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2025-10-28 13:29

357_振り返りシートで生徒が劇的変化!共通テスト現代文対策の実践

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共通テスト現代文対策2ヶ月で正答率アップ!振り返りシートによる個別フィードバック、25分タイムトライアル、設問分析指導の実践記録。AIでは代替できない教育効果と生徒の成長過程を詳しく紹介します。


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サマリー

振り返りシートを活用した共通テスト現代文対策は、生徒に劇的な変化をもたらしています。授業では、生徒一人一人に寄り添い、解答の正答率を上げるための実践的な取り組みが進行中です。振り返りシートを用いることで、生徒の理解度が顕著に向上しています。このプロセスを通じて、共通テスト現代文対策の効果的な方法が探求されています。

共通テスト現代文対策の導入
皆さん、こんにちは。今日も明日も授業道ス黒瀬直美です。この番組では、中学校・高等学校の国語教育、働く女性の問題、デジタル教育についてゆるっと配信しています。
今日は、振り返りシートで生徒が劇的変化、共通テスト現代文対策の実践というテーマでお届けしたいと思います。
この配信でもずっとお話ししていますが、2学期から共通テストの現代文の対策事業に取り組んでいます。
それ以前から様々な機会を捉えて参考書を読んだり、オンラインの予備校の先生の講義を受けたりして、私自身苦手分野に試行錯誤を重ねてきました。
それから、過去に行った共通テスト対策配信会というのは、コメントがいろいろとなされたり、再生回数も多かったので、皆さんの興味・関心のある話題ではないかと思って、
実際に共通テスト対策を始めて2ヶ月経ちましたので、その取り組みについて改めてまとめてお話ししたいと思っています。
まず、共通テスト対策、どういう取り組みをしているのかを改めて時系列に沿って詳しくお話ししてみます。
まず最初に、授業が始まる前にですね、前回の問題のGoogleフォームの結果、つまり各質問の正答率を黒板に書いておきます。
次に前回の問題の回答解説プリント、これを配ります。
これは私の自作のプリントで、自分がどんなふうに解いたかを詳細に言語化して書き込みをしたものです。
これを使って正答率が悪かったところを重点的に説明をするんですね。
その説明の仕方というのはこんな感じです。
ポイント1としては、まず本文に私自身がどんな印をつけて本文を解読していくかということを実際に見せます。
これは私独自のルールを作ってやっています。
生徒はそれを参考にしながら自分自身の線の引き方を編み出していると、様子を見ていて私は思うんですよね。
個人個人でその線を引く量は適正なものがあると思うんですよ。
線をたくさん引いた方が頭に入る子もいれば、線をあまりたくさん引かなくても頭に入る子もいますし、
それから自分自身が理解しやすい線の形や決まりごと、独自のマーク、
これはそれぞれがそれぞれにやりやすいように試行錯誤を重ねて工夫してきていると思います。
これはこれまでの通常の授業でもどのように線を引くかについて、
折に触れて取り組んできたので、その子その子で線を引くポイントというのをちゃんとゲットできていると思います。
例えばキーワードであるとか、それから例ではなくて抽象的な見解を述べているところなんかですね。
私自身冗談で漢字使用率の高いところというふうに言うわけですけれど、生徒はそれを聞いてよくクスクス笑っています。
それからこれは当たり前のことですけど、しかしというのは従来の既存の考え方をひっくり返して、
ありきたりな常識、ありきたりな価値観をひっくり返して筆者が自分の意見を言うところだったりしますので、
しかしという逆説の後は大事というようなこともよく言いますし、文末表現で何々と考えるとか何々しなければならない、
何々ということは重要であるといったように筆者が自分の考えを強調して述べているところとか、
もう明らかに筆者自身がこれが自分の考えであるというふうにわざわざ述べているところには線を引こうねというふうに、
その線を引くポイントポイントというのを出てきたところで指導してきましたので、
生徒はその線の引き方に沿って自分自身のやり方というのを編み出してきていると思います。
そしてその次に、質問の解説というのをプリントに書き込んでおいたものを説明します。
例えばそのとかこのとか、そういった指示語をちゃんと明らかにするように書き込みをしています。
それからここでは何が問われているのか、言い換えなのか、理由なのか、
それから言い換えるにしてもどういうポイントを言い換えるようにその質問は意図しているのか、といった質問分析ですね。
次に質問分析をしっかり理解することが大事だということを生徒に言っています。
その次に回答です。
根拠を文中から探させます。
回答というものの根拠が1個の時もあれば2、3個ある時もあります。
文章をよく読んで、自分が根拠だと思うところをもう一度ここで検討を加えて、
できれば正答に近い答えを編み出していった方が効率的だというふうに言うんだけど、
ちょっとできないかもしれないですよね、ここはね。
できれば正解をイメージして選択肢に臨んでねということをよく言っています。
そして最後に選択肢の検討を行います。
まず、これは人それぞれのやり方があると思うんだけども、
間違っている箇所というのを本文と照らし合わせながらチェックして、
間違っている選択肢は消していきますね。
そうしたらだいたい残り2つに絞れると思うんで、
それを見比べながら本文に必ず根拠を求めて検討していって、
どれか1個に絞るというようにやっています。
この最後に2つ残してどれかを検討するというところが、
たぶんこの選択肢というものに対するアプローチの最も一番大事なツボだと思っています。
このやり方は評論文では大変有効だと思うんだけども、
時間はかかりますね、丁寧にやっていくんで。
でもたぶん点数を安定化させるにはこれしかないと思っています。
なかなか点数が安定化しなくて伸び悩んでいる生徒は、
だいたいこの2択で最後の1個が正当にたどり着かないという傾向がある子が多いように思いますので、
これを乗り越えていくと点数が安定化していくということなので、
時間はかかるけどもこういう丁寧な制度をやっていくしか点数安定の道はないと思っていて、
あとはそれが安定化してきたら回数をこなしてスピードを上げるしかないとこういうふうに思っていますね。
小説については風景描写のところとそれから登場人物の気持ちが連動しているということ、
これを見落としている生徒がうちの生徒に多かったので、
その解説をして風景描写に気をつけるようになった結果正当率が上がりました。
それからうちの生徒は表現上の工夫ということについても苦手だったので、
これもある程度パターン化してこういう時にはこういうふうな意図を狙っているんだよということをある程度解説して、
それで理解が深まっていったというか理解が進んだように思います。
以上が回答解説の方法です。
生徒のメンタルサポート
あとはプリント読んどけと言って読ませておりまして、
生徒によっては回答解説を読まなくても正当にたどり着くこともいるし、
苦手な生徒はそれを読んで理解が深まったということもあるようです。
問題集の回答解説を読んでいる子もいて、
どの回答解説がいいのか生徒を自分で選んでやっているように思います。
そして回答解説が終わりましたら、それを踏まえて振り返りシートを記入させますね。
振り返りシートは大変に効果的だと思います。
振り返りシートを毎回私がコメントしていて、
このコメントというのは生徒を励ますというそういうふうな面が大きいです。
生徒は共通テストに向かって全力で向かっているんですが、点が思うように伸びなかったり、
自分は全体の中でもみんなの中でも点が低いということで精神的に不安定になっている生徒もいます。
そんな生徒に寄り添ってその気持ちを理解して、そして頑張り続けさせるためには、
やっぱり生徒一人一人に声かけをしたいなと思っています。
振り返りシートの重要性
けれども現実に一人一人の生徒に面談をする時間はありません。
なので、80時から100時ぐらいで簡単に書けるような振り返りシートを配布して、
生徒にはどのように取り組んでどのようなところができなくて、
これからどう改善したいのかということを書かせています。
それに対して私が褒めたり励ましたり、それからこうやったらどうかというふうな提案をしたり、
そういったことを毎時間毎時間書き込んで繰り返しています。
最初のうちは生徒もいい加減な態度で適当に書いていたわけですけれども、
繰り返し繰り返しこの振り返りシートの重要性を説いてきて、
私自身の真剣な気持ちを伝えました。
間違えたところをしっかり点検して、自分の回答の癖や弱点をしっかり見つめて、
それをアウトプットすることによって、
次回絶対に間違わずに改善していくんだという気持ちを持つためにもこのシートは大事なんだよと。
そして自分自身がこの共通テスト対策にどういうふうに臨んでいったら一番効果的に得点できるのか、
という自分自身の方法を編み出すためにも、
この振り返りシートは大事なんだよということを繰り返し力説していきますと、
振り返りシートの内容も大変いいものになってきて、今はいい形で機能できていると思っています。
読解力の向上に向けて
こういう振り返りシートのコメントを授業者が書くというのは、AIでは大体できないと思いますね。
生徒一人一人の性格を見抜いて、生徒に励ましの言葉をかけたり、
時にはユーモアで返したりというような、
まあ半ば交換に期的な、そういったやりとりはAIでは成し得ないものではないかと思います。
そういった意味でも、このフィードバック、一人一人にコメントを書くというのがとても効果的で、
生徒は諦めることなく、点数が低くても低いなりに自分のできたところとできなかったところを分析しながら、
少しずつ少しずつ粘り強く取り組んで伸びてきているなというふうに私は思っています。
その後、25分間で問題を解かせるタイムに入ります。
ここは静かにシーッと集中してよくやっていますね。
25分間をiPadのタイマーで測って、時間をお知らせして、
終わったらGoogleフォームに答えを記入して、答え合わせをして、
各自で問題集の回答解説を読みながら検討を入ると、
次には解説をしますねという予告をして終了します。
今のところこのルーティンがいい具合に機能していまして、
2ヶ月やったんだけど、正答率も徐々に上がってきて安定化傾向にあります。
そして2ヶ月過ぎましたので、次のフェーズとして、
2学期後半では長く、正確に、早く読むということをやりたいと、
そういうふうに思って取り組んでいます。
2学期の前半はかなり詳しい解説、詳しい解き方指導をしてきたんですけれども、
もうこれはできただろうということで、
次は正確に早く、長く読むという段階。
もっと詳しく言えば、例えば実用文の問題集を購入したんですけど、
実用文の問題集、これを1台10分で解いて、すぐその後に評論文、
または小説を25分で読ませて、合わせて35分間シリーズというのと、
それから文学的文章と論理的文章2台を続けて50分というシリーズ。
こういうシリーズと組み合わせながら、正確に早く長く読むというトレーニングをしているところです。
これについては今始まったばかりなんで、どういうふうに指導していくかというね、
そういうことについては生徒の振り返りシートを見ながら、また改善していきたいなと思っています。
それでは今日はちょっと13分ぐらいになってしまったわけですけれども、
結構反応が良かったんで詳しくお話ししてみました。
それでは今日の配信はここまでです。
聞いてくださりありがとうございました。またお会いいたしましょう。
13:29

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