Netflixで全10話が配信された『サイバーパンク:エッジランナーズ2』。公開当日に一気見した二人による感想回。
※本編には『サイバーパンク:エッジランナーズ2』全10話のネタバレが含まれます
前作は、観終えたあと一週間も立ち直れないほどの喪失感を残した作品。今回も「もう一度鬱になる」覚悟で臨んだものの、見終えた第一声は「正直、シーズン1は超えなかった」。
なぜ前作ほど感情を揺さぶられなかったのか。デイビッドとルーシーのラブストーリーから、複数の登場人物を追う群像劇への転換。『パルプ・フィクション』的な構成や、10話という尺の中で描かれるキャラクターたちの人生を、映像制作者と音楽オタク、それぞれの視点から紐解きます。
そして今作の重要人物、映画がブレインダンスに駆逐された未来都市で、古いビデオカメラを構える12歳の映画狂・ロマン。そのカメラのモデルとなったのは、2000年発売のSONY VX2000。普段の映像制作で同時代のMiniDVカメラを愛用するKazmaが、収録スタジオに実機を持ち込んで解説。4:3の画角や構図の美学、映像制作の民主化、A24『mid90s』のホームビデオ的表現から、他人の経験そのものを消費するブレインダンスと、現代のショート動画が並ぶタイムラインの共通点まで。
もちろん音楽の話も。Franz FerdinandからThe Cureへ。約半世紀前のポストパンクが鳴り響く2077年の未来都市。Beach Houseの楽曲を挟み、FugaziやNoMeansNoといったバンドの曲名をエピソードタイトルに引用する、異常なまでの音楽愛。『サイレントヒル』で知られる山岡晃から、『トライガン』の今堀恒雄へと交代した劇伴作家の仕事と、映像と音楽が結びつくことで生まれる記憶について。
さらに、ポーランドのCD PROJEKT REDと日本のTRIGGERを往復する制作工程や、英語吹替で初めて見えてくるナイトシティの言語文化。日本語では表現しきれないスラング「choom」のニュアンス。
後半は、フィクションの世界から現実の2026年へ。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』が想像した未来と、思いのほか近づいてきた2077年。空飛ぶ車、PHPの脆弱性をめぐる騒動、身近な情報漏洩、脳とコンピュータを接続するNeuralink。そしてTesla、SpaceX、Starlinkといった事業を通じて浮かび上がる、イーロン・マスクは現実世界のArasakaになり得るのか、という問い。
前作ほど刺さらなかったはずの作品が、74分間語り合ううちに、気づけばどんどん面白くなっていく。
---
#三現主義ラジオ #サイバーパンク #エッジランナーズ #Edgerunners #Cyberpunk2077 #Netflix
感想
まだ感想はありません。最初の1件を書きましょう!
サマリー
二人はNetflixで配信された『サイバーパンク:エッジランナーズ2』を一気見し、前作ほどの喪失感や没入感はなかったものの、群像劇や『パルプ・フィクション』を思わせる構成、ナイトシティの別視点を評価する。特に、12歳の映画好きロマンと、彼が使う2000年発売のSONY VX2000を軸に、4:3画角やMiniDVがもたらした映像制作の民主化、ブレインダンスと現代のショート動画の類似性を映像制作者の視点から語る。音楽面では、Franz FerdinandやThe Cure、Fugaziなどの選曲、今堀恒雄による劇伴、映像と音楽の相乗効果を検討し、ラストシーンで音楽に泣かされた体験を振り返る。ポーランドのCD PROJEKT REDと日本のTRIGGERによる制作協働や、英語吹替で際立つナイトシティの言語文化、「choom」のニュアンスについても話題になる。後半は『バック・トゥ・ザ・フューチャー』と比較しながら、空飛ぶ車、PHPの脆弱性、個人情報漏洩、AI、Neuralinkなど現実がサイバーパンクに近づく感覚を考える。TeslaやSpaceXなどを手がけるイーロン・マスクが、企業と軍事を通じて現実のArasakaになり得るのかという不安と期待も語られる。最初はシーズン1を超えないという評価だったが、話し合ううちに作品世界の広がりや続編への期待が増していく。
コメント
このエピソードのトピック
すべてのトピック →それぞれのトピックから、ほかの番組の会話も探せます。
似ているエピソード
タイトル・AI要約・文字起こしの話題をもとにおすすめしています。
-
【第88回】サイバーパンクシリーズの話をさせてくれ
ゲームの話をさせてくれ
共通する話題: サイバーパンク:エッジランナーズ
今回のエピソードでは、サイバーパンクシリーズへの熱が再燃したパーソナリティが、関連するゲームやアニメについて熱く語ります...
-
Log #14 Hello Night City! (サイバーパンク2077 前編)
ゲーム ぼやきアーカイブ - Early Days -
共通する話題: サイバーパンク:エッジランナーズ
サイバーパンク2077はCD PROJEKT REDが制作したアクションRPGのゲームであり、舞台は架空の都市ナイトシティの2077年です。プレ...
-
【Netflix】アニメ"サイバーパンク エッジランナーズ"2022年9月配信!
アニメとAIで人生を楽しむラジオ|クドラジ
共通する話題: サイバーパンク:エッジランナーズ
Netflixのアニメ「サイバーパンク エッジランナーズ」が2022年9月に配信開始されることが発表されました。本作はゲーム「サイバ...
-
銀英伝は40話から観るのが正解?死ぬまでに絶対観ておくべき名作SFアニメ徹底解説!
Anime Notes Replay
共通する話題: サイバーパンク:エッジランナーズ
銀河英雄伝説 · プラネテス
-
【2026年秋アニメ徹底予習】激戦の秋クール!全80作超の勢力図・覇権予想&注目作ピックアップ
Anime Notes Replay
共通する話題: サイバーパンク:エッジランナーズ
2026年秋アニメ(10月クール)のスタートに向けて、個人的に気になった作品を見返したり視聴計画を立てたりするために、全80作超...
-
#1659 2026年秋アニメ、AIも使って勝手にヒット予想してみた話
ピョン吉の航星日誌
共通する話題: サイバーパンク:エッジランナーズ
2026年秋アニメの新作92作品から、ピョン吉氏と3つの生成AIがヒット作を予想しました。予想の結果、薬屋のひとりごと第3期が全員...
-
カブトムシ感覚な「口裂け女捕獲作戦」┃映画おたより
あれ観た?
共通する話題: 映画 · AI
今回のエピソードでは、映画『口裂け女捕獲作戦』について語り、モキメンタリー形式のホラー作品としての魅力や取材の様子に焦点...
-
映画『ルックバック』、創造力の原体験、cinema staffの解散
三現主義ラジオ
共通する話題: 構図 · AI
実写版『ルックバック』をきっかけに、原作・アニメ版との違いや、是枝裕和監督の構図、演技、音楽へのこだわりを語る。作品が創...
-
#6 映画『マーティ・シュプリーム』とゴミ人間、俺
三現主義ラジオ
共通する話題: 未来予測
今回のエピソードでは、映画『マーティ・シュプリーム』を公開初日に鑑賞した二人が、その魅力と衝撃的なプロモーション戦略につ...
-
カラオケボックスで歌わない奴ら┃映画雑談
あれ観た?
共通する話題: 映画
今エピソードでは、映画『28年後』についての雑談を中心に、ゾンビ映画の描写や監督ダニーボイルのスタイル、さらにはテレタビー...