今学期の私の授業のキーワードは「ひっかかり」「違和感」でした。
講義に関するコメントシートの設問1はこんな感じでした:
設問1:第○週の講義ビデオを観て,「なんか引っかかる」「すっきりしない」「どうも納得できない」と感じたことを,問いの形で書いてください。また,なぜそこが引っかかったのか,その理由や背景も書いてください。なお,その問いの答えを書く必要はありません。
前週コメントシート共有の時間のワークでは次のような指示を出しました:
教員の合図により,リンク「相互コメントワークを始める」をクリックし,出てきた3つの投稿(「問い」)にコメント(「一応の答え」と「でも」)を付ける
サマリー
学生がAIに丸投げするのを防ぐには、AIの使用を禁じるだけでは不十分で、学生の思考を促すことが重要だと筆者は述べています。そのために必要なのは、自身やAIが書いたものに「違和感」を見つけ、それを改善しようとする意志を育む力です。筆者は、他者の課題を読み合い違和感を見つけるワークを導入し、学生のこの能力が高まったと実感しており、多くの授業でこのアプローチが有効だと提案しています。
AI丸投げ問題と学生の思考停止
メモです。
学生がAIにほぼ丸投げしてそのまま提出するということをどうやったら防げるかということについて考えたんですが、
これを学生にいくらAIを使わずに考えてくださいと言ったところで、
それじゃあ一生懸命考えるようになるかというと、そうではないような気がします。
AIを使わずに最低限の考えで提出するだけじゃないでしょうか。
結局、AIを使っているか、あるいは使っていないかということに関わらず、学生の頭はあまり働いていないような気がします。
根本的な解決策:違和感を見出す力と改善意欲
どうすればいいかというと、結局、自分が書いたものに、あるいはAIが書いたものにでもいいんですが、
満足できないところを見つける力、あるいは満足できない場合にそれをより良くしようと思う意志、
これがない限りは、AIを使わないに関わらず、学生は適当なものを出してくるのではないかと思うんですね。
ですので一番大事なのは、自分が書いたもの、あるいはAIに書いてもらったものの中で、
何か違和感を見出す力、これを高めるしかないんじゃないかと思うんです。
そのためには、自分が書いたものだけではなくて、他人が書いたものを読んだ時にもそこに違和感を感じる力というものを高めるような、そういう訓練が必要なんじゃないでしょうか。
授業での実践と効果
私は今学期、課題を出したんですけれども、課題を受講者同士で読み合って、
他人が書いたものに対して違和感とか疑問、これを見つける、そして書くというワークを毎週取り入れました。
その結果、学期末に学生に感想を聞いたんですけれども、そういう力が高まったんじゃないかという、そういうことをやったのが良かったという感想が多かったんですね。
違和感を感じる力の重要性
ですので、私の授業だけではなくて、多くの授業でいいものを書かせるということを最初から目指すのではなくて、目の前にあるものに対する違和感を感じる力を高めるということを行うことによって
結果的に自分が書いたものにも違和感を感じて、それをより良くしようとする、そういう意志が生まれてくるんじゃないかと思うんです。
それがない限りはいくら口で言ったって、学生はどこを直せばいいのかもわからないし、そうしたいという気持ちにもならない。ともかく課題を提出して単位が取れればいいという、それだけで終わってしまうような気がするんですね。
学生の提出したものを読んで、今採点しているんですけれども、その中で感じたことを語りました。以上です。
04:32
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