1. 人生に活かす心理学ラジオ
  2. #37 自分を大切にし続ける意味
2022-08-31 08:13

#37 自分を大切にし続ける意味

セルフコンパッションは、絶え間なく、一生続けていいものです。害もないし、自分がダメにもなりません。今日はその意味をお話しします。

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心理師のはるかめです。このラジオでは、あなたが自分に優しくしていけるように、セルフコンパッションやセルフケア、心理学などの話をしています。
人生において、自分を騙すことが時には必要だっていう考えをね、時々耳にすることがあります。
考えようによっては、自分を騙して何か行動をしていくっていうのもありなのかもしれないですし、それでまあうまくいっている人はまあそれでもいいのかなぁと思ったりもします。
ただ、心理学の視点からですと、この自分を騙すっていうのは不可能ということになるんですね。
理由はとても簡単です。自分とは離れられないからということになります。
どういうことかと言いますと、私たち人間は自分がこの世に誕生してから旅立つまでの間、どんなに頑張っても、どんなになんとかして自分っていうね、肉体と離れようと試みたとしても、それをすることはできませんよね。
親とか恋人、パートナー、そういう人たちですら、このラインを超えるっていうことはできないんですよね。
1秒どころか一瞬だって自分と離れるっていうことはできないですよね。まさに一連卓勝ということができます。
どれほど離れたいと願ったとしても、ずっと本当にずっと切れ目なく一緒にいるっていうのが自分っていう存在になります。
そうすると、自分を騙しても自分を傷つけても、その自分はずっとあなたと一緒にいるんですよね。
自分で自分を傷つけて否定して、でもその自分とは一生離れることもなくて、その苦しみや悲しみを見て見ぬふりをしたつもりでも、その傷ついた自分はね、ずっと本当に離れることなく自分のそばにいるわけです。
振り払うことも逃げることもできないんですよね。仮にやったつもりになっても、それは気のせいと言いますか、自分の中に居続けるんですよね。
そして、これがあまりにも強く強く辛い心がとても傷つく体験をした人がこれをし続けてしまうと、帰りという類の精神障害になることがあります。
これは本当に治療が必要になってくるお話になりますね。
自分自身がその自分を否定して、自分の中にその違和感を感じているっていうのをやっぱりわかるんですよね。自分自身がね。
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胸にモヤモヤしたものがあったりとか、頭に何か引っかかりがあったりとか、体のどこかが痛んだり、違和感があったりとかね。
当然なんですよね。自分が否定したり騙したり傷つけたり厳しくしたっていうのは他でもない自分なんですからね。
さて少し話を変えます。リスナーさんは誰かから否定されたりとか、暴言を言われたりとか厳しくされたりっていうあの記憶はありますか。
そういった時に心の底から、ああその通りだな、私は何のわだかまりもなく心からその言葉を受け入れよう、なんていうふうに思ったことってありますか。
おそらく普通ないですよね。人が正論を言っていたとしても、それが否定とか厳しいものの言い方であれば、心理的に反発が起きるっていうのは当然です。
そうでなくても仮に優しい言い方であったりとかしたとしても、どこかにやっぱり相手は自分のことを本当の意味では理解していないっていうのはわかっていますので、
100%相手のことは受け入れるっていうことはおそらくないですよね。
そういう誠実に向き合ってくれる人はともかくとして、自分を傷つけてきたりっていう人たちと一緒にいたいっていうふうに思いますか。
普通は傷ついて嫌いになったりとか、相手を警戒したり、一緒にいることを避けたり、関係を切ったりっていうことになったりしますよね。
これがそれでも一生一緒にいないといけない相手だとしたらどうでしょう。
私であればこれはかなり地獄ですね。
ちょっと耐えられる自信がないです。 あるいは一生離れられないから開き直って腹をくくって、
関係なんとか良くしようっていうふうに奮闘するかもしれないです。 だけれども現実ではそんな必要はないですよね。
人っていうのはこのようにたくさんいますし、会わない人と人生を共にするっていう必要はよっぽどないかなと思います。
ですが自分自身との関係は違いますよね。 私と私自身、あなたとあなた自身っていうのは
離れることは絶対にできないんです。 もっと言えば何があっても苦しくても辛くても悲しくても本当に何があったとしても
一緒にいてくれるっていうのが自分ですよね。それは自分だけなんです。 パートナーや家族がいなかったとしても自分だけは本当に一生そばにいてくれます。
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そんな自分との関係に厳しくするっていう必要は一切ありません。 必要なのは思いやりとかいたわり、励まし、慰めであって自分を大切にするっていうことです。
常に自分に優しくし続けるくらいの気持ちでちょうどいいです。 自分に厳しさは本当にいりません。
時に自分にイライラしたりとか無力感を嘆いたりとか、今までもいろんな自分への不満があったかなと思います。
そんな時どうしていたでしょうか? 自分に心ない言葉をかけたりしましたか?
イライラを何かにぶつけたりしましたか? でもその影響は多分すぐに
何か他の形かもしれないですし、わかりやすいものもあればわかりにくいものもあると思いますが、その影響はすぐに自分に返ってきたんじゃないでしょうか。
自分と自分が一緒にいるっていうのはそういうことなんですよね。 自分にネガティブなことをすればネガティブなことがすぐに返ってきます。
自分に優しくして自分を大切にすれば、安らぎとか慰み、あるいはね、力が湧く時もあれば幸福感や安心感も感じられたりします。
セルフコンパッションを心がけてほしいなって思うのはこういうところがあるからなんです。 自分と一番一緒にいれるのは自分だけです。
その自分との関係は思いやりと優しさがある方がいいんじゃないかなって私は思います。
リスナーさんも良ければちょっと考えてみていただけるといいかなと思います。 今日の放送がお役に立てれば嬉しいです。
また感想や質問もお待ちしています。 今日もあなたが自分に優しくありますように。
心理師のはるかめでした。
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