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2024-10-04 15:39

#077_文学国語vs古典探究から考える指導観

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どうもお疲れ様です、いかです。この番組では、高校の国語化教養をしている私、いかが、仕事のことや仕事以外のことを緩くおしゃべりしていきます。
いやー、朝晩はだいぶ涼しくなってますね。ちょっと肌寒いぐらいですね。
ただ、今日もね、ゴルフのレッスンに行っていて、動くとね、少しやはり汗ばむし、
昼間は、5階なんかは、上の方の階なんかはね、やっぱり暑くて、ただ冷房もつかないんで汗ばむし、
まあ、一番温度調整が難しいなぁと思いますね。
まあ、そんな困難で難しいなぁと思うことが実は最近、他にもありましてですね。
はい、えっとね、生徒の現状やニーズに合わせて、学習を支援することを優先するべきなのか。
あるいは、目指したい学習後の姿に焦点を当てて、可能性を広げるために指導することなのか。
っていうことについて、私なんか昨日から悶々と悩んでるとか、むずいなぁと思ってるんですよ。
あのね、まあ、ちょっとカリクラムの話なんですけどね、今日は。
うちの学校のカリクラムでは、現状2,3年生で、論理国語と文学国語を設置しているんですね。
で、この国語の2,3年生の授業の中で、これ2つの他にですね、古典探究っていう科目も、学習指導要領上に位置付けられた科目として存在するんですね。
で、この3つは全てを全員が履修しなければならないっていうわけではなくて、学校によってどれを扱うかというのは異なってきます。
で、さっき3つね、科目を挙げたんですけど、そのうちの一つ、論理国語を選ばないっていう学校は少ないと思いますね。
論理国語では、主に評論文や、あとは実用文とか、グラフや情報の取扱いなどを含む説明的な文章が載ってますね。
で、様々なテーマの文章がありますけども、例えば環境であったり、情報であったり、
何だろう、言葉、日本語であったり、何だろう、SDGs系のこと、美術のこととかね、いろいろありますけども、
そのテーマについての理解を深めるだけではなくて、論理的に文章を読解する方法なんかも学んでいくことになります。
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いわゆる最近のトレンドね、社会で役に立つ感が強めでもありますし、こういうのは実際必要だとも思います。
入試で国語が化される場合は必ずと言っていいほど評論文が扱われることからも、
論理国語はほとんどの学校で教育課程にその学校の必修科目として位置づけられていると。
で、問題はね、文学国語と古典探究ですね。
うちの学校では現在文学国語を必修科目として置いております。
理由結構たくさんあるんですけどね。
まず、うちの学校ね、何度もこのラジオの中で紹介してますけども、学力低いんですよね。
もしの結果を見ても、やっぱり他の周辺の学校と比較して偏差値は低いですし、ボリュームゾーンもね、
あのかなり、もうちょっと底上げした方がいいなと思うぐらい低いですね。
で、中学校で学習しているはずの基礎的な知識・技能が定着していない子が多くて、
学習習慣もほとんどないですね。
家に帰ってから学習しますかというような質問に対しては、ほとんどの人がいいえと答える、時間数を少なく答えるというアンケートの結果もあったりします。
また、様々な支援や合理的配慮を必要とする生徒も多いです。
で、そういう子たちに古典文法なんかを覚えさせようとすると、最初は粘り強く頑張ってやろうかなとすることもあるんですが、
やっぱり定着は難しいですね。
3年生になっても、例えば勝つよって何?って聞いても、えっとみたいになったり、あとは何でしょうね、
このマジの意味って何が一つでも分かると聞いても、なんだろうみたいな、そんな感じですね。
そんな感じなんで、定期テストの範囲に出てきた単語や文法の知識の習得をまず、ひとまず頑張らせるみたいな、そんな感じですかね。
ただ進路多様でして、就職専門学校単大志望する生徒ももちろんいるんですけども、
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4年生大学を志す生徒も多い、むしろその方が多いですね。
ただ古典を入試で使用する生徒っていうのは、今年の3年生で言うと片手で収まるぐらいの人数しかいないですね。
国公立大学に進学する生徒も同じく片手で収まるぐらい、進学するって言っても、進学するかどうかはまだ分からないけれど、
志望している生徒もそのぐらいですね。いなくなる可能性すら全然あると、そういった状況です。
で、こういう現状の中で、新刈りになってから古典短期を扱うという選択肢を、今のところはね、うちの学校ではとっておりません。
文学国語ではですね、近現代以降の文学的文章、例えば夏目漱石の心、森陽外の舞姫、中島敦の三月記などなどですね、定番教材、あるいは現代の小説も扱いますね。
そしてさらに古典分野とされる江戸時代以前の文章も多く載っています。平家物語、源氏物語、大鏡、孔雄や劉邦、四面楚歌で有名な詩記、あとは論語とかの思想系、あと漢詩などなどですね。
ただね、文学国語ではあくまで脈々と続いてきている文学の一部として、現代語訳付きでそういう古典的な文章が扱われているっていう感じでね、文法事項をじっくりやるみたいなことはあまり重視されていない科目になっています。
小説を扱いながら古典、古文や漢文もやることからもバキバキの、何でしょう、古文漢文必要です、みたいな入試に対応できるかっていうと、そうでもないですね、正直。
で、そういう古典分野に特化しているのが古典探究なんですよね。文法もがっつりですし、近現代以降の文章は基本的に扱ってないはずですね。
私もね、古典探究をやったことないんで、ほぼ、ちょっと解像度が荒いんですけど、まあ多分でも全く間違い、全くの間違いっていうことではないと思いますね。
うちの学校の話に戻るんですけど、古典探究を選んで、古典全集中っていうのは生徒の現状やニーズに即していないんで、まだ興味持ってもらいやすい、あるいは教員が生徒に取り組ませやすい文学国語を選んでいるというのが現状です。
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文学国語の中でも一応古文できるし、漢文もできるし、みたいなね。
で、私もね、今までおおむねそういう考え方でした。
今の何十何回生の子たちには、古典探究はさすがにきついかな、みたいなね。
しかしですね、最近ある先生と、最近というか昨日ですね、立ち話ししてまして、その中でその先生としては本当にそれでいいんだろうかという意見を聞いたんですよね。
つまり、今の生徒に合わせてっていうよりも、むしろこちらがどんな生徒になってほしいかっていう姿を想定して、それに即した教育過程にすべきなんじゃないのかという話でしたね。
で、実は今話していたのはどれもこの学習指導要領上に位置づけられた科目だったんですけれども、うちの学校設定科目、そういうのもあるんですけど、学校が独自に設定する科目ね。
それも現代文的なものが多いんですよね。古典的なものっていうのはほとんどないに等しいんですよね。
あるにはあるんですけど、取る人が少なくて並行になってしまうということもしばしばあります。
文学国語の中で入試に耐えうるだけの知識技能を十分に培うことが困難の中で、選択科目でも古典ができないということになると、
これって、花から国公立大学っていう進路、あるいは古典が必要な大学への進路を閉ざしているのと変わらないんじゃないかなというね、そういう話だったんですよね。
いやー、確かになと思ってね。
私の基本的なスタンスとしては、入試を前提とした授業は嫌いですね。入試のために授業をやっているんじゃないと。
生徒が生き生きと学ぶためにはどうすればいいのかなとか、これからの社会を生きていくために何をどのように学ばせたらいいのかなとか、そういう視点で授業を作るようにしてます。
だけど、やはりそうは言ってもですね、受験は避けては通れない道ですよね。
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その通過点、受験、大学がどこになるかっていうので、今後の人生大きく変わってしまいますよね。
まだまだ学歴社会ですし、入る大学がそれなりに名の通ったところであれば、それなりに就活しやすいでしょうし、大きな企業にも入りやすいというのが現状だと思います。
また、国公立大学で少人数の研究室で専門的な丁寧な指導を受けられたということが、その後のキャリアに大きく役に立つことだってあると思います。
そういった可能性っていうのを、はながらこちらから閉ざしてしまうようなカリグラムというのは、果たして適切だと言えるのかなとね。
個展探究も勿論学習指導要領上にある科目なので、別に受験を前提とした受験のための科目ではないですよね。
要はこちらのやりようですよね。
旧仮の中で個展Bもやってたんで、別に個展ばっかりができないわけではないはず。
個展探究を選ぶと、文学国語の中にある伝統的な心とか三月記とか、ああいう小説は読めなくなってしまうんですけども、
小説ってね、個展と比べれば自分で学習はしやすい、取り組みやすいので、受験っていう側面で見るとね、
自分で勉強しないといけないとなっても何とかやりやすいんじゃないかなと。
こうやって考えてみるとですね、文学国語か個展探究かどっちのほうがいいのかと考えるとわからなくなっちゃってね。
ひいてはね、初めの問いですよ。
生徒の現状やニーズに合わせて学習を支援することが大事なのか。
それとも目指したい学習後の姿に焦点を当てて可能性を広げるために指導していくことなのかね。
それが大事なのか。
どちらを取るのかっていうのはね、難しいなっていうか。
昨日その先生と話をした時からずっと考えてたんですけど、やっぱり答えが出ないままですよね。
バランスなんだろうなと思いますけどね。
でも文学国語か個展探究かはバランスとか言ってる場合じゃないというか、どっちか選ばないといけないですからね。
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今は文学国語なんですけどね。
各学校どういうふうに選んでるのかななんて気になりますね。
教員の指導官にも関わるような問いだったので、
ちょっと今日ずっと、今日というか昨日からずっと考えてたことを残しておこうかなと記録を、収録をいたしました。
長くなりましたね。
今日はこれぐらいで終わりたいと思います。
ありがとうございました。
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