1. 今日も明日も授業道~国語教育をゆるっと語る~
  2. 511_楽しい授業だけでは現代文..
2026-10-15 14:09

511_楽しい授業だけでは現代文の力は上がらないーガチトレーニング宣言!

現代文の偏差値は上がりにくい——。導入を工夫し、課題発見・解決型の授業を大切にしてきた私が、あえて「量を読む」ガチトレーニングに舵を切ります。言葉が撥水加工のように弾かれてしまう生徒たちに、帯単元×タイムトライアルで「読んで書く」を繰り返す授業とは。探究から離れる迷いも含めて、スローリーディングと多読の組み合わせ方を考えます。

 

ktdiskさんのブログはこちら。

この番組ではリスナーさんからのメッセージをお待ちしております。
以下のメールフォームからお気軽に感想やメッセージをお寄せください。
https://naomi-sensei.com/deta/podcast-form/podcast-feedback-form.html


#ポッドキャスト #現代文 #読解力 #国語教育 #授業づくり

感想

まだ感想はありません。最初の1件を書きましょう!

サマリー

現代文の偏差値を上げるには、楽しい導入や探究型の授業だけでなく、文章を読む量が必要だと考えた経緯を語る。生徒たちは語句や文章理解に苦労し、まず読むこと自体に慣れる必要があるため、教科書学習と並行して帯単元形式の読解トレーニングを行う。150字要約や感想を時間内に書かせ、友達との読み合いや構造図との照合でインプットとアウトプットを繰り返す構想である。スローリーディングと多読をどう組み合わせるか、実践を通じて試していく。

現代文の力を伸ばした生徒に共通する習慣
皆さん、こんにちは。今日も明日も授業道、黒瀬直美です。
この番組では、中学校・高等学校の国語教育、働く女性の問題、デジタル教育についてゆるっと配信しています。
今日は511回、楽しい授業だけでは現代文の力は上がらないー勝ちトレーニング宣言、というタイトルでお届けしたいと思います。
えーと、現代文の偏差値は他の教科に比べて、とっても上がりにくいなーっていう風に感じています。
これまでに私は導入を工夫したり、課題を発見解決したりして、生徒の興味・関心をしっかり喚起するような授業をずっと大事にしてきました。
しかし今回、目の前の生徒の状況を見ていて、あえて、量を読むトレーニングに舵を切ろうと考えています。
今日はその迷いも含めて、正直にお話ししてみたいと思います。
それでは今日も、国語教育をゆるっと語っていきましょう。
はい、じゃあ早速行ってみたいと思います。
私が過去に現代文の偏差値が一番上がった生徒たちを振り返ってみたいと思います。
それにははっきりした共通点がありました。
まずその生徒たちは、自分が本気になって文章に向き合っていたっていうのがまず持って特徴だと思います。
それから自分で文章を分析して構造図なんかを書いていました。
それからさらに、理解できないところを一つ一つ自分で潰していきました。
それでもわからないところは、自分から先生に質問しに来ていました。
つまり自分が納得するまで考えに考えに考え抜いていたっていうのが大きな特徴だし共通点だったと思います。
こんな風に本人がやる気になって文章に向かい丁寧に理解し納得いくまで考え抜く習慣、そういうものが力を伸ばす一番の土台なんだと思います。
興味を引き出す授業づくりと評論文の難しさ
裏を返せばテクニックを教えるだけではこの考え抜く習慣っていうのは育たないっていうものなんじゃないかなって思っています。
私の授業を振り返ってみると、文章を読む前の導入をかなり大事にしています。
例えば、生徒たちの生活の中から教材と関わりのある出来事を掘り起こしてからスタートします。
最近だったら導入にYouTube動画を使ったり、それからちょっと流行っているそういった出来事についての新聞記事を見せたり、
そういう風に自分の中で色々と生徒と教材を結びつける工夫をしますね。
小説の場合は、その小説の魅力を手子にして、そのままザッと読んで、生徒に疑問点や課題を発見させて、それを解決していく流れで授業をデザインしています。
ところが、評論文になるとこれがとても難しいなと感じています。
特に難しいのは、教科書教材のテーマと生徒自身の興味関心が離れている場合ですね。
そういった場合、教材のテーマに生徒の生活の問題とか関心とかをどう結びつけていくかというのに毎回とても苦労します。
今回扱った文化としての科学という教材については、スマートフォンを切り口にすることで何とか生徒の生活に近づけることができました。
スマートフォンはこれまでの技術の粋を集めて作られたもので、まさに情報社会を生きる生徒たちの身近にあるそういったグッズになります。
パフォーマンス課題も評論に書かれていたことを視点にして、スマートフォンのメリットやデメリットを考え直しましょうというようなものにしました。
これは生徒の目をキラキラさせて自分自身の生活を見直していたと思います。
そういうことで、生徒の生活に結びつくような導入の仕組みを考えることが私の授業づくりの中の中心だったと思います。
でも教科書の評論文は今の生徒たちにとってとても難しいレベルの文章というのが多いと思いますね。
情報化社会、アテンションエコノミー、情報文化、映像文化というのにどっぷり使った生徒たちにとっては、この文章を読みこなすのがやっとそういう状況です。
まあやっぱり文字で考える機会というのが圧倒的に少ないそういった状況になっていると思うんですよね。
もちろんこのことは学力の高い生徒はきっちりと読みこなしていくと思うんですけれども、
私いろんな学力帯の生徒に対面してきましたけれども、ほとんどの生徒は教科書の文章は読みこなすのにひと苦労というレベルなんじゃないでしょうか。
それほど生徒たちは文章というものに触れていないと思っています。
だから読むのがとっても遅いですし、語句の意味もよくわかってないですし、文章を読んでも読んでも頭の中に入っていきません。
まるで言葉が撥水加工された表面のように、どんどん脳から弾かれていってしまうと思っています。
その結果、読み終わっても何も頭の中に残らないというのが、どうも最近の生徒実態なんじゃないでしょうか。
つまり探求以前に、それから単元学習以前に文章を読むことになれるという基本的なレベルから、
鍛え直さなければならないと思っています。
まあ私はこれまで課題発見解決型の授業をしたり、丁寧に精読したりスローリーディングしたり、
それから生徒とやりとりしながら、対話多めの授業にして思考力を鍛えたりしてきました。
読む量不足を補う帯単元トレーニング
でもそういった授業だけでは、読む量が圧倒的に足りないというふうに思い始めました。
この間ちょうど模擬試験対策をして生徒自身に振り返りをさせたんですけれども、
もう生徒が全然文章が読めていない、読めていない、読めていないというコメント、その嵐だったんですね。
だからやっぱり生徒が自分は文章を読む力がないというふうに自覚したこのタイミングは、
方向転換にはむしろ最適なんじゃないかと考えています。
そこで量を読まないと質は担保できないという流れで、たくさん読ませる授業に切り替えようと思っています。
ただシラバスが決まっているので、教科書教材はきちんと扱わなければならないんですよね。
だから教科書教材を進めながら、帯単元のような形でずっと文章を読ませ続ける構成を考えています。
まずうちは授業の冒頭部分で5分間漢字トレーニングをやってますから、それが終わった後、教科書教材を読みます。
教員がいちいち一斉に説明するということはやってないわけですけれども、
もうその代わりに生徒自身にもガチガチに書いてもらうと思っていて、
書いてあることを生徒自身の思考力そのままノートにまとめさせようと思っています。
例えば150字程度で何が書いてあったか自分の言葉としてまとめるとかね、
それについて自分がどう思ったかを書かせたり、
これを時間測ってタイムトライアルのようにして、
時間内にインプットアウトプットというのをしっかり集中してやっていこうというふうにやろうと思っています。
最初のうちは質は問わずにとにかく量で勝負というふうにやろうと考えていて、
その後書いたものを友達と交換しあって読み合ってコメントをもらうとかね、
そんなふうにくるくるとインプットアウトプットを回していこうと思っています。
楽しい授業と鍛錬を組み合わせる
その後一人一人にフィードバックもしたいんだけどもとてもとても40人以上だったら時間ないから、
私がそこで一斉に構造図化したまとめを示して自分の理解と照らし合わせをさせると、
そしてその次に教材に関連した別の論理的な文章を読ませてみようかなと思っていて、
そこでもまた何が書いてあったかを短く説明させたり、どう思ったかを書かせたりというように、
とにかく時間をものすごく納粛させてインプットとアウトプットを回してみようかと思っています。
正直に言えばこのやり方は生徒の興味関心に沿わせるという私のこれまでの姿勢からしてだいぶ離れていってしまっているんですけれども、
それからずっとやってた単元学習とか探究とかからもずれていってしまうんだけれども、
まあでも今の子供たちは文章を読む時間が圧倒的に少ないですし、本当にこれ探究以前の問題なんじゃないかなと思っています。
これまでは楽しく授業してきたと思うので、今回はガチトレーニングだよっていうふうに宣言して鍛えるゾーンに入っていくつもりです。
まあこれは面白い授業を積み重ねてきたからこそ、鍛錬にもついてきてくれるんじゃないかなと思っています。
言い換えれば楽しい授業と鍛錬の授業っていうのは対立するものではなくて、楽しい授業っていうのをやったからこそ鍛錬っていうものがやりやすくなるというふうに思っています。
まあでもねこの方針の後押しになったのは、以前私が読んだある方のブログが参考になっているんですけれども、これはアメリカ在住のケイティ・ディスクさんという方。
この方がブログに書いていらっしゃったんですね。
スローリーディングと多読のこれから
ケイティ・ディスクさんはIT業界にお勤めの方で、子供さんが多分小学校の4,5年生からもう中学校ぐらいになっているんじゃないかと思うんだけども、
子供さんの日本語の力をキープさせたいっていう思いから、家庭で工夫をされてて、休みの日にカフェなんかに行きまして、好きな本についてレポートを書いて、
それで家族で発表したり、読み合ったりっていう書評の日っていうね、そういう時間を作っていらっしゃるっていうブログだったんですけども、
後で概要欄にリンク貼ろうと思ってますけれども、この取り組みで子供さんの学力がキープどころか上がったんじゃないかなっていう手応えを感じておられると、そういったブログだったと思います。
この事例からも、やっぱり読んで書くっていうことを基軸に据えるのが、つまりインプットとアウトプットを回すっていうのが読解力をつける一番の方法じゃないかと、
それを自分の興味のあるそういう分野で、それから安心安全な場でやるっていうのが一番いいんじゃないかなっていうふうに思いました。
もちろんスローレーディング、つまり丁寧に精度するっていうことも大事だけれども、やっぱり同時にたくさん読むっていうことも大事なんじゃないかなと思います。
この2つをどう組み合わせていくかっていうのが、これからの現代文の授業では、つまり文字情報に触れるっていうことが劇的に少なくなっている今の生徒たちには重要になってくると思っています。
今の学校でも特別進学コースの生徒たちは読むのも早いし、ガツガツガツガツ進めていっても全然ついてきてくれたんだけれども、ちょっと学力が足りない生徒になると一気にそれがどーんと読めなくなっちゃうっていうそういった状況なんじゃないかなと思っています。
そうした生徒たちにどうやって限られた時間でたくさん読ませてたくさん考えさせて密度の濃い時間にするのかっていうのがこれからの私の課題です。
ということで、現代文の力は本人が本気で文章に向き合い、そして読んで書く量を積み重ねることでしか伸びないのではないかっていうのが今の私の考えです。
楽しい授業と鍛錬の授業をどう行き来させるのか、これからの実践の中で試していきたいと思っています。
皆さんは生徒の読解力、表現力をつけるためにどのような工夫をされているでしょうか。スローリーディングと多読の組み合わせ方などぜひ教えてください。
実践がどうなっていくのかっていうのはまた番組でご報告したいと思っています。
この番組ではリスナーさんからのメッセージをお待ちしております。概要欄のメールフォームからお気軽に感想やメッセージをお寄せください。
それでは今日の配信はここまでです。聞いてくださりありがとうございました。またお会いいたしましょう。
14:09

コメント

スクロール