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#26 GWに読み耽った本を振り返る!「ソーシャルノイズ」から離れる静かな時間と、現代に必要な人文知の価値
2026-05-10 33:04

#26 GWに読み耽った本を振り返る!「ソーシャルノイズ」から離れる静かな時間と、現代に必要な人文知の価値

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今年のGWは、かわむーにとって非常に濃密な「読書週間」となりました。今回は単なる本の紹介ではなく、読書を通じて感じた現代社会への違和感と、これからの時代に必要な視点についてじっくり語ります。

SNSの通知や刺激的なコンテンツが溢れ、人間の注意や時間が消費されていく「アテンションエコノミー」の時代。私たちは知らず知らずのうちに外部の規範や評価といった「ソーシャルノイズ」に縛られ、静かに思考する時間を奪われています。そんな資本主義の荒波の中で、どうやって「静かな時間」を取り戻すのか。


そして、複雑なものを複雑なまま受け入れる力や、すぐには役に立たない「人文知」がいかに重要かについて深掘りしました。次回以降コラボ予定である品川皓亮さんの著書『資本主義と生きていく』の話題から、後半は思わず全巻大人買いしてしまった落語漫画『あかね噺』の魅力までお届けします。効率やタイパを一度手放して、ゆったりとお楽しみください。


【今回紹介した書籍・漫画】

・安斎勇樹『静かな時間の使い方:自分の解像度を上げる「独りの思索」の全技法』 (朝日新聞出版、2026年)
私たちの思考と行動を縛る外部の規範・評価・期待を「ソーシャルノイズ」と定義し、そこから距離を取り、リフレクションを行うことの重要性を説いた一冊です。

・品川皓亮『資本主義と、生きていく。〜歴史と思想で解き明かす「構造的しんどさ」の正体』 (大和書房、2026年)
「時間」や「成長」「数字」に追われてしまう現代の息苦しさの正体が資本主義にあることを、歴史と思想から分かりやすく解き明かしてくれます。

・山口周・深井龍之介『人文知は武器になる』 (文春新書、2026年)
歴史や哲学といった「人文知」が、激動の時代において私たちの思考や判断、行動をどう変えてくれるのか。すぐには役に立たなくても、確実に世界の見方を変えてくれる学びの価値について対談形式で語られています。

・『あかね噺』 原作:末永裕樹 / 作画:馬上鷹将(集英社)
落語をテーマにした週刊少年ジャンプの人気漫画。GW中に全巻大人買いしてしまうほど没入してしまった、おすすめの作品です! 


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▼「好奇心のたまり場」とは?

福岡の現役高校教員のかわむーが日々の生活の中で生まれる好奇心やワクワク、問いやモヤモヤをリスナーの皆さんと一緒にじっくりと味わう番組。

みんなんで好奇心を持ち寄り、日常を少しだけ豊かにする「知の冒険」に出かけましょう。

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はい、始まりました。好奇心のたまり場。この番組は、福岡の現役高校教員が、教育現場のリアルや探求、キャリアなど、日々の生活の中で生まれる好奇心やワクワク、問いや萌え萌えを、リスナーの皆さんと一緒にじっくりと味わうポッドキャストです。
パーソナリティを務めます川むーこと、川村周平です。さて、ゴールデンウィークも終わってですね、また日常が戻ってきたかなという風なところなんですけれども、皆さんゴールデンウィークいかがだったでしょうか?
うちの学校はですね、結構特殊で、ゴールデンウィーク期間中と間に平日が何日か入ったりするじゃないですか。今年だったら、えっと、木曜日と金曜日がおそらく平日入ってたと思うんですけれども、そういった平日をですね、もう意図的に休みにしてしまって、子供たちがですね、意図的に連休を長くするっていうそういった取り組みを、もうここ数年やっております。
去年だったら意図的に11連休で、今年は意図的に8連休だったんですけれども、そういった休みの時間をとって、生徒もそうですけど教員もですね、例えば4月の冒頭に立てた目標だったりを改めてこう振り返ってみて、どういったところができてて、これからどうしていこうかみたいな、そういったリフレクションの期間としているのがうちの学校の特色なんですね。
で、そういった中でミーティングをしたりだとか、あるいはまあ読みたい本を読んだりだとかっていう、かなり充実したゴールデンウィークを過ごすことができました。
で、今年のゴールデンウィークはですね、私にとってもかなり充実した読書の習慣になってまして、まあ今回はですね、このゴールデンウィーク中に読んだ本について、ちょっとゆっくり話してみようかなというふうに思っております。
で、事前にお伝えしておくと、まあなんか本の紹介でもあるんですけれども、私が本を読みながら考えたことだったり感じたこと、あるいは繋がったことを話す回にしたいなと思っているので、私の話が多くなるかもしれないんですけれども、それもポッドキャストらしいかなと思っているので、ゆっくり聞いていただけたら嬉しいです。
で、あと今回ですね、話す本の中に、品川浩介さんの資本主義と生きていくという本があります。
で、実はこれ次の回にはなると思うんですけども、実はその品川さんご本人をですね、ゲストにお迎えして対談をする予定があります。
あのこれはのXで品川さんが募集をしていたんですね、このポッドキャストに恩返しをしたいというところで、で、あの全然リスナーとかの数も多くはないんですけども、まあこの機会に是非ということで依頼をしたら心よく引き受けてくださったので、
まあ今日はその対談の前哨戦というか、予習みたいな位置づけにもなるかなと思っていますので、そちらも是非楽しみにしていただければというふうに思います。
では早速あの本題に入っていきたいなと思うんですけども、ちょっと本題に入る前にですね、一つ話しておきたいことがあって、私ですね、アテンションエコノミーっていう言葉がすごく嫌いで、
なかなかあんまりそんなやついないかもしれないんですけど、まあ別のねポッドキャストの回だったりとか、あるいは私が書いているノートとかでも結構出している言葉なんですけども、
まあ要はなんていうんですかね、嫌いっていうよりもかなり危機感を持っています。
で、いわゆるその人間の注意だったりとか、時間そのものが経済的な資源となっていて、要は1分1秒をそのSNSとか動画のプラットフォームでどれだけ長く引き止めるかということで、いわゆる収益が変わるみたいな、そういった構造があるわけですね。
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なので、だからどんどんどんどん、例えばそのショート動画もそうですけれども、コンテンツは短くなっていって、ある意味どんどんどんどん刺激的になっていくわけなんですよね。
で、問題と思っているのが、まあ時間が奪われるってこともあるんですけども、なんかその複雑なものを複雑なまま受け入れる力っていうのが、なんか人間弱くなっていくんじゃないかなというふうなことを感じています。
特に答えが出ない、というの中で、まあ留まり続ける力、いわゆるそのネガティブケーパピリティっていうふうな言葉もあるんですけども、そういった力がじわじわと削られていく感覚があって、なんかですね、そこに対する危機感がすごくここ数年強くなっています。
あの、私がこのポッドキャストを始めた理由っていうのは実はここにあって、なんかその長く、なんかその時間とか考えずにですね、長く物事を味わう場所を作りたかったっていうのがあります。
で、なんかその人々がゆっくり語り合える場所だったり、なんかそういった場所を作っていくこと、なんかそうすることで社会は少しずつなんか柔らかくなれるような気がしているので、
まあ今回読んだ本はですね、計らずもうこの問いに対して、なんかそれぞれの角度から答えてくれる本ばかりだったなということをちょっと今改めて思っています。
はい、それではゴルネックの読んだ本の話をちょっとしていこうかなと思うんですけども、
えっとですね、まず最初の一冊目がですね、安財雄貴さんの静かな時間の使い方です。
この本はですね、SNSとかでも結構発信を、僕もですね、ついに発売したぞということを言ってたりしたんですけども、それこそ先日ですね、うちの学校でオンライン読書会を開催したこともあって、特に思い入れのある一冊です。
あの安財さんはですね、去年うちの学校でも対面でお呼びして、それこそ170名近くの方が集まって、冒険する組織の作り方っていう本の出版記念イベントを開催させていただいたので、
そういった意味でも本当にここ数年ずっとですね、追いかけてる、そういった尊敬している人なんですけれども、
で今回の短冊のこの静かな時間の使い方に出てくる言葉として、ソーシャルノイズという概念があります。
いわゆるこれは、私たちの思考とか行動を縛る外部の規範だったり評価、あとは期待のことと定義をされていて、
具体的には社会の規範、市場のスコア、そして共同体の空気という3つの層からなっていると安財さんは指摘をしています。
でこれを読んだときですね、ああこれだって結構なったんですよね。
というのも、私教員をしてるんですけれども、教員ってすごくソーシャルノイズの影響を受けやすい仕事だなってちょっと思ってて、
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もっと端的に言うと、なんか終わりのない仕事なんですよね。
それこそ授業作りも生徒対応も、なんかやろうと思ったらどこまでも時間を使えてしまうので、
なんか本来情熱とかなんでしょうね、内発的動機で動く仕事なんですけれども、なんかその情熱もですね時たまやっぱじわじわとすり減っていく感覚もなくはないわけですよ。
やっぱりここ数年ずっと教員不足だっていうふうなことも言われていて、なんかそこと相まってですね、やっぱり教員の評価が下がっているっていうのも、なんかこの辺りと関係があるなということをやっぱり思っているわけです。
で厄介なのがですね、なんかあのちょっと余裕ができるとですね、これ教員の悪い癖かもしれないんですけど、次の仕事を探してしまうんですよね。
なんか早く帰れる日でも、なんかなんとなく職員室に残っちゃうだとか、あとはフロムが自由からの闘争で言ってますけれども、まさにそれで、なんかその空白をですね空白として置いていくことで、なんかちょっとした居心地の悪さみたいなのがあるわけです。
本当なんか児童人形みたいだなって、本当フロムで言うところのそれだなと思ったりもしてます。はい、なのでそういった意味でもうちの学校でこの読書会をやることってすごく大事だなと思ってて、それこそ自主的に本を買っている人だけの参加にはしたんですけども、それこそ教員も20人以上参加してくれましたし、保護者の方も何人か参加してくれて、そういった場を1時間ぐらい作ることができました。
で、今回アンゾイさんが言っているそのソーシャルノイズから十分に距離を取らないと、これ実はいくらリフレクション、いわゆるその内省もしようとしてもうまくいかないっていうところが結構大事なところで、あのそれこそやりたいことは何ですかみたいな、よくね問われることも増えてきたんですけども、でもなんかそういったソーシャルノイズにまみれた状態でその問いを投げかけても、出てくるのはやっぱりですね、外から刷り込まれたこれをしないといけないとか、
べき論になってしまいがちなんですよね。で、これについてアンゾイさんはそれこそ呪いの質問というふうに表現してるんですけれども、やっぱりこのソーシャルノイズから身を剥がさない限りやりたいことはっていうふうな問いですね。これやっぱりこの内発的動機を抑圧する呪いにしかならないよっていうことを言ってて、めちゃくちゃ刺さるわーってちょっと思ったりしてたんですよね。
なので、まずは静かな時間を作ることが先決で、その上で始めるリフレクションが意味を持ち始めるっていうそういった順番の話なんです。
なのでこの本の主題としてはやっぱりこの静かな時間を確保しようということをプラスその中でリフレクションをちゃんとしましょうっていう本なんですね。
で、このリフレクションにも2種類あって、物語的リフレクションと分析的リフレクションというこの2つが出てきます。
前者は過去の経験に納得感を見出すもの、後者はいわゆるその問題の原因を突き止めて再発を防ぐもの、この2つの行為があります。
で、どちらもこの事実に対する解釈を変えるっていう行為には間違いありません。
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要は大きな出来事っていうのは変えられないので、でもそれをどう意味付けるかっていうのは我々人間変えることができるわけなんですよね。
なのでこのリフレクションっていうのはやっぱ全人類に必要なスキルというか方法だとやっぱり改めて思いました。
で、例えばその心のモヤモヤについて、そのモヤモヤのきっかけっていうのは他者の言動かもしれないんですけども、やっぱりそのモヤモヤした理由とかっていうのは自分の内側にあるわけなんですよ。
だからそのモヤモヤを外に向けて発散するんじゃなくて、自分は何を大切にしているのかとか何をこだわっているのかみたいなものを探る最高の素材にしてしまうっていう視点を私たちに与えてくれました。
なかなかね、もやもやして日頃からね、なんだよあいつとか、なんであんなこと言われたんだろうってことを思う人も中にいると思うんですけども、
その点についてはですね、やっぱりこの感情のリフレクションっていうところなんですよね。どう感じたかっていうところ。
やっぱりこの感情をリフレクションするっていうのが人間やっぱりすごく最初のリフレクションの手法としては大事で、
ただこの苦手な人っていうのはやっぱり常に放課犯を探しているっていう風な言葉も本の中で言われています。
何かうまくいかない時とか、誰かのせいにしてしまったり、何かのせいにしてしまう、そういうことがやっぱり苦手な人っていうのは往々にしてあるわけで、
ただ感情っていうのが本来自分の内面を知るためのシグナルなので、やっぱり外に向けてしまうと自分に返ってくるものもなくなってしまうので、
やっぱりそこは他者を頭の中から一旦追い出して、自分の軸として振り返ってみる。それがすごく大事なんだということを改めて感じました。
もう一つ印象に残っている話がですね、やっぱり競争から降りるんではなくて関心をずらすっていう考え方なんですよね。
例えばその自分の関心を成果から技術にずらすこと、いわゆるその成果を重視する、成果重視型から自分がどんな技術を身につけて、
どんなところを上達しているのかという、そういった上達重視型へ移行する。こういった関心をずらすことっていうのがソーシャルノイズに対する現実的な予防策だという話なんですよね。
あとはその上達を実感するための問いかけも具体的に紹介されていて、例えばその早くできるようになったことはとか、こだわるようになったことは、あるいは感が働くようになったことはみたいな。
これは普段から自分に問えるすごく実用的なフレームだと思うので、ぜひですね、本を取っていただいてこちらも見ていただきたいなというふうに思いました。
そして最後にですね、この本で一番印象に残ったキーワードがやっぱり創造的怠惰っていうキーワードなんです。
いわゆるその効率化とか最適化を求め続ける社会の中で、やっぱり意図的なバグを仕込むってこと。
例えばなんかそのぼーっとしたりだとか遠回りをしたりだとか、一見意味のないことをするっていうのがこれすごく大事になっていて、
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これってあのいわゆるそのサボりではなくて創造的に怠惰を実践するというか、
意識的に実践するっていうことがその創造性と自立性を守るための抵抗になるというふうな話を安西さんはされています。
ただ安西さんも言ってるんですけどこれバランス感覚非常に大事なんで、
私としては創造的であることを意識した上であえて立ち止まってみるっていう前提があるかどうかで全然意味が変わってくると思うので、
なんかそこもすごく磨いていきたいなというと思ったところです。
やっぱり教員としてですね、この本読んでこれ読書会の時に安西さんとも対話をしたんですけども、
やっぱり教員としてあろうとしすぎる、教員だからこうしなければいけないっていうのもこれも規範的なところですよね。
この弊害も改めて感じて、なんか例えばその探究学習を伴奏する時にでもやっぱり先生としてお聞かれたことに対して、
なんかやっぱり先生だったらコメントしないといけないとか、分かってるようにちょっとしゃべってしまうみたいなところもある人いると思うんですよ。
ただ分からないことを分からないって言えないでいると逆になんか生徒の探究が進まないことってあるよねって。
なので不完全な自分をさらけ出すってことも時に最高の教育になるんじゃないかと。
なんかこの辺りも読書会を通して資産をいただいたところなんですよね。
ということで、これ一冊目ですね。安西由紀さんの静かな時間の使い方。
こちらのうちの学校の図書館にも置いてありますし、今全国の本屋さんにもたくさん並んでいますので、
ぜひぜひ気になった方は読んでほしいなというふうに思います。
そして続いてがですね、品川浩介さんの資本主義と生きていくという本になります。
この品川浩介さんはですね、コテンの調査チームに所属をされている方で、
私もどっかで喋ったかもしれないんですけど、コテンラジオめちゃめちゃ好きなので、
なんかその品川さんが書かれている本。
品川さんは日本一楽しい哲学ラジオっていう哲学を取り扱ったポッドキャスト番組をやられている方で、
そちらも私ちょこちょこ聞かせていただいているので、
なんかもうぜひ買わないといけないじゃんと。
ちょっと資本主義的になっちゃって申し訳ないんですけれども、
なんかそんなことを思ったすごく印象的な一冊でした。
で、先ほど言ったようにですね、次の回かなおそらく。
品川さんご本人にお越しいただいて、ちょっとお話しする機会をいただいたので、
今日はその予習的な話をしたいなというふうに思っています。
で、この本読み始めた瞬間というか、もうこの本が3月に出たんですけども、
もう見た瞬間からですね、
もうこれ絶対安西さんの静かな時間の使い方とセットで読むべきじゃんということを私は思ってたんですけども、
やっぱり安西さんもそれ思われてて、品川さんもそう思われてるみたいで、
それこそこの前なんかどこかでですね、対談をされたみたいなので、
まあおそらくコラボのね、あのボイシーの放送だったりとかもあると思うんですけども、
ぜひこれあの2冊セットで読んでほしい本で、
まあなんでしょう、安西さんの本がどう処方するのか、
この資本主義とかソーシャルノイズの中での具体的な処方箋っていうものを提示してくれる実践の本だとすれば、
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品川さんの本はですね、なぜ今この処方箋が必要なのかっていう、
そういった資本主義とかソーシャルノイズの歴史的な経緯を与えてくれる、
そういった診断書みたいな形になっているので、
ぜひA面とB面というかですね、
これはセットで読んだら理解が深まるなということを改めて感じています。
で、タイトルの資本主義と生きていくっていうこれなんですけども、
まあいわゆるその倒すべき敵とかではなくて、
共に生きていく相手として捉えているっていうのがすごく面白いスタンスで、
まあそれこそですね、WITHコロナみたいな近いスタンスなんですけども、
WITH資本主義というか、
なんかその資本主義の外に出ようとするんではなくて、
その口座りみたいなものを見据えた上で、
我々がどう距離感を保ちながら付き合い方を考えるかっていう、
そういった本になっています。
なんかこのスタンスがめちゃくちゃいいなって思って、
私も速攻で買ったんですけども、
ちなみにこの本ですね、品川さんが筆頭著者ではあるんですけども、
なんか約250名の方が手による共同政策のプロジェクトにもなっていて、
なんかその資本主義を問いながら、
制作プロセス自体がコミュニティによる競争というところに、
なんか面白さがあるなーっていうのを改めて感じている本です。
ぜひこちらもですね、いろんな人に読んでほしいなと思っている一冊なんですけども、
ちょっと本の内容を簡単に振り返ってみるとですね、
この本書の構造がすごく明快で、
第一部で6つの追ってっていう風な表現がなされています。
要は我々って何かに追われている感覚っていうのが、
やっぱり日常生活の中であるわけで、
なんかそれを時間、成長、数字、労働、お金、消費、
この6つで紹介をしていて、
その歴史的な経緯を解説されていてですね、
第2部ではその資本主義の6つの構成用途、
いわゆるさっきのが追ってが古文としたら、
その6つの親玉みたいなものがあるわけですよ。
それが文業、市場、商品、資本、イノベーション、金融っていう。
これらが追ってを送り込む、
我々を焦らせているその仕組みを明らかにしてくれている本で、
そして第3部ではその距離感を具体的にどう調整していくのかっていう処方が示されているわけです。
この構成が本当にすごく美しくて、
途中ですね、図解みたいなものもいくつか紹介されるんですけど、
めちゃくちゃわかりやすいので、
なんか資本主義って言うと難しい感じがするんですけども、
ぜひいろんな人に手を取ってほしいなと思います。
で、やっぱり日々なんか休めないなとか、
なんかもっと成長しないといけない、
他の人と比べちゃう、もっと稼げないと、
みたいな具体的な行きづらさと、
その資本主義の構造みたいな抽象的な理論をですね、
うまーく接続してくれる本なので、
なんかその行きづらさに名前がつくと、
やっぱり少し距離が取れるようになるんですよね。
例えば時間の追ってについてなんですけども、
やっぱりこの風光、
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韓国の誕生が参照されていて、
やっぱり近代以降ですね、
時間が管理とか規律の道具になってきたって話なんですけども、
チャイムで動いて、50分授業で、10分休憩をしてっていう、
もうまっさに教員それだなって、
学校それだなって、ちょっとやっぱ思ってて、
なんか改めそのシステムがすっかり内面化してしまっていることに
ハッとさせられましたし、
あとやっぱ成長っていうところですよね。
もう何でしょうね、30になってから、
やっぱこの成長っていう呪いをすごく実感するんです。
これ多分教員とか、
まあ日頃仕事してる人なんかね、
共感してくれるかなと思うんですけども、
やっぱなんか土日もですね、
研修とかワークショップに参加しているんですよ最近。
特に僕が好きっていうのもあるんですけども、
で、ふとですね、
なんかこれでいいんかなってちょっと思う瞬間もあったりして、
休んでるはずなのに休めていない感覚もあって、
なんかそういうのもすごく考えさせられて、
あとなんか成長しないといけないっていう、
なんかそういった思い込み。
なんかよくありませんか、
変わらないことは停滞していることだみたいな、
そういった言葉もあったりするんですけども、
なんかこれもですね、
イノベーションの論理が生み出した副産物だっていう視点を述べられていてですね、
なるほどなあということを思ったんですよね。
で、まあそういった感じでですね、
いろんなその自分たちの日頃感じてる、
これってなんでこうなってんだろうみたいなことに答えてくれるというか、
なんかそこがですね、すごくわかりやすくて、
で、この本ですね、
一番こう最後なんですけどグッと来たところっていうのが、
資本主義のバグであれっていうメッセージなんですよね。
これは本当最後のところに書いてあります。
で、例えばその近所の商店街で顔見知りの八百屋さんからですね、
野菜を買ったりだとか、
最寄りの駅の一個前で降りてブラブラ歩いて帰ったりだとか、
なんかこの資本主義の効率の論理から見たら、
一見非合理なこうした行動っていうのが、
まあシステムの中に生まれるバグであって、
これが自分らしく人生を生きることに繋がるんだっていう風な話なんですよね。
で、これそれこそさっきのアンザエさんの創造的態度と、
まあ全く同じこと言ってるなっていうことを、
まあ別の角度ではあるんですけれど感じて、
なんか大事なのは、そのバグがですね、
資本主義の内部で生じるものだっていうことなんですよ。
要はその資本主義の外に出よう出ようとするんではなくて、
内側にいながらその論理に完全に従わない部分を、
ちょっと意識的に残しておく。
はい、なんかこれがすごく実践的で大事なんじゃないかなっていうことを、
ちょっと改めて感じました。
はい、まあなんかそのポッドキャストをやるっていうこと自体も、
少しね、こういった資本主義に対するバグなのかもしれないなって、
ちょっと思いながら取ってる節もあるので、
はい、なんかそこも改めて後ろ盾というか、
後押しをいただいたなというふうに感じてます。
はい、でこの品川さんのですね、資本主義と生きてゆく、
21:01
もうめちゃくちゃ濃密なので、
なんか全部話そうと思ったらめっちゃ時間かかりそうなんですけども、
まあ一旦次の回はタイタンの回にもなると思うので、
ぜひぜひお時間ある方読んでいただけたらなというふうに思っております。
はい、で次がですね、
山口周さんと深井龍之介さんの対談本の
人文地は武器になる、という本です。
これもですね、もう発売直後に即行で買いまして、
それこそ山口さんもコテンの深井さんもですね、
私もめちゃくちゃ尊敬してる2人なので、
この2人の対談本が出たらもう買わないといけないだろうと、
もう即行と思ってですね、購入しました。
それこそ最近ですね、コテンラジオの最後の高森編にもどっぷりハマっていたので、
発売と同時に即買いしたというのはそういう理由でもあります。
はい、でやっぱこの本が通っているのは、
なんで今の時代に人文地を学ぶ必要があるのかという
シンプルで根本的な問い入りなんですよね。
で、この本のメッセージの核っていうのが、
複数の視点を獲得することこそが人文地だということをおっしゃっています。
それこそ例えば歴史はですね、
ケーススタディの方向になるわけで、
異なる時代とか社会を知ることで、
それでやっぱ自分の居る所属する社会だったりとかが相対化できるし、
理解できるわけで、
これよくですね、コテンの深井さんも言ってるんですけども、
海外旅行と一緒ですよね。
やっぱ海外に出てみてやっとなんか日本の良さだったりとか特徴っていうのが分かるのと一緒で、
やっぱこの人文地を学ぶことってすごくこの時代において重要だなというふうに感じます。
私が社会の授業をする理由ももうまさにこれで、
なんかその歴史を学ぶ意味っていうのは全く暗記じゃなくて、
例えばその空間軸だったり時間軸を長く持つってこれ本当に人文地の流れと一緒で、
なんか自分の生きてる時代のコンテクストを読み取る力を養うことにあるなということを、
実は高校生に僕も言ってます。
で、自分が認識している世界が当たり前ではないと気づける力、
これが人文地の本質だというふうに本の中でも語られているので、
もう本当になんでしょう、共感の嵐というか、
頷きすぎて首がもげるぐらいの本だったんですけれども、
で、これが対談本なんで本当にいろんなトピックがもうめちゃくちゃ濃密に書かれてるんで、
ひとまず読んでほしいんですけど皆さんに。
個人的にちょっと面白かったトピックをいくつか紹介しようかなと思ってまして、
例えばその特に印象的だったのが江戸時代の鎖国を巡る話がありますね。
それこそ日本は200年ぐらい鎖国をしてて、外部の視点をですね、
意図的に遮断し続けてきたわけなんですけども、
この国内の秩序を安定させる一方で、やっぱりその世界の変化を感知する力をですね、
失ってたんですよね。
で、結果的に幕末に外圧が来た時に、ペリーですよね、
対応がどんどんどんどん後手に回ってしまったということがありますが、
やっぱりこの本書には、理解しないまま拒否するのは、
鎖国時代の態度と変わらないんだよって言葉があって、
24:01
それに合わせてですね、現代のSNSのフィルターバブルの話も書かれてます。
やっぱり現代SNSのですね、アルゴリズムによって、
自分の好みに近い情報ばっかり届くようになると、
自分の見てる世界が当たり前だと思うというか、
自分の倫理観が多数派なんだっていう錯覚に陥りがちなんですよね。
それこそそういうのっていうのが、江戸時代に幕府がやっていたことと、
SNSのフィルターバブル、これ構造的にすごく似てるっていう指摘がされていて、
なんか閉じることで安定するんだけれども、でも閉じることで世界が切り離されていく。
なんかこれめちゃくちゃ繋がるの面白いなっていうのをちょっと思いました。
で、あとはですね、そうそう、近年の政治リーダーの中で、
歴史的事実を知らない人が増えているっていう指摘もされてましたね。
特に具体的な例としては、トランプ大統領が日露戦争で日本が勝ったことを知らなくて、
それを安倍元総理に聞いたという話が出てきます。
やっぱりこれ、歴史の知識がないっていう単なる話でもなくて、
やっぱりその日露戦争って、アジアの諸国が欧米の大国に破ったっていう意味では、
国際秩序の変化にも関連してますし、植民地とかの独立運動への影響もあるわけで、
やっぱりその現在の世界の成り立ちを理解するには非常に大事な文脈というか、
欠かせないものだと思うんですよ。
で、なんかその事実を知らないってことは、当然現在の世界の成り立ちというか、
構造を見余る可能性もあるわけで、
なんかその現代のゲームルールにおいて、
誰か一人の指導者が判断を誤ったりだとかすると、
やっぱ致命的なダメージが与えられる可能性があるわけで、
それこそ原爆の話が今の中ではされてますけれども、
やっぱりリーダーにも歴史的教養が求められる時代だと思ってます。
なので対岸の舵ではなくて、日本の教育も歴史をですね、学ぶ意義っていうのは、
ちょっとやっぱり歴史の教員としてもすごく考えさせてくれた話だなというふうに思いました。
で、あと最後にですね、すげーちょっと印象に残ったのが、
1968年のロバート・ケネディの講演の話もありまして、
ロバート・ケネディってもしかして知らない人もいるかもしれないんですけれども、
ジョン・F・ケネディ大統領がいると思うんですけど、あの弟さんですね。
このロバート・ケネディが大統領候補指名選挙に立候補表明を行った後の講演で、
GNPでアメリカの本当の価値が測れるのかというふうな問いかけをしています。
この表現についての話が後半の6章のところであるんですけども、
GNPっていうのが国民創生産という指標ですね。
ただこれには子どもたちの健康とか、死の美しさとか、夫婦の絆とか、
そういった本質的な価値っていうものが数字の中で現れていないわけなんですよね。
これを指摘している話でして、半世紀以上前の言葉なのに全く古びてないですよね。
27:02
めっちゃいいなと思ってすげー付箋をちゃんと貼ったんですけど、
むしろ数値化されたり効率化がますます加速する今の時代に、
すげー大事な問いだなと思ってまして、
それこそ品川さんの本の後半部分で距離感を測るっていうところがあるんですけども、
測定しない勇気を持つっていうふうな処方が出されています。
まさにここにも通じるなと思ってて、
ぜひ現代人はこの言葉を心に留めておく必要があるなということを強く感じました。
もう結構しゃべっちゃってるんですけど、
後半部分で内田達郎さんの未来の認知性っていう言葉も紹介されていて、
やっぱり学んだことが何の役に立つかも、
当然未来のことが予測できないからわからないじゃないですか。
なので速攻性を求めすぎなくてもいいんだよってことを書かれてました。
これは本当にすごく救われる言葉でして、
私もこうやってポッドキャストやってますけども、
別に何か数字を出そうとかそういったことを思っているわけではなくて、
数字を証明できないことの価値っていうものも、
やっぱこれからどんどんどんどん考えていきたいなと思ってて、
本当にこの本も日本人全員に読んでほしい一冊ですし、
やっぱ本当に世界の見方がちょっと変わると思うし、
人文知恵のリスペクトもどんどん増すと思うので、
ぜひぜひ読んでいただきたいなというふうに思います。
はい、もう30分ぐらいしゃべっちゃってるんですけど、
最後にもう一冊だけ、もう一冊というかもう一個だけ紹介していいですか?
最後にですね、ちょっと毛色の違うものを一個紹介しようかなと思うんですけども、
最後に紹介するのがですね、漫画です。
漫画のですね、アカネバナシという漫画がありまして、
これをですね、私はゴールデンウィーク中に全巻大人買いをしました。
21巻あります。
で、もう私ね、アニメとか漫画が好きっていうのはどこかでも話したんですけども、
漫画ね、意外とあんま買ってなくて、
本当に高校生ぶりかもしれないんですけど、
30歳にして久しぶりに漫画全巻買って読み漁りました。
で、もともと今アニメがあってるんですけども、
これがめっちゃ面白くて、
あのもう先が気になりすぎて漫画買っちゃったんですけど、
で、この作品ですね、落語をテーマにしている漫画で、
それこそジャンプの漫画なので成長物語ではあるんですが、
なんか所々のコミュニケーションの本質みたいなものがすごく丁寧に描かれてるんですよ。
それこそ落語家なので、コミュニケーションという言葉の仕事ですよね。
で、それだけではなくて、やっぱりこう相手をよく観察することであったりだとか、
やっぱり準備したものをただこなすんじゃなくて、
場の空気とかお客さんの顔を見てですね、
やっぱりアレンジをしていくみたいなところが、
なんかめちゃくちゃ教員につながるなーって思ってるし、
なんか私のほんと探求テーマとして、
最近演劇もやったりしてたんですけども、
やっぱそのコミュニケーションっていうものにすごく興味があるので、
すげー読んでてワクワクしました。
30:00
あと後半ですね、何巻だったかな、ちょっと忘れたんですけど、
忍っていう概念も出てきます。
これは人の内側から自然と滲み出る雰囲気とか個性のようなもので、
いわゆる芸風ですよね。
これは技術とか練習では簡単に身につかないものです。
で、なんかあれなんですよ、
ハンター×ハンターの念能力の図式みたいなもので書かれてるんですけど、
それこそたまたまですね、
この前アンザユウキさんとケンスーさんがボイシーでコラボ会でも話されてた忍の話が出てきたので、
めっちゃいろんなものが繋がりまくって超面白かったんです。
誰もが自分の忍っていうものを自覚して大切にしてですね、
その違いみたいなものを面白がれることっていうのが、
今後のコミュニティとか場作りについてすごく大事じゃないかなってことを改めて思ってるので、
ぜひですね、落語に興味がある人も興味がない人もめっちゃ読んでほしいです。
ゴールデンウィーク、他の本より一番このアカネ話読んだ説が濃厚です。
ということで、めちゃくちゃ時間が経ってはいるんですけれども、
今回読んだ本たちに共通のテーマを一言で言うとしたら、やっぱり知ることかなというふうに思っています。
やっぱりソーシャルノイズの正体を知ることとか、
資本主義の構造を知ること、
あとは人文地について知ること、
こういった対象について理解を深めるっていうことは、
この品川さんが本の中でも焚き火のメタファーで語られてるんですけれども、
要は近すぎても燃えてしまうし、離れすぎても凍えじんでしまうと。
要は適切な距離を保つためには、まずその火の性質を知らなければならないわけなんですよね。
なので資本主義とかも私たちを支配しようとしている悪じゃないんですよね。
やっぱり我々もかなりいろんな恩恵を受けているわけで、
だからこそその正体を知った上で適切な距離感を取る。
その距離を保つための実践として静かな時間を作って、
リフレクションを重ねながら自分と向き合っていく。
そして変わり続けていく。
みたいなところがゴールデンウィーク中にですね、読んだ本を通して、
ゆっくりと考えることができたなというふうなことを思いました。
はい、皆さんはどんなゴールデンウィークを過ごしましたでしょうか。
ぜひぜひどっかコメント欄とかいろんなところでお話ができたらなというふうに思っています。
はい、では今回のゴールデンウィークに読んだ本についての回は以上にしたいなというふうに思います。
はい、ということで、好奇心のたまり場ここまでお聞きいただきありがとうございました。
この番組ではリスナーの皆さんからのメッセージをお待ちしております。
番組概要欄にフォームをご用意していますので、
皆様の日々の好奇心やワクワク、モヤモヤをお気軽にお寄せください。
また番組の感想はXでハッシュタグ好奇心のたまり場をつけて投稿してもらえると嬉しいです。
あなたの気になるが誰かの面白いになる好奇心のたまり場
パーソナリティは河村こと河村周平でした。
それではまた。
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