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こんにちは、教育カフェテラス進行役の水野太一です。
アシスタントの高橋紗友香です。教育の記事を1本ずつ取り上げて、学校の今とこれからを考えていく番組です。よろしくお願いします。
紗友香さんは、教育実習で困ったとき、誰かに相談できましたか?
指導教員の先生には相談できました。
でも、校長先生や教頭先生に相談するのはとても考えられませんでした。
廊下ですれ違うだけで緊張していたくらいです。
今日はまさにその距離の話です。
アメリカの教育サイトエデュトピアに10月13日に載った記事で、4人の校長と教頭が困っている先生をどう支えているかを語っています。
管理職の先生が支えてくれるのは頼もしそうです。
でも、困っていると認めるのは、ベテランの先生ほど難しい気がします。
記事も、そこが一番難しいと書いています。
どんなに経験を積んだ先生でも、家庭との連絡、たまったメール、教室でも悩み、私生活のことなど、つまずくことはあります。
問題は、それを認めてもらうことです。
そのためには、困り事が起きる前から、信頼関係と顔を合わせる時間が必要だというのです。
困った時だけ話しかけられると、かえって身構えてしまいそうです。
普段から話していないと、相談はできないのかもしれません。
アリゾマ州の小学校の校長は、先生たちに一つのルールを伝えています。
一人で戦わない、というルールです。
教室のまとまりや、教え方で2日か3日悩んだら、必ず相談に来てほしい、と伝えています。
2週間待ってから呼ばれると、立て直すのにさらに2週間かかる、と話しています。
2週間待つと2週間かかる、という言い方はわかりやすいです。
でも相談に行くと、教科が下がるのではと不安になる先生もいると思います。
そこで、ジョージア州の高校の教頭の工夫が出てきます。
この教頭は自分のことを大きな男だと言っていて、困っている先生と話すときは、必ず座るようにしているそうです。
体の大きさで圧迫感を与えないためです。
座るだけで話しやすさが変わりそうです。
実習で、指導教員の先生が隣に座って話してくれたときは、こっとしたのを覚えています。
その感覚です。この教頭は、頭は水の上に出ていますか、と尋ねることもあるそうです。
溺れかけていないか、という意味です。
それでも大丈夫と言い張る先生には、事情は話さなくていいけれど、少し休憩が必要に見えますよ、と声をかけて、しばらく授業を変わると言います。
事情を聞かずに変わってくれるのは、ありがたいです。
理由を説明しなくていいなら、助けを受け取りやすくなる気がします。
顔を合わせる工夫もあります。
メイン州の小さな小学校の校長は、毎日すべての教室を回ります。
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毎週金曜日には、コーヒーを積んだワゴンを押して、一人一人に配ります。
そのときの30秒が、全員と話せる時間になるそうです。
コーヒーを配りながらなら、相談というほど構えずに話せそうです。
日本の学校なら、何に置き換えられるのでしょう。
給食の時間に、校長先生が教室を覗くような形でしょうか。
いい置き換えです。
日本でも、校長が教室を回る学校はあります。
他にも、ノースカロライナ州の教頭は、全員に自分の携帯電話の番号を伝えているそうです。
新しく来た先生を、車を買いに販売店まで送っていったこともあると言います。
そこまでしてもらえたら、信頼は生まれそうです。
ただ、日本だと、夜も休日も連絡がつく状態になると、管理職の先生が倒れてしまわないか心配です。
鋭い指摘です。
日本の働き方を考えると、そのままは真似できない部分でしょう。
大事なのは番号そのものより、いつでも頼っていいと伝わっていることです。
では、困っている先生が見つかったら、どう支えるのか。
この記事で面白いのは、他の先生の授業を一緒に見に行く方法です。
見に行くだけなら、自分でもできそうな気がします。
一緒に行くのには、何か理由があるのでしょうか。
困っている先生は、何を見ればいいのかがわからないことが多いからです。
ノースカロライナ州の教頭は、隣でそっとポイントをささやきます。
あの先生は、子供たちに背中を向けていないでしょう。
手を挙げた子だけでなく、全員の様子を見に歩いているでしょう、という具合です。
研究授業で何を見ればいいかわからなかった私には、とてもわかる話です。
隣でささやいてもらえたら、見え方が全く違ったと思います。
その教頭の言葉に、知らないものは渡せない、だから見せる必要がある、というものがあります。
さらに、苦しんでいた先生を、普段は評価の高い先生だけが行く大きな研修会に、先輩と一緒に送り出したこともあるそうです。
1ヶ月で別人のように変わり、その先生は、誰かに信じてもらう瞬間が必要だった、と話したと言います。
信じてもらう瞬間、という言葉が一番響きました。困っている先生には、助言より先に、それが必要なのかもしれません。
記事の最後は、知ったかぶりをしない、という話です。
アリゾナ州の校長は、20年以上前の自分の教室の経験を持ち出しません。
助言して反発されたら、では来週何時に見に行けばいいですか、と返すそうです。
管理職は先生の手本ではなく、支える側だ、と自分にも言い聞かせています。
手本ではなく支える側、と言える管理職の先生がいたら、私も相談できそうです。
さやかさんは、今日の話でどこに引っかかりましたか。
一人で戦わない、というルールです。困ったら相談する、個人の勇気に任せるのではなく、学校のルールにしてしまうところが、新人の私には救いに聞こえました。
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相談しやすさは、本人の性格だけでなく、学校の作り方で変えられます。
管理職の言葉一つで、先生が一人で戦わずに住む職員室に近づけるのでしょう。
最後までお聞きいただき、ありがとうございました。
次回はどんな学校の工夫が聞けるのか、私も楽しみにしています。