【石田海さんのリサーチマップ】
https://researchmap.jp/music-brain-psycho23
【石田海さんの研究が特集された記事】
https://resou.osaka-u.ac.jp/ja/feature/sentan_plus_3/sentan_plus_3-02
【対談で紹介された論文の一部】
Ishida, K., & Nittono, H. (2023). Statistical learning of chord-transition regularities in a novel Equitempered scale: an MMN study. Neuroscience Letters, 815, 137478. https://doi.org/10.1016/j.neulet.2023.137478
【「こころとくらしの処方箋」お悩み投稿フォーム】
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サマリー
本エピソードでは、大阪大学の石田海助教をゲストに迎え、音楽を聴いている時の脳の働きについて心理学的な観点から深掘りします。石田助教の研究は、音楽鑑賞時に脳が次に流れる音を予測しており、その予測と実際の音との「予測誤差」が感情体験の鍵となるという仮説に基づいています。予測が完全に一致すると退屈に感じられる一方、予測誤差が大きすぎても不快になり、適度な予測と予測誤差のバランスが心地よさや幸福感を生むと説明されています。この予測メカニズムは、音楽だけでなく日常の様々な経験にも通じる人間の感情の基準をモデル化する上で重要であると述べられています。 番組では、石田助教が音楽心理学の研究に至った経緯も語られます。音楽教育を専攻していた学部時代に心理学への興味が芽生え、特に音楽を聴く人間そのものに惹かれ、心理学をツールとして研究する道を選んだとのことです。初めての脳波研究では、電極設置のための頭皮処理に苦労したエピソードも披露され、研究の現場のリアルな一面が垣間見えます。さらに、博士課程では音楽特有の予測処理と一般的な聴覚的規則性の予測処理の比較研究や、音楽のリズムが心地よさを生む「グルーヴ」に関する最新の研究についても解説されています。特にグルーヴに関しては、シンコペーション(リズムのずれ)の量が中程度であることが心地よさを最大化するという「逆U字」の関係や、予測誤差と予測可能性のバランス、そして予測モデルの更新量がグルーヴに影響を与える可能性について考察されています。