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「目と目を合わせ、信頼を育てる0歳児保育」
2026-10-18 12:11

「目と目を合わせ、信頼を育てる0歳児保育」

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【ほいくプラスについて】

ほいくプラスは、保育に関わる人が、自分らしい保育を続け、互いに学び合えるつながりを広げるための場です。

このポッドキャストでは、保育士の等身大の声を届けることで、保育者同士の縁を育み、保育に関心を持つ人との新しい接点をつくります。現場で頑張る保育士の魅力と、実践に込められた思いを、より多くの方へ届けていきます。


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こんにちは。保育を語る在宅保育士の声です。 この番組は、保育士がそれぞれの現場で出会った経験や、保育を通して大切にしてきた価値観を語り、保育への尊敬や共鳴、気づきを広げていく番組です。
今回のパーソナリティは、在宅保育士直子と直先生です。 今日は、「目と目を合わせ、信頼を育てる0歳児保育」をテーマに、私の保育官をお話しします。どうぞ最後までお聞きください。
私は保育士として働き始めて24年になります。ですが、最初から保育士の仕事に自信を持っていたわけではありません。私が保育士を目指したきっかけは、母の一言でした。
その一言で保育士になろうと決め、父に頼み込んで短大へ進学させてもらいました。ところが入学してすぐに、私は保育士に向いていないかもしれないと思いました。
部屋の製作、絵などを保育士になるために必要だと思われていたことが苦手なことばかりだったからです。周りの学生を見るたびに、保育士を目指したことは失敗だったかもしれないと感じました。
保育実習でも子どもたちにどう声をかけ、どう関わったらよいのかわからず、さらに自信をなくしました。それでも親に頼み込んで進学させてもらったため、諦めることはできませんでした。
なんとか卒業し、保育園へ就職しました。ところが実際に働き始めると、目の前のことに対応するだけで精いっぱいでした。資格は持っていても保育士として何もできない自分にショックを受け、一年で退職しました。
その後は、保育の現場を離れ、会社員として働きました。結婚・出産を経験し、子育てが少し落ち着いたころ、友達から誘われて、30歳を過ぎて再び保育士として働き始めました。
周りには若い頃から保育を続けてきた先生たちがいます。私は年齢の割に保育経験が少ないことに引き目を感じ、とにかく勉強しました。わからないことは周りの先生に聞き、研修にもたくさん行かせてもらいました。
そして、この子は今何を感じているんだろう。私はどう関わればいいんだろう、と考え続けました。10年、20年と経験を重ねる中で、少しずつ私なりの保育感が育ってきました。
このきっかけの一つとなったのが、ゼロ歳児を担当した経験です。入院したばかりのゼロ歳児は、お母さんと離れるとき、激しく泣きます。泣くことに一生懸命で、こちらが何を言っても耳に入らないような状態です。
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抱っこしても泣く、優しく語りかけても泣く、最初の頃はどうしたら安心してもらえるんだろう、と私自身も迷いました。それでも毎日、ならし保育の時間に抱っこして語りかけました。
おむつを買え、ミルクを飲ませ、眠るまでそばにいました。すぐに泣き止むわけではありません。こちらを見てくれないこともありました。それでもその子の目を見ながら、ここにいるよ、大丈夫だよ、という気持ちでかか
わり続けました。
すると、あるときから少しずつ表情に変化が現れました。抱っこをすると泣き声が小さくなる、私の顔を見る時間が長くなる、目が合うと表情が緩む、そして笑顔を見せてくれるようになりました。
毎日繰り返してきたかかわりの中で、その子と私の間に少しずつ信頼関係が生まれていったのだと思います。
そのとき、もう一つ気づいたことがありました。
同じように抱いているつもりでも、私の気持ちが穏やかなときと落ち着かないとき、イライラしているときでは子どもの様子が違ったのです。
私の気持ちが穏やかなときは、子どもの体からも少しずつ力が抜けていきました。
反対に私が焦って、早く泣き止んでほしいと思っていると、その緊張が伝わるように子どももなかなか落ち着きません。
言葉を話さないゼロサイズにも、保育者の表情や声、泣き方、心の動きまで伝わっている、そのことを私は子どもの姿から教えられました。
これは、我が子を育てる中でも感じたことです。
けれども、保育士として何人ものゼロサイズと関わる中で、特定の子だけに起こることではないと気づきます。
だからといって、すべての子どもに同じ関わり方をすれば良いわけではありません。
安心できる寝かせ方も、ミルクの温度や飲みやすい哺乳瓶の角度も一人一人違います。
ただ泣けばいい、ただミルクを飲ませればいい、ゼロサイズ保育はそのような単純なものではありません。
目の前の子どもをよく見て、この子が何を感じ、何を求めているのかを考える。
目と目を合わせ、微笑みかけ、その子にあった関わり方を探していく。
その積み重ねによって、信頼関係が育っていきます。
一人の保育者との間にしっかりとした信頼関係が結ばれると、
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子どもの安心は他の保育者や周囲の人との関わりへ自然に広がっていきます。
自分から周りを見たり、興味のあるものに手を伸ばしたり、
安心して遊んだりする姿も増えていきました。
私はその姿を見て、ゼロサイズはただ大人にお世話をしてもらうだけの存在ではないと感じました。
まだ言葉を話せなくても、人を信頼する力があります。
注意に興味を持ち、自分から関わろうとする力があります。
安心できる人の下で外の世界へ向かっていく力があります。
こうした力は非認知能力の土台にもつながっていくのだと思います。
子どもは生まれた時から生きようとする力、成長しようとする力を持っています。
保育者がその力を信じ、穏やかな気持ちで目を合わせ、丁寧に応えていくことで、
子どもの表情や行動は変わっていきます。
この経験から私は、保育とは大人が一方的に何かをしてあげることではないと考えるようになりました。
私が現場で大切にしているのは、子どもを一人の人として尊重することです。
そして、その子がすでに持っている力を信じ、目と目を合わせながら信頼関係を育てていくことです。
ゼロ歳児は言葉を話さないからわからないのではありません。
言葉になる前から、私たちの表情や声、心の動きを感じ取っています。
だからこそ、私は子どもに何をするかだけではなく、どのような気持ちでその子の前にいるのかを大切にしています。
保育所保育指針の解説にも、保育士には専門的な知識や技術を状況に応じて柔軟に用いながら、
子どもの保育と保護者への支援を行うことが求められると記されています。
一人一人の姿を見て考え、その子に合わせて関わり方を変える。
子どもの命を守り、発達を理解し、心に寄り添いながら家族と共に育ちを支える。
それが保育士の仕事です。
保育士が関わるのは子どもだけではありません。
子どもの後ろには家族の生活があります。
子どもの様子がいつもと違うときには、その子だけを見るのではなく、
家庭で何かあったのかもしれないと考えます。
保護者の言葉が強くなったときにも、何に困っているんだろう、
どのような不安が隠れているんだろうと言葉の背景にある思いを考えます。
私自身も困ったときに、子どもや家族との関係を含めて見てもらい、
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一緒に考えてもらった経験があります。
自分の話を聞き、どうしたらいいだろうと一緒に立ち止まってくれる人がいたことで、
心の重さが変わりました。
私がそのようにしてもらったからこそ、
今度は私が子どもや保護者にとって一緒に考えられる存在でありたいと思っています。
保育士の先生方は忙しい保育の中で、
早く泣き止んでほしい、早く食べてほしい、早く眠ってほしいと思った経験はありませんか?
私にも何度もあります。
人だに余裕がないと子どもの行動だけを変えようとしてしまうことがあります。
けれども、ほんの少し立ち止まり、子どもの目を見てみると、
その子が何を感じているのかに気づけることがあります。
明日の保育で、子どもと目が合ったとき、どのような表情を返せるでしょうか?
その子が持っている力を信じるために、私たちが少し意識できることは何でしょうか?
私もこれから子どもたちと関わりながら、考え続けていきたいと思います。
現在、私は保育士として働きながら、
在宅保育士という新しい働き方にも挑戦しています。
かつての私は自分には何もないと思っていました。
けれども、今は子どもや保護者と向き合い、悩みながら積み重ねできた経験そのものに価値があると考えています。
これまでの保育経験を縁の中だけで終わらせず、
同じように自信を持てずにいる先生や働き方について悩んでいる先生の役に立ちたいと思っています。
今回は、目と目を合わせ信頼を育てるゼロサイズ保育についてお話をしました。
私が保育で大切にしているのは、子どもを一人の人として尊重し、
その子が持っている力を信じながら、信頼関係を育てていくことです。
子どもは教えられるだけの存在ではありません。
自分から生きようとする力、成長しようとする力をすでに持っています。
この番組では、これからもいろいろな先生が登場し、それぞれの保育の経験や価値観をお届けします。
今回の内容に共感していただけた方、保育についてもっと聞いてみたい方は、
ぜひこのポッドキャストをフォローして、これから登場するいろいろな先生のお話も聞いてみてください。
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それでは、次回の配信でお会いしましょう。ありがとうございました。
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