要は大きな出来事っていうのは変えられないので、でもそれをどう意味付けるかっていうのは我々人間変えることができるわけなんですよね。
なのでこのリフレクションっていうのはやっぱ全人類に必要なスキルというか方法だとやっぱり改めて思いました。
で、例えばその心のモヤモヤについて、そのモヤモヤのきっかけっていうのは他者の言動かもしれないんですけども、やっぱりそのモヤモヤした理由とかっていうのは自分の内側にあるわけなんですよ。
だからそのモヤモヤを外に向けて発散するんじゃなくて、自分は何を大切にしているのかとか何をこだわっているのかみたいなものを探る最高の素材にしてしまうっていう視点を私たちに与えてくれました。
なかなかね、もやもやして日頃からね、なんだよあいつとか、なんであんなこと言われたんだろうってことを思う人も中にいると思うんですけども、
その点についてはですね、やっぱりこの感情のリフレクションっていうところなんですよね。どう感じたかっていうところ。
やっぱりこの感情をリフレクションするっていうのが人間やっぱりすごく最初のリフレクションの手法としては大事で、
ただこの苦手な人っていうのはやっぱり常に放課犯を探しているっていう風な言葉も本の中で言われています。
何かうまくいかない時とか、誰かのせいにしてしまったり、何かのせいにしてしまう、そういうことがやっぱり苦手な人っていうのは往々にしてあるわけで、
ただ感情っていうのが本来自分の内面を知るためのシグナルなので、やっぱり外に向けてしまうと自分に返ってくるものもなくなってしまうので、
やっぱりそこは他者を頭の中から一旦追い出して、自分の軸として振り返ってみる。それがすごく大事なんだということを改めて感じました。
もう一つ印象に残っている話がですね、やっぱり競争から降りるんではなくて関心をずらすっていう考え方なんですよね。
例えばその自分の関心を成果から技術にずらすこと、いわゆるその成果を重視する、成果重視型から自分がどんな技術を身につけて、
どんなところを上達しているのかという、そういった上達重視型へ移行する。こういった関心をずらすことっていうのがソーシャルノイズに対する現実的な予防策だという話なんですよね。
あとはその上達を実感するための問いかけも具体的に紹介されていて、例えばその早くできるようになったことはとか、こだわるようになったことは、あるいは感が働くようになったことはみたいな。
これは普段から自分に問えるすごく実用的なフレームだと思うので、ぜひですね、本を取っていただいてこちらも見ていただきたいなというふうに思いました。
そして最後にですね、この本で一番印象に残ったキーワードがやっぱり創造的怠惰っていうキーワードなんです。
いわゆるその効率化とか最適化を求め続ける社会の中で、やっぱり意図的なバグを仕込むってこと。
例えばなんかそのぼーっとしたりだとか遠回りをしたりだとか、一見意味のないことをするっていうのがこれすごく大事になっていて、
これってあのいわゆるそのサボりではなくて創造的に怠惰を実践するというか、
意識的に実践するっていうことがその創造性と自立性を守るための抵抗になるというふうな話を安西さんはされています。
ただ安西さんも言ってるんですけどこれバランス感覚非常に大事なんで、
私としては創造的であることを意識した上であえて立ち止まってみるっていう前提があるかどうかで全然意味が変わってくると思うので、
なんかそこもすごく磨いていきたいなというと思ったところです。
やっぱり教員としてですね、この本読んでこれ読書会の時に安西さんとも対話をしたんですけども、
やっぱり教員としてあろうとしすぎる、教員だからこうしなければいけないっていうのもこれも規範的なところですよね。
この弊害も改めて感じて、なんか例えばその探究学習を伴奏する時にでもやっぱり先生としてお聞かれたことに対して、
なんかやっぱり先生だったらコメントしないといけないとか、分かってるようにちょっとしゃべってしまうみたいなところもある人いると思うんですよ。
ただ分からないことを分からないって言えないでいると逆になんか生徒の探究が進まないことってあるよねって。
なので不完全な自分をさらけ出すってことも時に最高の教育になるんじゃないかと。
なんかこの辺りも読書会を通して資産をいただいたところなんですよね。
ということで、これ一冊目ですね。安西由紀さんの静かな時間の使い方。
こちらのうちの学校の図書館にも置いてありますし、今全国の本屋さんにもたくさん並んでいますので、
ぜひぜひ気になった方は読んでほしいなというふうに思います。
そして続いてがですね、品川浩介さんの資本主義と生きていくという本になります。
この品川浩介さんはですね、コテンの調査チームに所属をされている方で、
私もどっかで喋ったかもしれないんですけど、コテンラジオめちゃめちゃ好きなので、
なんかその品川さんが書かれている本。
品川さんは日本一楽しい哲学ラジオっていう哲学を取り扱ったポッドキャスト番組をやられている方で、
そちらも私ちょこちょこ聞かせていただいているので、
なんかもうぜひ買わないといけないじゃんと。
ちょっと資本主義的になっちゃって申し訳ないんですけれども、
なんかそんなことを思ったすごく印象的な一冊でした。
で、先ほど言ったようにですね、次の回かなおそらく。
品川さんご本人にお越しいただいて、ちょっとお話しする機会をいただいたので、
今日はその予習的な話をしたいなというふうに思っています。
で、この本読み始めた瞬間というか、もうこの本が3月に出たんですけども、
もう見た瞬間からですね、
もうこれ絶対安西さんの静かな時間の使い方とセットで読むべきじゃんということを私は思ってたんですけども、
やっぱり安西さんもそれ思われてて、品川さんもそう思われてるみたいで、
それこそこの前なんかどこかでですね、対談をされたみたいなので、
まあおそらくコラボのね、あのボイシーの放送だったりとかもあると思うんですけども、
ぜひこれあの2冊セットで読んでほしい本で、
まあなんでしょう、安西さんの本がどう処方するのか、
この資本主義とかソーシャルノイズの中での具体的な処方箋っていうものを提示してくれる実践の本だとすれば、
もうめちゃくちゃ濃密なので、
なんか全部話そうと思ったらめっちゃ時間かかりそうなんですけども、
まあ一旦次の回はタイタンの回にもなると思うので、
ぜひぜひお時間ある方読んでいただけたらなというふうに思っております。
はい、で次がですね、
山口周さんと深井龍之介さんの対談本の
人文地は武器になる、という本です。
これもですね、もう発売直後に即行で買いまして、
それこそ山口さんもコテンの深井さんもですね、
私もめちゃくちゃ尊敬してる2人なので、
この2人の対談本が出たらもう買わないといけないだろうと、
もう即行と思ってですね、購入しました。
それこそ最近ですね、コテンラジオの最後の高森編にもどっぷりハマっていたので、
発売と同時に即買いしたというのはそういう理由でもあります。
はい、でやっぱこの本が通っているのは、
なんで今の時代に人文地を学ぶ必要があるのかという
シンプルで根本的な問い入りなんですよね。
で、この本のメッセージの核っていうのが、
複数の視点を獲得することこそが人文地だということをおっしゃっています。
それこそ例えば歴史はですね、
ケーススタディの方向になるわけで、
異なる時代とか社会を知ることで、
それでやっぱ自分の居る所属する社会だったりとかが相対化できるし、
理解できるわけで、
これよくですね、コテンの深井さんも言ってるんですけども、
海外旅行と一緒ですよね。
やっぱ海外に出てみてやっとなんか日本の良さだったりとか特徴っていうのが分かるのと一緒で、
やっぱこの人文地を学ぶことってすごくこの時代において重要だなというふうに感じます。
私が社会の授業をする理由ももうまさにこれで、
なんかその歴史を学ぶ意味っていうのは全く暗記じゃなくて、
例えばその空間軸だったり時間軸を長く持つってこれ本当に人文地の流れと一緒で、
なんか自分の生きてる時代のコンテクストを読み取る力を養うことにあるなということを、
実は高校生に僕も言ってます。
で、自分が認識している世界が当たり前ではないと気づける力、
これが人文地の本質だというふうに本の中でも語られているので、
もう本当になんでしょう、共感の嵐というか、
頷きすぎて首がもげるぐらいの本だったんですけれども、
で、これが対談本なんで本当にいろんなトピックがもうめちゃくちゃ濃密に書かれてるんで、
ひとまず読んでほしいんですけど皆さんに。
個人的にちょっと面白かったトピックをいくつか紹介しようかなと思ってまして、
例えばその特に印象的だったのが江戸時代の鎖国を巡る話がありますね。
それこそ日本は200年ぐらい鎖国をしてて、外部の視点をですね、
意図的に遮断し続けてきたわけなんですけども、
この国内の秩序を安定させる一方で、やっぱりその世界の変化を感知する力をですね、
失ってたんですよね。
で、結果的に幕末に外圧が来た時に、ペリーですよね、
対応がどんどんどんどん後手に回ってしまったということがありますが、
やっぱりこの本書には、理解しないまま拒否するのは、
鎖国時代の態度と変わらないんだよって言葉があって、
それに合わせてですね、現代のSNSのフィルターバブルの話も書かれてます。
やっぱり現代SNSのですね、アルゴリズムによって、
自分の好みに近い情報ばっかり届くようになると、
自分の見てる世界が当たり前だと思うというか、
自分の倫理観が多数派なんだっていう錯覚に陥りがちなんですよね。
それこそそういうのっていうのが、江戸時代に幕府がやっていたことと、
SNSのフィルターバブル、これ構造的にすごく似てるっていう指摘がされていて、
なんか閉じることで安定するんだけれども、でも閉じることで世界が切り離されていく。
なんかこれめちゃくちゃ繋がるの面白いなっていうのをちょっと思いました。
で、あとはですね、そうそう、近年の政治リーダーの中で、
歴史的事実を知らない人が増えているっていう指摘もされてましたね。
特に具体的な例としては、トランプ大統領が日露戦争で日本が勝ったことを知らなくて、
それを安倍元総理に聞いたという話が出てきます。
やっぱりこれ、歴史の知識がないっていう単なる話でもなくて、
やっぱりその日露戦争って、アジアの諸国が欧米の大国に破ったっていう意味では、
国際秩序の変化にも関連してますし、植民地とかの独立運動への影響もあるわけで、
やっぱりその現在の世界の成り立ちを理解するには非常に大事な文脈というか、
欠かせないものだと思うんですよ。
で、なんかその事実を知らないってことは、当然現在の世界の成り立ちというか、
構造を見余る可能性もあるわけで、
なんかその現代のゲームルールにおいて、
誰か一人の指導者が判断を誤ったりだとかすると、
やっぱ致命的なダメージが与えられる可能性があるわけで、
それこそ原爆の話が今の中ではされてますけれども、
やっぱりリーダーにも歴史的教養が求められる時代だと思ってます。
なので対岸の舵ではなくて、日本の教育も歴史をですね、学ぶ意義っていうのは、
ちょっとやっぱり歴史の教員としてもすごく考えさせてくれた話だなというふうに思いました。
で、あと最後にですね、すげーちょっと印象に残ったのが、
1968年のロバート・ケネディの講演の話もありまして、
ロバート・ケネディってもしかして知らない人もいるかもしれないんですけれども、
ジョン・F・ケネディ大統領がいると思うんですけど、あの弟さんですね。
このロバート・ケネディが大統領候補指名選挙に立候補表明を行った後の講演で、
GNPでアメリカの本当の価値が測れるのかというふうな問いかけをしています。
この表現についての話が後半の6章のところであるんですけども、
GNPっていうのが国民創生産という指標ですね。
ただこれには子どもたちの健康とか、死の美しさとか、夫婦の絆とか、
そういった本質的な価値っていうものが数字の中で現れていないわけなんですよね。
これを指摘している話でして、半世紀以上前の言葉なのに全く古びてないですよね。
めっちゃいいなと思ってすげー付箋をちゃんと貼ったんですけど、
むしろ数値化されたり効率化がますます加速する今の時代に、
すげー大事な問いだなと思ってまして、
それこそ品川さんの本の後半部分で距離感を測るっていうところがあるんですけども、
測定しない勇気を持つっていうふうな処方が出されています。
まさにここにも通じるなと思ってて、
ぜひ現代人はこの言葉を心に留めておく必要があるなということを強く感じました。
もう結構しゃべっちゃってるんですけど、
後半部分で内田達郎さんの未来の認知性っていう言葉も紹介されていて、
やっぱり学んだことが何の役に立つかも、
当然未来のことが予測できないからわからないじゃないですか。
なので速攻性を求めすぎなくてもいいんだよってことを書かれてました。
これは本当にすごく救われる言葉でして、
私もこうやってポッドキャストやってますけども、
別に何か数字を出そうとかそういったことを思っているわけではなくて、
数字を証明できないことの価値っていうものも、
やっぱこれからどんどんどんどん考えていきたいなと思ってて、
本当にこの本も日本人全員に読んでほしい一冊ですし、
やっぱ本当に世界の見方がちょっと変わると思うし、
人文知恵のリスペクトもどんどん増すと思うので、
ぜひぜひ読んでいただきたいなというふうに思います。
はい、もう30分ぐらいしゃべっちゃってるんですけど、
最後にもう一冊だけ、もう一冊というかもう一個だけ紹介していいですか?
最後にですね、ちょっと毛色の違うものを一個紹介しようかなと思うんですけども、
最後に紹介するのがですね、漫画です。
漫画のですね、アカネバナシという漫画がありまして、
これをですね、私はゴールデンウィーク中に全巻大人買いをしました。
21巻あります。
で、もう私ね、アニメとか漫画が好きっていうのはどこかでも話したんですけども、
漫画ね、意外とあんま買ってなくて、
本当に高校生ぶりかもしれないんですけど、
30歳にして久しぶりに漫画全巻買って読み漁りました。
で、もともと今アニメがあってるんですけども、
これがめっちゃ面白くて、
あのもう先が気になりすぎて漫画買っちゃったんですけど、
で、この作品ですね、落語をテーマにしている漫画で、
それこそジャンプの漫画なので成長物語ではあるんですが、
なんか所々のコミュニケーションの本質みたいなものがすごく丁寧に描かれてるんですよ。
それこそ落語家なので、コミュニケーションという言葉の仕事ですよね。
で、それだけではなくて、やっぱりこう相手をよく観察することであったりだとか、
やっぱり準備したものをただこなすんじゃなくて、
場の空気とかお客さんの顔を見てですね、
やっぱりアレンジをしていくみたいなところが、
なんかめちゃくちゃ教員につながるなーって思ってるし、
なんか私のほんと探求テーマとして、
最近演劇もやったりしてたんですけども、
やっぱそのコミュニケーションっていうものにすごく興味があるので、
すげー読んでてワクワクしました。
あと後半ですね、何巻だったかな、ちょっと忘れたんですけど、
忍っていう概念も出てきます。
これは人の内側から自然と滲み出る雰囲気とか個性のようなもので、
いわゆる芸風ですよね。
これは技術とか練習では簡単に身につかないものです。
で、なんかあれなんですよ、
ハンター×ハンターの念能力の図式みたいなもので書かれてるんですけど、
それこそたまたまですね、
この前アンザユウキさんとケンスーさんがボイシーでコラボ会でも話されてた忍の話が出てきたので、
めっちゃいろんなものが繋がりまくって超面白かったんです。
誰もが自分の忍っていうものを自覚して大切にしてですね、
その違いみたいなものを面白がれることっていうのが、
今後のコミュニティとか場作りについてすごく大事じゃないかなってことを改めて思ってるので、
ぜひですね、落語に興味がある人も興味がない人もめっちゃ読んでほしいです。
ゴールデンウィーク、他の本より一番このアカネ話読んだ説が濃厚です。
ということで、めちゃくちゃ時間が経ってはいるんですけれども、
今回読んだ本たちに共通のテーマを一言で言うとしたら、やっぱり知ることかなというふうに思っています。
やっぱりソーシャルノイズの正体を知ることとか、
資本主義の構造を知ること、
あとは人文地について知ること、
こういった対象について理解を深めるっていうことは、
この品川さんが本の中でも焚き火のメタファーで語られてるんですけれども、
要は近すぎても燃えてしまうし、離れすぎても凍えじんでしまうと。
要は適切な距離を保つためには、まずその火の性質を知らなければならないわけなんですよね。
なので資本主義とかも私たちを支配しようとしている悪じゃないんですよね。
やっぱり我々もかなりいろんな恩恵を受けているわけで、
だからこそその正体を知った上で適切な距離感を取る。
その距離を保つための実践として静かな時間を作って、
リフレクションを重ねながら自分と向き合っていく。
そして変わり続けていく。
みたいなところがゴールデンウィーク中にですね、読んだ本を通して、
ゆっくりと考えることができたなというふうなことを思いました。
はい、皆さんはどんなゴールデンウィークを過ごしましたでしょうか。
ぜひぜひどっかコメント欄とかいろんなところでお話ができたらなというふうに思っています。
はい、では今回のゴールデンウィークに読んだ本についての回は以上にしたいなというふうに思います。
はい、ということで、好奇心のたまり場ここまでお聞きいただきありがとうございました。
この番組ではリスナーの皆さんからのメッセージをお待ちしております。
番組概要欄にフォームをご用意していますので、
皆様の日々の好奇心やワクワク、モヤモヤをお気軽にお寄せください。
また番組の感想はXでハッシュタグ好奇心のたまり場をつけて投稿してもらえると嬉しいです。
あなたの気になるが誰かの面白いになる好奇心のたまり場
パーソナリティは河村こと河村周平でした。
それではまた。