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9月の日銀短観
2026-10-06 11:55

9月の日銀短観

物価や賃金、働き方など身近な経済の動きから、世界経済の動向まで、経済学者で明治大学教授・飯田泰之が分かりやすく解説します。

田畑竜介
Groooooow Up

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サマリー

9月の日銀短観は、大企業・中堅中小企業の製造業で近年最も良い水準となり、非製造業も高止まりしている。短観は経営者らへのアンケートをもとに、企業の景況感を素早く把握できる点が特徴だ。先行きについては悪化予想が多いものの、過去20年で中小非製造業の先行きDIが改善したのは2回 בלבדで、実際には予想より良くなった割合が9割を超えるという。企業の価格見通しは、自社製品がおおむね2〜3%台、物価全般が約2%の上昇に落ち着き、物価上昇が今後さらに加速するとまでは見ていない。

9月の日銀短観は強い数字
この時間はZoom Up、毎週火曜日は経済です。
今月1日に発表された、9月の日銀短観。
木原官房長官は、政府認識は緩やかに回復と言われていますが、本当にそうなのか。
今朝は、この9月の日銀短観にZoom Upしていきます。
明治大学教授でエコノミストの飯田泰之さんです。
飯田さん、おはようございます。
さあ、まずこの9月の日銀短観、飯田さんはどのようにご覧になりましたか?
はい、非常に強い数字だと思います。
大企業製造業、中堅、中小製造業ともにですね、
製造業では、ちなみに近年の中では最も良い数字ということで。
一方で非製造業については、ほぼ横ばいなんですけれども、
もともと非製造業の傾向感、だいぶ良かったので、
高止まりと言っていいポジションだと思います。
短観の仕組みと企業の景況感
でですね、この日銀短観、出るたびに非常に注目されるんですけれども、
注目される理由がありまして、
単純に言うと、求選者へのアンケート調査なんですね。
かつですね、そこらの人が答えるのではなくて、
経営者または経営者の意向を受けた人、
結構多いのは大きい会社だと、書室長みたいな方が答えてたりするみたいなんですけれども、
アンケート調査なので、
アンケートの回答締め切りが9月30日なんですよ。
発表が10月1日なんです。
というわけで、できたてホヤホヤの数字が出るんですね。
例えばGDPの値っていうのが、
11月の第1週ですね。
少なくとも1ヶ月半ぐらいは空くんですけれども、
24時間というわけではないですけれども、
出ますので直近の企業の、しかも細かい数字ではなくて、
なんとなくどうですかっていう感触を聞くんですね。
なので緊張されるんですけれども、
これで見る限り、やはりですね、業種を細かく見ていくと、
やはりですね、食料品産業とか、
そういったところ、自動車とかですね、
直接的なコスト高の影響を受けた産業では、
景気予感が悪化してるんですけれども、
まだ明るめと言われるプラスマイナスでいうと、
プラスの状態を保ってたりするんですね。
これアンケート調査どういうふうに効くかというと、
あなたの会社の最近の業界の景気どうですかと、
良い、さほど良くない、悪いの3択で選ぶんです。
良いと答えた割合から悪いと答えた割合を引くんですね。
非常に単純な調査なんですけれども、
この良いから悪いを引いて、
大企業の非製造業、サービス産業とかですね、
の景気予感が35。
さほど良くないをカウントしていないのに、
良いの方が35ポイント多いというのは、
かなり現況は、景気は良いと感じている企業が多いということなんですね。
先行き予想は悲観的でも実績は上振れ
この日銀単価、もう一つ面白いポイントがありまして、
実際のニュースなんですけれども、
先行きの景気予感は、
といってこれ、現在の景気はどうですかとともに、
3ヶ月後どうなると思いますかという通じに聞くんですね。
これは悪化してるんですよ。
これでどの新聞もですね、先行き景気予感は、
大企業が3ポイント悪化のプラス21、
非製造業などによって収益の悪化を懸念する声が強まっている、
みたいな感じでまとめるんですけれども、
面白いのは、先行きの景気予感っていつも悪いんですよ。
だいたい将来は不安を覚えちゃうっていうのは、
何でしょうね、これ日本特有なんですか。
いやー、例えばですね、
先行きの現在の今どう思いますかに比べて、
先行きの方が良くなっている、
このDIっていう数字が良くなったことはですね、
例えば中小企業、非製造業では、
過去20年間くらいで2回しかないんですね。
たった2回しかないんですか。
そうなんです。
毎回ですね、今よりは悪くなるっていうふうに
答える傾向があるみたいなんです、どの子の会社も。
実際先行き本当に悪くなったのかって言ったら、
こっそりこれ非製造業で顕著なんですけれども、
事前に3ヶ月前に予想したよりは、
3ヶ月後良かった割合が9割超えてるんですね。
なるほど。
これよくですね、報道等ですと、
これは今良いけれども企業は先行き悪くなると思ってるんだなと。
ちょっと例えば投資とかでも警戒しないとなっていう。
気をつけるのは良いことなんですけれども、
基本的に単管は将来悪くなると思って答える会社が多いというのと、
将来悪くなるっていうふうに答えたほどには
悪くならないことがほとんどだっていうのは、
どっかで押さえといた方がいいですよね。
企業の物価・販売価格見通し
もう一つの注目はですね、
企業側の価格に対する見通しというのを聞いてるんですね。
本社の、あなたの会社の販売製品の価格は今後どのぐらい値上がりしますか?
値上げしますかに近いんですけれども、
物価全般はどのぐらい上がりますか?
これは自分の会社側じゃなくて、
世の中全体の物価はどのぐらい上がりますか?っていうのを聞いていると、
やはり昨年から今年にかけて少しこの予想が上がってきてたんですが、
どうも今年に入ってから足踏み、今回はやや自分の会社の値上げ幅も小さくなり、
さらに物価全般の上がり方の予想というのも小さくなっているんですね。
どうもですね、それこそ原油高、中東情勢などを影響し、
本格的なインフルエンザになるぞというふうに語ったんですけれども、
企業はどうも今年に入って、今回の調査、前回の調査を比べてみますと、
ある程度、例えば自分の会社の販売価格は2%台半ばぐらいのペースで上げていきたい。
世の中全般も大体2%ぐらい上がるんじゃないかと。
非製造業だと、ごめんなさい、自分の会社は3%台上げていきたい。
物価全般は2%ぐらい上がっていくだろうという予想に落ち着いてきていて、
物価の上昇が加速していってる。あんまりその企業側は思っていないみたいなんですよね。
数年前までは横ばいっていう感じだったので、
その時に比べれば、確かに商業側も値上げしようとしているし、
物価全般も上がるって予想しているとは言えるんですけど、
大体自社は3%、物価全般は2%台の上昇だろうなというところに落ち着いてきているので、
少なくとも単価だけで見ることはできませんが、
これから物価上昇が加速だ、それに備えるために金であげなきゃ、みたいな状態にはないということも見えてきます。
短観を冷静に読む視点
なるほど。
日銀単価は結構冷静で見なきゃいけないですね。
そうですね。やっぱりすごい生感があるデータなので、面白いところですよね。
そうですね。
今はいいけど、先行きは不安というのが、そう感じる日本国民性というか、
経営者は慎重であるべきなのかもしれないですね。
そうですよね。
特に失われた30年というのも経験しているから、なかなか経験どんどんな感じにはなれない部分もあるでしょうね。
それは大きいと思います。
ありがとうございました。
11:55

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