谷口さん、突然ですが問題です。 出た!久々のクイズ回。
ベルギーでは、ランニングが趣味の人たちに、人気のコースではなく、あえてほとんど誰も走らない道をお勧めするアプリがある。
なぜか! ということで、はい、路地裏クリエイティブの丸山です。 そういえばこんな流れだった気がする。
谷口です。 今日はですね、いつもと場所を変えて、会議室で収録をしております。
広告の路地裏にルーツを持つ2人がテーマを語っていく、今回は世界の比較事例クイズ、カンヌライオンズ2026編です。
夏のカンヌライオンズ特集ですね。 夏のカンヌライオンズ特集ということで。 最近ね、あんまりこういうコンペ回のやつ、久しくやってなかったんで、なんか
ちょっと懐かしい感じがありますね。 海外事例会とかもちょっとしばらく間が空いちゃったので、久しぶりに一番でかい祭典が開催されたということでやっていこうかなと。
以前から海外のビッグな広告賞が開催された後に、こういうふうに事例をクイズ形式で紹介する会をやってまして、今回は6月に開催されたカンヌライオンズ2026についてやっていこうかなと。
世界の今をときめく面白い企画の事例を、受け手の正解者目線のミニクイズ形式でインプットしていくというコンセプトでやっていきたいなと思います。
まずカンヌライオンズについて、ご存知の方だらけかなと思うんですが、軽くお話しします。 カンヌライオンズは広告、PR、マーケティングの業界では言わずと知れた世界的なクリエイティブアワード。
毎年6月に南フランスのカンヌで開催されています。 世界中の企業や団体から寄せられたキャンペーン約2万点余りが30以上の部門で賞を競う世界最大級のアイデアの見本一となっています。
近年ではカンヌでの審査結果や好評が世界中のクリエイティブが進む方向性を受け継げる絶大な影響力を持っています。
近年は単なる広告に限らず、事業でも国策でも、意思を解決したアクションであれば何でも表彰する、いわば課題解決の祭典というような性質を持っています。
今年、僕、丸山が初めてカンヌに行ってきまして、 日本から14時間のフライトを出て、
うらやましいけど大変そう。
会社から視察に行かせてもらったという感じだったんですけど、めちゃくちゃ刺激になって、現地で事例のシャワーを浴びながら、実は今手がけているプロジェクトのアワードビデオを編集するというような時間を過ごして、いろいろ学んだので、
その辺もちゃんと成果が出たらまたお話すればなというふうに思っているんですが、 そんな感じで来年は受賞者としていけるように頑張っています。
去年はただネットで知り得た情報をクイズにしたりしてやってましたけど、今年は丸山さんが現地に行って持ち帰ってきてくれた、
ボンドカも含めて、来年は取ってきましたということで、参加年計画でよろしくお願いします。
前回のアドフェスト会では、次のアドフェストは僕らが受賞者としてクイズを出せたらいいね、みたいな話があったので、それを実現すべく。
そしたらもう回答できちゃうしね。そこまでセットで。
ということで、今回紹介するのは、カンヌの2026の結果って結構いろんなところで話されていたり、記事になっていたりして、
結構取り上げられている事例が多いかなと思うんですけど、今回はその穴になりそうな部門だったり、
シルバー以下のノビネット作品から、特にアイデアを知った時にそうきたかと思えるような、 トリビアとしても面白いようなクイズ映えするものをチョイスしてお話をしていきます。
なおですね、ちなみに次回以降は、メジャーの頃の受賞作を長刺激でインプットできるようなシンプルな事例紹介会も配信予定ですので、
そちらもですね、併せてお聞きいただけると幸いです。
今回だけではなくて、しばらくちょっとカンヌの特集会がこの夏続くということですね。
はい、そうですね。
ではですね、今回のクイズの紹介を早速していきたいと思います。
冒頭の問題に戻りますね。
はい、ベルギーではランニングが趣味の人たちに人気のコースではなく、あえてほとんど誰も走らない道をお勧めするアプリがある。
なぜかということで、こちらはですね、ベルギーのチャイルドフォーカスという団体が手掛けた事例になります。
はい、こちらいかがでしょうか。
これはね、知ってますね。
知ってますか。
ちょっと申し訳ないですけど。
見た?
見た。
僕もこれは視聴者の皆さんへの注釈として話したいんですけど、
こういう収録があるんで、めちゃくちゃ気になる関係なんですけど、
なるべく見ないようにはしている。
ただ、それでも飛び込んでくる情報があるという感じなんで。
ちょっとね、事前にクイズなんでね。
事前にミーティングで擦り合わせることももちろんやっておりませんので、
ドキュメンタリーでやっておりますので。
これはですね、でもすごい良いなと思う。
多分その話だと思うんですけど、
誘拐とか、見つからなくなっちゃった子供たちの捜索ルートとして、
ランナーの人たちのアプリでの情報を使って、
みんなで同時に探索したというか、
警察が全部探し回るの大変なんで、
ランナーさんに協力してやってもらったみたいなやつですよね。
はい、素晴らしい正解です。
嬉しくない正解ですね。
答えを事前に知っていたっていうね。
これでもめっちゃ良いなと思って。
これめっちゃ良いよ。
良いですね。
はい、一応その回答をご用意しているので話します。
舞台はまずベルギーですと。
ベルギーの財団、チャイルドフォーカス。
このチャイルドフォーカスという団体の役割がまさに、
行方不明になった子供の捜索支援に取り組む団体ですと。
財団ですと。
チャイルドフォーカスは、ランニングアプリのストラバというですね、
全世界で展開しているランナー向けのアプリがあるんですけど、
これでですね、ランナーが走るコースを行方不明児童の捜索ルートに設定をして、
日々のランニングを捜索活動に変えましたと。
ランナーたちにいつもと違う道を走って周囲を見回ってもらうことで、
ベルギー中を捜索できる巨大なネットワークに変えたのだったということで、
ベルギーマイルズ・フォー・ザ・ミッシングという企画になります。
こちらがPR部門の、PRライオンズのショートリスト。
でもショートリストなんだ。
そうなんですよ。
僕結構それが意外だなと思って、
このレベルの施策でショートリストなんだってことで。
鮮やかですけどね、めちゃくちゃ。
鮮やかですよね。
若干ちょっと絶望していると思うんですけど。
天井高いなって。
天井高いなと思って。
ただ、いろいろ審査員の好評とか現地で聞いてたりしてたんですけど、
結構やっぱり今、かなり課題解決の採点ということを意識しているような向きがあって、
本当にこれって課題解決してるの?っていうところが相当重視されている。
しそうですけどね。
だから、めっちゃやってることはいいけど、何か具体で解決できたのっていうと、
そこのリザルトあんまなかったってこと?
おそらくそうなんじゃないかなというか、
なんでショートリストになったのかっていうことが、
ブラックボックスなんで。
確かに、その案件について別に言及されているわけではなく、
総括としてそういうことが言われていたっていう。
そうですね。
なので、推察の域を出ないんですが、
確かにこのMiles for the Missingって、
リザルトとしては、
例えば何百万キロを捜索ルートに総計で変えましたとか、
ランナー何人が参加しましたとか、
広告換算にすると、これって何億リーチですみたいなことをリザルトに置いてるんですよ。
これで捜索してて、行方不明だったコジが30人見つかりましたとかじゃなかったってことですよね。
まあ、それむずいけどね。
実際それが出たら、多分この団体のこのケースは書いてるはずなんですよ。
確かに。
それが一番のアピールポイントになるはずだから。
そこが書けてないっていうのは、
推測ですけど、
おそらく実際にその子供が見つかるってところまでまだ至ってないんじゃないかってなったときに、
一旦これは手段を鮮やかに作りましたっていうことだけに留まってる状況ではあるんですよ。
なるほど。
っていうことを推測すると、確かにショートリストってことになるのか。
みたいなことを僕は現地で。
早速現地リサーチ情報が。
そう、現地リサーチ情報が。
ちょっと補助線引いてくれてる。
でもこういうインフラ的なものを、
その場だけの広告的なアプローチでやってるっていうよりかは、
日常にインフラとして機能させてたっていうところがすごいから、
確かに長期的だし、
これで別に評価されなくてもやり続けてほしいし、
そういうふうにそもそも始まっているプロジェクトであってほしいなと思いますよね。
広告書のためだけにやってたらちょっと悲しいなって思っちゃうので、
継続してやってくれたらすごいもっと評価される取り組みになっていきそうだなという意味ではすごい。
その手があったかというか、その視点がなるほどなというかすごいいいなと思いますね。
アイデア自体がめっちゃ鮮やかですよね。
これもしかしたら来年またカンナ出てきて、色付きのメダル取る可能性あるなと思って。
なんかね、ファクトが出せたらね、メダルと的に。
これが継続的に今もやられている実態としてちゃんとあるものだとしたら、
それで子供が一人でも見つかりましたよっていう成果が出た瞬間に、
めっちゃ評価が跳ねる気がするんですよ。
見つかったらそれはそれですごいことだし、
要はそうやって住民の目が張り巡らされていることによって、
前年比で行方不明になる子供の数が激減したとかでもいい気もするんで、
予防策としてワークしたっていう、
なんかそういうところが出るといいですよね。
確かに。
今年のカンナで結構象徴的だったのが、
アクサのスリーワーズっていう。
あれは火災保険かな?
火災保険の商品を提供・販売しているアクサが、
火災保険の適用要件の契約の最後に、
アンドドメスティックバイオレンスっていう、
家庭内暴力も保険の内容に含みますよっていう3単語を入れたっていうことで、
莫大な数の女性を家庭内暴力から救い出したっていう事例でしたけど、
これが去年グランプリ取って、
今年もある部門のグランプリ取ったりしたんですよ。
継続的にやって、
リザレクトが更新されたらそれがまたノミネートするっていう流れって結構先あるので、
その流れに乗れるようなすごくいい試作だなと思って聞いてました。
一時期受賞のためにやってる感みたいなのがすごい際立ってた時に、
審査員側から受賞したスピーチとかで、
これはこの先どうしていくんですかみたいなことをめっちゃ聞かれるみたいなのが数年前あった気がするので、
そういう圧力もありながらですけど、
ちゃんと社会に良いことが継続して、
一家制のものではなくて、
もう一回再度評価し直すっていうのは、
時代的にもあるべき姿な気がするから、
いいですね。そうやって同じ企画でも2回とか取れるようになるのは。
審査員が言ってたのが、
まさに去年本当に実は実態がないんだけど、
出品して賞取っちゃってっていう案件が後から発覚して、
それが受賞取り消しになって、
エージェンシーも罰せられたみたいな事案があって、
今年結構そこの厳格化というか、
クライアントちゃんと事態あるよねっていうことの確認とか、
リザルトこれちゃんと論拠あるよねってところの、
かなり目線が厳しくなってるっぽくて、
そのリザルトこれちゃんとあるのかとか、
実態ちゃんとあるのかみたいな厳しい目線もあっての、
ショートリスト止まりみたいなところもあるのかもしれない。
なるほどね。
思いましたですね。
ということで、次の問題に行きたいと思います。
次は知らない気がするぞ。
問題です。
バイアグラってご存知ですかね。
男性のED、勃起不全の治療薬ですね。
このバイアグラが広告を大量に流しました。
しかしその広告の内容は、
ヘアワックスとか自撮り棒とかモバイルバッテリーとかパンとか、
薬とは一見関係なさそうなものを宣伝する内容しか流れなかった。
これはどういうことでしょう。
ということで製薬会社のビアトリス、
バイアグラを生存販売している会社が手掛けた事例です。
バイアグラ売りたいのに全然違う商品の広告ばっかりやりました。
ヘアワックスとか自撮り棒とかモバイルバッテリーとかパンとか、
車を下から持ち上げるジャッキという工具とかですね。
でもなんかあれじゃないですか。
その突起縛りみたいな。
抜き差しがあるとか。
そういうメタファーとしての露骨にやるとあれだから、
そういうメタファー的にユーモアを持って、
それを表現して広告をしました。
ありがとうございます。
ほぼほぼ正解ですね。素晴らしい。
まさにそういうことなんですけど。
マリアさんが言ってくれてたことに、
そこから汲み取れよっていうパスがあった気がしたんで。
そんなに意識してパスを出していないつもりだったんですが。
では答えを話しますね。
舞台はまず中国の事例ですね。
中国ではバンヤグラを一般消費者向けに向けて広告することは厳しく制限されています。
そういう国はあるんだね。
規制があるという状況の中で、製薬メーカーのビアトリスは、
バンヤグラの商標をまず医薬品だけじゃなくて、
ヘアワックス、自動リボン、モバイルバッテリー、パン、工具とか、
16種類の日用品のカテゴリーで登録しました。
これによって何が起こるかというと、
医薬品の広告じゃないよということで申請ができるようになるんですよ。
広告の提出の時に。
その内容が強力に固めますみたいな。
これはヘアワックスを移しながら、
強力に固めます。
とか、とてもよく伸びます。
これ自動リボンの広告ね。
とか、長時間持続します。
これモバイルバッテリー。
なるほど。
モバイルバッテリーが何かあんまわかんないなと思ったけど、
僕のは結構形というかシェイプで答えちゃってたけど、
それを機能として置き換えた。
機能のメタファーとしてやってたってことね。
車のジャッキも力強く持ち上げますみたいな。
日用品そのものの特徴でありながら、
バイアグラの効能を連想させる商品と広告を作りました。
この薬の効能を直接語ることなく、
受け手の想像力だけでバイアグラを世の中に露出させたのだったということで、
中国のバイアグラブルーブランズという企画で、
ファーマ部門のファーマライオンズのゴールドと
PRライオンズのブロンズを獲得した事例でございます。
ファーマ部門とかあるんや。
そうなんです。
ヘルスケア系がいくつかあって、
ヘルスケアの部門とファーマ、
これは製薬に特化した事例というところの部門があったりするので、
意外とヘルスケア系の文脈ってやっぱり
広告規制とか激しくて、
どうやって抜け道を探すかとか、
いろいろ縛りがきつい中でどれくらい鮮やかに
それを転換できたかみたいな、
そのハイコンテクストさがあるので、
そこに対しての部門が設けられている。
なるほど。
日本も薬器法とかいろいろ規制がありますけど、
そこをいかにクリエイティブな力で上手くやったかということですね。
です。
なので意外とヘルスケアとかだと
尖ったことやりづらいみたいなところがあるかもしれないけど、
それを組んだ上でこういう部門が作られているので、
なんで世界ではこんな面白い事例もありますよ、
というようなことがノミネートされているわけです。
これ実際の広告として作られている映像、
中国の映像なんですけど、
気になりました。
めっちゃ良くて、
今僕がテイストとして言ったような、
強力に固めますみたいな、
生めかしい感じのテイストで、
例えば自撮り棒とかを伸ばしている男女が、
はぁーって笑顔になる顔みたいなのが、
映されるみたいな感じの広告が、
めっちゃバカバカしくて面白いんですよ。
そのユーモアも含めて、
ブランドとしてコミュニケーションが伝わっていったってことですか?
そうそう。
バイアグラっていう薬剤が持っている、
真面目な治療薬ではあるんだけど、
ちょっとユーモラスなテイストというか、
みんなしかも規制があってできないっていう文脈のコンテクストも分かって、
こういうことをやっていることも面白がっているってことですよね。
そうです。
ということで、バイアグラのブルーブランズ。
ブルーブランズっていうのが、
バイアグラを象徴するブランドカラーが青なんですよ。
なので、ヘアワックスとか自撮り棒とかモバイルバッテリーとか、
全部真っ青。
全部一面青の製品を、まずプロダクトを作って、
そこにバイアグラっていうロゴだけ乗っけて、
CMしているみたいな感じでした。
それはブランドとしても上手いっていうか、
視覚的記号性をちゃんと持っているから、
キャンペーンとしても分かりやすそうだし。
受け手に想像力を引き出すために、
青っていうブランドのキャッチだけを使って、
クリエイティブをすごく上手いバランスで作ったと。
それくらい視覚と象徴で、
ブランドってコミュニケーションできちゃうっていうのは、
またそれも勉強になるというか、
他でも応用できそうだなと思ったりしますし。
あと僕は自社でやろうとしているプロダクトで、
商標申請してるんですけど、
これが1個の何区分ってあるんですよ。
1個の区分増やすだけで、めっちゃ金上がるんですよ。
なんでそんないっぱいのやつで、
僕は金払えないのでできないんですけど、
企業はパワーでそれを、
宣伝費にかけるやつをそこにかけてやってたんだろうな。
どうでもいい雑学ですけど、
皆さんね、商標出願すると結構金かかるんで、
ぜひ商標出願でお悩みの方は、
僕に聞いてくれるかなと。
今はちょっと経験ありますんで。
なるほど。
商標登録しましたってことそのものも、
クリエイティブとして使うっていうのは結構ある。
面白いなと思ったんで。
そういう知識は1個あるというかもしれないですね。
じゃあ次の問題です。