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高水準の九州企業の景況感
2026-07-08 13:09

高水準の九州企業の景況感

農業、漁業、林業、工業、物流、サービス、貿易、交通など、さまざまなテーマで九州経済の今を、エコノミスト・鳥丸聡が解説します。

田畑竜介
Groooooow Up

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サマリー

九州経済の景況感について、エコノミストの鳥丸聡氏が解説。6月の日銀短観では、中東紛争の影響にもかかわらず、景況感はわずかに低下したものの、大きくは崩れなかった。特に、AI関連需要や価格転嫁の進展が製造業・非製造業双方の景況感を支えている。地域別では沖縄が突出して好調だが、九州全体では全国平均並み。今後の政策には、行き過ぎた円安と物価高を落ち着かせることを期待している。

6月の日銀短観の結果と景気回復局面の検証
この時間はZoom Up。毎週水曜日は九州経済です。 先週発表されました、6月の日銀単価。さあ、どういう内容だったのか、Zoom Upしていきましょう。
エコノミストの鳥丸聡さんです。 鳥丸さん、おはようございます。 おはようございます。よろしくお願いします。
先週、今回の6月単価の結果というのが、中東紛争後の本格的な公的統計ですから、注目度が高いと。
という話をいたしました。 ちょっとだけ低下するけど、大きくは崩れないだろうという事前の見通しだったんですけれども、果たしてどうだったのか検証してみたいと思います。
なお、6月末のイランとアメリカの戦闘停止の影響というのは、この6月単価には反映されていないというふうに考えていいかと思います。
その単価の結果を振り返る前に、いきなりの問題です。
え?クイズ?
4択じゃなくて、5択の問題です。
5択!?
質問は、日本で戦後最長の景気回復局面は以下のどれでしょうか?という問題です。
はい。
1番、1960年代後半のイザナギ景気。
2番、1980年代後半から90年代前半のバブル景気。
3番、2000年代の小泉構造改革の景気。景気回復。
4番、2012年末から2018年のアベノミクス景気。
5番、その他。
その他があるんですか!?
その他ってクイズで5択ではあります?
普通ないですね。4択に入れてくれたみたいな感じだから。
わかりました。
私は4番。
4番、アベノミクス景気はですね。
イザナギ越えって、見たような記憶があるんですよね。
イザナギは越えたんだけど、2000年代の小泉構造改革をイザナミ景気って言ったりするんですが、
今のところ、経済の教科書で言うと、小泉構造改革が戦後ナンバーワン。
それに次ぐのがアベノミクス景気。
アベノミクス景気、1回戦後最長の景気回復局面になったって発表されたんですけど、
発表されたっていうか、公式じゃなくて国会議員の誰かがおっしゃったんですけれども、
その後、振り返ってデータが全部揃って、振り返ってみると、
実は戦後2番目でした、みたいな感じになったのがアベノミクス景気。
教科書で言うと正解は小泉構造改革のイザナミ景気っていうことになるんですよね。
ところがですね、本当の正解は5番のその他へと経済の教科書が書き換えられる可能性が高くなってきました。
実感がないので、誰も信じないし、私もそれは何かの間違いじゃないかと思うんですけど、
今月も景気が緩やかに回復しているということになると、
コロナ禍で景気が極端に落ち込んだ2020年の5月を底として、
今に至るまでが、実は戦後最長の景気回復局面。
笑ってしまいますよ。
今、こんなにぶっかたかたなんだって言ってるね。
言ってるんだけど、
昨日、内閣府から5月の景気動向指数というのが発表されたんですけど、
基調判断は5段階評価で最も良い改善という風になってるんですよね。
笑ってしまいましたけど。
だから、今が戦後最長の景気回復局面となる可能性は高い。
内閣府の最終判断というのは、データが出揃って、
ピークを超えてから、1年ぐらいしてからですから、
まだ1年とか2年先の判断にはなるんですけれども。
ただ、実質経済成長率という点で言うと、
60年前のイザナギ景気の時は、年率11%以上で成長してたんですね。
それが小泉構造改革景気というのは、1%台中盤になって、
全然違いますね。
アベノミクス景気は1%台前半で、
今の景気回復局面というのは、名目ベースだと3%超えるんですけれども、
インフレ率が2%ぐらいあるので、
実質経済成長率って、今は1%程度。
そもそも1%を経済成長と呼んでいいのかという問題はあると思う。
もうちょっと力強さ欲しいですよね。
イザナギ景気の時、11%ですからね。
10%下がっちゃってる。
困ったと。
九州企業の景況感:製造業と非製造業の動向
そんな今の一応景気回復局面にある九州の単管結果を見ると、
DIは3月プラス22だったのが、1ポイントだけ低下してプラス21と。
中東紛争による原油価格高騰の割には、
たった1ポイントだけの低下に留まったっていうことなんですよね。
景況感が大きく落ち込まなかった理由っていうのは、
3月の調査より上向いた業種っていうのを見るとよくわかります。
九州の製造業では、半導体の生産が主な電気機械。
これが3月より4ポイント上向いていて、
その半導体の部材を作っている金属製品っていうのが、
9ポイント上昇してて、
その金属製品の素材となる銅とかアルミに代表される
非鉄金属は23ポイント上昇っていうふうになっていて。
だからもうこれって株式市場を見ても明らかなように、
ちょっとバブリーなAI関連需要の高まりが、
関連産業に波及しているっていうことですよね。
その影響が大きいと。
あと製造業で意外なのが、
NASAに関連する化学、化学ですね。
これが3月を8ポイントも上回っています。
原油に由来する製品の価格は高騰しているんですけれども、
供給不安から駆け込み需要が発生したっていう。
逆にプラスに作用したっていうふうに考えていて、
我々消費者に近いところだと、
NASAの加工製品不足だとか、
価格高騰って広く知られているんですけれども、
企業間の取引段階っていうのでは、
原油価格高騰と供給不安が、
一部の企業さんではむしろ良い方向に作用しているっていうことが、
言えるかと思います。
一方ですね、九州の非製造業については、
3月より景況感が上向いたのは、
卸売、小売、それからレンタルなんかの対個人サービス、
それとインバウンド需要に応える宿泊飲食サービスっていう、
この4つの業種が上向いています。
輸入物価が高騰して、景況感が悪化しているんじゃないかと、
私たちは一般的に小売とか、
宿泊ホテル旅館関係とか悪化してるんじゃないかと、
考えがちなんですけれども、
差にあらず、川下への価格転換が進みやすくなったことで、
景況感はむしろ上向いてるんですね。
要するに、見方変えると中東紛争で、
素材価格が高くなるぞ、高くなるぞと、
大々的に報道されることによって、
販売価格を引き上げる、
手のいい言い訳になっているっていうことが言えなくもないんですね。
ですから、非製造業の販売価格DIっていうのは、
3月のプラス20から6月プラス39へと、
10ポイントも高まっているということになります。
そうじて、今の比較的良い企業の景況感を支えている要因が2つあって、
1つはちょっとバブリーなAI関連特需と、
もう1つは消費者にとっては迷惑旋盤の価格転換の進展ということで、
ほぼ説明できるんじゃないかと思います。
地域別・県別の景況感と今後の政策への期待
あと地域別に見ると、沖縄が引き続き絶好調で、
日本最強のプラス42っていう、
ほとんど信じられないような水準にあるんですけども、
沖縄県除く九州7県のDIは、
6月でプラス18。
今の全国の景況感と全く一緒っていうことになりますので、
福岡あたりの景況感って、
全国とちょうど同じぐらいっていうふうに考えていいかと思います。
県別に見ると、
今まで北方なんて、
北部九州が良くて南九州悪いですよだったんですけど、
今回九州で一番いいのが熊本県で、
その次にいいのが、
高市政権の成長戦略17分野の1つに取り上げられた造船で、
息を吹き返しつつある長崎県が続く。
それに対して一番低いのが宮崎県プラス12、
大分県プラス13っていうことですから、
北高南低じゃなくて、
今回は夏ですけど、
冬型の気圧配置と同じ、
正東東低となっています。
中東風速落ち着く方向には向かいつつあるように見えますけれども、
景気は若干低下しても構いませんから、
3歩進んだら1歩か2歩下がるぐらいのような感じで、
行き過ぎた円安と、
行き過ぎた物価高を落ち着かせるような政策っていうのが、
やっぱり今の水準だったら期待されていいんじゃないかなというふうに思います。
今日は6月の日銀短間を開催していただきました。
鳥村さんありがとうございました。
エコロミストの鳥村佐藤さんでした。
13:09

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