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#1010 子どもの遊びにとっておもちゃは少ない方がいい?
2026-08-04 11:09

#1010 子どもの遊びにとっておもちゃは少ない方がいい?

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【本日の論文】
Dauch, C., Imwalle, M., Ocasio, B., & Metz, A. E. (2018). The influence of the number of toys in the environment on toddlers' play. Infant Behavior and Development, 50, 78–87. https://doi.org/10.1016/j.infbeh.2017.11.005

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サマリー

本エピソードでは、幼児の遊び環境におけるおもちゃの数と遊びの質との関係について、2018年の研究論文を基に考察する。おもちゃが4個の場合と16個の場合で、子供たちの遊びの発生回数、持続時間、多様性を比較した結果、おもちゃが少ない方が1つのおもちゃに対する遊びの持続時間と多様性が増すことが示唆された。しかし、研究者は結果の解釈には注意が必要であり、情報が断片的に伝わることの危険性についても言及している。

はじめに:おもちゃの数に関する疑問
おはようございます。ドイツ在住心理学者のじんぺーです。 この番組では心理学の研究のお話や心理学者の研究生活のお話などをしています。
今日もまた論文の紹介をしていきます。 子育てとか教育とかの話が結構多くなっているんですが、今日もそういうテーマになっています。
論文のタイトルとしては、環境にあるおもちゃの数が幼児の遊びに与える影響ということで、 だいぶマニアックかもしれないんですけど、
気になることを調べているということです。
おもちゃを買ってはいないんですけど、お下がりとかでいただくことが増えてありがたいことにね、ドイツに来て2年ぐらいですけど、2年半とかかな、もうすぐ。
だけど、あまり物を増やしたくないじゃないですか。だから買うということはそんなにしないんですが、
先日も日本に本帰国される日本人のご家族がいらっしゃって、小さい男の子がいる家庭だったんですけど、いろんなおもちゃをもらって増えているわけです。
ありがたいことに。ちっちゃい家だけど。
だからもう、溢れまくっているけど。
そういう中で、おもちゃの数が少ない方がいいんじゃないかみたいな話をよく聞くんですよね。これは多くの人が聞くかわかんないんですけど、
少なくとも自分の耳には入ってきたりするという中で、じゃあ研究を調べようじゃないかというので調べました。
さっきも言ったように、論文タイトルからもわかるように、まさに7テーマデザインかなと思います。
研究概要:実験デザインと参加者
参加した子供は36人。
おもちゃを遊ぶ条件が2つあって、1つは4個のおもちゃで遊ぶ。
もう1つは16個のおもちゃで遊ぶ。その部屋にそれだけの数がそれぞれあるということです。
どうでしょうね。4つあったら結構楽しそうだけど、16個あったらもっと楽しそうだなとかね、ありますよね。
幼児の年齢も言っておいたほうがいいですね。
月齢が23.8ヶ月が平均ですね。
大体18ヶ月から30ヶ月。
1.5歳から2歳半くらいの子供たちがいるというところで、遊びそうですよね。
遊びそうって言ったらいい感じに遊んでくれそうだという人たちです。
この4つと16個の条件があると言ったんですけど、結構工夫があって、
その4つの条件であっても、おもちゃをそれぞれ違うものを使いましょうと。
4カテゴリーあって、教育系、形とか色とか数の概念を教えるもの。
ごっこ系、振り遊びに使うもの。
アクション系、操作して遊ぶとか、開けたりひねったりするもの。
4つ目が乗り物系、車輪があって押して遊べるものみたいなカテゴリーがあって。
4つの方もこの4つバラバラのものを使っているし、
16個の条件の方もこの各カテゴリーから4個ずつ選んでいるので、
とても工夫工夫があるなと思います。
場所は2箇所やっていて、大学キャンパスの子供用のスペースみたいなところと、
あとは民家の空き部屋を使ってやったという、
この辺りも1つの場所じゃないという工夫かなと思います。
実験方法:遊びの計測方法
同じ子供が4個条件、16個条件どっちも参加するんですけど、
最大30分遊んでいいよというところなんですけど、
研究者はいるんだけども、別に自分から遊びには誘わないと。
の中で30分遊びきる子もいれば、20分とか15分とかという子もいて、
この研究に参加した36人は最低15分は遊んだみたいなので、
この最初の15分間をデータとして使っているということです。
調べられたのが主に3つぐらいありまして、
1つ目がおもちゃ遊びがどれぐらい発生したかという数ですね。
意図的におもちゃに触れたという時点で開始して、
注意が別の対象に移ったという時点で、
終了とカウントすると、これが何回起こったかということ。
2つ目が1回あたりの持続時間ということで、
1回のおもちゃをどれくらい遊んだかということと、
3つ目が遊び方の多様性というので、
1つのおもちゃでもいろいろ遊び方がありますよね。
叩いたりとか、振り遊びをしたりとか、
集めたりとか差し込んだりとか、
そういうのをどれくらいやっていたかというのを調べるということです。
結構こういう子どもに対する研究でよくあるんですけど、
研究者2人がその動画を見て、
今何した、みたいなのを近々記録していくという、
本当に大変な記録の方法だとは思うんですけど、
そういうことをしているということです。
それが研究でやったことで大体伝わりましたかね。
研究結果:おもちゃの数による違い
結果もさらっといきましょうかね。
シンプルめにお伝えできればと思うんですが、
3つ指標がありました。
まず1つ目が遊びの発生回数ということで、
これは16個の方が多かったそうです。
大体倍ぐらいあったそうです。
それはそうだよねって感じだと思います。
いっぱいおもちゃがあったんだったら、
どんどん目移りするし、どんどん触っちゃうということです。
2つ目の持続時間は逆で、
これはもう本当にだいぶ差がついて、
4個条件の方が長く1つのおもちゃに対して遊んだということです。
3つ目の多様性の方も4個の方に分があって、
よりいろんな遊び方をしていたということのようです。
というのが結果です。いかがでしょうか。
結果の解釈と考察
だからこれでどう思うかですよ、皆さんが。
何がいいんだということですよね。
ある観点から見れば、いっぱいのおもちゃに、
だから1つ1つの時間を少なくとも、
いろんなおもちゃに触れていたという、
その接触が多いというのは結構ポジティブなこと、
多様さがあるということで、
そのおもちゃの触る多様さがあるということでいいなと思うし、
ある一方の観点ではもう1つ1つの遊ぶ時間が短いから、
あまりよくないよねということも言えるだろうし、
いろいろですね。
この研究者はどちらかというと、
4個がいいと言いたいんだと思うんですよね。
4個のほうがやっぱりよかったよねっていう。
どちらかというと、結果からはそういうのは言えないんですけど、
理論的な背景とかを踏まえると、
確かに言えなくもないよねということがあって、
イントロとかでも書かれているのは妨害刺激であると。
特にちっちゃい子というのは、
そういった妨害の影響を受けやすいから、
少ないほうがいいよねという論理ですね。
それも何となくわかるんですけど。
ということですかね。
環境に引っ張られるとかということです。
これ別に後で別日に紹介したいなと思うんですけど、
イントロで引かれていた論文が面白くて、
背景でテレビがついているだけで幼児のおもちゃ遊びが
短くなるという先行研究があるらしい。
これは読んでみたい、普通に。
そういうことを参考にしてこの研究が組まれているので、
邪魔になっているよねと。
いっぱいありすぎて、どんどん目移りしちゃっているよねという方を扱っています。
研究の限界と情報発信の注意点
自分から見る、ちょっと第三者的に見ると、
別にそんなに悪いかなと。
いっぱい色々遊んでいいなと思ったりもするかなというところでございます。
皆さんはどのように感じられたでしょうか。
少しこれも自戒も込めてだし、
よかったらこれから少し意識してもらえればと思うんですけど、
このタイプの研究はめっちゃ少ないんですよ。
これが2018年の今の論文を紹介していて、
2021年くらいに研究をまた別にやって、
ちっちゃいのは他にもあるかもしれないんですけど、
よくヒットするのがこの2本。
もう1本も40何人みたいな感じで、今回は36人でしょ。
そんなにサンプルが多くないし、
言ったら何だろう、さっきも言ったように、
どっちがいいのかなというのが、
なかなか判断しにくいような結果だと思うんですよね。
だけど、例えばある人がブログにこの論文を紹介して、
個人じゃなくても例えば企業とか、
こういう研究をポジティブに思う人たちもいるわけですよね。
おもちゃ業界からしたらポジティブじゃないかもしれないんですけど、
例えば何でしょうね、分からないけど、
そういうことを推奨しているプログラムを運営している塾とか、
そういうスクールとかがあるとするのであれば、
これを何かを主張できるとは思えないような研究結果を、
メガホンのように大きくして、
4個のほうが少ないほうがいいんだということを言いかねないわけですよね。
そこは結構注意が必要だなと思います。
だからこそ自分もこういう論文を読む前に、
少ないほうがいいんだみたいな発信に、
どこからか分からないけど触れているわけで、
気をつけたいなと思いますね。
なかなかこういう一時文献を紹介するというのは結構大事かなと思っているところでございます。
やりたいけどこういう研究が少ないんだったら面白いし、気になるし。
いくらやってもあれかな、どっちがいいんだという話で終わっちゃいそうだけどね。
邪魔になるという観点で言えば4個のほうがいいし、
いっぱいどんどんやっていくぞという観点で言えば16個のほうがいいだろうしね。
それ以上の発展もそんなにないのか。
むずいですね。
まとめと今後の展望
でもそういうことを考えていただけると、
こういう研究者が発信している側としてはすごく嬉しいなと思っています。
最後まで聞いてくださってありがとうございました。
今日もいい1日にしていきましょう。
陳平でした。心を込めて。
11:09

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