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教育カフェテラスの時間です。進行役の水野太一です。 この番組では、国内外の教育の最新情報や現場の課題を取り上げています。
アシスタントの高橋さやかです。今日もよろしくお願いします。
さやかさん、今日は先生自身の話をします。 子供の話ではなく、教える側がどうやって続けていくか、という回です。
以前、アメリカの先生の萌えつきの調査を取り上げました。 漢文以上が限界に近い、という数字でした。
よく覚えていました。今日はその続きになります。 アメリカの教育メディア、マインドシフトの7月28日の記事で、数字ではなく、実際に手を打っている学校が出てきます。
カリフォルニア州オークランドのレッドウッドハイツ小学校です。 どんな話から始まるんでしょうか。
ベレッカ・ロジャースという先生の話です。 原因のわからない免疫の異常が出て、体重が落ちて食事も取れず、常に疲れていました。
それでも4歳と5歳の子供たちの前に立っていました。 ほとんど毎日泣きながら学校に来ていたと語っています。
聞いていて辛いです。それでも休まなかったんですね。 初めて学校というものを経験する小さな子たちのために、
そこにいなければならなかったという言い方をしています。 気持ちはわかります。でもその状態でいい授業ができるとは思えません。
研究でも先生の状態は教室の空気や子供の参加の仕方にまで影響することがわかっています。
ところが学校は子供の心のケアには投資してきた一方で、先生に同じだけの目を向けてきませんでした。
確かに先生向けのカウンセリングというのはあまり効きません。
この学区は1億300万ドルの赤字を抱えていて、人員の削減も見込まれています。
それでもこの学校の校長先生は別のやり方を試しました。
サティーチングウェルという先生の健康を専門にする非営利の団体と組んだんです。
削られている最中にですか、どんなことをしてくれるんでしょう。
3つの層で動きます。
個人にはカウンセリングやメンターとの面談、職員全体には研修の場作り、
そして校長や教育委員会には働く条件と学校の文化についての助言です。
個人だけじゃないんですね。そこが大事な気がします。
ここが今日のシーンです。
団体の代表は、燃え尽きを深呼吸の練習で解決できる個人の問題として枠づけないよう気をつけていると話しています。
前に1分でできる心の整え方という回をやりました。
あれも役に立つと思うんですが、それだけでは足りないということでしょうか。
そういうことです。
整え方は必要ですが、整えなければ立てない環境をそのままにしておくと、
いつまでも同じことが起きます。
この団体の人たちはどういう方々なんですか。
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カウンセラーも含めて全員が元教師や元管理職です。
代表は、私たちには全員燃え尽きの経験があると話しています。
自分たちが辞めずに済むために必要だった組織を今作っている、この言葉が印象に残りました。
強い言葉です。同じ経験をしている人になら話が早いというのもわかります。
実際、説明しなくても通じるので、必要な支援にすぐ入れるそうです。
ロジャース先生も面談で仕事を学校に置いて帰れないことを話していました。
シャワーを浴びていても、眠ろうとしても、あの子をどう支えようと考えてしまうそうです。
自分の感情を整えながら、相手の感情にも応え続けるということですよね。
それを感情労働と呼びます。先生の場合、その仕事は学校にいる時間で終わりません。
さて、ここまでは一人一人を支える話でした。
学校全体ではどう考えればいいでしょうか。
チームで支えるという発想になりますか?
そうです。ミドルウェブの7月30日の記事が、先生同士の学び合いのチームが、なぜ空回りするのかを整理しています。
よくあるパターンとして、何をやろうかという話で止まってしまいます。
やることも話ばかりになって、私たちというまとまりが育たないまま終わります。
会議で議題だけ消化して、何も残らない感じです。
最初につまずくのが、取り組み疲れです。
最優先だという新しい取り組みが、いくつも同時に降ってくる。
新しいことの連続が、苛立ちと燃え尽きを生みます。
さっきの話と繋がりました。個人の問題ではなくて、降らせ方の問題です。
著者は、学び合いのチームこそが、その取り組み方への薬になると位置づけています。
優先順位を絞り、期待をはっきりさせ、何年か先まで見た計画を立てる。
他には、感情の揺れを認めること、新公約を育てること、そして信頼と敬意が上がっていました。
信頼というのは、どうやって育てるんでしょうか。
予測できる仕組みと、決めたことをやり続けること、この2つだと書かれていました。
気合ではなく、仕組みの話です。
日本の学校でも同じことが言えそうです。
そこで最後に、教育家庭新聞の8月1日の記事を取り上げます。
中高生の部活費の調査です。
以前、休日の部活を旅行会社に任せる自治体の話をしましたら、あれは運営の担い手の話でした。
今回はお金の話になります。
部活のお金はどれくらいかかっているんですか。
運動部の年間の負担がおよそ8.4万円で、文化部の4.4万円のおよそ2倍です。
部活別ではサッカー部が14万円、陸上部が10万円、野球部が9万円でした。
保護者の65.0%が費用に負担を感じています。
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思ったより大きいです。それでも子どもたちはやりたいんですよね。
中高生の81.8%がもっと強くなりたいと答えています。
顧問の側も76.0%がもっと多くの挑戦の機会を用意したいと考えていて、
70.0%は予算があれば実現できると答えました。
やりたいことがお金で止まっているということですか。
そう読めます。しかも資金を集める手立ては広がっていません。
クラウドファンディングを使ったことがない学校が98.0%です。
学校の予算と保護者の負担にそのまま寄りかかっている状態です。
先生の熱意でも、保護者の財布でもないところに答えを置かないといけません。
今日は先生を支えるという話を、個人・チーム・お金という3つの角度から見てきました。
共通しているのは、どれも本人の頑張りでは動かせないところにあるということです。
頑張れる人だけが残る仕組みは確かに続きません。
先生が元気であれば子供は伸びる。団体の代表の言葉の通りだと思います。
教育カセテラス、今日はここまでです。
最後までお聞きいただきありがとうございました。
次回はどんな話が出てくるか、私も楽しみにしています。
ぜひお付き合いください。