長年の患者に見つけた意外な一面
家族や友人、職場の同僚など、長く付き合っている人ほど、
この人はこういう人なんじゃないかなっていうふうに、なんとなく分かっているつもりになっていないでしょうか。
でも、実は自分の知らない一面を、まだまだその人は持っているかもしれません。
昨日ですね、もう4年ほど通ってくれている患者さんとお話をしていて、
思いがけず、その方の知らなかった一面に触れることがありました。
しかも、その方が最近変わったというわけではなくて、
私が今まで知らなかっただけだったですね。
今日は、そんな患者さんとの何気ない会話から感じた、
人を知るということについてお話をしたいと思います。
こんばんは、藤田勇です。
ゆるどーラジオ、耳から整える言葉の針の時間になりました。
この番組では、ゆるく、楽しく、自分らしく、
遊ぶように生きるためのヒントとなるようなお話をお伝えしています。
昨日ですね、長く、もう4年通われている患者さんがLINEしました。
最初はね、不眠でLINEされてたんですけども、
数ヶ月でよくなって、その後はもう体調管理ということで、
最初はね、月1ぐらいになって、今はもう2,3ヶ月、3,4ヶ月ですかね、
1回ぐらいLINEされるっていう関係です。
でもね、最近はね、もうどこが痛いとか、どこが調子悪いってほとんどなくて、
治療らしい治療っていうのもほとんどしなくてね、
全身を調整するみたいな感じで、後はいろんなお話をしていました。
いつもね、冗談交えながら、趣味のゴルフとかスーボーとかの話をいつもしてたわけです。
でもね、もう4年通われてますし、
その患者さん、ある程度どんな人なのかなっていうのは、
まあまあ分かっているつもりではいたんですね。
でもですね、昨日、どういうわけか、日本の将来なんていうところに話題が行って、
選挙とか、あと社会問題とか、いろいろね、その患者さんも自分の顔を熱心に話してくれたわけです。
私もね、似たような感じの意見を持っていたので、盛り上がって、
おお、そうですよね、みたいな感じで話をしてたわけです。
でね、その方はね、職場でも、まあまあ30代の方ですけども、
若い後輩とかにもね、そういう社会のことを考えて行動しろと、
選挙も行く必要があるぞというふうに伝えているらしいんです。
すごいね、骨太だなって感じたんですね。
いつもはね、ゴルフがね、もう全然ダメですよみたいなとかね、
スノボでね、ちょっとここ痛めちゃって、みたいなそんな話でね、
スノボまた朝、朝一行って、また帰ってきてとかね、
そんな話ばかりしてたんですけども、
こんな話を聞いてね、すごく印象が変わったんですね。
でね、それをすごく、そんなことを考えてたんですね、みたいな話をしたら、
もうずっとですよ、とか10年くらい前からみたいな言ってたんで、
え、じゃあ全然そんな、そんなのもうね、
お首にも出さず、気づきませんでしたわ、みたいな会話になったわけです。
で、そこでですね、まあ、以前からね、そういうふうにその方、
そんな裏ではね、そういう考えを持ってたのに、
全く私の中では知らなかったっていうところで、
人を決めつけず余白を持つ
まあその方へのこの私の印象というのは全く変わったわけですね。
でね、これ、この方だけじゃないわけです。
なので、いつもね、こう冗談ばかり言っているような人とね、
その人の心の中に真剣に考えていることっていうのも絶対あるはずだし、
いつもね、静かにしている人、
でもその奥に強い思いとか情熱があるかもしれないわけですね。
明るい人ですよね、普段も明るくしている、
でもその裏には何かね、人に見せることのない悩みを抱えているっていうこともあるわけですよね。
その人はね、どんな考えを持って、どんな経験をしてきたか、
どんな思いを持っているかっていうのは外から見るだけではね、わからないわけですよね。
っていうのはね、もう今回の患者さんを見ててね、思ったわけです。
これ逆にね、もしあなたが何か思いを持ってそれをね、出していきたいって言ったときは、
伝えなきゃ伝わらないっていうところもあるわけです。
これね、両面ですよね。表裏一体だと思うんですね。
なので知ってもらいたければ、しっかりと言っていく、伝えていく、思いを伝えていくっていうことも大事だし、
逆にね、その見る方としては、ある一面しか見ていない可能性があるだろうなっていう視点で、
その奥に何かあるだろうっていう、その余白を自分の中に持っているっていうことも大事だなって感じるわけですね。
でね、人はだいたいこうね、あの人はこうだろうなとか、
なんかね、役職とか、ご主人とか、うちの妻はとか、うちの子は昔からこうだからとか、
どうしても決めつけちゃうっていうところがあるんですけれども、
そこはね、やっぱりこう、余白、そうではない可能性があるっていう余白を持って、
人とこう接するっていうことも大事だなっていうふうに感じるわけです。
症状ではなく人を見る治療
で、これね、治療という場面、私の場合専門は治療ですから、
その視点からいくとですね、まあ今日のその話題の患者さん、最初不眠っていう症状で来たわけです。
でもね、その人は不眠という症状だけで存在しているわけではないわけです。
その方は、にも仕事があって、趣味があって、大切にしている考えがあって、その人の人生があるわけですよ。
なので、私はいつも言っています。
症状を見るのではなく、その人の生き方、もしくはその人自体を見るっていうことが大事だと。
これがね、私の治療の上での治療感っていうんですかね、になるわけですね。
症状だけではなくて、人を見るっていう。
それをすることによって、よりその方を知ることができて、よりお役に立てる。
ここが痛いからここを治してください。
来ました。よくなりました。痛くなくなりました。さよなら。じゃないわけです。
その人を見るっていうことの大切さっていうのを、これを聞いている治療科の方たちには、
なんですかね、胸に刻んでほしいなっていうふうに思うわけですね。
そしてそのために必要なことっていうのが、相手に興味を持ち続けることですね。
これはね、家族でも、友人でも、いろんな関係でもそうですし、私の場合、専門としては治療でもそうです。
これね、よく治療の中でやるやり取りなんですけども、
例えば、症状を持ってこられている方で治療を進めていった中で、
相手への関心から新たな一面を知る
前回から今日ですね、治療の日にかけて、その症状がどうでしたかっていうことを私は全く聞かないんですね。
ではなく、その方がどんな、例えば1週間ぶりだったら、その1週間の中でどんな1週間を過ごしていましたかと聞いていくわけですよ。
その中でね、いろんな情報が出てくるし、またそのお話を聞くだけじゃなくて、体を見ていく中でいろんなサインが出てくるんですね。
それを組み合わせることでいろんなことが見えてくるんですけども、それこそが症状を見るではなく人を見るっていうことにつながると思っていますし、
これを聞いているあなたは普通の一般の方だとしたら、プライベートでもそういうふうに聞いていく。
いろいろ話をしていて、なんかね、仕草がおかしいとかね、仕草なんか前と違うなとか、そういう情報と、
今日どんなことあった?例えば家族だったね、今日どんなことあった?みたいなね、そういうふうに聞いていくことによっていろんなことがキャッチしていくことができるわけですね。
そうするとですね、いろんなこれまでこうだろう、この人こうだろうと思っていた以外の部分が見えてくるわけですね。
今回の患者さんも4年たってやっと気づけたというところがあるんですけれども、でもそれもそういう話をしていったから4年かけてやっとそこまで気づいたというところがあるわけです。
なので相手のことを興味を持って話をいろいろと聞いていく、そして相手のいろんな言葉以外の部分もキャッチできるようになったら、これはね、非常に強力なコミュニケーション術にもなるんですね。
また治療科であれば、これこそ一番深い部分を患者さんと共有して治療に生かすことができるわけです。
人を知ることに終わりはない
今日はですね、長くお付き合いしている患者さんとの何気ない会話から感じた人を知るということについてお話をしました。
もう何年も付き合っているからこそこの人のことはよくわかっていると思っていたら、実は全然一部でしかなかったと。
しかもその方ね、最近になってそういった考え方が変わったわけではなく、以前から持っていたその考え方を私は知らなかったというところですね。
そう考えるとですね、人を知るということに終わりはないんじゃないかなというふうに思うわけです。
そう思いませんか、自分を知ってもらうというところでもね、全部を本当の意味でわかっている人、どれぐらい周りにいますか。
100%知っている、わかっている人はいないはずです。
だって自分は自分しかわからないです、最終的にはね。
だからこそ相手のこともこんなもんだろう、こういう人だろうって決めつけるっていうのは、その見方を狭めてしまうんだろうなというふうに思います。
でね、そういうふうな視点を持っていくことによって新たなその人の一面に出会えるという可能性もあるわけです。
そんなね、小さな発見が人との関係をもっと豊かにしてくれるんじゃないかというふうに思うわけです。
ゆるく楽しく自分らしく、人との関わりも楽しみながら遊ぶように人生を生きていきたいものですね。
それでは今日の言葉の針です。
知っているつもりの向こうにまだ知らないその人がいる。
今日は以上になります。ありがとうございました。