This is ReinaMoro's Podcast. 世界のクリエイティブ思考
Hi everyone, this is ReinaMoro. 皆さんこんにちは、ニューヨーク、東京とシンガポールを拠点にするグローバルイノベーションファーム、I&CO共同創業パートナーのレイ・イナモトです。
目まぐるしいスピードへ世の中が変化する中、この番組は日本人が世界で必要不可欠な存在となるためのヒントを探ります。
今回は注目のクリエイティブをお届けします。
今日はこの番組のプロデューサー、竹村優香さんと一緒にお届けしたいと思います。
はい、レイさんよろしくお願いします。
今回はカンヌライオンズの注目作品をご紹介しようと思うんですが、その前に番組から嬉しいお知らせがあるんですよね。
そうなんです。今年も公開収録イベントを行うことになったんです。
今回はゲストにレディガガの舞台シューズのデザインも担当されたシューデザイナーの串野雅也さんが来てくださいます。
串野さんはインド島からクリエイティブ思考を武器に世界に羽ばたかれたということで、まさにこの番組にレイさんぴったりですね。
レディガガの目に留まるなんて本当にすごいですよね。
すごいと思います。インド島からどうしたらレディガガに行き着くんだろうってそこを聞くのがとても楽しみです。
イベントは7月14日月曜日午後6時から大歓山のクリプトカフェ&バーで行いますので、ぜひいらしてください。
今回の企画数ヶ月前からずっと仕込んでるんですけども、僕がちょうど日本に帰ってきている時のタイミングで串野さんのスケジュールも調整できたので、チケットは番組の概要欄にあるリンクから購入できます。
日本でリスナーの方々にお会いできるのを楽しみにしています。
楽しみですね。さて、ではカンヌライオンズに話を戻します。
今年もカンヌライオンズの季節がやってきました。ということで、今回はレイさんがカンヌで見つけた注目作品をご紹介しようと思いますが、今年行かれてどうでした?
それこそ直前にチラッとした打ち合わせで、これが3回目となって、毎年恒例のコーナーになってきていて、もう3回目なのかと思っていたのと、
あと行った時に、カンヌの組織の人とミーティングがあったんですね。で、もう多分3、4年ぐらい会えてなくて、お久しぶりみたいな感じだったんですけども、
彼が今年がカンヌの組織に入って20周年だったっていう風に言ってたんですね。
僕はですね、一番最初に行ったのが2006年だったので、来年で20周年になるんですよ。
毎年は行けてはないんですけども、合計で多分15回ぐらいは行っていて、そうするとやっぱり5年から7年ぐらいのサイクルで大きな変化があって、
20年近く前に行った時と今のカンヌって全然違うものにもなってますし、5、6年前のそれこそパンデミック前とパンデミック後を比べても、かなり違うものにはなってはいます。
でですね、これを話し始めたらいろんなポイントがあって、すごくここっていうことだけを言うのはなかなか難しいんですが、
2つ両極端の視点があって、まず一つはある意味ネガティブな視点で言うと、もう広告の業界がやばいっていうのが一つあるんです。
いわゆる広告の業界っていうか、いわゆる代理店とかエージェンシーと言われる組織だったりとか会社の存在が今だいぶ薄れてきてしまっていて、ビジネスも伸びてないし、
これはもう雲行きが怪しいどころか、もう台風がすぐそこまで来るみたいな、そんな状況の雰囲気ももちろんカンヌみたいな華やかなところでは言わないですけども、
でも実際はそういうことをみんな思っているっていうのが一面としてあります。
逆に別の視点から言うと、マーケティングっていうものの定義がだいぶ変わってきてるんですけども、いわゆるマーケティング、昔って言うと広告だよねみたいな感じ見られたんですけども、
マーケティングって商品企画を考えるところからもう視野に入れとかないと、これ商品作ったからマーケ部に渡して、これどうやってコミュニケーションするか考えてねって言ってるだけでもう遅いんですね。
で、今年これ一つその傾向としてその現地に行って裸なんですけど思ったのが、今まで以上に、今まではそのいわゆるCMOと言われる人たちが、ここ5年から8年ぐらいはCMマーケティングを専門にしている、そして特にそのCMOって言われる人たちがカンヌの王様、女王様的な存在だったんですね。
それが今年はまあそういう立場でもあるんですけども、それに加えてCEOの人たちがちらほら来始めていて登壇とかもされてるんですよ。
で、それって去年まではほとんどなくて、で、僕のこれそこに行っての洞察なんですけど、明らかに今年から、例えばそのCEOの人の登壇してる姿とか名前とかをよく見るようになったっていうのが今年なんかすごく境目で。
で、じゃあこれどういう傾向になるかっていうと、マーケティングっていう概念が経営に与える影響っていうのがだいぶ浸透してきたというか理解されてきて、で、そのいわゆる経営者っていう人たちもその場に足を運んで登壇したりとか参加したりするっていうのもまだ少ないかもしれないですけども、もう長年行ってる僕ってはそこは明らかに今年があったなって思いました。
なるほど。
なので、ネガティブな視点で言うと、いわゆるその広告業界っていうものがやばい。
うん。
なんだけど、マーケティングっていう概念で考えると実はそれが経営に与える影響っていうのが重視されてきていて、で、CEOと言われる人たちもそれに注目し始めてるっていうのがまとめかなと思います。
そんな傾向がカンヌにあったんですね。では、せっかくですから今年も注目の作品をご紹介していただこうと思うんですが、今回はどんな作品ご紹介いただけますか?
そうですね。今話した経営っていうこともあるんですが、それをまたさらにしざを広げて考えると、広告っていう言葉僕正直あまり好きじゃなくて、結構狭いことになっちゃうので、じゃあどういうものをどうやってコミュニケーションするのかとか、どうやってこの社会の現象を反映するかっていうことが広告だけではなくてマーケティングっていうことができる力なのかなと思うんですが、
今回は現代社会を切り取った作品3つをピックアップしました。では早速いきましょう。
ではレイさん、まず最初に気になる作品は何ですか?
はい、最初の作品はペニーという、これドイツのスーパーマーケットのチェーンなんですけども、そこが打ち出したプライスパックス、プライスっていうのはこれ値段ですね。で、パックっていうのはパッケージのことなんですけども、プライスパックスという作品です。
で、これどういうことかというと、非常にシンプルでストレートな、表現っていう言い方が正しいのかはどうかなんですが、今日本だけ、アメリカだけじゃなくて世界中でインフレが起きていて、やっぱりその日常の生活、身近なところでいろんなものの値段が上がっちゃってるっていうのを、
もう本当に生活者の人たちが実感している時代だと思うんですね。
いやー高いですよね。何から何まで上がってて。
今僕アメリカと日本を行き来していて、アメリカそしてニューヨークはめちゃくちゃ高い、もう嫌になるほど高くなっちゃってるんですけども、日本もついこの間まではやっぱり日本の安くなったなっていうのを感じたんですけども、今今年の夏日本に来てみて、去年に比べて明らかにいろんなものの値段が上がってるなっていうのは、日本でもすごく実感するんですね。
このペニーというスーパーマーケットがやったのは、そのスーパーマーケット、これ全商品ではなくて、5つの目玉の商品なんですけども、値段をですね、直接パッケージに印刷をして、それもデカデカとそのパッケージ全部を覆いかぶさっちゃうようなデザインで、かっこいいデザインなんですよ。
その数字をですね、そのままストレートに印刷してるんですけども、ちょっとかっこよくレイアウトをして、色も赤だったりとか青だったりとか黄色だったりとか緑だったりとか、華やかな目立つ色にして、それを棚に並べてるっていう、それだけのアイデアなんです。
それだけ言うと、それだけなのっていうふうに思われるかもしれないんですけど、これリテールとかスーパーマーケットとか、そういう業界とか技術の業界わかってる人だったらお分かりだと思うんですけども、その値段を直接パッケージに印刷しちゃうって実は結構リスクの高いことで、どうしてかというと値段を変えられない。
たとえば、そのシールで値段貼るとか、ケージをどっか商品の棚にするかとかだったら、値段が変わっても結構リアルタイムで変えられるんですけども、それはしませんよっていう、このペニーというスーパーマーケットチェーンのお客様に対する約束をデザインという力を使って、その姿勢をお客様に対する約束、そしてその企業としての姿勢をお客様がわかりやすく、
見やすいところで商品に表しているっていう、そういうことなんですよ。
なるほど。
ペニーというスーパーのこの目玉のご品はマヨネーズ、それからパン、そしてパプリカチップス、お塩、で、砂糖。
へー。
っていう、結構その必需品というかよく使われるもの。
うんうんうん。
で、それをこうもうバーンとかっこいい見せ方で。
いつも同じ値段だったらすごい嬉しいですよね、消費者としては。
そう、で、これもう印刷しちゃうと数日とか数週間どころか数ヶ月とかもって、今多分もう8ヶ月とかこれずっとやり続けていて。
そう、でそれをこんだけインフレがすごい時代、そしてもう日に日に週ごとに値段が変わる時代に数ヶ月、下手したら1年近くそれにコミットするのって、口で言うのは簡単かもしれないんですけども。
経営されている方とかビジネスをやっている方だったらそれがいかに難しいことかっていうのをよくお分かりになると思うんですよね。
その僕姿勢をこういうデザインという形でお客様によくわかるような見せ方で表現してるっていうのは一見これ簡単そうなことなんですけど、実はそうでもないし。
それもかっこよく見せてるっていうのも僕は結構大事で、やっぱり魅力的に見せないと、ただダサいフォントで普通に印刷してもそれはそれで全然響かないわけで、これをかっこよく見せて、なおかつビジネス的にもコミットするっていう姿勢が僕はこれ素晴らしいなと思いました。
なんか誠実な感じがしますね。値段を変えませんって言われると。
そう、なのでこれは僕はそのクリエイティブという視点からの良さと、あとそのビジネスの姿勢お客様に対する約束っていうビジネスの姿勢が2つ重なって、だからこそできたことなと思います。
で、あとやっぱりその一昔前まではなんかこう面白いことを言えばとかなんかバズることをやればものが売れるみたいなそういうこともあったと思うんですけども、今それだけではすぐ見抜かれてしまって、やっぱりその誠実さっていうのは今まで以上に大事な時代にはなってるなと思います。
では続いてはどの作品ですか。
はい、こちらはですね、メキシコのビールのブランドテカテというところがやった試作なんですが、英語で言うとGulf of Mexico Bar、メキシコ湾のバーっていう試作なんですね。
これどういうことかというと形としてはですね、メキシコ湾のど真ん中にこのテカテというビールのブランドが、それこそ日本の館船みたいな感じにボートの上にバーを作って、そこでビールを販売しますよっていうことを発表したんですね。
で、そのボートの名前をGulf of Mexico、メキシコ湾っていう風につけて、で、Googleマップ上のピンをそこにビジネスとしてつけると、検索するときにGulf of Mexico、メキシコ湾って言うと、今その数ヶ月前にトランプ大統領がこれはメキシコ湾じゃなくてアメリカ湾に名前変えるっていう風に言ったのに対して、
そういうちょっと遊び心で、それに反して、じゃあ我々はこのボートでそこにお店を出すから、そこでそのメキシコ湾の名前をつけるっていうちょっと大統領に対する批判をそういう遊び心で表現してるんですよ。
もうこれはあくまでも船のバーの名前ですから、メキシコ湾っていうのは海の名前じゃなくて、このボートの名前なんですよっていう風にアピールしてるわけですね。
ちゃんとそこもプロダクトとつなげてるのはですね、ただのビールとかただのプロモーションだけではなくて、同じタイミングでお塩をテキラとかってグラスの口にお塩をつけてレモンで飲むじゃないですか。
それみたいにその海から取れた塩でビールのつけて飲むっていうのを商品を発表した時でもあったんですね。
だからその商品ともつなげてその海の上で飲むっていうのを売りにして。
なるほど。
で、面白いのがそれをやったら今度グーグルがそのピンを削除したんですよ。
バーの名前なのに。
削除しちゃって、削除したからいやいやって言ってもう一回つけ直して、また削除されてっていうのがそれが何回か繰り返されて、逆にそうなったことが話題となって、
一般のユーザーたちがTikTokとかで動画でそれに対してコメントを投稿して、またそれで盛り上がってみたいな感じで、すごい話題にもなったっていう。
だからなんかその社会の政治的なことを企業が取り上げるってすごくリスキーで、基本やっちゃいけないっていうふうに言われてるんですけども、それをうまい具合に。
で、正直メキシコのブランドでもあるので、メキシコワン、そしてメキシコ大統領とアメリカ大統領の関係も、いいかっていうとそこまで良くない状況でもあるんですけども、でもなんかそれもすごく時代をうまく反映していて、
で、そのある意味重たいお題を遊び心を持って愉快に表してるっていうのも、ユーモアを持ってやってるっていうのが、僕はこれすごくその辺も面白いなと思いました。
なんかここまでユーモアがあると、政治的な分断とか炎上とかにはつながらないっていうことですよね。
そうなんですよ。口に言うのは簡単なんですけど、意外と難しいことで。
一方的に名前をアメリカワンに変えるって言われたメキシコの人たちにとっては、このCMを見てちょっと気分がスカッとするかもしれないですね。
そうそう。だからちょっとアメリカの話、メキシコの話などで馴染みがないかもしれないんですけど、
例えば日本海が中国とか韓国に名前を変えられたら、えっって日本人だったら思うと思うんですよね。
思うでしょ。もうすごくみんな怒りますよね。
怒っちゃいますよね。
いや、何勝手なこと言ってるんだっていう風に。
そうそうそうそう。
かなり責めてますね。
責めてるじゃないですか。あ、でもちょっと大統領に逆らってる。
そう、喧嘩売ってる。
そうなんですけど、いや僕はね、これはその遊び心がいいなと思いました。
やっぱりそのクリエイティブってその遊び心がないと面白くならないんで、
それは別にそのクリエイティブなことだけじゃなくて、どっかにそういう遊び心を持ってるっていうのはビジネスの中でも非常に大事かなと思います。
では続いての作品何でしょう。
3つ目はですね、ちょっとこの1番目と2番目と違う視点のものなんですが、
AXAという保険会社が打ち出した、まあ作品っていうよりかは、これは方針なんですけども、
Three Words、三つの言葉っていうタイトルの活動なんですね。
これはですね、正直ちょっと重たいお題ではあるんですが、
これ結論何かというと、このAXAという保険の会社がDV、Domestic Violence、家庭内暴力で苦しんでいる被害者のための保険で、
もしそうやって虐待されちゃってる場合は、その人たちの移動費とか新しい家のその家賃をカバーしますっていう保険なんですね。
聞いたことないです、そんなの。
なんでこれ三つの言葉、Three Wordsっていうかというと、
いわゆるその家の保険って、自然の災難だったりとか火事で家が焼けちゃったりとか地震で家が壊れちゃった時にカバーしますよっていう保険だったんですけども、
それにAnd Domestic Violenceっていう三つの言葉を加えることで、
Domestic Violence、家庭内暴力もカバーしますよっていう保険の方針、ポリシー自体も変えるっていうことを、
そのたった三つの言葉をつけるだけでっていう風に発表したんです。
たとえば、家を持っている人たちは必ず火災保険とか地震保険は入っていると思うんですけど、
じゃあちょっと将来のDomestic Violenceが心配だからそれに特化した保険に入ろうって、なかなかできることじゃないし、そういう商品があったとしても、
旦那さんに怪しまれるし、なんでそんなの入るんだみたいな揉め事の種になるけど、
もうその地震保険だったり火災保険っていうのに付帯しているっていうことで、
もし万が一Domestic Violenceが発生してしまった場合に逃げ場が確保できるなら、それはすごく女性にとっては安心なことですよね。
インサイトは、たとえばその家庭内暴力を受けちゃってる女性で、よくあるのは、じゃあなんでそんなひどい関係なのに家から出ないんだって言われるときに、
逃げ出せばいいじゃんっていう。
逃げ出せない、脱出できないっていう人が結構いるらしいんですよ。
いやそうですよね、どこに行けばいいんだろうとか。
これはフランスで行われた施策なんですけども、まだ女性の権利だったりとか、稼ぐ力だったりとか、独立できるできないっていう問題だったりとか、
そういうのがやっぱり重なって、もちろん逃げ出せる、脱出できればいいんだけど、できないっていう、行くところがないっていう人がたくさんいて、
結局そこに縛られちゃうっていうのがあるんですけども、
このたった3つの言葉を契約書に反映することで、会社もそういう姿勢を表してコミットするっていうことを、この3ワーズという形で実行しているものなんですよ。
いやすごい女性の味方っていう感じがします。
あと先ほど紹介したプライスパックスも一緒なんですけども、どっちもその企業が持っている姿勢、お客様に対する約束っていうのを、お客様に対する価値を可視化してると思うんですね。
でこれ僕英語でキープロダクトモーメントっていう風に言ってるんですけども、プロダクトの価値の可視化っていうことで、先ほどそのプライスパックスはお求めしやすい値段にコミットしますっていう会社の姿勢、そしてお客様に対する価値を見えるか可視化してる。
で今このアクサのこの3ワーズも、例えばその保険の契約書に3つ言葉を入れただけだったら、そんなの誰も気づかないと思うんですよね。
わかんないですよね。いっぱい書いてあるし、いろんな細かく。
何十ページもあるような何千ワードもあるような書類の中3つだけ書いただけでも、それだけだと誰も気づかないじゃないですか。
それをあえてこの3ワーズっていうキーフレーズを使って、それをいろんな形でそのマーケティングとかコミュニケーションをして見える化して、このプロダクトの価値をいかに分かりやすくお客様に理解していただくかっていうのをこのアクサもやってるんですね。
これ一番最初の冒頭にお伝えした今年どういうことが違ったかっていうところでその経営者のCEOの人たちが来てるっていうことを言ったんですけども、この今3つのうちの2つはプライスバックスもこのアクサもCEOレベルで結構判断しないと、ただのマーケティングじゃコミュニケーションできないこと。
だからそのやっぱりマーケティング視点で物事を考えてどうやってお客様にコミュニケーションしていこうかっていうこともあるんですけども、結構上流のところから根本的に姿勢を考えたりとか変えて、そして最終的にお客さんにコミットするっていうのはやっぱりそのCEOがイエスと言わないとできないことなので、それもちょっとそのいわゆる広告っていう風に見ちゃうと、
それってただテレビコマーシャル売ってるだけだよねみたいな見え方で見えちゃうんですけども、いやいやそうじゃなくてどうやってその企業の姿勢だったりとかお客さんに対する約束をちゃんとこう伝えていくか、そしてコミットしていくかっていうのが今後の企業の在り方、そしてマーケティングという視点での企業の姿勢の作り方なんじゃないかと思います。
さて、ここまでお送りできました。レイナモトの世界のクリエイティブ思考。今回は注目のクリエイティブで、今年のカンヌーライオンズで僕が気になった作品を3つご紹介しました。竹村さん、この話を聞いて今日はどう思われましたか。
いやー全部知らないものだったので、まずすごいびっくりしたっていうのと、あの一つ目の作品がですねインフレをテーマにしていて、で二つ目の作品がアメリカはメキシコワン問題っていうニュースのトピックをテーマにしていて。
政治的なニュースのものです。はい、政治的な論争をテーマにしていて、で三つ目がドメスティックバイオレンスから女性を救うための手段、行動指針を変えましたっていうものをテーマにしていて、どの企業もすごくこの社会情勢の変化に敏感に柔軟に対応しているなっていうのがすごく印象的でした。
特にあの三つ目のドメスティックバイオレンスに関しては私もあのニュース番組とかをやっているんですけれども、統計を見ているとそのコロナを機に人々がこう家にいる時間が増えたりとか家で仕事をする人が増えた影響もあって、全世界的にドメスティックバイオレンスの報告件数が増えているっていう。
国連の統計も出ているので、あの男運が悪いとかそういう物事を賄賞化せずに、あの本当に何か救済策を打たないといけないんだっていう本当に真剣に考えて行動している柔軟に社会情勢に合わせてるなっていうのがすごく伝わってきて、いやー今年のカンヌライオンズもすごいなというふうに思いました。
そうですね、僕もこの業界にずっと20年以上いるので、その中から見える世界と、あと竹村さんだったりとか、あと僕の妻もこの業界にいる人ではなくて、でもこういうイベントに一緒に行ったりとかすると、広告っていう言葉にちょっと引っ張られちゃうとすごく狭い話になっちゃうんですけども、やっぱりそのマーケティングとか、またさらにちょっとこうリアルタイムとか、
さらにちょっとこうレイヤーを上げて、クリエイティビティっていう創造性っていうことで物事を見て、それでこういうものを見てみると、その社会の状況が今どうなっているのかとか、あとやっぱりその表現だったりとかコミュニケーションだったりとかクリエイティビティって、実は広告だけに限ったことではなくて、経営の視線でちゃんと捉えると、
その世の中にいいインパクトを与えることができることなので、すごく強い武器だなと思います。
はい、そもそもそう最初から思ってるので、この番組やってるっていうのもあるんですけども、何かその辺の考え方だったりとか、そういう我々が、そして僕がどうしてこのクリエイティビティっていうことを強く思ってるかっていうのを、ちょっと今日は具体的な事例を持って紹介させていただいたんですが、それを皆さんにでも少しでも伝わったら良かったなと思います。
うーん、もう後編でどんな作品が出てくるのか非常に楽しみです。
はい、それでは次回も引き続き注目のクリエイティブで、今年のカンナライオンズの作品を紹介します。ぜひお楽しみに。世界のクリエイティブ志向、お相手は麗菜本と竹村由紀子でした。
ここで皆さんにお知らせがあります。
7月14日月曜日に午後6時から、世界のクリエイティブ志向の公開収録イベントを行います。場所は大神山のクリプトカフェ&バーで、ゲストにレイディーガガの舞台シューズのデザインも担当されたシューデザイナーの久志野雅也さんをお迎えし、お話を伺います。
チケットは番組の概要欄にあるリンクから購入できますので、ぜひチェックしてみてください。日本でリスナーの方々にお会いできるのを楽しみにしています。
デジタルガレージは、危険な海に最初に飛び込むファーストペンギンスピリットを、創業以来大事にし続けています。
これからくるWeb3、オープンソース時代を見据えた、テクノロジーで新たなビジネスを生み出す仲間を募集しています。
番組詳細欄にあるリンクより、ぜひご覧ください。
デジタルガレージ