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506_総合型選抜を支えた学校組織
2026-10-03 08:47

506_総合型選抜を支えた学校組織

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総合型選抜シリーズ最終章。志望理由書・面接指導に続き、今回は「学校組織」という切り口で、総合学科がどう総合型選抜を支えてきたかをお話しします。ジェネリックスキル診断の活用、大学説明会での情報収集、プロジェクト制の指導体制など、現場ならではのノウハウをゆるっと語ります。

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#国語教育 #総合型選抜 #進路指導 #総合学科 #教育ポッドキャスト

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サマリー

総合型選抜は教員にとって負担が大きい一方、一般試験では測れない生徒の可能性を見出す機会でもある。総合学科では、進路検討会議で生徒の活動や研究を共有し、診断テストと模試の数値を組み合わせて適性を可視化していた。大学説明会で得た情報や、希望者ごとのプロジェクト制、教員研修も組織的な指導を支えていた。総合型選抜の一般化に伴う家庭の経済格差への懸念にも触れ、人的配置と手当てを含む持続可能な仕組みが必要だと語る。

総合型選抜の負担と総合学科の理念
皆さん、こんにちは。今日も明日も授業道、黒瀬直美です。 この番組では、中学校・高等学校の国語教育、働く女性の問題、デジタル教育についてゆるっと配信しています。
今日は506回、総合型選抜を支えた学校組織というタイトルでお届けしたいと思います。 これまで3回、指導者側の視点から総合型選抜を語ってきました。
1回目は死亡理由書の前編、2回目は死亡理由書の後編、そして3回目は面接指導について。 今日はその締めくくりとして、学校組織という切り口からお話しします。
それでは今日も国語教育をゆるっと語っていきましょう。
はい、それじゃあまず総合型選抜っていう試験そのものについて率直な感想からお話しします。
教員側にとってはほぼマンツーマンの指導になるために、教員の指導にかける労力の消費が大変に大きくて、コストパフォーマンス的に言えばあまりコスパは良くないですね。
大学にとっても本来は負担の大きい試験のはずですが、それでも大学が総合型選抜を選ぶのは、一般試験では拾いきれない可能性を生徒に見出しているからだと思います。
私が総合学科に転勤したとき、その学校はすでに学力だけでは測れない生徒の資質を伸ばし、社会に貢献できる人材を育てるっていう確かな理念が根付いていました。
その理念のもと、その学校の教員は総合型選抜で生徒の進路を開拓してきたっていう自負と実績があり、組織全体に熱気がありました。
特に当時の進路指導部長さんは、組織作りから生徒対応まで大変な手腕を持った方で、そのやり方を間近で学びながら、私自身も総合学科の進路指導を身につけていきました。
診断テストと大学説明会による情報共有
そして具体的に進路検討会議では、教科担当の先生方と、この生徒はこういう部活をしていて、こういう研究をしているから、こういう可能性があるというような情報をこまめにすり合わせていました。
私が進路指導部に在籍していた頃、面白い取り組みとして、川井塾の学び未来パスというリテラシー、つまり情報を読み解く力とコンピテンシー、主体的に行動し、みんなと協力し、粘り強く取り組む力っていうものを診断するテストを思い切って導入したことがありました。
導入するのを思いついたのは私中心だったんですけれども、実際に、もしの数値とこの診断テストの数値をクロスさせて可視化するということを思いついた数学の先生お二人の手腕で、生徒一人一人の適性がより具体的に見えるようになり、進路指導での活用にとても効果的だったと思います。
そして一方、生徒の側にも、先輩から受け継がれてきた総合型選抜で進路を切り開くという文化が根付いていて、生徒も熱心に進路に前向きに取り組んでいて、これはもう一つの学校文化といえるものだったと思います。
教員も大学説明会に積極的に足を運んでいました。
私は3年生の担任が4年連続で続いたということもあって、他の先生方の分もカバーしながら大学説明会に熱心に通いましたが、対面でしか得られない大学側の熱意とか、こんな生徒が欲しいんだっていう具体的な本音の情報というのには、そこでしか得られないものがありました。
プロジェクト制と教員研修
熱心な進路指導部長さんからは、これは半分営業だよっていうような言葉も聞きましたね。
大学の先生も、こんな熱心な教員に教えられている生徒が実際に受けに来るんだっていう、そういうイメージの戦略にもなるっていうふうにもおっしゃっておられました。
それから、これは当たり前といえば当たり前なんですけれども、地方の大学、特に過疎化に悩む大学ほど、総合型選抜に本気で取り組んでいるという傾向がありました。
というのも、一般入試ではどうしても判定によって大学を選んで、その結果学ぶ意欲の低い生徒が合格して、そして大学に入学しミスマッチを起こして辞めていくっていう生徒が多いという、そういうふうな問題がありました。
そういうミスマッチを避けて、地元で活躍してくれる人材を確実に育てたいっていう大学側の事情がありました。
そういった大学は特別説明会とかいうものを早期に開いて、そしてその説明会に実際に足を運ぶ先生とか生徒の本気度を見ています。
また、校内では、総合型選抜を希望する生徒にプロジェクトが組まれて、経験豊富な教員が担当につく体制というのがありました。
総合的な探求の時間の指導教員がそのままプロジェクト担当になるということもありまして、組織として有機的にシステマティックに回っていたなという印象があります。
また、教員向けに小論文指導研修会とか、面接指導研修会というのが定期的に開かれていて、忙しい先生方のために50分完結で終わるように全員参加の工夫もされていました。
格差と持続可能な学校組織
こうして振り返ると、総合型選抜による進路保障というのは、本当に学校が組織的に動いた結果だったと思います。
一方で時代が進んで、今や総合型の選抜というのが全国でも本当に当たり前になるようになって競争が激化して、
例えば留学した経験とか、海外研修に行った経験といった家庭の経済状況に左右される経験があるかないかということで有利不利につながっていくという傾向があるというふうな懸念も生じてきているなと思います。
アメリカでは実際にそういった格差があるんじゃないかという指摘もされています。
それでも私がいた総合学科には、学力だけでは測れない、生徒の全人格的な可能性を見抜いて、そして育てていく、進路保障へと結びつけていくという仕組みが確かにありました。
ただし何度も言いますが、教員の負担感はとても大きくて、人的な配置とか手当てが不可欠だと強く思っています。
なので持続可能な仕組みづくりというのが求められるなというふうに思いますね。
シリーズの振り返り
はい、総合型選抜についての4回シリーズいかがでしたでしょうか。
私自身この学校に勤務した10年間というのには何事にも変えがたい経験で大きく成長させてもらったなというそういったものを感じます。
前向きで努力かな生徒たち、チーム力のある先生方に恵まれたかけがえのない時間であり、幸福な経験をたくさんさせてもらいました。
学校組織づくりが総合型選抜の成果を大きく左右するというのが私の実感です。
皆さん、総合型選抜どのように取り組んでおられますか。
それでは今日の配信はここまでです。聞いてくださりありがとうございました。
またお会いいたしましょう。
08:47

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