にまつわる皆さんからのご質問やリクエストにお答えしております。
医療ニュースの解説などもしています。
質問・リクエストは、質問箱のGoogleフォームから是非お寄せください。
あなたのご質問をお待ちしております。
ということで、今日は興味津々ニュースというか論文というかをご紹介してみたいと思うんですけれども、
ちょっと注意喚起を皆さんにしたいなというふうに思って、これを取り上げたいと思います。
まず、記事は10月の3日の、読売新聞オンラインのニュースですけれども、社会面ですね。
ラーメン、週3回以上は死亡リスク1.52倍、研究者、食べ過ぎに注意、山形県民を追跡調査ということになっております。
記事の冒頭だけ読ませていただくと、山形大院などの研究チームが、
ラーメンを週3回以上食べる人は、週1、2回の人に比べ、死亡リスクが1.52倍高い傾向にあるとの研究結果を発表した。
山形県民を追跡調査したというと、総務省の家計調査で山形市は、外食の中華そば、ラーメンなどの年間支出額で3連覇中、
研究者は食べ過ぎに注意してほしいと呼びかけているというような、そんな記事の書き出しになっております。
研究の詳細と結果
これ聞いておられる方で山形の方いらっしゃるかどうか分からないんですけれども、山形はそんなラーメン有名なんですね。
ちょっと僕全然ラーメンにあんまり興味ないんで、そんなに山形がラーメンの支出額が高いとか全然知らなかったんですけれども、
今回の研究、プレスリリースみたいな感じになっていて、元論文が、The Journal of Nutrition, Health and Agingというのに出ていたんですよね。
それが今回の記事になっているということなんですけれども、元の論文が普通にネット上に転がっていて、
転がっていてというか、オープンアクセスというふうに言うんですけど、こういうのを読めるようになっていたんで、
これを早速ちょっとニュースして読んでみました。
もう今月かな?そうですね、今月出たばっかりの出来立てホヤホヤ論文なんですけれども、
ノートブックLMにも突っ込んで読ませていただきましたけれども、
これですね、記事のタイトルにも書いてある、記事じゃない、論文のタイトルにも書いてありますけれども、
この山形広報とスタディというのをやっているらしいんですよね。
その中でラーメンについても調査されているということでなっております。
そのラーメンを頻繁に取るかどうかというのによって、
その死亡率、全死亡リスクですね、との関連を調べた研究ということになっていて、
かなりまともな論文というか、ちゃんとした論文になっております。
研究の概要だけいくと、目的はそういう感じですね、ラーメンの摂取と死亡率の関連を調べて、
結構な人数ですね、40歳以上の6,725人を対象に調べたということで、
調査票を配って、ラーメンに関しては月1回未満の方と、1回から3回、月ですね、
週に1,2回、週に3回以上というような、そういう4群に分けたというような、そんな形になっています。
ちなみにですね、月に1回未満の方が18.9%、1から3回が46.7%、
これが一番多いんですね、約半数ぐらいになっていて、週に1,2回が27%、これが2番目に多くって、
週に3回以上というのは7.4%で、一番少ないのは少なかった、それはそうですよね、
週に3回以上食べるって結構なラーメン好きの方じゃないとそうならないと思うんで、という感じです。
分析はコックス・ヒレイ・ハザード・モデルという、ちょっとこの辺難しいんであれですけども、というのと、
あとは、調整ですね、その背景が様々なんで、例えば年齢、性別、喫煙、飲酒とかですね、あと麺のスープを飲むかとかですね、
あとは糖尿病、高血圧、脂質上昇とかの生活習慣病があるかっていうのによって分類したよみたいな、そんな感じになっています。
はい、ちなみにですね、頻繁に接種する方の特徴っていうのが出ていて、高いBMI、いわゆる肥満傾向の方ってことですね、
あと男性、若年、飲酒、喫煙の割合が高い、あとは頻繁に接種する方は麺のスープの接種量も多いっていうような、そんな感じになっております。
あと糖尿病とか高血圧の閉座も多いっていうような、そんな形になっています。
で、まず結果ですけども、全体の集団はですね、これ調整をしたらですね、あんまり週に3回以上の方だけが1.52倍、
その記事のタイトルになっているようなリスクの増加になるんですけども、それ以外に関してはあんまり関係なかったっていうような、そんな感じになっていますね。
特に細かく分類するとですね、その男性とか、あと70歳未満とかですね、あと麺のスープをよく飲む方とか、飲酒などがリスクが増大するということになっていて、
で、死因に関しては、肝が100件あって、なので必ずしも生活習慣病に関連するものだけでもないかなと思うんですけども、で、あとの心血管疾患が29件というような、そんな感じになっていましたというような、そんな結果でした。
研究の意義と注意点
で、まあちょっとここからね、考察とかあるんですけど、考察とか結論あるんですけど、それはちょっと言っておいて、これですね、そういう結論なんですけれども、じゃあこの結果をもってですね、じゃあラーメンは体に悪いと言えるかって、皆さんどう思います、これ。
これですね、記事も読んでいただいたらと思うんですけど、これ見るとですね、なんかラーメン、研究者は食べ過ぎに注意してほしいと呼びかけているっていうことになっていて、
そうなんだというふうに思うかもしれないんですけど、実はですね、記事の真ん中や下の段落にも書いてあるんですけれども、実はですね、これ月1回未満の方は死亡率1.43倍になってるんですよね。
はい、これ有意差ないんですけれども、そうすると、じゃあラーメン食べない人も死亡率高いやんみたいな感じになって、なんでってなると思うんですけれども、
これはですね、これは交絡因子っていうふうに専門的には言うんですけれども、この、いまだじゃなくて、このコンタツネオ先生って呼ぶらしいんですけれども、
が解説してますけれども、すでに高血圧や糖尿病などで健康害して食べられない事情があったため、
痴情があった可能性があるということで分析していて、こういうですね、介入研究っていうのではない、観察研究っていう方法なんですけれども、
それではですね、この因果の推定、要は何が原因で何が結果か、この場合だったらラーメンを食べ過ぎたから死亡率が上がるみたいな、
そういう断定ができないっていうのがね、こういう研究の特徴なんですね。
だから結構ですね、この記事に関しても、なのでラーメンを食べると必ず危険ということではないと強調するっていうことになっていて、
一番最後はですね、これコンタ教授の勝手な、勝手なって言ったら失礼ですけれども、論文とは全く関係ないことを言ってたりもするので、
この食べ過ぎに注意してほしいも論文とは全く関係ないことを言ってるんですけれども、
なのでこういうね、記事の中にその論文から来てる事実の部分とその取材によるご本人さん、その取材対象者の意見みたいなのが混じってたりするんで、
論文に関してはですね、論文で意見を述べるときにはその論文の研究の内容から言えることしか言ってはいけないっていう風になってるんですよね。
だから必ずですね、この論文を書くときにこれは言い過ぎじゃないかっていうのはね、すごい検討するんですけれども、
言い過ぎるとですね、必ずその査読っていう論文をね、判定する人にはねられるんで、
これは言い過ぎじゃないですかっていうか、これはどういうことでそういう風に言えるんですかっていうツッコミが入るっていう、
そこはね、科学的な結論、考察っていうことなんですけれども、
なんですけれども、こういう記事とか、あと書籍とかですね、テレビとかその典型ですけれども、
どこまでが事実でどこまでが解釈、意見なのかっていうのをですね、ちゃんと切り分けで考えないといけなくて、
はい、いうので、この記事は非常にね、記事自体も面白いですし、論文もね、ちゃんとした論文になっていて、
ただ、やっぱりね、記事の読み解き方とかですね、その辺にちょっと注意が必要かなというふうに思って、
今日取り上げさせていただきました。
はい、ということで、伝わりましたでしょうか。
ちょっと難しい内容だったかもしれませんので、なんかここが分からなかったみたいなのがありましたら、
あのコメント欄とかで入れておいていただけたらと思います。
はい、では最後、しんしんじゃんけんいきたいと思います。
いきますよ。
しんしんじゃんけん、じゃんけん、ぐっ。
ということで、今日も幸せな一日でありますように、
お会いとはない一回分だけでした。
今日もいい?しんしん。
09:11

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