はい。
で、まずね、ビストロという言葉なんですけどもね、
これはまあ、皆さんも想像する通りフランス語なんですね。
もしかしたらこれも想像しないかもしれないですけどね。
はい。
ビストロというのはフランス語で、
一応意味としてはですね、
小さなお店、小さな飲食店みたいな意味があるそうですね。
うん。
まあ、僕はフランス語をしゃべれるわけではないので、
まあ、この辺ちょっと詳しくはないんですけども、
一応そういうふうに言われているようですね。
うん。
で、ちなみにね、うちのお店の名前、
オッタントットと言うんですけども、
このオッタントットはイタリア語なんですよ。
ふふふふ。
ね、ビストロって言っときながらね、
フランス語を使っておきながら、
店名イタリア語かと。
まあ、細かいことはいい子なしだよね。
この辺はお願いしますね。
はい。
えー、まあ、ということでね、はい。
ビストロの話を続けていきますが、
えー、まあ、ビストロってどういうお店なのかという定義ではないですが、
えー、まあ、僕が考えるところで言うとですね、
まあ、気取らずに本格的な料理が楽しめるお店と言えるんじゃないかなというふうに思っています。
えー、まあ、気取らない雰囲気、
まあ、この辺が要はレストランとかとはちょっと違うところになるんだと思うんですよね。
もちろんドレスコードなんかもないですし、
えー、もう本当に普段着でね、気軽に入れるような雰囲気のお店。
で、なおかつ料理は本格的な料理が出てくると。
こういうことなんですよね。
うん。
で、この本格な、本格的な料理っていうのと、
その気取らない雰囲気って結構ね、バランス感覚が難しいんじゃないかなというふうに思っているんですよね。
うん。
まあ、でもこの辺のバランスをちゃんととっているっていうお店が、
まあ、ビストロなのかなというふうに思っています。
うん。
まあ、カジュアルだけどちゃんとしてると。
構えずに入れるけども満足度は高いと。
うん。
まあ、そういうのがね、ビストロの良さなのかなというふうに、
まあ、僕は考えているっていう感じですね。
うん。
で、このビストロっていうものもですね、
ちょっと歴史をたどってみたいんですが、
えっとね、歴史をたどっていくと、
19世紀ですね。
19世紀のフランス、舞台はフランスなんですけども、
この頃のフランスはですね、
まあ、産業革命、マッタナナカという感じですかね。
うん。
で、もともとやっぱりね、畜産とか農業中心の産業だったんですけども、
これがですね、だんだんと工業化が進んでいくわけですね。
で、工業化が進んでいくと、
どんどんね、やっぱそこに人も、お金もそうですね、
いろんなリソースが集約されていって、
都市ができていくんですよね。
うん。
で、都市ができていくと、
その周辺の村というかね、農村が主流だと思うんですが、
その辺りからですね、人がどんどん流入していくわけですよね。
うん。
で、どんどん都市化が進んでいって、
その周りからはちょっと人が減っていってというような感じになっていくかなと思うんですけども、
で、人が集まっていって、工業化も進んでいますので、
つまり生活習慣というか、産業構造そのものが変わっているので、
劇的に人々の暮らしっていうのが変わっていくわけなんですよね。
なので、農業をやっていた頃みたいに、
日が昇ったら仕事をして、途中休憩してご飯を食べて、
で、また日が沈むまで仕事をして、日が沈んだらもう一日終わりみたいな、
そういうちょっとゆったりした、
実際は大変でしょうけどね、
ゆったりしたライフスタイルから、
時間で管理されるというかね、
そういったライフスタイルに変わっていくわけなんですよ。
で、そうするとですね、
ゆっくりご飯を食べている時間がなかったりするわけですね。
で、そういうこともあり、
やっぱりね、さっとご飯を食べられる場所、
みたいなものが必要になってくるわけですね。
そうやって発展した業態みたいなものが、
ビストロの原点のような感じでしょうかね。
ちなみにですね、
ビストロがフランス語だというふうに言ったんですけども、
実はですね、これも遡ると、
起源はですね、ロシア語ではないかという説があります。
これ実は諸説あるんですけども、
ナポレオン戦争の時代ですね、
ロシア兵がフランスの一部をですね、
ちょっと占領していたような時代があるんですね。
この頃ね、ロシア兵がパリのカフェで、
早く酒を出してくれという意味で、
ロシア語で早くという意味の、
ビストロって言ったのが由来だとか何とかね、
そういう話もあるんですが、
こちらも諸説あります。
これはちなみにグーグル翻訳で調べたんですけども、
本当にね、ロシア語で早くっていうのを検索するとですね、
ビストロっていうふうにちゃんと出てきましたんで、
ロシア語で早くっていうのがビストロっていう言葉というのは本当ですね。
ただそれが本当にビストロの起源なのかというのはちょっと分かりませんけど、
こういった話も面白いかなというふうに思ったので、
ちょっと挟んでみました。
話し続けていきますけども、
当時のビストロっていうのはですね、
やっぱり労働者とか商人たちの休憩場所みたいな感じだったんですがね、
なのですぐ仕事に戻らないといけないみたいな、
そういう制約もありますんで、
何とか料理は手軽で済ませたいなという、
スピードが結構重要だったのかもしれないですね。
だからコースとかゆっくり食ってる暇ねえよみたいな、
そういう感じでしょうね。
この辺は僕の想像でもあるんですけども、
やっぱりさすがにこの時代まだまだ、
今みたいな交通インフラなんか発達していないはずなので、
遠くから生鮮食材みたいなのを運ぶっていうのは
ちょっと難しいんじゃないのかなと思われますよね。
そしたらどうなるかというとですね、
使ってる食材っていうのは、いわゆる地産地消と言いますか、
地元の食材を使う、近くで取れる食材を使う
という風なスタイルっていうのはですね、
自然に生み出されていったんではないかなと思うんですよね。
だから料理っていうのはですね、
手軽に地元の食材とか、
あとは保存できる食材ですね。
いわゆるアンチョビだったりチーズだったりとか、
その辺はある程度保存できますので、
そういう料理をね、そういう食材を使って料理していたんじゃないのかな
という風に思われるんですね。
これはですね、レストランと比べて考えると、
レストランとかは、
なんというか、割と食材を贅沢に使ってですね、
なんというか、贅沢なんですよね。
ちょっとうまく言えない。
それに対して、地元の食材とかを使って
美味しく食べるみたいなのっていうのは、
家庭料理のほうなんですよね。
レストランで食べる料理というよりかは、
家庭料理に近い料理。
こういったのをビストロでは提供していたのではないかなという風に、
僕は想像するわけなんですね。
こういうビストロっていう文化みたいなものが、
日本にどうやって入ってきたのかっていうところなんですけども、
日本におけるフランス料理っていうものですね。
このフランス料理っていうもの自体は、
明治時代には入ってきていたようですね。
文明改革とかそういうことですよね。
ただね、やっぱりこの時代っていうのはもちろん一般化はしていなくて、
おそらくホテルとか、いわゆる芸品館とか、
そういう感じですかね。
海外の用心をもてなすみたいな場所で提供されていただけだったんじゃないかなという風に思いますね。
当然庶民が食べれるようなものではなかったと思います。
それから時が経って、1980年代後半、いわゆるバブル経済の頃ですね。
この頃になるとフランス料理やイタリア料理っていうのも、
レストランがですね、だんだん一般化していくんですね。
庶民の所得も上がっていってますので、
みんなも時々はレストランでフランス料理やイタリア料理を食べるみたいな文化も一般化していくわけですね。
そのワインの輸入の自由化っていうのが1970年代にされている。
それまでは自由化されてなかったようですね。
この辺はさすがに僕も生まれてない時なので、ちょっと詳しくは知りませんけど。
70年代にワインの輸入が自由化されたということで。
80年代とかバブル経済の頃は、
この頃はボジョレヌーボーですね。
このボジョレヌーボーの解禁日にはね、
深夜0時を回った瞬間に乾杯するみたいなパーティーも流行った時代ですけど、
今はほとんどないですよね。
ワインっていうのも一般の人々に普及していった時代なんですね。
コース料理っていうのもね、レストランでコース料理っていうのも食べるんですが、
やっぱりね、ちょっとかしこまっているというか、
どっちかというと気合い入れていかないといけないようなところなんですよね。
なんかやっぱそんな中で、
やっぱりパリに修行に行ってたシェフの人たちとかね、
そういった人たちが、
日本でもそういうパリのビストロみたいな店があってもいいじゃないかということで、
段々とそのビストロの業態を再現していったわけなんですよね。