普代村の現状
ちえラジChat火曜日始まりました。今回はですね、プログラミングについてということと、Tech Voice Advent Calendarというアドベントカレンダーの音声内容として、
職業プログラマが存在しない村より、ということで話をしていこうと思います。
現在、岩手県普代村というね、岩手の割となんていうか、東北の方にある場所。
大体一番北から四自治体ぐらいですかね、の場所に来ています。
大体半月ぐらいということで、第一の金曜日か土曜日あたりに横浜を発って普代村に来て、そして第四の月曜日あたりに横浜に帰るっていうね、そんな生活を今のところ過ごしています。
こちらで主にやっていることは、村役場のIT利活用、AIの使い方とか、非効率的なシステムの是正ですとか、
あとはサブとしてやっぱり地域で関わっていて、これなんか都会から目線だとこの書き方じゃわかんないですよみたいなね、
地域移住計画とかそういう場所のコメントを入れたりとか、そういうようなことをいろいろとやってたりしています。
本当に最終的には自分がいなくなってもある程度回るような仕組みっていうのを作っていかなきゃいけないなというふうに思っています。
そういうようなことをいろいろと、助言だったり活動だったり、実務っていうんですかね、そういうことだったりをいろいろやるっていうのが今のところの仕事。
プラス、地域にコミュニティスペースっていうのがいくつかあったりしますので、そちらの支援とかいう感じもね、やったりしていますっていう感じです。
いやーでもね、本当につくづくこういうようなところにいて思うのは、プログラミングというかコンピューターの活用とかそういうようなところ、いろんなものって本当に仕事にならない、なってないっていうところなんですよね。
特にプログラミング。直接プログラミングに触れるという人はこの普代村には一人もいないはずです。
普代村においては職業プログラマーっていうのが存在しません。
プログラミングの必要性
唯一ね、仕事といってプログラミングに関わり得るといえば中学校ぐらいなんでしょうか。
自分もプログラミング授業、何やってるのか正直よくわかんないんですが、一応ね、地元の人に聞いている限りどうもやってはいるらしいです、プログラミングの授業。
ここ小中学校あるんでね。そこで何やってるのかわかんないけど、プログラミングに触れるってことになるんじゃないかなって思ったりします。
なぜかプログラマーがそんなに存在しないかというと、やっぱりね、ここの普代村の産業って基本的に一次産業、いわゆる農業、林業、あとは漁業、そういうような仕事だけなので、
コンピューターをちゃんと普通に扱う仕事ってひょっとしたら村役場ぐらいしかないんじゃないかなっていうような、そんな場所だったりするんです。
だからそういうような場所だと本当にプログラマーって職業としては存在しないし、ひょっとしたらプログラマーって何のこっちゃっていうふうに思われちゃうところもあったりするぐらいの場所だと思います。
ただ、じゃあそういうところでプログラミングとかコンピューターの利活用は必要ないかというとそんなことないんですよね。
先ほどの通り村役場はやっぱり普通にパソコン使いますし、インターネットサービスも使います。
あとは他の行政機関、例えば岩手県とか盛岡市とか、結構ね、盛岡というか岩手って自治体間同士のつながりいろいろあるんですよ。
だからそういうようなところとの連絡とかもあって、結構なんだかんだ言ってコンピューターを活用したり、場合によってはプログラミングしなきゃいけなかったりっていうようなケースっていうのは出てきます。
そんな環境で、まがりなにも一応プログラミングができるものとして、できる人間としてどうすればいいのかなっていうのは常に考えていますし、
どうすればプログラミングできる人がここにいていい場所になり得るのかなっていうのは考えてみたりしています。
SBCast.とかでは時々、SBCast. Ch2のほうですね。
地域社会とプログラマー
こちらでは時々話にしていますが、自分の目的って基本的にプログラマーにいていいよって思ってくれる社会を作ることだと思っています。
ここにいていいよ、ここにいても存在を否定されないよ、会話が受け入れられるよ、そんな社会空間を作ること。
意外とやっぱり地域に行くとそんな空間ってないんですよ。
横浜でもそうです。基本的にプログラミングしてる人間からしての会話をすると、
え、あなた何言ってんの?っていうふうに思われちゃったり、
それってあなただけでしょ?みたいなね、特異な意見みたいに取られちゃったりするってことは結構あったりします。
本当にね、そういうようなふうに、なんか意見が受け入れられない。
だからここにいてもダメなんじゃないの?って、ここにいないほうが楽しいんじゃないの?っていうふうに思われる空間っていうのがやっぱり今のところ地域には広がっています。
だからそういうような空間を変えていかなきゃいけないっていうふうに思っています。
そしてこの普代村みたいな場所、プログラマーみたいな人がじゃあいなくてもいいかっていうとやっぱりいなきゃいけなかったりするんですよ。
先ほどの通り村役場ではやっぱりITを使ったりしてますし、
やっぱりこういうのもシステム入れればいいんじゃないとか、こういうようなツールが必要だよねとか、
そういうような話をするにあたってやっぱり自分たちの側にプログラマが多少はいないといけない。
まあ本職になるレベルかどうかともかく多少はいなきゃいけないというような状況があったりするんです。
やっぱりそういう人がいないと回らなかったり、回らなかないけれどもコンピューターがろくに使えなかったり、
すごく回りくどいやり方しなきゃいけなかったりするっていうような問題は結構あります。
この間村音っていうポッドキャスト、こちらティーチャーティーチャー村って場所で行われている音声配信ポッドキャストですが、
こちらで純朴さんという方がおっしゃってました。
なんかね地域をソフトウェアエンジニアとかいわゆるプログラマ、
そういうような人が関わることによって幸せにできる人は無数にいるんだよっていうことをもっとしてほしいねっていう話されてたんですけれども、
やっぱりねそういうような人たちが幸せになったところでやっぱりソフトウェアエンジニアは何一つ幸せにならないし、
むしろ不幸になる可能性すらあるっていうのが現状だったりします。
でもだから関わらないできたのかなっていうふうには思うんですよ。
やっぱりお互い住む場所を分けたほうがお互いにとって気が楽だよねみたいな、
そんな空間があったんじゃないかなと思うんですが、
やっぱりそろそろそうも言ってられないフェーズになってきたんじゃないかなっていうふうに個人的には思います。
やっぱりねプログラマソフトエンジニアは地域に関わらなさすぎることで何が困るかって、
当然やっぱりそういうような人たちが地域の人たちが集まるコミュニティに行って会話が合わないっていうことでもなりますし、
例えば岩手県にもこの間震災、震度5弱の地震ありまして、
一応津波警報出たので少し避難してましたけど、そういう時にプログラマが孤立するとかいうようなことにもなりかねません。
そしてやっぱりそういう時に、今回は自分は慣れてるのでそういうような会話をしないようにとかできはしますけれども、
やっぱりうっかりプログラミング的な話をして、
あんなこと言ってるのはあなただけですよ、何言ってるんですかとか、
疑った目で見られちゃったりすると、むしろやっぱり辛い目にあったりするってことにあったりすると思います。
自分もやっぱりこの普代村にいて活動していて、やっぱりインターネット側にいる人、プログラミングができる人、
そういうようないろんな属性で、やっぱりいろいろ反発を受けたりとか、
否定的な意見をぶつけられたりっていうことが結構あったりするんですよ。
だからそういうようなことがないようにしていかなければいけない。
その方法が一応プログラマーがいていい社会を作るっていうような活動の一つになるかなと自分は思っています。
だからそういうようなところを関わっていて、
その人たちがソフトウェアエンジニアとかプログラマーとかが来てもいいよ、
そしてできることはあるよっていうことを本気で思ってもらう。
そしてそうやって活動したことによって、
ソフトウェアエンジニアとかプログラマーが幸せになれる可能性がある場所を作っていかなきゃいけないっていうふうに思います。
まあともかくとしてね、やっぱりそういう場所っていうのはやっぱりそろそろ今までは推奨事項だったのかもしれませんが、
そろそろ必須になってきたのかな。
ソフトウェアエンジニアとしてプログラマーとしてもやっぱり地域に関わらなきゃいけないよね。
そういうような場所、そういうような人の居場所を作らなきゃいけないっていうような状況になってきたんじゃないかなっていうふうに思うんですよね。
はい、というところで今回のお話、これぐらいで終わりにしていきたいと思います。
このちえラジChatこんな感じでね、毎週平日にいろんなネタでお話をしていたりします。
曜日ごとにいろいろとお話の内容を変えていますので、ご興味ありの方は聞いていただければいいなというふうに思います。
明日は水曜日、SIDE BEACH CITY.のウェブ配信についてということでお話ができればと思います。
ではでは。
