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毎週水曜日のこの時間は、山根小雪のブラッシュアップです。
さあ、山根さん、今日のテーマは何でしょうか。
はい、今日はですね、本日4月の10日から、水素で動く観光船、ハナリアっていう船がですね、
全国で初めて北九州市で運航開始するので、このお話をしたいと思います。
ハナリア?
はい、ハナリア。この船ですね、実はあの燃料電池を搭載している電動の船なんですよ。
燃料電池?
そう、車で言ったら、トヨタ自動車のミライっていう燃料電池車があるじゃないですか。
水素ってことですか。
そうなんです。水素のタンクを乗っけてて、水素を使って燃料電池で発電して、その電気で船を動かすっていうものなんですね。
へー。
はい。車は今、脱炭素化とか気候変動対策とかCO2排出量削減とか言ってですね、
どんどんどんどんこの低燃費車に移行していて、EVがいいよね、燃料電池車がいいよね、いやいやプラグインハイブリッドなんじゃないの?みたいな議論をしてますよね。
全く同じことを実は船もやってるんですよ。
うーん。
船って、はい、重油を載せて、それでエンジンをぶん回して動くわけですね。
はい。
はい、まあ重油は化石燃料なのでCO2いっぱい出ます。
はい。
なのでですね、これをやっぱり減らしていかなきゃいけないよっていうことで、新しい挑戦の一つがこの北九州市で今度動くですね、観光船のハナリアなんですよ。
で、このハナリアっていうのはですね、日本財団のゼロエミッション船プロジェクトっていうので、実証としてですね、開発されたものなんですよね。
へー。
で、まあ特徴としてはですね、燃料電池乗せて走るんですけど、燃料電池だけだといささかパワーが足りないぞというところですね。
はい。
で、燃料ディーゼルを使う発電機も乗っかってるハイブリッド船なんですって。
へー。
はい。で、まあ記者発表会があって、そのときに試乗会があったらしいんですけども、そのときのレポートを読んでいたら、船が港から出るときは結構パワーが必要ですよね。
ああ、そうですね。
他の船もいるし。
まあ、なんでも初動はパワーが要りますね。
初動のときは燃料電池とディーゼル発電機の両方を使って電気を多めに確保して動くと。
で、走り始めたらディーゼル発電機が止まって、燃料電池だけで電気でスーッと動くらしいんですよ。
へー。
なので音も振動もすごく少なかったっていうのがですね、あのレポートにありました。
はー。
ですよ、このスーッと静かに走る観光船で、これから工場夜景とかのナイトクルーズなんかができるらしいんですよ。
作業船としてだけじゃなくって観光船としての役割もあるということですね。
そうそうそうなんです。田畑さんがおっしゃる通り、洋上風力の工事現場なんかに人を運ぶ船としても使うんですけれども、
それ以外に関門海峡での観光の船としても使うということなんですね。
はい。いや、この夜景クルーズ、僕も行ったことありますけどいいんですよね。
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いや、いい。ねえ、私も工場夜景クルーズ行ってみたいんですよ。
これ山田さん、燃えるよー。
燃えますねー。
燃えーってやっちゃう。今四五になっちゃったけど今。
でも写真撮りまくりですよね。
そう。
なんかもう近未来な感じがしますよね。
そうそう、工場夜景とかね、あるから。
いや、だからあの夜景の時に船のエンジンの音がしなくて静かだったらめちゃめちゃ良さそうじゃないですか。
確かにそうですね。
そう、これは燃え度がアップするなーなんてことを思います。
このニュース見てたんですけども。
ちなみにですね、この船っていうのはさっき車と同じように全部電動化したりとかCO2排出しないような形にしなきゃいけないって言ったじゃないですか。
で、今回の船って結構小さいんですよね、船の世界で言ったら。
なので燃料電池が使えると。
実際航行してる船見るとタンカーとかもうとてつもない大きさですよね。
港の電気が必要になりそう。
ちっちゃい港には入れないようなね、原油だったりとか鉄鉱石とかですね、鉄作る鉄鉱石とか、
車を大量に運ぶとかコンテナを山のように積むとか、
ああいう大きい船は世界中ぐるぐるぐるぐる国際海運としてですね、回ってるわけですよ。
大きさの比較をしてみると今回の船は、船って総トン数っていう単位を使って大きさを表すんですけど、
今回のこの観光船、ハイブリッド電気水深船ですね、北九州の。
これはね、総トン数20トン以上の船で水素で動かす実証は日本で初めてですよって言われてるんですよ。
総トン数20トンです。
原油や鉄鉱石を運ぶタンカーは、これがですね、10万トンを超えてます。
もうさ、アリとゾウみたいなレベルになってるんじゃないですか。
10万トン。ミニカーと車ぐらい違うしね、アリとゾウぐらい違う。
で、大きい方はですよ、アフリカや中東から日本に向かって巨大に重たくてかさばるものをガンガン運んでくるわけですね。
1万キロとか2万キロとかそんなレベルですよね。
いやもうそれはすごい距離ですよ。
なのでこういう船については、ちょっとまだ電気自動車みたいなタイプのやり方は難しいんですよね。
燃料電池を使って、電池を搭載して電気で走りますっていうのはちょっと難しい。
距離の問題だったりとか、システムがないっていうことだったりして。
ただ、ここもやっぱり重油を炊いてますから、船の上でもう地球上ぐるぐる重油を炊きまくってる船が動いてるわけですよ。
国連のですね、専門機関の国際開示機関っていうIMUって言われる組織があるんですよ。
この組織は船舶から出る温室効果ガスを2050年までに実質ゼロにするという目標を掲げています。
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なのでこういう巨大タンカーについても、今後は重油を炊いてエンジンをぶん回して走るっていう方法から変えていかなきゃいけないって言われてるんですよね。
ただ電気で走るのは難しいので、どういうふうにするかって言ったら、燃料重油からクリーンなものに変えていこうっていう考え方なんですよ。
でもその時に候補に上がってるのが、メタノールやアンモニアなんですよ。
メタノールって言うと結構プラスチックの原料なんかに使うんですけれども、化学式を見ると炭素が入っています。
なので普通に作るメタノールっていうのは石油とかから作るんですよ。化石燃料からですね。
でもそうじゃなくて、バイオガス、例えば家畜の糞尿とかから出てくるガスとかですね、CO2を確保して、それから再生可能エネルギーで作った電気で水を電気分解して水素を作って、
そうするとその2つを組み合わせてメタノールを作るとグリーンメタノールになるんですけど、これだったら燃やしてもCO2が出ない。
結構作るの大変なので、一体どれぐらいの量をこれから世界で作っていけるのかみたいな問題があるんですけれども、
ただやっぱり船会社は結構熱心でですね、今世界中ですでにこのバイオガス、かなり量が少ないですよ。
いろんなところでちょこちょこちょこちょこ出てくるバイオガスの争奪戦が始まっているなんていうふうに言われてるんですよ。
前向きなんですね。
なんでこんなに船会社は前向きなのかなと思っていろいろ調べていくと、なぜかというとですね、船会社っていうのは荷主がいるわけですよ。荷物を乗っける人。
荷物を乗っける人たちは、例えば資源メジャーだったり、穀物メジャーだったりするわけですよね。
そういう人たちが船賃を払って荷物を乗せます。
船会社、例えば日本郵船だったり三井商船だったり、そういうところですね。
船会社はそういう荷主の人たちのリクエストに応えてどんな船を選ぶかを決めるんですよ。
こういう荷物を乗せる人たちが今はESGやらなきゃいけないんですよ。
環境についてもしっかり考えてもらいたいね。
自分たちの荷物をクリーンな船で運んでくれたまえ。
船会社に言うと、船会社は、は、かしこまりました。では我々は重要じゃなくて違う燃料で動かす船を考えてみましょうということになるわけですね。
なるほど。じゃないと荷物任せてもらえなくなる。
例えば商品自体は環境に配慮した作り方をした商品だったとしても、それを運んでくるときにCO2バンバン排出しているもので運んでるんだったらダメじゃないかっていう世の中の声が会社を動かすわけですね。
羽生さんその通りです。やっぱりライフサイクルで商品を作るところから最後消費者に届けるところまででCO2を減らしていかなくちゃいけないという考え方があるので、そこはやっぱりやっていかなきゃいけないんですよね。
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まずあの重油で今燃やしているところを一番直近はですね多分LNG液化天然ガスという日本で言ったらガス火力発電所で燃やしているような燃料なんですけれども、重油よりはCO2が少ないので今この切り替えはどんどん進もうとしています。
その先はアンモニアだったりメタノールみたいなまだ見ぬ世界の燃料にどういうふうにアプローチしていくかというところを競争しているわけなんですよね。
はい、交通の世界はこれからいろいろなことが出てきます。もう何もかも全部やらなきゃいけないからカーボンニュートラルはめちゃめちゃ大変なんですけど、昨日実はですねこの船舶をやろうかな、明日はこの船舶の話をご紹介しようかななんて思っていたら日経新聞のイブニングスクープっていう夕方のニュースで実はこの鉄道の話も飛び込んできたんですよ。
鉄道にも脱炭素?
そう鉄道も地方だとですねディーゼル車の鉄道がいっぱいまだ走ってるんですよね。これを水素列車に転換します。そのための安全基準だったり法律を国交省がこれから作っていきますよっていうニュースがですね出てきたんですよ。
JR東日本は2030年度の運行を目指していると言われてまして、これはもう車だけじゃなくて船も鉄道も交通分野いろんなところでこの脱炭素に向けた技術開発が進んでいく気配がムンムンとしております。
まあでもそうやって取り組んでいかないともうね自分なんかも含めてね大変な状況になってますからね。
あとここ競争なんでですね技術を誰が開発するのかと世界中がやることなので一番最初に良いものを開発したところがビジネスとしても成功していきますからここはこれからいろんなニュースが出てくる領域なんじゃないかなと思って注目しています。
あと我々消費者からすると改めてこの商品はどこからどうやってやってきたのかなってそういう視点を持つことも世の中を動かす力になるってこともよくわかりました。
山根さんありがとうございました。
ありがとうございました。
日経BP日経エネルギーネクスト編集長の山根紗友希さんでした。
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