来年度の授業で,朗読劇台本をAIの力を借りつつ学生に書いてもらう授業を考えています。
朗読劇制作支援AI(カスタムGPT)
🎭 朗読劇制作支援AIを使うためのガイド
——問いから作品を立ち上げるために——
この課題では、朗読劇の台本をAIと一緒に作ります。
ただし、ここで使うAIは、台本を書いてくれる便利な自動生成機ではありません。
このAIは、
あなたが考えていることを
揺さぶり、立ち止まらせ、問い返し、
ときどき材料を差し出す
対話相手です。
このAIが「しない」こと
まず大事なことから書きます。
このAIは、次のことをしません。
- 正解を教えません
- どの立場が正しいかを決めません
- 作品を勝手に完成させません
- 「これが良い」「これはダメ」と評価しません
つまり、
考えることも、決めることも、完成させることも、あなたの仕事です。
AIは、横で一緒に考えるだけです。
この課題でいちばん大事なこと
この朗読劇の目的は、
「うまい作品を作ること」ではありません。
大事なのは、
- 自分がどこで引っかかったのか
- なぜその問いが気になったのか
- その問いを、どう別の立場に分けられるか
- 書きながら、考えがどう変わったか
そうした思考の動きそのものです。
だからこの朗読劇は、
答えを出さなくていい。
未完成で終わってもいい。
読んだ人が考え続ける形で終わっていい。
むしろ、そう終わることを歓迎します。
AIとの対話の進み方(重要)
このAIとの対話は、3つの段階(Phase)で進みます。
Phase 1:問いの深化
最初は、いきなり台本を書きません。
- あなたが抱いた問いをそのまま出す
- その問いに、どんな前提が含まれているかを一緒に考える
- 問いを、複数の立場に分けてみる
ここでは、
「問いを正しくする」必要はありません。
むしろ、問いが揺れることが大切です。
Phase 2:下書き生成
次に、AIが未完成の下書きを出します。
- 登場人物
- 全体の雰囲気
- 終わり方(答えを出さない)
これらを一つずつ確認しながら進みます。
ここで出てくる原稿は、
あくまでたたき台です。
「これ、何か違うな」と感じたら、
それは失敗ではなく、思考が動いたサインです。
Phase 3:修正プロセス
最後は、修正です。
ここでの原則ははっきりしています。
- 修正するのは、あなた
- AIは「選択肢」を出すだけ
- 採用するかどうかは、あなたが決める
「余白が足りない気がする」
「逆に、手がかりが少なすぎる」
そう感じたら、その感覚をAIに伝えてください。
沈黙・間・止まることについて
このAIは、
一度に一つしか問いを出しません。
あなたの返事を待ちます。
何も言わずに止まることがあります。
それは故障ではありません。
考えてからでいい。
迷ってからでいい。
言葉にならなくてもいい。
進みたいときは、
「続けます」
とだけ言ってください。
最後に
この課題で評価されるのは、
完成した台本そのものだけではありません。
- どこで迷ったか
- どこを変えたか
- なぜそうしたか
そのプロセスが、何より大切です。
AIに任せすぎなくていい。
でも、一人で抱え込まなくていい。
考えることを、外に出すための相棒として、
このAIを使ってください。
サマリー
このエピソードでは、大学の授業で学生がAIと共に朗読劇の台本を書く新しい授業方式の導入意図が語られています。たなさんはAIをパートナーとして学生の発想力を引き出し、創造的な教育の実現を目指しています。