1. 西日本新聞me Podcast
  2. 41|西部ガス巨額投資(後編)..
2025-07-21 16:59

41|西部ガス巨額投資(後編) 基地利用でJERAと提携 LNG相互融通や海外輸出

西日本新聞の記者が、取材の裏側やニュース解説、福岡の街のあれやこれやをお話しする「西日本新聞me Podcast」。

西部ガス(福岡市)と発電大手JERA(ジェラ、東京)は4月下旬、西部ガスの液化天然ガス(LNG)貯蔵施設「ひびきLNG基地」(北九州市)の戦略的活用に関する提携を結んだと発表しました。西部ガスが描く戦略について、経済セクションの木村知寛記者が解説します。

◆出演:木村知寛(報道センター経済セクション)、横山智徳(MC/メディア戦略局)/音声編集:中富一史(販売部)/映像編集:井上知哉(ビジネス開発部)

◆収録日:2025年5月19日

◆西部ガスとJERA、北九州市・ひびき基地利用で提携 LNG相互融通や海外輸出
https://www.nishinippon.co.jp/item/1342747/

◆木村知寛記者の記事一覧
https://www.nishinippon.co.jp/writer/show/116/

◆西日本新聞me(無料ダウンロード)
https://nnp.link/3B8F9X1

◆西日本新聞(紙)購読申込はこちら
https://f.msgs.jp/webapp/form/16701_jsy_1/index.do

◆西日本新聞Podcast番組一覧
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/1294904/

◆X公式アカウント:「#西ポキャ」をつけて投稿お願いします。
https://x.com/nishinippon_poc

◆番組はYouTubeでも配信してます
https://www.youtube.com/@N-StudioTENJIN/featured

◆メッセージ受付フォーム
https://x.gd/O5RFS

◆収録スタジオ「N-Studio TENJIN」(福岡市)
https://n-studiotenjin.jp/

#西日本新聞 #西日本新聞me #西日本新聞mePodcast #西日本新聞ポッドキャスト #西ポキャ #西部ガス #液化天然ガス #LNG #巨額投資

サマリー

西部ガスとJERAは提携し、北九州市の響きLNG基地を活用してLNGの相互融通や海外輸出を行う計画を進めています。この巨大なタンクの使用によって、業務の効率化やコスト削減を目指しています。西部ガスは九州エリアにおけるLNGの安定供給とその相互融通を強化するためにJERAと提携しており、これによりエネルギー供給の安定性を確保し、海外輸出の可能性を広げています。

提携の背景と目的
西日本新聞 Podcast
西日本新聞me Podcast
この番組では、西日本新聞の記者が、取材の裏側やニュース解説、福岡の街のあれやこれをお話ししています。
こんにちは。福岡のニュースアプリ、西日本新聞meの横山智則です。
今回も前回に引き続き、経済セクションの木村さんに来ていただいています。どうぞよろしくお願いします。
よろしくお願いいたします。
前回は、西部ガスさんの大きなタンクを作るんだと、背景にはこれから先の需要という話をお聞きしたんですけども、
今年の春になって、4月の下旬の記事だったんですけど、西部ガスとJERA、北九州市、響き基地利用で提携、LNG相互融通や海外輸出という記事の見出しがあったんですけども、
本題に入る前にJERAっていう会社がそもそも知らなかったんですけど、どんな会社なんですか。
そうですね、なかなかこちらで聞き慣れない会社の名前なのかもしれないんですけれども、これは日本国内最大の火力発電電源を有する企業であります。
主に東京電力さんと中部電力さんが出資してできた会社なので、エリアとしてはこちらではない。
関東とか中部電力って言ったらこの辺り。
そうですね、東海地方、名古屋を中心とした東海地方が供給先になりますね。
いわゆる東京電力と中部電力が出資して作った火力発電所の事業会社。国内最大。
燃料とかを一緒に使って業務の効率化をすることによって電気料金なども抑えたり、いろんな狙いができた会社ではある。
確かに記事にも国内火力の約半分に当たるって書いてますね。
そうですね、大都市圏を抱えている電気をまっかなって生み出している企業になるので、非常に大きな。
なるほど、だから九州の僕らはちょっとあまり馴染みのない会社ですけど、関東とか名古屋の方に行けばすごく大きな会社なんですね。
その関東の大きな火力発電の会社とサイブガスが何の提携なんですか?
タンクの活用方法
これはですね、北九州市に響きLNG基地、前回お話しした航空機2個分ぐらいが入る巨大なタンク。
これを新しく3つ目を作るんですけれども、このタンクを一緒に活用していきましょうという狙いで提携したものになります。
なるほど、それは一緒に使いましょうというのはどういうふうに使いましょうになっていくんですか?
これはですね、ジェラさん、サイブガスさん、いずれも液化天然ガス、LNGを原料であり燃料であり使う企業なんですけれども、
このサイブガスさんがLNGのタンクに入れる量がずっと満パンというわけではないので、
少しその余力があるときにジェラさんが海外から輸入してきたLNGをストックする場所として活用していくというのを狙います。
サイブガスさんは自前でタンクを作りました。
当然そこには自分のところでタンカーを動かして液化天然ガスを運んできてタンクに入れます。
でもいつも満タンとは限りません。
そのときにジェラさんはジェラさんで、自分のところで緑化発電所もしているぐらいだから、自分とか自分のところで海外から輸入してきます。
で、タンク貸しといてなんですね。
そうですね。ただそれでも非常に大きなものになるという。今回はですね、この狙いがですね、あるという。
両者にとってもメリットがあるという。
なるほど。
だからサイブガスさんとしてはそのタンクを自分のところのガスで埋めるのもあれだけども、それをわかりやすく地理体に回してみたいな話?
まさにそうです。
違うかもしれないけどちょっと近い。
わかりやすければ。
そうですね、お解釈させていただきます。
場所貸ししますよと。
はい。
自分ところの倉庫だけども、ちょっと空いたスペースもあるから、お宅の荷物も置いといていいよっていう話なんですね。
そうですね。
なるほど、そういう意味じゃ、サイブガスさんにはどういったメリットがあるって話。
このタンク、やはり奥行き2個分の大きさになるので、これ作るの相当なやっぱり高額な費用がかかる。
500億って書いてましたね。
そうですね、500億以上になるということで、やはりその投資をしたからにはその投資の分を回収していかないといけない。
今サイブガスさんも非常にいろんな事業的な経営をされていて、ガスを柱に不動産であったり飲食であったり、様々な事業を展開していく上でもやはり投資した分を早く回収して、またそういった形でガス事業、いろんな事業に当てていくと。
そういった中でも早く投資分を回収していくっていうのは非常に大きなものであるので、今回使う大きな国内最大の火力、それだけ燃料を使う企業さんと提携したっていうのはすごく見通しですね。
今後そのタンクが活用されていくっていう見通しが立ったというところで大きなものになる。
輸出のメリットと展望
なるほど、サイブガスさんとしてはすごく大口顧客が見つかった。
単純にお客さんという扱いだけじゃないっていうのはこの後の話をするとして、一旦お口のお客さんが見つかってタンクが稼ぐようになると、そうすれば当然家賃が入ってくる。
家賃という言い方が正しいかどうかは別としても、ガス、天然ガスを置いとって家賃が入ってくるとなると巨額の投資をして、それの回収が早まるってことなんですね。
そうですね。
なるほど、そうするとサイブガスさんっていろいろやってますもんね。
そうですね、本当に。
マルタイボーラーメンもサイブガスさんですよね。
そうですね。
ですよね、とか福岡市の人じゃないとあんま関係ないかもしれないけど、福岡市西区は温泉温浴施設もあれサイブガスさんですよね。
僕も好きでよく行くんですよね。
結構あっちこっちで、ガスといえばガスだけどそんなこともやってたんだ事業って多いですもんね。
そうですね、やはりガスというものを使うとか活用先まで目をかけてて、いろいろなガスを発射に展開していくというのがサイブガスさんの強みになるのかなと。
中華料理屋さんもでしょ。
はい、天然ガスさんですよね。
そうですね。
知らんかった、いや今回それこそサイブガスさんの話を聞くということで、サイブガスホールディングスのサイトを見たら、あれもこれもサイブガスさんだったっていうの結構ありますもんね。
そうですね、本当に生活に直下したものを様々展開されてる。
されてますもんね。
いう事業も一方でされてて、ただ今回の大きな巨額の投資をすると、一旦はそれをちょっとマッターをかけなきゃいけないかもしれなかったと。
そうですね、その辺りもね。
でもいいお客さんが見つかったから、ある意味そっちの分も高く経営とかいろんなところへの投資っていうのをしていける。
そうですね、やっぱり大きな投資であるからゆえにそれを最大限活用していくっていうのは、すごくたぶんいろんなことを建設の段階からも模索されてきた中で、それが実際形として出てきた、そういう動きなんじゃないかなと思ってます。
なるほど、へー、そういうことなんですね。
で、ジェラっていう会社と、まあ提携ということなんで、単にお客さんとしてジェラに場所貸ししますというだけじゃない、いわゆる相乗効果っていうのもサイブガスさん狙ってらっしゃるということなんですよね。
ここら辺の話もちょっと聞ければなと。
ジェラさんはそれだけ大きなLNGの取り扱う燃料として輸入をしているので、自社の火力発電を燃料として使うだけじゃなく、他のLNGの活用策も既に実行している。
例えばみたいな話をすると。
例えばというと、大きなLNGの使いたいと、燃料としたいという海外の国に一度日本でストックしたものをもう一度タンクから出して運ぶ、再輸出ですけれども、最初は再輸出。
前回の話もそうでしたけども、日本っていうのはもともと天然ガス持ってないから輸入をしてくると。
日本のために大きなタンクがいるというところまでの話は分かりました。それを持ってきたものをもう一度輸出してるってこと?
まさにその通りです。
でも日本から輸出して買う側の人にとっては、自分のところから真っ先に輸入した方がいいんじゃないのかっていう話にならないんですか?
それには理由があって、端的に言えば船の大きさということになります。
今、日本国内にもタンクがある場所、大体海に面した場所がほぼほぼですけれども。
そりゃそうですね、船で運んでくるからね。
大きな船で一度に大量のLNGを運んでくる。
ただ、日本にタンクがある場所はそれを受けられるんですけれども、そのLNGを欲する場所がその大きな船を受け入れられる場所とは限らない。
なるほど。天然ガスは欲しいけど、そもそも大きなタンクがない問題、それと大きな船がつけられない問題。
なるほどね。
だから、大きなタンクがあって大きな船がつけられる北九州に一旦つけといて、そしてちっちゃな船でしか運べない、つけられないところに持っていくってこと?
そうです。
なるほど。いわゆるここを中継点のような格好にして。
はい、そうなんです。その中継役としての役割を担うというのがもう一つの側面であります。
それをJELLAさんというのはすでにやってるんですか?一部。
JELLAさんはもうすでに日本各地にタンクを所有してまして、やはりそのタンクを活用して海外に輸出をしていくという事業をすでに取り組んでいる一方で、
この北九州の地区、JELLAさん自体も事業地というのは関東、中部、東海地方になるので、こういった北九州、九州北部に拠点というのを持っていなかった。新たにそこが拠点として持つことになる。
ちなみに主な輸出先ってどこになっていくんですか?
LNGの輸出と供給
そうですね、今それぞれ輸出ニーズがあるんですけども、一番LNGを欲しがっている世界の3本の指に入る中であれば中国というのが大きなニーズがある国、重要国でありますし、東南アジア、今経済成長が著し、東南アジアに向けてというのも一つの輸出の先になってくる。
そういうことなんですね。
中国とか東南アジアとかいう文脈になってくると、それこそ九州強いですよね。
そうですね、地理的にもより近いという。
じゃあ関東がいいんですか、東海がいいんですか、九州がいいんですかって言ったら、九州の方が南部が近いですよって話ですよね。
そうですね。
そういうことなんですね。
運んできてるのはオーストラリアが多いって言ってましたっけ?
そうですね、エネルギーっていうのは一箇所どこかから全部全量ってすると、何かこういろんなディスクがあった時に供給できなくなるっていう可能性もあるので、やはりちょっといろんなバランスを持ってた。
なのでよくサハリンとかいう言葉を聞いたりする。
そういったところからも、であったり東南アジアなど、いろんなところから輸出、輸入を受けている。
ただ一箇所に固まらない、偏らないように輸入は受けていると。
そうなんです。
そういうことなんですね。
バランスよくですね。
なるほど。
僕はよくわかりました。
よかったです。
いやいや、去年の秋ぐらいから細部ガスが500億だとか言ってるけど、一体何をしようとしてるのかっていうのが、正直ちょっとわからないところも正直あってですね、お恥ずかしい。
そういうことなんですね。
これはでもあれですね、今日はその細部ガスさんを軸にしてそんな話になりましたけども、やっぱりそのいわゆる九州、それこそこの数日日産が調子が悪いの話も結構あってるんで、今日の時点ではただ福岡の工場は今日っていうのはね、5月の19日の時点の話では日産のいわゆる神田工場はなくならない側に入ってるということになってるんで、僕らもちょっと一安心したところなんですけども。
今後九州の産業がっていう意味ではこれかなり大きな役割になってきそうですよね。
そうですね。
やはり先ほどエネルギーっていうのはいろんなところからっていうのを申しましたけれども、だからこれ供給が途絶えてしまうと全てがストップしてしまうので、やっぱりエネルギーって安定的に供給しないといけない。
これ絶対大事なことですし、それはより供給する事業者、細部ガスさんとかは多分強く思っておられる。
その中でもやっぱりタンクっていうのがあると、大きなストックができる場所があると安定的に供給ができるというところで、やはりそこを本当に主眼というか置いたのがこの供給活動室であり、そこをまた最大限活用していこうという動きがこのティラさんとの提携なんじゃないかなというふうに私は理解をしています。
九州のエネルギー計画
ちなみにこの北九州の響奈田、いわゆる若松区ですよね、には大きく整備されたいわゆる港があるんですよね。この写真撮れるところまで一般の人って入れるんですか?
ここまでは行けない。
そうですね。ここまではかなり近いところまで。
行ってるんで、特別な許可がないと取材ですって入らないとここまでは行けない。もうちょっと遠くからならタンクって見えるもんね。
だからちょっとその前を通ったりすると、実はこのタンクから地下をずっとパイプラインが通って福岡都市圏まで繋がってるんですよ。
地下のパイプで?
そうです。ここでLNGを天然ガスに気化させたものがパイプラインからずっと流れてきて、脈々と流れてきて、私たちの家まで届いている。
届いている。この北九州から。結構距離ありますね。
本当に相当な距離ですね。
なるほど、そうなんですね。
今日の話と直接関係ないんですけど、この向こう側に風力発電のプロペラっていうのは結構ありますよね。
そうですね。今、洋上風力発電っていうのが開発をしてて、実はこのタンクの手前側の方では、新しく実は今年度末、来年3月ですね。
ゴロニオメドに火力発電所がまた稼働する予定です。
そうなんですね。
これはLNGを燃料としたLNG火力発電所。
それは西武ガスさんがつくんですか?
これはですね、九州電力さんと西武ガスさんの共同出資による発電所になります。
それこそですよ、多分これって九州だけじゃない話なんですけども、いわゆる都市ガスの会社が今電気を売ったりとか、旧電さんがガスを売ったりしてるじゃないですか。
そうですね。
今までバラバラのことをしてたのに、相互ライバルになってみたり、協力関係になってみたり。
そうですね。
面白いですね。
ただやはり、どの企業さんによって共通しているのは安定的に、絶対途絶えることなく送り続ける。
そのためにどういった発電所、どういった発電設備が必要なのか、ずっと考えていた結果として、今度のこういった風力だったり火力だったり、そういった動きが出てきているのかなというふうに。
すみません、最後横道に逸れちゃいましたけど、引き続きまた出ていただければと。
せっかくなんで話しておきます。
今日5月19日、本当は午後から収録の予定だったんですけども、
それこそ最後にチラッと話が出た、九州電力さんが記者会見開くぞっていう話になって、
提案は今午前中収録をしているということで、
またこの後取材です。
でもちょっとどんな発表になるのかまた期待しております。
取材に臨みたいなと思っています。
またよろしくお願いいたします。
エンディングです。
ここまで聞いていただきありがとうございました。
木村さんと一緒に福岡九州の経済を追いかけていきたいと思っていただけましたら、
ぜひ西日本新聞、もしくはスマホアプリ西日本新聞MEのご報告をお願いいたします。
本日はありがとうございました。
ありがとうございました。
16:59

コメント

スクロール