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境界線シリーズ第4章では、職場をテーマに、仕事の中で見えなくなりやすい境界線について考えています。
前回は、部下を変えようとしてしまう理由についてお話ししました。
今日はその続きですね。テーマは、責任とコントロールは違う、です。
責任感、これが強いとされる方ほど、今日のお話はもしかしたらお耳が痛くなるかもしれません。
でもね、私自身も何度も通ってきた道ではあります。一緒に考えていただけたら嬉しいです。
今日の結論からです。責任を持つことと、相手をコントロールすることは違いますよ、というお話です。
例えば、部下が大事なプレゼンを抱えている。控えている。失敗してほしくない。
そう思うあまり、資料を全部目を通して修正をしてしまったり、話す内容まで決めてしまったり、
本人が考える前に答えを教えてしまう。その瞬間、上司は安心します。
でも部下はどうでしょう?自分で考える機会、自分から学ぶ機会、自分で責任を引き受ける機会、その全部を失ってしまいます。
もちろん、教えることは必要です。フィードバックも必要だし、相談に乗ることも必要ですよね。
でも、相手の人生を代わりに生きることはできないですよね。責任とは、必要なことを伝え、必要な環境を整え、必要な支援をするということ。
では、コントロールとは、相手がどう考え、どう行動し、どう変わるかまで自分の思い通りにしようとすることです。
境界線が曖昧になると、この2つが混ざります。この人のためだから。そう言いながら実は、自分が安心したいになっていることはよくあります。
人は自分で選び、自分で失敗をし、自分で立ち上がるという経験の中でしか、本当の意味では成長はできません。
なので、責任者にできることは、成長を代わりに引き受けることではなく、成長できる環境、これを作るということ、そこまでなんですね。
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ここで、コーチングという仕事をしている私から補足があります。
今日お話ししているコントロールという言葉と、コーチングでいう介入、これは全く別のものです。
コーチングにおける介入とは、相手を思い通りに動かすことではありません。
相手が無意識に縛られている思い込みや前提に自分で気がつき、さらに自分で選び直せる状態、これを取り戻すための関わりなんですね。
主体性を奪うのではなく、主体性を取り戻すためのスキルなんです。
それがコーチングの文脈でいう介入なんですね。
だからこそ、日常でも仕事でもコントロールではなく、相手が自分で考えられる関わり、これを選びたい、私はそう思っています。
ここで今日の問いです。
最近、この人のためだから、そう思って行動したことはありませんでしたか?
その時、あなたがしていたのは責任だったでしょうか?それとも、自分が安心したいためのコントロールだったでしょうか?
今日は、責任とコントロールは違いますよ、というテーマでお話ししました。
明日は、第4章最後のお話です。
タイトルは、「境界線がある人ほど信頼される。境界線を引くと冷たい人になる。距離ができる。」
そう思っている方も、もしかしたらまだ多いのかもしれませんね。
なんだけど、実はその逆なんですよ。
本当の信頼は、境界線があるからこそ育っていきます。
その理由を一緒に考えていきましょう。
最後に、このシリーズで一番大切にしたい言葉を置いて終わります。
境界線は、人を遠ざけるための線ではありません。
相手の人生を相手に返し、自分の人生を自分で生きるための線ですね。
その境界線があるからこそ、人は依存ではなく信頼でつながることができます。
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それでは、今日もあなたはあなたの人生を、相手はお相手の人生を、
その境界線を大切にしながら、依存ではなく信頼でつながる一日になりますように。
それでは、いってらっしゃい。