海のガソリンスタンドとLNGバンカリング
数々の人気ポッドキャストやアリーナイベントを成功させてきた、元日本放送のプロデューサー、石井ヒカルさん、初のビジネスショー、「自分でやらない方がうまくいく!」が、PHP研究所から出版され
ました。
これを記念して、10月21日、水曜日、午後6時30分から、JR博多シティ8階、丸善博多店で、石井ヒカルさんをゲストにお迎えして、ポッドキャストラボ福岡の公開収録を開催します。
さらに、石井さんの本を買った方には、その後のサイン会にも参加できます。イベントの参加申し込み、お問い合わせは、丸善博多店092-413-5401、092-413-5401までどうぞ。
10月21日、水曜日、午後6時30分から、皆さんの参加をお待ちしています。
ポッドキャストラボ福岡
日替わりコメンテーターによる解説で日々のニュースを掘り下げるブラッシュアップ。毎週火曜日は日経BP、日経エネルギーネクスト編集長の山根紗友希さんです。
山根さん、おはようございます。
おはようございます。
さてさて、今日はどんな話題でしょうか。
この間サンデーウォッチに出演させていただいたときに、取り上げたニュースで、海のガソリンスタンドっていうのがあったの覚えてます?
もちろん覚えてます。
それすみません、覚えてますじゃない。
私が忘れたって言ったらね。
え、田畑さんみたいな。
海のガソリンスタンドね。
大きな石炭線の北九州港でね、響のところで大きな石炭線の横にちょっと小さな船がぺたっとくっついて補給をしている燃料の。
燃料の補給を船から船にやるっていうのはもともとある話なんですけども、今までの船は重油を使っていたので、重油を使って補給するのが当たり前だったんだけど。
そのサンデーウォッチで取り上げた映像は、液化天然ガス、LNGを船から船に補給していますっていうことで、これはそんなにまだたくさん見られる映像ではないので、サンデーウォッチであえて映像を使って説明を
して、海のガソリンスタンドっていうことで。
結構知らない人もいらっしゃったんじゃないかなと思うんですけど。
僕も実際見るのは初めての映像でしたし。
私も。
で、なんでサンデーウォッチでっていうのは、拠点が福岡にある。
LNGにある会社がやっているからっていうことだったんですよね。
なのでちょっと今日これ、海のガソリンスタンドの新しい動きって言うんで、LNGバンカリングって言うんですけれども、あの話についてもう少し補足で解説させていただこうかなと思います。
せっかくサンデーウォッチで面白い話をね、やっていただいたので。
山井さんの解説もわかりやすかったので、ぜひ聞きたいと思います。
重油からLNGへ変わる背景
これバンカリングって言葉なんですけど、実は蒸気船の時代に石炭を保管する場所をバンカーって呼んでたんですよ。
なので今でも船の燃料のことをバンカー、船に燃料を補給することをバンカリングって言うんです。
燃料が石炭だ、重油だとか関係なくもバンカリングって言うってこと?
そう、今もそう言うんですよ。
石炭だから、蒸気船の場合だったら石炭を燃やしてね、マークトゥエイン号みたいなやつですね、やってたし。
ちょっと待って、今現状は重油がメインなので、ほぼ重油ですね。
重油なので、重油のこともバンカリングって言うし、今度新しくLNGを燃料にする船の場合はLNGバンカリングって言ったりします。
なのでバンカリングって銀行みたいな。
バンクってね、そう思っちゃうけど。
だけど船の世界では当たり前のことなんですね。
じゃあどうして重油を今まで使ってたのかっていうと、なんせ安い。
原油を輸入してきて、石油製油所でガソリンとか経由とかジェット燃料とかいろんなものに分離して分けていって、
でもだいたいざっくり言ったら残ったやつ。
残ったやつは比較的安いし、いろんな良くないものもたくさん入ってる。
主に言うとイオンの成分だったりそういうものが入っていて、環境規制に引っかかりやすいようなものが入ってる。
でも今まではそれは安いし、大きい船を世界中航海するには燃料は安い方がいいじゃないですか。
だから重油を使ってきたんですよ。
2050年ネットゼロと次世代燃料
ただやっぱりさすがに海も環境規制がどんどん厳しくなっていまして、なかなかそれが厳しくなってきたっていうことが背景にあるんですね。
でもエレンジを燃料に使う船が増えてきているっていうのは、もうひとえに環境規制のためです。
この海の安全規制とか環境規制っていうのは国連の専門機関の国際海事機関、IMOって言うんですけど、
IMOが決めているんですね。
海の環境規制は海洋汚染条約っていう条約をこのIMOが定めていて、この中でいろんなものが決まっています。
2020年にまず最初ちょっと厳しい規制強化があったんですね。
自動車排ガスの時にノックスとかソックスって聞きません?
なかなか聞いたことあります。
工場とかいろんなところの排ガスの時に、昔の環境規制っていうとCO2じゃなくてノックス排ガスでススみたいなやつとか出てきたりとかですね。
ノックスは窒素酸化物、ソックスは硫黄酸化物なんですけど、窒素成分とか硫黄成分を排ガスから除去しなくちゃいけなくなります。
2020年の規制で結構厳しくなったので、重油をただそのまんま燃やして流すのはダメよっていうことで、後付けで汚染物質を除去するための装置を作ったりするような対策を船会社に求めるようになりました。
実はこれLNGに変えると、ソックスは100%、ノックスが85%削減できるんですよ。もうそれだけで。LNGにするとですね。
まず一つ海洋汚染防止条約がルールの一つ。それからもう一つIMOが2050年までにGHG排出量ネットゼロってことを言ってるんですね。
GHGっていうのは温室効果ガスの総量総省のことでCO2だけじゃなくて、他にもメタンとか一酸化炭素とかですね。温暖化に関わるようなもの全部合わせてGHGなんですけど、ざっくり言ったらCO2どうやって減ら
すのっていう話です。
2050年にゼロという目標を掲げていて、そうするともうとてもじゃないけど重油で走らせる船は限界だよねっていうことになってくるわけなんですよね。船ってだいたい20年から25年ぐらいは使うんですよ。
今、2026年。2050年までは残り24年しかないですよね。そうすると、だから今船を作って注文して船が収められて浸水式とかで出ていった頃には、その船が寿命を全うするまでにもう2050年が来ちゃうわけ
ですよ。
そうすると規制がどうなるか、実はこの2050年GHG排出ネットゼロでCO2ゼロにしますって目標は完全に確定してるわけじゃない、現時点では。それはどうしてかっていうと、もともともやる気満々だったわけ
です。ここら辺は欧州に、ロンドンに拠点があるし、やっぱりヨーロッパは環境規制にとても熱心だから。
でもアメリカがトランプ政権になって、この目標は厳しすぎるじゃないかってなるわけですよ。あとは中東の三輸国とかがものすごい巨大な炭化をバンバン出すし、やっぱりその船舶燃料として重量を使ってほしい、天然ガ
ス使ってほしいっていろいろあるので反対をしてる。
一方、他の国は欧州を中心に、やっぱりやっていくべきなんじゃないの?地上だけやっても海でバンバンCO2出しまくってたら意味ないじゃないかっていう話があって、目標は立てました。でもこの目標をもっと緩めるべ
きじゃないかっていうアメリカや中東三輸国の意見があって、議論はちょっとごちゃごちゃしてる現状で。
それから、今LNGにしようっていう話は、CO2の排出量を10よりは25%減らすことができる。でも75%残ってる。じゃあこれを本当にゼロにするためには、LNGよりももっとCO2の排出量が少ない燃料に変
えていく必要があるわけですよね。
その時の選択肢は何かっていうと、アンモニアとかメタノールとか水素とかになるんですよ。急に技術ハードル上がっちゃった。相当難しいんですね。やっぱりまだ今まで使ってなかった燃料だし、実際どれぐらいの量を確
保できるかわからないし、LNGっていうのは日本だったらもう火力発電の主力なわけですよ。LNG火力っていうと。ものすごい供給体制も整っているし。
LNG補給体制の整備
北九州の響きにまた大きなLNGの基地を作ってるのかな。
この間動き始めたかな。ああいう基地が要所要所日本中にあるし、火力発電所もある。それを運ぶためのポッコリしたタンクが乗っかった船で運ぶんですけど、酸ガス国から運んでくることもできる。だから船舶燃料として
使うっていうことは、この補給する船さえ用意すればできちゃうわけですよ。
LNGを燃料にして走るということも造船会社がそれなりに作れるようになってる。だからこれは技術として実現可能じゃないですか。でもその先の水素を燃料にして本当に走れるのとか、アンモニアでできるのとか
っていうと技術的な肌も高いし、どの技術が一番良さそうかがまだわかんないっていうのもあります。
だって例えば船だけがじゃあメタノールにしようって言って、他の世界は水素とアンモニアになっちゃうとか、どっちも使わないとか、ほとんど電気で済んじゃうから再生可能エネルギーと蓄電池と原子力で済ませようよ
ってなっちゃったら、船のためだけにものすごい量のこういう次世代燃料を作らなきゃいけないって言ったらコスト全然合わなくなっちゃって、船で運ぶ商品の値段とかももうベラボに上がってもいいの?みたいな議論にも
なってしまうわけです。
技術がまだ見えてない。そしてアメリカやトランプ政権やあれやこれやの影響で、2050年確定してないんだけど、でも2050年までに減らさなきゃいけない方向性は見えてるから、じゃあもう技術が確立してるLNG
線を今のうちに増やしてやっていくしかないねっていうのが現時点なんですよ。
なのでものすごい量の受注がLNG線に対して入ってます。LNG線っていうのはLNGを燃料にして走る船に対して。現状だと今世界中の船の中でLNGを燃料にして走る船は1、2%しかないんですよ。
船から船へのLNG補給
そんなにまだ少ないんですか?
これ給電と日本郵船と伊東中NXと細部ガスが出資してるんですけど、こういう会社がLNGを補給する、動く海上のガソリンスタンドみたいなLNGスタンドを作って、船から船に補給する体制を作り始めたよって
いうことだったんですよね。
船から船に補給をすると、大きい船から荷物を下ろしたり積んだりする作業中に給油できるわけですよ。
もちろん日引きのLNGの基地、あそこで補給することもできます。そのときはわざわざ行ってやることになる。
でもどっちも、今はまだLNGを供給する体制が整ってない中では重要な選択肢なので、細部ガスは両方やるよって言ってるんですね。
なるほどね。
これから増えますよ、きっと。
環境のことをしっかり考えなきゃいけませんからね。
ということで今日はLNGバンカリング線について解説してもらいました。
山根さんありがとうございました。
日経BP、日経エネルギーネクスト編集長の山根紗友希さんでした。
数々の人気ポッドキャストやアリーナイベントを成功させてきた元日本放送のプロデューサー石井ヒカルさん初のビジネスショー
自分でやらない方がうまくいくがPHP研究所から出版されました。
これを記念して10月21日水曜日午後6時30分からJR博多シティ8階丸善博多店で石井ヒカルさんをゲストにお迎えして
ポッドキャストラボ福岡の公開収録を開催します。
さらに石井さんの本を買った方にはその後のサイン会にも参加できます。
イベントの参加申し込みお問い合わせは丸善博多店0924135401、0924135401までどうぞ。
10月21日水曜日午後6時30分から皆さんの参加をお待ちしています。
ポッドキャストラボ福岡