そんなこんなで本題なんですけども、このコンフィという調理法ですね。
もともとフランスから始まりました。フランス南西部かな。ガス交流という地方ですね。
ガス交流地方が始まりではないかというふうに言われております。
もともとは保存食の調理法として発展してきたものになりますね。
主に素材としてはカモとかガチョウですね。
こういう鶏肉ですよね。
秋から冬にかけてカモとかガチョウとかが太るわけですよ。脂を蓄えるわけですね。
この頃に美味しいから獲るわけですよね。
育てているとかではないのでカモなりガチョウなりというのをたくさん獲ると。
たくさん獲れたはいいんだけども、冬が今のうちに全部食べきれないぞと。
冬の間ちょっとずつ食べたいんだけどなというふうに考えるわけですよね。
どうしようかってなった時に人類が見出した知恵ですよね。
塩漬けにするんですよね。
この昔は塩漬けは本当に塩漬けです。
がっつり塩に漬けてたんだろうなというふうに思います。
塩に漬けることによって肉の水分を抜くんですよね。
水分を抜くってどういうことかというと筋が繁殖するのを防ぐ。
筋が元気に活動できないようにするということですね。
まず塩漬けをするわけです。
その後に油で煮るんですけども、
油っていうのがカモだったりガチョウだったりっていうのの素材の油ですね。
この素材の油で煮て柔らかく調理していくということになります。
加熱が済んだら壺なんかに保存するわけですが、
油ごと入れちゃうわけですよね。
冬で気温が低いので、
この場合は月編にカタカナの日の日曜日の日の日漢字の日で油です。
動物性油脂のCですね。
動物性の油なのでラードとかをイメージしていただくとわかりやすいかと思うんですが、
動物性の油脂って気温が低いと白く固まりますよね。
イメージできます?
ポマード状というか物によっては特に猪の脂とかね、
僕もたまに取ったりしますが、猪の脂はカチカチに固まりますよね。
鳥の脂はペースト状というかそんなカチカチにはならないようなイメージしますけどもね。
牛も割と硬いかな。
まあまあそんな感じで白く固まりますので、
煮た油のまんま、肉を油につけ込んだまんま壺とかに入れて保存しているわけですよね。
そうすると油で蓋がされてというか、
菌が付着するっていうのを防いでいるわけですよね。
それで塩漬けすること、加熱すること、空気に触れさせないことで保存を可能にしているという形ですかね。
昔はカモガチョウ、そういったものから始まったわけですが、
現代においては、例えばニンニクだったりとか、
例えば玉ねぎであったりとかそういった野菜もコンフィーにしたりしますし、
あとは魚もサーモンをコンフィーしたりとか、
あと養殖屋さんでよくやっているのはアユですね。
アユのコンフィーとかもよくしていますね。
フルーツのシロップ漬けみたいなやつもコンフィーという風に言ったりします。
フルーツ系はちょっと派生系と言いますか、
古くはコンフィーっていうのはラテン語がルーズになりまして、
ラテン語では作るとか仕上げるとかそういった意味があるわけですね。
これがフランス料理においてカモとかガチョウとかを油で煮るっていうのをコンフィーというようになりまして、
そういったことから保存する目的での加工とか調理ですかね、
保存を目的とした調理っていうのをコンフィーと言うようになり、
それもあってフルーツのシロップ煮とかもそういうのもコンフィーと言うようになったということらしいです。
これはちょっと今回調べました。
ここちょっとバーッと解説してみようかなと思うんですけども、
肉のタンパク質っていうのはですね、いくつかあるんですが、
代表的なものがミオシン、アクチン、そしてコラーゲンですね。
コラーゲンは聞いたことある方多いかなと思うんですが、
代表的なものがこの辺りになってきます。
それぞれですね、性質が若干変わってきてまして、
例えば、温度によってこのタンパク質っていうのが変質していく、
変性するっていう言い方をしますが、形が変わるって言ったらいいのかな、
収縮するんですよね。ギュッと縮まっちゃうっていう感じかな。
その温度帯がそれぞれ違うんですけども、ミオシンは50℃から55℃ぐらいで収縮していきます。
アクチンは60℃から66℃ぐらいかな、この辺りで変性する、収縮してしまいます。
コラーゲンもだいたい60℃ぐらいから変性は始まるんだけども、
だいたい70℃から80℃ぐらいっていうのが一番変性しやすい温度帯になりますよっていうことなんですよね。
タンパク質が収縮するってどういうことかっていうと、
例えれるかな、焼肉屋さんとかに行ってみても、自分でお肉焼いてると分かるかもしれないですが、
お肉って焼くと縮みますよね。
生の状態よりもちょっと縮んだ状態で皆さん食べてると思うんですが、
あるいはタンパク質が収縮しているわけですね。
収縮する、縮むとどうなるかっていうと、それまで溜め込んでおいた水分とかを外に出しちゃうんですよね。
スポンジをイメージしてもらうと分かるかもしれないですけども、
水をたっぷり含んだスポンジを軽く絞ると、
絞った状態がちょっと収縮している状態ですね。
そうすると中の水がビャーっと出てきますよね。
そういうイメージで、タンパク質が収縮すると中に溜め込んでいた水分を出してしまうんですよね。
その水分っていうのを出し切っちゃうと、
パッサパサのバーベキューとかで端っこで忘れられているお肉みたいになるわけですよね。
あれ美味しくないですよね。
適度に水分は保っていないと、お肉としては美味しくないという状況になってしまいますよね。
それをさせないために、タンパク質が収縮する温度以下で調理したいわけですよ。
ただそうなると今度は殺菌の心配があるんですよね。
さっきもちょっと話しましたが、厚労省が基準を作っていたりするんですが、
100℃だと数秒で菌は死んでしまうんですが、
温度が下がれば下がるほど時間がすごくかかっちゃうんですよね。
60℃とかでも数分か数十分だったかな。
これ以前ね、詳しく低温調理の回で調べてお話していると思うので、
よかったらそちらを聞いていただくか、厚労省のホームページ見てもらいたいんですけども、
とにかく温度が下がると時間が超かかるということですね。
このコンフィという調理においては、
大体80℃から90℃ということをさっき言いましたが、
これで数時間加熱するとですね、
低温といえば低温ですし、
お肉は中心温度っていうのがあるんですよね。
焼肉だと薄く切ってあるのでイメージしづらいんですが、
固まりのお肉を焼く場合ですね。
じゃあローストビーフかな。
ローストビーフを加熱するってなった時に、
フライパンで表面を焼きまして、
見た目はしっかり焼けてるじゃないですか、表面焼いたらね。
だけど中は生ですよね。
これはイメージできますよね。
表面焼いただけでは中は生。
これは中の生っていうのが、
中心温度が表面ほど上がっていないということですね。
差があるわけですよ。
やっぱり外側というか、
熱源がある方向から、
加熱されている方向からだんだんと熱が伝わっていくわけで、
それでいうと、
いろんな状況があるので違いには言えないですが、
例えばコンフィの場合だと、
油に覆われている状態、
油に浸かっている状態で、
油の温度が一定であるとしたら、
一応お肉の周りから均一に加熱されているという風に仮定できますよね。
そうすると一番温度が上がってくるのが、
遅い場所っていうのが肉の中心部になりますよね。
だからその中心部の温度というのがまた非常に大事になってくるわけですが、
殺菌する意味でもね、
美味しく仕上げる意味でもそこは大事なんですけども、
コンフィの場合80度から90度で数時間ということになるんですけども、
要は温度の上がり方が緩やかになるんですよね。
これが例えば170度の温度で上げるように加熱してしまうと、
表面もすぐ焦げてしまいますし、
その上で中が急激に温度が上がるので、
そうするとギュッと収縮して、
水分がどんどん外に出てしまうような状況が作られてしまうんですよね。
この80度から90度という温度帯で加熱するとですね、
温度の上がり方も緩やかになります。
その分時間がかかるので数時間ということになるんですけどね。
その緩やかなのでタンパク質の収縮というのも緩やかになってきて、
水分の流出が多少抑えられる、
そういった考え方になるかなというふうに思います。
現代ではですね、さっきも言いましたが、
そもそも真空にするんだったら油いらないしね。
大量の油準備するのも結構大変じゃないですか。
それがいらなくなるっていうのも結構いいんじゃないかなという風に思ってたりしますけどね。
あとは塩分濃度も全然違ってきてますね。
やっぱり塩漬けにするっていうぐらい塩しちゃうと、
それはしょっぱいですよね。
もしかしたら水に漬けて塩抜きとかもしてたのかもしれないですが、
昔の人はね。
今だと本当にそのまま食べておいしい程度の塩分濃度で、
同じような調理ができますので、
これに関してもすごくいいことだなという風に思います。
ただし、塩分濃度が低い分、
保存するときはちょっと注意が必要かなというのはちょっと思います。
クラシックな作り方で言うと、
なぜ長期間保存が効いたのかっていうのは、
塩分の濃度が高くて水分が抜けているので、
菌の繁殖がそもそも難しいよっていうところが一つポイントかなと思うんですが、
現代では塩分濃度そこまで高くしなくてもいいよって、
食べておいしいぐらいでいいよっていう風になっている分、
菌も繁殖しやすいというちょっと注意点があるわけですよね。
この真空調理も真空状態なんですよ。
加熱して殺菌ができると。
その上で空気に触れさせることがない状態っていうのは、
キープはできます。
できますが、さっきも言いましたね、
ボツリヌス菌とかケンキ製の菌もあるわけですよね。
そういった菌っていうのはやっぱり注意しないといけなくて、
これらの菌はですね、
だいたい20℃から50℃、
人間だと50℃って暑いなってもちろんなりますが、
人間が活動しやすい温度帯とほぼ一緒だと思っていいんです。
菌の繁殖する温度帯っていうのはですね、
一般的に言われているのが20℃から50℃ぐらいの間。
この間に長く置いておくと、
菌が増えやすいよと。
ほんのちょっとで倍増したりしますよっていうところで、
ここ気をつけないといけないんですよね。
具体的にどうするかっていうと、
なるべくこの20℃から50℃の温度帯を早く通過させたいわけですよね。
例えば80℃で加熱していたのであれば、
なるべく早くその80℃から20℃以下まで落としたいわけですよ。
この時にクラシックなやり方の大量の油で煮ているみたいな状態だと、
まあ時間かかりますよね。
鍋ごと氷水につけたって言っても結構中心までは時間がかかってしまうんじゃないかなというふうに思います。
ここで本当に便利なのが個別に真空パックした低温調理ですね。
これだと要は氷水にその肉を一個ずつつけてしまえば、
割と早く温度が冷えるっていうことがあるわけですよね。
そういう意味でも個別の真空パックっていうのはいいなというふうに思うところであります。
とにかく20℃から50℃の間をなるべく早く通過させるっていうのは、
全ての調理において保存するという意味ではすごく重要なところなんですよね。
これ結構ね、Tipsというかちょっとしたコツなんですけども、
いきなり加熱後のやつを氷水につけるとか、
そういうことをしがちなんですが、それでもいいんですが、
そうするとですね、氷もすぐ溶けてしまいますし、
例えば80℃で加熱したものに氷水にバンと入れたとしたら、
下手すると50℃ぐらいで氷が溶けて、その後緩やかに20℃まで時間をかけて下がっちゃうみたいなことが起こるわけですよね。
こうするとちょっと危険ですよね。
なので一回ですね、流水とかで粗熱を取るっていうことをするといいんですよ。
流水、水道水とかで流水でビャーっと粗熱を取るとですね、
実際測らないでちょっとわからないですが、
その水の時点で50℃ぐらいまで下がりましたよと。
その時点から氷をバーっとたくさん入れて一気に冷やすと、
この20℃から50℃っていうのが割と早く通過できるんじゃないかなというふうに思っています。
氷もやっぱり限りがあるでしょ。
家庭用の冷蔵庫で氷作ってるって言っても高が知れてるし、
業務用の製氷機がありますが、それでもやっぱり無限じゃないので。
あと作る量も結構多いので氷って結構使うんですよね。
そうするとやっぱり数に限りはあるので、なるべく節約したいところではあるし。
そうするとどうするかっていうと、特に夏場もそうなんですけど、
一回水で流水でバーっとある程度粗熱を取ってから、
それから氷を入れるっていうことをしています。
これそうめんとかを冷やす時もいいんですよ。
そうめんとかも一回ザルにあげて、一回流水で洗ってください。
それから氷水につけてください。
そうすると一気に冷えます。
これおすすめです。
ちょっとしたティップスでしたけど。
とにかくこの20℃から50℃の間をなるべく早く通過させないといけないですよということで、
一応厚労省が定めている数字だと思うんですが、
20℃以下にするまでに30分以内でやってください。
もしくは10℃以下にするまでに60分でやってくださいっていう基準があるんですよね。
なんでこの2種類なのかちょっとよくわからないですし、
20℃まで30分はなんかわかるんですが、
10℃まで60分はちょっとゆるくないかなと思うんですけどね。
どうなんでしょうか。
その辺は厚労省の数字でございました。